日本政府の内閣府のパブリックコメントの求めに応じて行う 弁護士依頼者間秘匿特権に関する ABA の国際法部会と反トラスト法部会の共同コメント 20 1 4 年 7 月 1 0 日 このコメントにおいて提出する見解は,全米法曹協会の国 際法部会と反トラスト法部会の両部会のみを代表してなさ れるものである。このコメントは全米法曹協会の代議員会 または全米法曹協会の理事会の承認を得ておらず,それ故, 全米法曹協会の方針を代表するものとして解釈されるべき ものではない。 全米法曹協会(以下,「ABA」という。)の国際法部会と反トラスト法部 会は日本政府の内閣府(以下「内閣府」という。)が発行した独占禁止法審 査手続に関する論点整理(以下,「論点整理」という。)1 5~ 1 6 頁に示され る公正取引委員会(以下,「JFTC」という)から提起された弁護士依頼者間 秘匿特権に関連する諸問題について,内閣府独禁法審査手続検討室に対し, コメントを述べる機会を得たことを歓迎するものである1 。両部会は内閣府及 び JFTC の,これらの論点整理に反映された考察及びその努力に敬意を表する ものである。 両部会は内閣府または JFTC に対し,それが適当と認められる場合には更な るコメントを提供し,協議に参加する用意がある。特に,立入検査及び供述 聴取における弁護士の立ち合い,立入検査で提出される資料の複写,供述聴 取過程の検証可能性の確保(供述調書へのアクセス及び当事者による供述録 取における記録化),適切な主張反論のための情報提供及び,行政調査にか かる制度・運用についての知識の共有に関する 1 2~ 1 5 頁,及び 1 7 ~ 25 頁に おいてで提起される諸問題についてコメントを提供する機会を歓迎するもの である。両部会のメンバーは全世界からの弁護士を合わせ 3 万人を超えてお り,両部会のコメントは米国や世界の他の裁判管轄地における,弁護士・依 頼者間秘匿特権及び調査手続に関する諸問題についての,彼らの専門性及び 実務経験を反映しているものである。 概括的コメント 1 両部会のコメントは,http ://w w w 8 .cao.go.jp /chos ei/dokkin/p u b com m /m -0 3 .p df の内閣府 の論点整理に関する翻訳を元にしている。このコメントの起案グループには, Jav ier Canos a, W ay ne J.Carroll, Jennifer M .Dris coll-Chip p endale, M ichaelInou y e および Fab ian M artens がお り, Jav ier Canos a がリーダーである。このコメントは,この起案グループのメンバーが関係 する専門家組織の考えや意見を必ずしも反映しているものではない。 1 弁護士・依頼者間秘匿特権は,アングロアメリカンの先例においては最も 古い証拠に関する特権と理解されているもののひとつである。この特権の背 景にある原則は,ローマ法及び 1 6 世紀のイギリスのコモンローに遡ること ができる2 。米国連邦法においては,弁護士・依頼者間秘匿特権は 1 8 8 3 年に それが認識されているとの表現を見ることができる3 。それ以降,弁護士・依 頼者の交信に関する秘密の概念は,米国のすべての州において,専門家とし ての責任に関する規則における倫理的な要請として発展してきた。アジアに おいては,最も近いところでは香港特別区の高等裁判所の第一審裁判所にお いて,この秘匿特権が,まさに限定された環境下においてのみ放棄される人 権として理解されているところである4 。 米国の裁判所においては以下の状況において弁護士・依頼者間秘匿特権を 認めている。すなわち(1 )法的な意見が求められていること,(2)法的な 専門家の能力においてなされること,(3 )この目的に関する交信であること, (4 )それが秘密裏になされたものであること,(5)依頼者によるものであ ること,そして,(6)永久に保護されるべきとの依頼者の要請があること, (7 )依頼者または法的専門家による開示であること,(8 )放棄されていな いことを条件とする5 。この特権の放棄は意図して,かつ任意になされたもの でなければならない6 。弁護士・依頼者間秘匿特権は,絶対的なものではなく, ごく限定された例外がある。それは将来の犯罪または詐欺を行うことを意図 してなされる通信といったものである7 。 ABA は,世界から集まった 4 0 万人近い会員を擁する法曹の世界最大の任 意の協会であり,法的専門家としての弁護士・依頼者間秘匿特権の重要性を 述べ,法の支配を強調する ABA の方針を確立するための決議を採択している。 例えば 1 997 年,ABA の代議員会はインハウスロイヤーと依頼者の弁護士・ 依頼者間秘匿特権が,外部弁護士と依頼者間の弁護士・依頼者間秘匿特権と 同じ効果をもつものであるとの方針を明示的に採択している8 。ABA は,外国 の法曹との関係におけるこの特権に関して,ヨーロッパ共同体(以下, 「EC」という。)がヨーロッパ連合(以下,「EU」という。)の加盟国の弁 護士と依頼者間の交信に付与されるのと同等の保護が,米国の弁護士と行う Edna Selan Ep s tein 著「弁護士依頼者間秘匿特権と職務活動の成果(W ork Produ ct)の法 理2」 ( 20 0 1 年第4版), H on.Dick Thornb u rgh 著,「弁護士依頼者間秘匿特権の放棄:衡量 的考察法 」(20 0 6 年 W as h.,D.C.)を参照 3 H u nt 対 Blackb u rn,1 28 U.S.4 64 ,4 7 0 (1 8 8 8 年) (「依頼者と弁護士間の交信における秘密 の保持を定める規則は,必要に応じ,正義に資する中で認められ,開示の影響と懸念の無い 場合に限り,法律の知識を有し,これを実務において用いるスキルを有する者のサポートが, 安全にかつ直ちに有益なものとなるものである」) 4 Chinachem FinancialServ ices Lim ited 対 Centu ry Ventu re H oldings Lim ited,[20 1 4 ] 2 H KLRD 5 5 7 at ¶ ¶ 1 3 2-1 3 5 (第一審裁判所 20 1 4 年 3 月 25 日). 5 たとえば, 8 John H enry W igm ore のコモンローにおける法定での証拠§ 2292,5 5 4 頁 (M cN au ghton 1 961 & Su p p .1 991 )を参照 6 連邦証拠規則 5 0 2 条(a)(1 ),(c) 7 U.S.対.Zolin,4 91 U.S.5 5 4 ,5 62-63 (1 9 8 9 年)参照 8 ABA の 1 997 年の推奨に関する記録第 1 20 番(1 997 年 8 月に採択された方針),は, http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /1 997 _am _1 20 .au thcheckda m .p dfにおいて見ることが出来る。 2 2 交信について,与えられるべきであることを推奨した9 。また 1 98 3 年及び 20 0 8 年において ABA は,EC に対し,インハウスロイヤーにも特権を拡張す べきと促した1 0 。 20 0 5 年,ABA では弁護士と依頼者に関する調査チームが以下の通りレポ ートしている。 「法曹は,法的な権利の保護,法令の遵守,究極的には法の支配 を守るため批判的な立場を演じるものとして理解されてきた。法が 格段に複雑になり,法曹の必要性は,ますます高まっている。さら に弁護士・依頼者間秘匿特権は,歴史的には法的な代理の本質的な 要素であると考えられてきており,弁護士が法制度の中で割り振ら れた役割を遂行しようとして,その能力を確実なものとするため必 要とされてきたものだと考えられている。秘密の関係は法曹と依頼 者の関係を規律するコモンローだけでなく,専門家の行動規則や弁 護士・依頼者間秘匿特権として認識され,維持されている。」1 1 弁護士と依頼者に関する調査チームは,弁護士・依頼者間秘匿特権におい ては,以下の点が重要だとして強調してきた。(i)弁護士と依頼者間の関係の 醸成,(ii)依頼者の率直さの促進, (iii) 任意の法令順遵守の醸成,(iv )法制度 における効率の促進,および, (v )弁護士の効果的な保護を受ける憲法上の権 利であることの強調である1 2 。 20 0 5 年,ABA の代議員会は弁護士・依頼者間秘匿特権及び職務活動の成 果(W ork Produ ct)の法理が,(1 )効果的な相談を通じて法令遵守を促進 すること,(2)依頼者のための効果的な弁護を確かなものとすること, (3 )裁判所へのアクセスを確かなものとすること,(4 )米国の裁判所の対 審構造の適切かつ効率的な機能を促進することから,依頼者が充分かつ率直 にその弁護士と法的問題を議論できるよう依頼者を鼓舞するのに必要とされ る弁護士と依頼者の秘密の関係を維持するのに必要不可欠であるということ を再論する決議を採択した1 3 。 最後に,論点整理で述べられている通り,日本の裁判所は少なくとも刑事 事件において「被告人は効果的でかつ適切な弁護士からの援助を受けるため に,被告人と弁護士が捜査当局の知ることのない自由な交信をすることが必 要不可欠で,これにより被告人は弁護士に必要かつ充分な情報を提供するこ ABA の 1 98 3 _年の推奨に関する記録 3 0 1 番 (1 98 3 年 2 月に採択され,20 0 8 年に復活し た方針)は, http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /20 0 8 _m y _3 0 1 .au thcheckda m .p dfにおいて見ることが出来る。 10 同文献 11 ABA,の 20 0 5 年の推奨に関する記録 1 1 1 番(3 -4 )_(20 0 5 年 8 月に採択された方針)は, http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /20 0 5 _am _1 1 1 .au thcheckda m .p dfにおいて見ることが出来る。 12 8 ~ 1 2 と同文献 13 1 と同文献参照 9 3 とができ,弁護士は被告人に適切な助言をすることができるものである」と いうことを認めている1 4 。ABA はこれがすべての手続に拡張されるべきだと 確信している。 弁護士依頼者間秘匿特権が事実調査の妨げとなるということに関して 両部会は,独占禁止法審査手続についての懇談会(以下「懇談会」とい う。)に対し,JFTC の事実調査の能力と公正な防御権との適切なバランスを 図るようコメントをするものである。JFTC は,弁護士・依頼者間秘匿特権が 法執行者による事実調査を妨害するものだと認識すると表明してきている。 JFTC は,これまでの JFTC の事件において,弁護士・依頼者間秘匿特権の対 象となる書類が決定的または必要な証拠となるというようなケースを認知し たわけではないようであるが,被告人とその弁護士間の特権のある交信にア クセスできないことが,違反を立証することを困難にするとしている1 5 。 JFTC はまた,弁護士・依頼者間秘匿特権の欠如が減免申請をサポートするた めの社内調査または弁護士からの交信による業務を妨げてきたものではない と主張してきている1 6 。 両部会は,弁護士・依頼者間秘匿特権が,事実上,法執行者の事実調査を 妨げるものではないと確信している。