受賞品種講評等

【切花部門】
品
目
品 種
出 品
育 成
育成権
U
R
名: エウストマ・グランディフロルム
(トルコギキョウ)
名: コサージュグリーン
者: 中曽根 健
者: 中曽根 健
者: 中曽根 健
L: http://bgm.kir.jp/f/
健花弁のフリルがきれいで、花色のグリーンは、色調が美しい。八重咲きの大輪で、
見栄えが良く、斬新さを感じさせる。また、日持ちが良く、輪数が多いため、一輪
ごとに枝として使うこともできる。従来の品種に比べて、様々な用途に活用できる
ため、パフォーマンス性が高く、新しいマーケットを広げる可能性が高い。
また、生産面では、生産技術に優れた生産者を組織化し、品種のブランド化を
図っている点も評価できる。その結果、仕立て技術も向上し、品質の安定が図られ
種
らず
産体
含
総合的 高
価
ている。品種の特性のみならずその生産体系を含めて総合的に高く評価できる品で
ある。
出品者のコメント
品種情報
推奨ポイント
形態特性
栽培特性
販売開始年度
流通時期
市場流通量
日持ちがよい。1輪ごとに長い枝に分解で
きて使いやすい。春・夏出荷で栽培しやす
い。
フリンジ花弁の八重咲き大輪
中生
平成19年2月
4月~10月
40,000本
【開発の経緯】
40歳を目前にした頃、残りの育種シーズンの少なさに気付
0歳を目前にした頃 残り 育種シ ズン 少なさに気付
き、目標を絞った効率的な品種開発に切り替えました。生産者
仲間からの販売要請もあり、生産者育種のスピード・面白さと
種子販売可能なクォリティーを目指して開発を始めました。
【開発コンセプト】
最初のN1フリンジの開発コンセプトは存在感のあるソフト
な大輪八重F1品種でしたが、コサージュシリーズの2世代目
のN2フリンジ は、茎の硬さの改善とより細かいフリンジを
目指して開発しました。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
F1品種の場合は、違う品種を掛け合わせるので、絵の具を
品種の場合は 違う品種を掛け合わせるので 絵の具を
混ぜるように簡単に想像した色にはなりません。しかし、時々
私の想像力を越えた綺麗な色が出現することがF1育種の面白
さです。
コサージュシリーズの一番の特徴は、(株)サカタのタネが
中心になり全国の主な生産者と市場関係者の参加により高度に
企画化された商品だという事です。
その中には、花一輪の能力を引き出すための蕾数の制限、花
屋さんが使いやすい硬く長い枝を確保する整枝スタイル、客観
的な出荷規格などがあり、決められたルールの中で全国の優秀
な生産者が技術を競っています。
な生産者が技術を競っています
毎年開催されるコサージュ会において問題点が議論されます。
【今後の展開】
コサージュグリーンに関しては、色の濃い品種も発売してい
きます。
現在は長期間の市場流通をめざして生産者による技術開発が
行われていますが、より安定した市場流通量を目指し、早生種、
晩生種の開発をしていきたい。
【切花部門】
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名:エウストマ・グランディフロルム(トルコギキョウ)
名: カルメン ルージュ
者: 株式会社サカタのタネ
者: 株式会社サカタのタネ
者: 株式会社サカタのタネ
【切花部門】
品
品
出
育
育
U
目 名: エウストマ・グランディフロルム(トルコギキョウ)
種 名: コサージュ アプリコット
品 者: 中曽根 健
成 者: 中曽根 健
成 権 者: 中曽根 健
R L : http://bgm.kir.jp/f/
健花弁のフリルがきれいで、優しいアプリコット色は
日本人に受け入れやすい。八重咲きの大輪で見栄えが
良く、主役の花としての存在感が感じられる。従来の
品種に比べて、用途の幅が広く、新たな需要開拓が期
待できる。日持ちが良く、輪数が多いため、一輪ごと
に枝として使うこともでき、フラワーデザインなど多
くの用途に活用できる。
インパクトを与える情熱的な品種名と濃い赤色が
特徴的。淡いピンクや白、黄色系がトルコギキョウ
の主流となっているなか、一線を画した存在感のあ
の主流となって
るなか、 線を画した存在感のあ
る色と人目をひく大きい花が新鮮さを感じる。トル
コギキョウの用途の幅を広げる可能性を持つ品種で
ある。
(販売開始年度) 平成18年11月
(流通時期) 6~11月
(販売開始年度) 平成17年11月 (流通時期) 4月~11月
(市場流通量)現在 200,000本
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発経緯】
これまで濃色で八重咲きのトルコギキョウがな
かったため、そういった品種を育成することにより、
トルコギキョウがもっとたくさん使われる花になる
のではないかと考えました。
【開発コンセプト】
濃い赤色八重咲きで、かつ、切り花生産者にとっ
ても作りやすい品種を育成したいという目標で開発
しました。
【発見・開発の面白さ・難しさ】
品種が生み出されると、実際にはさまざまな場所
で、さまざまな時期に切り花が生産されます。温度
や日射量、土質が違うと花の色、花の形が変わって
くるので、どのあたりでバランスをとるかが大変難
しいところでした。
【今後の展開】
より豪華な花、切り花生産者が周年にわたって作
りやすい品種を目指したいと思います