範囲の問題としていえば,この特権は, 法的なアドバイスを求める目的で依頼者が弁護士になす秘密の交信のみに注 目し,それを保護するものである。この特権は,(たとえ弁護士と交信がな されていたとしも)特権で保護されない基礎となる事実やその他の交信が探 知され,訴追において用いられることを封じるというものではない,たとえ ば,不正行為や事業上の目的を助長するためなど法的意見を求めるためにな れたものではない,または,秘密裏に行われたものではない交信といったも のである1 7 。 加えて,この特権は潜在的な不正行為を調査,是正するという業務を促進 することにより,法令の遵守及び正義の執行を促進するものである。弁護 士・依頼者間秘匿特権は「弁護士と依頼者の間における充分かつ率直な交信 を促進すること」を目的とし,裁判制度全体にわたって充分かつ有益な効果 をもたらすものである1 8 。真実や率直な交信を引き出す最も効果的な方法は, それを依頼者が自らの事件をその弁護士に伝える中で,抑制や懸念を排して, 秘密のうちにそれを行うことである。依頼者は,秘密が保たれず,反対当事 者や司法当局を含む他の当事者と共有しなければならないのであれば,自ら の弁護士を完全に信頼するということはできないものである。弁護士にすべ ての事実を聞き出すことを可能とし,秘匿特権の保護があるとして奨めて, すべての事実を聞き出すことを可能とすることにより,弁護士は効果的な法 14 15 16 17 18 「論点整理」 1 6 頁 n.5 . 同文献の 1 5 ~ 1 6 頁 同文献 1 6 頁 UpjohnCo.対 Unite d Sta te s,4 4 9 U.S.3 8 3 ,3 95 -96 (1 9 8 1 ) 同文献 3 8 9 頁 4 的な戦略を立て,現実の事実や状況下における健全な法的アドバイスを提供 することができることとなる。 他の裁判管轄では効果的な弁護士・依頼者間秘匿特権により 任意の協力をするインセンティブが働くのに対して, 日本ではかようなインセンティブが弱いという事に関して 両部会は,懇談会が,日本の調査手続が各裁判管轄間の調和をいかに促進 するのか,また減じるのかについて考察する努力を賞賛するものである。 JFTC は,日本では調査に協力することに充分なインセンティブがない,特に 課徴金についての裁量権が欠如していることや調査を妨害することに対する 厳しい制裁が用意されていないことを論じている1 9 。会社の弁護士との秘密 の交信にアクセスできることは,これらの欠陥を補ってバランスをとるため に意図されているものであるとするようである。 両部会は,日本法のもとで,直接,任意の協力のインセンティブの問題を 取り上げ,裁量的な課徴金の採用を通して,また,司法妨害の問題を通して 処理する方が,JFTC の調査に,弁護士-依頼者間秘匿特権を禁じるという方 法よりも良いと示唆するものである。米国とヨーロッパのリニエンシーの制 度が最も成功していることが,これらの方法の長所を表している。 JFTC は,弁護士・依頼者間秘匿特権が競争法に特殊なものではなく,また 独禁法における手続においてのみの特権と理解されるべきでないとしている。 両部会は,弁護士・依頼者間特権が,一定の型の手続きに制限されるものと いうよりは,全体に及ぶべきものであるとの点については賛成するものであ る。 権限のある当局に従って情報が漏えいされた場合には,弁護士・依頼者間秘 匿特権は放棄されるものでないとする米国の判例があり,したがって,JFTC への情報開示が外国の裁判管轄における弁護士・依頼者間秘匿特権に影響す るものではないとする考えについて 両部会は懇談会が JFTC により行われる行政手続における弁護士・依頼者間 秘密特権の欠如が,その調査により得られる証拠に対する米国の手続におけ る証拠開示の要請に,どのように影響を与えるかに関する重要な問題点を検 討していることを称賛するものである。JFTC は米国においていくつかの裁判 所が,会社が米国政府以外の当局により弁護士・依頼者間の交信を開示する よう命じられたときにも,連邦裁判所の手続において弁護士・依頼者間秘匿 特権が放棄されたものとはしないと結論づけていると述べている20 。 JFTC はまた,弁護士依頼者間秘匿特権は濫用される恐れがあると表明している。両部会 は,日本の法的専門家が,高い清廉さを保っており,濫用については,適切な懲罰が与えら れるものと信じている。 20 論点整理 1 6 頁 19 5 しかしながら,弁護士・依頼者間秘匿特権がこのような状況においても適 用されるという点に関し,米国において拘束力のある司法先例を欠いている というのは事実である。外国政府の当局に提出された書類の開示を要求しな いとする米国の規則は,弁護士・依頼者間秘匿特権または職務活動の成果 (W ork Produ ct)を理解してということよりも,礼譲の原則21 を前提として いるものである。付加して述べると,米国の連邦裁判所は,外国の特権に関 する法の採用について準拠法選択の分析を通じて検討してきた。外国の秘匿 特権に関する問題は,米国の裁判所で以下のような条件下では問題を提起す ることとなりかねない。(1 )外国での秘匿特権が連邦裁判所における係属す る請求に影響を与える時22 ;または(2)連邦裁判所で争われている州法に関 する請求における証拠に,外国の秘匿特権が重要な意味を持つとの議論がな されている時である23 。 米国の控訴裁判所においても,また,米国の最高裁判所においても弁護 士・依頼者間秘匿特権,職務活動の成果(W ork Produ ct)の法理が外国の法 執行者に提出された証拠や交信についてまでおよぶかどうかを判断した例は 礼譲の分析に係わる 5 つの要素は次の通りである:(1 )[要求されている]書類またはそ の他の情報の訴訟における重要性 ; (2) 要求の具体性の程度; (3 ) 情報が米国で作出された ものかどうか; (4 ) 他の情報保護の方法の適用可能性;および(5 )要求に従わないことが米国 の重要な利益を害するかどうか,また,要求に従うことがその情報が存する国の重要な利益 を害するかどうか。” Soc iétéInd ustrie lle Aérospa tia le v.U.S.Distric tCt.forSo.Distric tofIow a , 4 8 2 U.S.5 22,5 4 4 n.28 (1 98 7 ) (citation om itted). 州裁判所で要求された開示は,連邦裁判所の 特権の放棄をもたらすものではない。連邦証拠規則 50 2(c) 22 連邦では,係属している請求に関しては,連邦のコモンローによりどの秘匿特権に関す る法が適用されるかを決定することとなる。どの秘匿特権に関する法が適用されるかを決定 する米国裁判所で用いられる準拠法選択の分析方法は,接点を有するかのテストである。 「接点」に関するテストにおいては,もし交信が米国とは無関係になされるか,また米国で 偶然になされた場合には,秘密特権に関する外国の規則が適用されることとなろう。しかし ながら,偶然というよりは米国に関連して交信がなされた場合には,裁判所はより伝統的な 分析を行うこととなり,その交信に対してもっとも直接的で絶対的な利益を持つ国の秘匿特 権に関する法に服するであろう。 Gold e nTra d e S.r.L.v.Le e Appa re lCo.,1 4 3 F.R.D.5 1 4 ,5 20 (S.D.N .Y.1 992). 接点に関するテストは,政策的な理由による例外がある,例えば外国の秘匿 特権に関する法は,異なるディスカバリーのシステムによって支えられていることから,米 国の裁判所で部分的に適用されると,米国の政策上の利益と一致しないとの理由から,外国 の秘密特権に関する法を適用することを拒絶したことがある。 Astra Aktie b ola g v.And rx Pha rm a c e utic a ls,Inc .,20 8 F.R.D.92 (S.D.N .Y 20 0 2). 23 当事者が外国の秘匿特権に関する法が,米国の連邦裁判所で争われている州法の請求に 適用されるべきと主張するのであれば,係属する裁判所の州の準拠法選択によって決定され ることとなる。少数の州裁判所は,その地の秘匿特権に関する法が他の外部要因を検討する ことなく適用されるとする地域的なアプローチによっている。しかしながら,多くの州では どの法廷地の秘匿特権に関する法が適用されるかの決定に関しては,もっとも重大な関係に 関する原則を 用いている。 W olpinv.PhillipM orris,Inc .,1 8 9 F.R.D.4 1 8 ,4 23 -4 (C.D.Cal.1 999). 最も関係する場所を決定するには,裁判所は以下の点を考慮してきている。 (1 ) 法廷地の州 における接触の回数やその性質; (2) 排除が求められているその証拠の相対的な重要性; (3 ) 関係している秘匿特権の種類;および(4 ) 当事者への公正さである。抵触法に関するリステ イトメント第二版 1 3 9 条 cm t.d。「たとえ法廷地の法律のもとでは秘匿特権がある場合であ っても,そのような証拠を承認することが,その法廷地の強力な公益に反するという場合で なければ,交信に対してもっとも重要な関係を有する州の法律のもとで秘匿特権がない証拠 は承認されることとなる。」同条 1 項。 21 6 ない24 。いくつかの公判廷では,この問題は,判断が分かれている。正確に 言うと,具体的な事実や状況に基づいた提出要求に対し,弁護士・依頼者間 秘匿特権としてではなく,国際礼譲の分析のもとで検討されているからであ る25 。 ビタミンに関する反トラスト法違反訴訟事件26 においては,被告は外国の 当局が行う調査における要求においても,自国の裁判管轄において弁護士の 職務活動の成果(W ork Produ ct)により,保護されるべきと信じて書類を提 出した。被告らは外国の政府当局による要請は,これに対する不順守がリニ エンシーの申し込みの放棄を含む重大な結果を招くとして,「強制的に行わ される」とみなされるべきであると論じた。米国地方裁判所は、秘匿特権下 にある書類が,外国の裁判管轄において強制的に開示された場合,米国の裁 判所において弁護士・依頼者間秘匿特権の放棄があったと見なされるか、検 討した27 。裁判所は「放棄とみなされないための強制とは,裁判所の命令ま たは令状,または従わなかった場合の制裁に基づく政府機関の要請に対応し てなされるものであり,適用しうる秘匿特権が主張されたことが必要であ る」と意見を述べている28 。別の言葉でいえば,他国の開示に関する法に, 不本意ながら従ったというだけでは,強制されたものとして,米国の裁判所 において,秘匿特権の放棄を免れることが許されるものではない。この基準 を適用して,裁判所は,被告が日本を含む,特定の国で,外国政府の当局に 従ったことを以て,強制されたものとして,秘匿特権の放棄を免れるもので はないと結論付けた29 。結局,裁判所は,いくつかの情報が米国から発せら れ,他の方法によっては入手することができなかったのであれば,「EC にお ける関心は,公然のディスカバリ(op en dis cov ery )と反トラスト法の法執行に よる米国の利益に優先される」と決定したうえで,欧州委員会に提出された 会社の供述書を提出するよう被告に命じた3 0 。それにもかかわらず,同じ意 見の中で,裁判所はカナダの法執行機関に対し弁護士の職務活動の成果 (W ork Produ ct)であるとして任意に提出されたものは,保護を放棄したも のと結論付けられるところであるが,それらの書類はカナダの捜査過程にお 24 米国における私的な損害賠償請求事件における被告は,書類の提出が弁護士・依頼者間 秘匿特権を無効にするとの示唆をせずに,司法省の反トラスト局により押収された書類を原 告に提供している。たとえば, Inre M ilk Prod s.反トラスト法違反訴訟事件,8 4 F.Su p p .2d 1 0 1 6 (D.M inn.1 99 7 ) (州や連邦の機関に提出された書類は,原告に提供されなければならな い,ただし,秘匿特権の存する書類は適切な事実に基づいている場合には留保することがで きる。) 25 例えば,北カリフォルニアの米国地方裁判所は,欧州委員会に提出された書類に対する 原告の提出要求の申立について,求められている情報は重要性に乏しく,他の手段により入 手することができるとして,これを認めなかった。 Inre M e thionine 反トラス法違反訴訟事 件,M .D.L.N o.0 0 -1 3 1 1 CRB (N .D.Cal.Ju ne 1 7 ,20 0 2) 26 M is c.N o.9 9-1 97 (TFH ),M DLN o.1 28 5 ,(20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS264 90 (D.D.C.Jan.23 ,20 0 2); (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS25 8 1 5 (D.D.C.Dec.1 8 ,20 0 2). 27 (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS264 90 at *1 0 5 . 28 同文献 29 同文献 30 (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS25 8 1 5 at *22-23 7 ける同国の法執行者の交渉の立場を明らかにしてしまうことを避けるという 礼譲の原則に従って開示されないものとルールづけた3 1 。 近年の意見にはこのような不確かさが充満している。いくつかの裁判所は, 外国の当局により収集された証拠の提出を命じることがリニエンシーの制度 や原告からの強制の申立に関し,委縮効果を生むことを注記している3 2 。し かしながら,他の裁判所は米国のディスカバリの原則と大きく異なっている ことを容認している3 3 。上級審の先例を欠き,礼譲による分析の性質が裁量 的なものであることから,証拠の提出要求に対する結果は不確かなものとし て残っている。米国の最高裁は次のように述べる「弁護士・依頼者間秘匿特 権の目的が有意義なものであるならば,弁護士と依頼者が,特定の議論につ き保護されるか否かについて,一定の確証を持って予測できるようにしなけ ればならない。不確かな秘匿特権は,秘匿特権がまったくない場合と大きく 変わらない。」3 4 結論として,秘匿特権の対象となる資料の JFTC への開示は米国の裁判所に おける弁護士・依頼者間秘匿特権の放棄をもたらすこととなりかねない3 5 。 結論 両部会は,弁護士・依頼者間秘匿特権がすべての種類の手続きにおいて採 用されるべきと主張するものである。 注 27 ,28 と同文献 Inre Pa ym e ntCa rd Inte rc ha ng e Fe e & M e rc ha ntDisc ount反トラスト法違反訴訟事件,0 5 M D-0 1 7 20 (JG) (JO)を参照。 M em .& Order (E.D.N .Y.Au g.27 ,20 1 0 ) (料金に関する欧州委員会 の捜査の一部として提出された書類の提出義務の申立を認めず。) Inre Sta tic Ra nd om Ac c e ss M e m ory(“SRAM ”) 反トラスト法違反訴訟事件,0 7 -CV-01 8 1 9CW ,M em .& Order (N .D.Cal.Jan.5 . 20 0 9) (deny ing m otion to com p el);Inre Rub b e rChe m s.AntitrustLitig .,4 8 6 F.Su p p .2d 1 0 7 8 , 1 0 8 3 (N .D.Cal.20 0 7 ) (当該訴訟が米国市場に焦点を当てたもので,原告は,米国での捜査か ら書類を得ており,欧州委員会に提出された関連書類の重要性が疑われたため,強制命令の 申立を認めなかった。) 33 たとえば Inre Fla tGla ss 反トラスト法違反訴訟事件,0 8 -M C-0 0 1 8 0 -DW A,における提案さ れた命令(Prop os ed Order)(W .D.Pa.Ju ly 2,20 0 9) (欧州委員会に提出し,同委員会から受領 した書類の提出を被告に命じた)を参照. 34 UpjohnCo.対.Unite d Sta te s,4 4 9 U.S. 3 93 頁 35 さらに,米国において弁護士依頼者間秘匿特権が放棄されていないとしても,他の裁判 管轄では,秘密特権の放棄がなされたとされる場合がある。 31 32 8 JO IN T CO M M EN TS O FTH EAM ERICAN BAR ASSO CIATIO N ´ S SECTIO N S O F IN TERN ATIO N ALLAW AN D AN TITRU ST LAW O N ATTO RN EYCLIEN T PRIVILEGEIN RESPO N SETO TH EPU BLIC CO N SU LTATIO N ISSU ED BY TH E CABIN ET O FFICEO FTH EGO VERN M EN T O FJAPAN Ju ly 1 0 ,20 1 4 The vie w ssta te d inthissub m issiona re pre se nte d onlyonb e ha lfof the Se c tionsofInte rna tiona lLa w a nd AntitrustLa w ofthe Am e ric a n Ba rAssoc ia tion.The se c om m e ntsha ve notb e e na pprove d b ythe ABA H ouse ofDe le g a te sorthe ABA Boa rd ofGove rnors,a nd the re fore m a ynotb e c onstrue d a sre pre se nting the polic yofthe Am e ric a nBa rAssoc ia tion. The Sections ofInternationalLaw and Antitru s t Law (the “Sections ”) of the Am erican Bar As s ociation (“ABA”) w elcom e the op p ortu nity to p rov ide com m ents to the Office of Ex am ination of Anti-M onop oly Act Inv es tigations Procedu res , Cab inet Office of the Gov ernm ent of Jap an (the “Cab inet Office”), regarding is s u es relating to the attorney -client p riv ilege rais ed b y the Jap an Fair Trade Com m is s ion (“JFTC”) on p ages 1 5 and 1 6 of the Su m m ary of Is s u es of Adm inis trativ e Inv es tigation Procedu res u nder the Anti-M onop oly Act (“Su m m ary ofIs s u es ”) is s u ed b y the Cab inet Office.1 The Sections ap p reciate the Cab inet Office´s and the JFTC’s s u b s tantialthou ght and effort reflected in the Su m m ary ofIs s u es . The Sections are av ailab le to p rov ide additionalcom m ents or to p articip ate in any fu rther cons u ltations w ith the Cab inet Office or the JFTC,as they deem ap p rop riate. In p articu lar, the Sections w ou ld w elcom e the op p ortu nity to p rov ide com m ents regarding the is s u es rais ed on p ages 1 2-1 5 and 1 7 -25, concerning the p res ence of an attorney du ring on-the-s p ot ins p ections and dep os itions , cop y ing of m aterials ob tained du ring on-the-s p ot ins p ections , s ecu ring v erifiab ility ofthe p roces s ofdep os ition (inclu ding acces s to records of dep os itions and ab ility to take notes du ring dep os itions b y p arties ), inform ation dis clos u re for ap p rop riate claim s , and s haring know ledge ofru les and p ractices on adm inis trativ e inv es tigations , w hich in the lim ited tim e av ailab le the Sections do not addres s in thes e com m ents . The Sections ’ov er 3 0 ,0 0 0 m em b ers inclu de attorney s from all ov er the w orld and their com m ents reflect the m em b ers ´ ex p ertis e and ex p erience w ith is s u es ofattorney -client p riv ilege and inv es tigativ e p rocedu res in the United States and in other ju ris dictions w orldw ide. The Sections ’com m ents are b as ed on a tentativ e trans lation ofthe Su m m ary ofIs s u es p os ted b y the Cab inet Office at http ://w w w 8 .cao.go.jp /chos ei/dokkin/p u b com m /m -0 3 .p df. The drafting grou p inclu des Jav ier Canos a, W ay ne J.Carroll, Jennifer M .Dris coll-Chip p endale, M ichael Inou y e, and Fab ian M artens , led b y Jav ier Canos a. The v iew s s tated in thes e com m ents do not neces s arily reflect the v iew s or op inions ofthe p rofes s ionalorganiz ations w ith w hich the m em b ers ofthis drafting grou p are affiliated. 1 1 GEN ERALCO M M EN TS The attorney -client p riv ilege is one of the oldes t ev identiary p riv ileges recogniz ed in Anglo-Am erican ju ris p ru dence. Reference to the p rincip les u nderly ing the p riv ilege can b e traced as far b ack as the Rom an Rep u b licand 1 6 th centu ry Englis h com m on law .2 The earlies t ex p res s recognition ofthe attorney -client p riv ilege fou nd in U.S.federallaw is in 1 8 8 8 .3 Since then, the concep t ofconfidentiality in attorney -client com m u nications has ev olv ed as an ethicalreq u irem ent in the ru les ofp rofes s ionalres p ons ib ility for ev ery s tate of the United States .In As ia,the p riv ilege w as m os t recently fou nd b y the H igh Cou rt ofthe H ong Kong Sp ecialAdm inis trativ e Region, Cou rt ofFirs t Ins tance, to b e a hu m an right that m ay b e w aiv ed only in v ery lim ited circu m s tances .4 Cou rts in the U.S. recogniz e the attorney -client p riv ilege in the follow ing circu m s tances : (1 ) w here legal adv ice is s ou ght; (2) from a legal p rofes s ional adv is er in that cap acity ; (3 ) the com m u nications relating to that p u rp os e;(4 ) that are m ade in confidence;(5) b y the client;(6) are at the client’s ins tance p erm anently p rotected; (7 ) from dis clos u re b y the client or the legal adv is er;(8 ) u nles s w aiv ed.5 Any w aiv er ofthe p riv ilege m u s t b e intentionaland v olu ntary .6 The attorney -client p riv ilege is not ab s olu te; there are lim ited ex cep tions ,s u ch as com m u nicating an intention to com m it fu tu re crim es or frau d.7 The ABA, the w orld’s larges t v olu ntary as s ociation of attorney s , w ith nearly 4 0 0 ,0 0 0 m em b ers from arou nd the w orld, has adop ted res olu tions es tab lis hing ABA p olicy addres s ing the im p ortance ofthe attorney -client p riv ilege in the legalp rofes s ion and the enhancem ent of the ru le of law . In 1 997 , for ex am p le, the H ou s e ofDelegates ofthe ABA ex p res s ly adop ted the p rincip le that the attorney -client p riv ilege for com m u nications b etw een in-hou s e cou ns eland their clients s hou ld hav e the s am e s cop e and effect as the attorney -client p riv ilege for com m u nications b etw een ou ts ide cou ns eland their clients .8 W ith regard to Se e Edna Selan Ep s tein, The Attorney -Client Priv ilege and W ork Produ ct Doctrine 2 (4 th Ed.20 0 1 );H on.Dick Thornb u rgh, W aiv er ofthe Attorney -Client Priv ilege: A Balanced Ap p roach, W as hington LegalFou ndation (W as h.,D.C.20 0 6). 2 H u nt v .Blackb u rn, 1 28 U.S.4 64 , 4 7 0 (1 8 8 8 ) (“The ru le w hich p laces the s ealofs ecrecy u p on com m u nications b etw een client and attorney is fou nded u p on the neces s ity , in the interes t and adm inis tration ofju s tice, ofthe aid ofp ers ons hav ing know ledge ofthe law and s killed in its p ractice, w hich as s is tance can only b e s afely and readily av ailed of w hen free from the cons eq u ences or the ap p rehens ion ofdis clos u re.”). 3 Chinachem Financial Serv ices Lim ited v .Centu ry Ventu re H oldings Lim ited, [20 1 4 ] 2 H KLRD 5 5 7 at ¶ ¶ 1 3 2-1 3 5 (Cou rt ofFirs t Ins tance,M arch 25 ,20 1 4 ). 4 Se e , e .g ., 8 John H enry W igm ore, Ev idence in T rials at Com m on Law (M cN au ghton 1 961 & Su p p .1 991 ). 5 6 FederalRu les ofEv idence 5 0 2(a)(1 ),(c). 7 Se e U.S.v.Zolin,4 9 1 U.S.5 5 4 ,5 62-63 (1 98 9). § 2292, at 5 5 4 ABA,1 997 Rep ort w ith Recom m endation #1 20 (Policy adop ted Au g.1 9 97 ),1 997 _AM _1 20 a va ila b le at 8 2 the p riv ilege in connection w ith foreign law y ers , the ABA recom m ended as early as 1 98 3 (and again in 20 0 8 ) that the Eu rop ean Com m is s ion (“EC”) ex tend the s am e lev el of p rotection granted to com m u nications b etw een a client and its law y er p racticing in a m em b er s tate of the Eu rop ean Union (“EU”) to com m u nications w ith a U.S.law y er.9 In b oth 1 98 3 and 20 0 8 , the ABA als o u rged the EC to ex tend the p riv ilege to in-hou s e cou ns el.1 0 In 20 0 5 the ABA Tas k Force on the Attorney -Client Priv ilege (“Attorney -Client Tas k Force”) rep orted that: “Law y ers hav e alw ay s b een u nders tood to p lay a criticalrole in p res erv ing legalrights ,com p liance w ith the law ,and u ltim ately ,the ru le oflaw . As the law b ecom es increas ingly com p lex ,the need for law y ers has b ecom e increas ingly es s ential. Fu rther, the confidentiality of the attorney -client relations hip has his torically b een cons idered an es s entialas p ect oflegalrep res entation,and one that is neces s ary to ens u re the ab ility oflaw y ers to carry ou t their as s igned role in the legals y s tem . The confidentialrelations hip is recogniz ed and p res erv ed not only in the com m on law regu lating the law y er-client relations hip and in the ru les of p rofes s ional condu ct,b u t in the attorney -client p riv ilege… ”1 1 The Attorney -Client Tas k Force highlighted s om e ofthe im p ortant attrib u tes of the attorney -client p riv ilege, noting that the p riv ilege: (i) fos ters the attorney client relations hip ; (ii) encou rages client candor; (iii) fos ters v olu ntary legal com p liance; (iv ) p rom otes efficiency in the legals y s tem ; and (v ) enhances the cons titu tionalright to effectiv e as s is tance ofcou ns el.1 2 In 20 0 5, the H ou s e of Delegates of the ABA adop ted res olu tions reiterating its long-s tanding s u p p ort of the attorney -client p riv ilege and w ork p rodu ct doctrine as es s entialto m aintaining the confidentialrelations hip b etw een client and attorney req u ired to encou rage clients to dis cu s s their legalm atters fu lly and candidly w ith their cou ns els o as to (1 ) p rom ote com p liance w ith law throu gh effectiv e cou ns eling, (2) ens u re effectiv e adv ocacy for the client, (3 ) http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /1 997 _am _1 20 .au thcheckda m .p df. ABA, 1 98 3 _Rep ort w ith Recom m endation # 3 0 1 at 1 (Policy adop ted Feb . 1 98 3 , Reactiv ated Feb . 20 0 8 ), 20 0 8 _M Y_3 0 1 a va ila b le at http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /20 0 8 _m y _3 0 1 .au thcheckda m .p df. 9 10 Id . ABA, 20 0 5 _ Rep ort w ith Recom m endation #1 1 1 at 3 -4 (Policy adop ted Au g. 20 0 5 ), 20 0 5 _AM _1 1 1 a va ila b le at http ://w w w .am ericanb ar.org/content/dam /ab a/directories /p olicy /20 0 5 _am _1 1 1 .au thcheckda m .p df. 11 12 Id .at 8 -1 2. 3 ens u re acces s to ju s tice and (4 ) p rom ote the p rop er and efficient fu nctioning of the Am erican adv ers ary s y s tem ofju s tice. The ABA s p ecifically op p os ed p olicies , p ractices and p rocedu res ofgov ernm entalb odies that hav e the effect oferoding the attorney -client p riv ilege and w ork p rodu ct doctrine and s u p p orted p olicies , p ractices and p rocedu res that recogniz e the v alu e ofthos e p rotections .1 3 Finally , as the Su m m ary of Is s u es rep orted, a Jap anes e cou rt has fou nd that, at leas t in crim inalcas es , “[f]or defendants to receiv e effectiv e and ap p rop riate as s is tance from law y ers ,it is es s entialfor defendants and law y ers to com m u nicate freely w ithou t [an] inv es tigation agency know ing, s o that defendants can p rov ide law y ers w ith neces s ary and s u fficient inform ation and law y ers can offer ap p rop riate adv ice to defendants .”1 4 The ABA b eliev es that this need ex tends to allp roceedings . CO N CERN TH AT TH EATTO RN EYCLIEN T PRIVILEGEM AY H IN DER FACTFIN DIN G. The Sections com m end the Adv is ory Panel on Adm inis trativ e Inv es tigation Procedu res u nder the Anti-M onop oly Act (the “Adv is ory Panel”) for w eighing the p rop er b alance b etw een the JFTC’s fact-finding ab ility agains t the right to a fair defens e. The JFTC has ex p res s ed concern that recogniz ing the attorney -client p riv ilege cou ld im p ede fact-finding b y enforcers . The JFTC ap p arently is u naw are ofany cas e in w hich a docu m ent that w ou ld b e s u b ject to attorney -client p riv ilege has cons titu ted conclu s iv e or neces s ary ev idence in JFTC cas es , b u t is concerned that not hav ing acces s to p riv ileged com m u nications b etw een a defendant and its cou ns elcou ld m ake it difficu lt to p rov e v iolations .1 5 The JFTC has als o as s erted that the lack of an attorney -client p riv ilege has ap p arently not inhib ited in-hou s e inv es tigations in s u p p ort of leniency ap p lications ,or p rev ented b u s ines s es from com m u nicating w ith attorney s .1 6 The Sections b eliev e that the attorney -client p riv ilege in fact does not m aterially im p ede fact-finding b y enforcers . As a thres hold m atter, the p riv ilege is focu s ed, s hielding only the confidentialcom m u nications b etw een a client and cou ns elfor the p u rp os e ofs eeking legaladv ice. It does not p rotect the u nderly ing facts (ev en if com m u nicated to cou ns el) or other ty p es of com m u nications that w ou ld not b e cov ered b y the p riv ilege from b eing dis cov ered and u s ed in p ros ecu tions , s u ch as com m u nications that w ere not m ade for the p u rp os e ofob taining legaladv ice,inclu ding com m u nications m ade in fu rtherance ofm is condu ct or ofb u s ines s ob jectiv es ,or that w ere not m ade in confidence.1 7 13 Se e id .at 1 . 14 Su m m ary ofIs s u es at 1 6 n.5 . 15 Id .at 1 5 -1 6. 16 Id .at 1 6. 17 UpjohnCo.v.Unite d Sta te s,4 4 9 U.S.3 8 3 ,3 95 -96 (1 98 1 ). 4 In addition,recogniz ing the p riv ilege actu ally p rom otes ob s erv ance of the law and the adm inis tration of ju s tice, b y encou raging b u s ines s es to inv es tigate and correct p os s ib le w rongdoing. The p u rp os e ofthe attorney -client p riv ilege is to “encou rage fu lland frank com m u nication b etw een attorney s and their clients ,” w hich, in tu rn, has a p rofou nd and b eneficialeffect on the ov erall s y s tem of ju s tice.1 8 The m os t effectiv e w ay of eliciting tru e and u nv arnis hed com m u nication is to do s o in confidence s o as to elim inate any inhib ition or ap p rehens ion b y a client in relay ing his or her cas e to his or her law y er. A client is u nlikely to ex tend his or her com p lete tru s t to his or her law y er ifa confidence is not p rotected and m u s t b e s hared w ith other p arties , inclu ding the op p os ing p arty and the ju dicial b ody its elf. Enab ling a law y er to hear all of the facts , encou raged u nder the p rotection ofp riv ilege,allow s the attorney to form u late an effectiv e legals trategy and offer s ou nd legaladv ice b as ed on actu alfacts and circu m s tances . CO N CERN TH AT,W H ILEO TH ER JU RISDICTIO N S W ITH AN EFFECTIVEATTO RN EYCLIEN T PRIVILEGEIN CEN TIVIZE VO LU N TARY CO O PERATIO N ,SU CH IN CEN TIVES AREW EAK IN JAPAN The Sections ap p lau d the Adv is ory Panel’s effort to cons ider how Jap an’s inv es tigativ e p rocedu res p rom ote or dim inis h cons is tency acros s ju ris dictions . The JFTC argu es that in Jap an, there are ins u fficient incentiv es for b u s ines s es to coop erate in inv es tigations , identify ing in p articu lar the lack ofa dis cretionary s u rcharge s y s tem and u nav ailab ility of tou gh s anctions agains t ob s tru cting inv es tigations .1 9 Acces s ing a com p any ’s confidentialcom m u nications w ith its cou ns elis ap p arently intended to cou nter-b alance thos e deficiencies . The Sections res p ectfu lly s u gges t that the b etter cou rs e is to addres s the is s u e of incentiv es for v olu ntary coop eration u nder Jap anes e law directly , throu gh the adop tion of a dis cretionary s u rcharge s y s tem and ob s tru ction s anctions , rather than b y b anning the attorney -client p riv ilege in JFTC inv es tigations . The v ery s u cces s fu lU.S.and EU leniency p rogram s dem ons trate the m erits ofthis ap p roach. The JFTC als o noted that attorney -client p riv ilege is s u es are not u niq u e to com p etition law and ex p res s ed concern ab ou t introdu cing recognition ofthe p riv ilege for Anti-M onop oly Act p rocedu res alone. The Sections agree that an attorney -client p riv ilege s hou ld b e u niv ers al, rather than lim ited to certain ty p es ofp roceedings . 18 Id .at 3 8 9 . The JFTC als o ex p res s ed concern that an attorney -client p riv ilege m ay b e ab u s ed. The Sections b eliev e that the legalp rofes s ion in Jap an is ofhigh integrity and any ab u s es w ou ld b e ap p rop riately dis cip lined. 19 5 U N DERSTAN DIN G TH AT TH EREIS A U .S.CASEH O LDIN G TH AT ATTO RN EYCLIEN T PRIVILEGEIS N O T W AIVED IFTH E IN FO RM ATIO N IS DIVU LGED PU RSU AN T TO CO M PETEN T AU TH O RITY,AN D TH AT,ACCO RDIN GLY,DISCLO SU REO F IN FO RM ATIO N TO TH EJFTC SH O U LD N O T AFFECT ATTO RN EYCLIEN T PRIVILEGEIN FO REIGN JU RISDICTIO N S. The Sections com m end the Adv is ory Panel for ex am ining the im p ortant is s u e ofhow the lack ofan attorney -client p riv ilege in adm inis trativ e inv es tigations condu cted b y the JFTC w ou ld im p act req u es ts in U.S.p roceedings for ev idence ob tained du ring thes e inv es tigations . The JFTC s tates that in the United States , s om e cou rts hav e conclu ded that attorney -client p riv ilege is not w aiv ed in federal cou rt p roceedings w hen a com p any is ordered to dis clos e attorney -client com m u nications b y non-U.S.gov ernm ent au thorities .20 H ow ev er,there is actu ally a lack ofb inding ju dicialp recedent in the U.S.on the ap p licab ility of the attorney -client p riv ilege in s u ch s itu ations that p rov ides little as s u rance on this is s u e. The U.S. ru lings declining to req u ire dis clos u re ofm aterials p rov ided to foreign gov ernm entalagencies are p rem is ed on p rincip les of com ity , 21 rather on any recognition of attorney -client com m u nications or attorney w ork p rodu ct. Additionally ,U.S.federalcou rts hav e als o addres s ed the adop tion of foreign p riv ilege law s throu gh a choice of law analy s is .The is s u e offoreign p riv ileges tends to aris e in U.S.cou rts if:(1 ) a foreign p riv ilege is im p licated in a claim inv olv ing a federalq u es tion;22 or (2) an argu m ent 20 Su m m ary ofIs s u es at 1 6. The fiv e factors relev ant to a com ity analy s is are:(1 ) the im p ortance to the litigation ...of the docu m ents or other inform ation [req u es ted];(2) the degree ofs p ecificity ofthe req u es t;(3 ) w hether the inform ation originated in the United States ;(4 ) the av ailab ility ofalternativ e m eans ofs ecu ring the inform ation; and (5 ) the ex tent to w hich noncom p liance w ith the req u es t w ou ld u nderm ine im p ortant interes ts of the United States , or com p liance w ith the req u es t w ou ld u nderm ine im p ortant interes ts ofthe s tate w here the inform ation is located.” Soc iétéInd ustrie lle Aérospa tia le v.U.S.Distric t Ct.for So.Distric t ofIow a , 4 8 2 U.S.5 22, 5 4 4 n.28 (1 9 8 7 ) (citation om itted). In com p aris on, dis clos u re com p elled in s tate cou rt does not res u lt in w aiv er of the p riv ilege in federalcou rt. Fed.R.ofEv idence 5 0 2(c). 21 Under a claim inv olv ing a federalq u es tion, the federalcom m on law w ou ld determ ine w hich p riv ilege law s w ou ld ap p ly . One choice of law analy s is m ethod u s ed b y U.S.cou rts in determ ining w hich p riv ilege law s hou ld ap p ly is the touc h b a se tes t. Under the “tou ch b as e” tes t, ifthe com m u nication has nothing to do w ith,or is only incidentalto,the United States ,the foreign ru les of p riv ilege w ou ld ap p ly ; how ev er, if the com m u nication has m ore than an incidental connection to the United States ,the cou rt w illcondu ct a m ore traditionalanaly s is and defer to the law ofp riv ilege ofthe cou ntry w ith the m os t direct and com p elling interes t in the com m u nication. Se e Gold e n Tra d e S.r.L.v.Le e Appa re lCo., 1 4 3 F.R.D.5 1 4 , 5 20 (S.D.N .Y.1 9 92). There hav e b een ex cep tions to the tou ch b as e tes t for p olicy reas ons ,inclu ding a ru ling b y a U.S.Dis trict Cou rt w hich rejected ap p ly ing a foreign p riv ilege law b ecau s e it w as s u p p orted b y a different s y s tem of dis cov ery and,therefore,incongru ent to Am erican p olicy interes ts w hen ap p lied p artially in a U.S. cou rt. Se e Astra Aktie b ola g v.And rxPha rm a c e utic a ls,Inc .,20 8 F.R.D.92 (S.D.N .Y 20 0 2). 22 6 is m ade that a foreign p riv ilege s hou ld attach to ev idence in a s tate law claim b eing tried in a federalcou rt.23 N o U.S.ap p ellate cou rt— m u ch les s the U.S.Su p rem e Cou rt— has ru led w hether the attorney -client p riv ilege or w ork p rodu ct doctrine ex tends to ev idence and com m u nications s u b m itted to foreign enforcers .24 The s ev eraltrial cou rts that hav e addres s ed the is s u e reached incons is tent res u lts , p recis ely b ecau s e they as s es s ed the req u es t b as ed on the s p ecific facts and circu m s tances often u nder a com ity analy s is ins tead ofu nder the attorney -client p riv ilege.25 In In re Vitam ins Antitru s t Litigation,26 the defendants s u b m itted docu m ents that they b eliev ed to b e p rotected b y attorney -w ork p rodu ct in their hom e ju ris diction at the req u es t offoreign gov ernm ent agencies condu cting an inv es tigation. The defendants argu ed that any req u es t b y foreign gov ernm ent agencies s hou ld b e deem ed “com p elled” b ecau s e ofthe s eriou s cons eq u ences of not com p ly ing,inclu ding relinq u is hing a claim for leniency .The U.S.Dis trict Cou rt addres s ed the is s u e ofw aiv er ofthe attorney -client p riv ilege in a U.S.cou rt ifa p riv ileged docu m ent is dis clos ed u nder c om pulsionin a foreign ju ris diction.27 The cou rt op ined that “com p u ls ion av oiding w aiv er req u ires that a dis clos u re b e m ade in res p ons e to a cou rt order or s u b p oena or the dem and of a gov ernm ental au thority b acked b y s anctions for non-com p liance, and that any ap p licab le Ifa p arty contends that foreign p riv ilege law s s hou ld ap p ly to a s tate law claim tried in a U.S.federalcou rt, the determ ination w ou ld res t w ith the choice oflaw ru les ofthe s tate ofthe s itting cou rt. A s m allm inority ofs tate cou rts rely u p on a te rritoria la pproa c h, in w hich the local p riv ilege law s ap p ly w ithou t any ex ternalcons iderations . H ow ev er, a m ajority ofs tates u s e the m ostsig nific a ntre la tionshipp rincip le in determ ining w hich foru m ’s p riv ilege law w ou ld ap p ly .Se e W olpinv.PhillipM orris,Inc .,1 8 9 F.R.D.4 1 8 ,4 23 -4 (C.D.Cal.1 999). In determ ining the location of the m os t s ignificant relations hip , cou rts hav e cons idered:(1 ) the nu m b er and natu re ofcontacts in the foru m s tate;(2) the relativ e m ateriality ofthe ev idence s ou ght to b e ex clu ded;(3 ) the kind of p riv ilege inv olv ed; and (4 ) fairnes s to the p arties . Res tatem ent (Second) Conflict of Law s , s ection 1 3 9,cm t.d. “Ev idence that is not p riv ileged u nder the locallaw ofthe s tate w hich has the m os t s ignificant relations hip w ith the com m u nication w illb e adm itted, ev en thou gh it w ou ld b e p riv ileged u nder the locallaw of the foru m , u nles s the adm is s ion of s u ch ev idence w ou ld b e contrary to the s trong p u b lic p olicy ofthe foru m .” Id .at s u b s ection 1 . 23 Defendants in U.S.p riv ate dam age actions rou tinely fu rnis h p laintiffs w ith docu m ents s u b p oenaed b y the Antitru s t Div is ion ofthe U.S.Dep artm ent ofJu s tice w ithou t any s u gges tion that the p rodu ction v itiates attorney -client p riv ilege in the civ illitigation. Se e , e .g ., In re M ilk Prod s. AntitrustLitig ., 8 4 F.Su p p .2d 1 0 1 6 (D.M inn.1 997 ) (docu m ents p rov ided to s tate and federal entities m u s t b e tu rned ov er to p laintiffs ; p riv ileged docu m ents cou ld b e w ithheld w ith ap p rop riate factu als u p p ort). 24 For ex am p le, the U.S.Dis trict Cou rt for the N orthern Dis trict of California affirm ed a Sp ecial M as ter’s Rep ort deny ing p laintiff’s m otion to com p el the p rodu ction of docu m ents s u b m itted to the Eu rop ean Com m is s ion b ecau s e the inform ation s ou ght w as deem ed relativ ely u nim p ortant and cou ld b e ob tained throu gh alternativ e channels . Se e In re M e thionine Antitrust Litig .,M .D.L.N o.0 0 -1 3 1 1 CRB (N .D.Cal.Ju ne 1 7 ,20 0 2). 25 M is c.N o.99-1 97 (TFH ), M DL N o.1 28 5 , (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS 264 90 (D.D.C.Jan.23 , 20 0 2);(20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS25 8 1 5 (D.D.C.Dec.1 8 ,20 0 2). 26 27 (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS264 9 0 at *1 0 5 . 7 p riv ilege b e as s erted.”28 In other w ords , norm al acq u ies cence to the law s of dis clos u re in another cou ntry does not afford im m u nity from w aiv er in a U.S. cou rt. In ap p ly ing this s tandard, the cou rt conclu ded that the defendants ’ com p liance w ith foreign gov ernm ent agencies in s p ecified cou ntries , inclu ding Jap an, w as not com p elled and not ex em p ted from a w aiv er of p riv ilege.29 Ultim ately , the cou rt ordered defendants to p rodu ce corp orate s tatem ents m ade to the Eu rop ean Com m is s ion after determ ining that “concerns rais ed b y the EC .. . w ere ou tw eighed b y the United States ’ interes t in op en dis cov ery and enforcem ent ofits antitru s t law s ,” giv en that s om e ofthe inform ation originated in the United States and cou ld not b e ob tained throu gh other m eans .3 0 N onetheles s , the cou rt in the s am e op inion ru led that althou gh v olu ntary s u b m is s ions of attorney w ork p rodu ct to a Canadian law enforcem ent agency res u lted in a w aiv er of p rotection, thos e docu m ents w ou ld b e s hielded from dis clos u re u nder p rincip les of com ity to av oid rev ealing Canada’s enforcer’s negotiating p os ition ou t ofres p ect for that cou ntry ’s inv es tigativ e p roces s es .3 1 This u ncertainty p erv ades m ore recent op inions . Som e cou rts hav e noted the chilling effect that ordering p rodu ction ofev idence gathered b y foreign agencies w ou ld hav e on leniency p rogram s and denied p laintiffs ’ m otions to com p el.3 2 H ow ev er, others accord greater deference to the p rincip les of U.S. dis cov ery .3 3 Giv en the lack ofhigher cou rt p recedent and the dis cretionary natu re of a com ity analy s is , the ou tcom e of any giv en req u es t for ev idence rem ains u ncertain. And as the U.S.Su p rem e Cou rt s tated:“Ifthe p u rp os e ofthe attorney client p riv ilege is to b e s erv ed,the attorney and the client m u s t b e ab le to p redict w ith s om e degree ofcertainty w hether p articu lar dis cu s s ions w illb e p rotected. An u ncertain p riv ilege ... is little b etter than no p riv ilege at all.”3 4 28 Id. 29 Id. 30 (20 0 2) U.S.Dis t.LEXIS25 8 1 5 at *22-23 . 31 Id.at *27 -28 . Se e Inre Pa ym e ntCa rd Inte rc ha ng e Fe e & M e rc ha ntDisc ountAntitrustLitig .,0 5 -M D-0 1 7 20 (JG) (JO), M em . & Order (E.D.N .Y. Au g. 27 , 20 1 0 ) (deny ing m otion to com p el p rodu ction of docu m ents s u b m itted as p art ofthe Eu rop ean Com m is s ion’s inv es tigation ofinterchange fees );In re Sta tic Ra nd om Ac c e ssM e m ory (“SRAM ”) AntitrustLitig ., 0 7 -CV-0 1 8 1 9CW , M em .& Order (N .D. Cal.Jan.5 .20 0 9) (deny ing m otion to com p el);In re Rub b e rChe m s.AntitrustLitig .,4 8 6 F.Su p p .2d 1 0 7 8 , 1 0 8 3 (N .D. Cal. 20 0 7 ) (deny ing m otion to com p el w here the im p ortance of relev ant docu m ents s u b m itted to the Eu rop ean Com m is s ion w as du b iou s giv en that the litigation focu s ed on the U.S.m arket and p laintiffalready had docu m ents from the U.S.inv es tigation). 32 Se e ,e .g .,Inre Fla tGla ssAntitrustLitig .,0 8 -M C-0 0 1 8 0 -DW A,Prop os ed Order (W .D.Pa.Ju ly 2, 20 0 9) (ordering defendant to p rodu ce docu m ents p rov ided to or receiv ed from the Eu rop ean Com m is s ion). 33 34 UpjohnCo.v.Unite d Sta te s,4 4 9 U.S.at 3 93 . 8 Cons eq u ently , a dis clos u re ofp riv ileged m aterialto the JFTC m ay res u lt in a w aiv er ofthe attorney -client p riv ilege in a U.S.cou rt.3 5 CO N CLU SIO N The Sections u rge the adop tion in Jap an of the attorney -client p riv ilege in allty p es ofp roceedings . M oreov er, ev en ifthere is no w aiv er ofthe attorney -client p riv ilege in the U.S., there m ay s tillb e a w aiv er ofthe p riv ilege in other ju ris dictions . 35 9
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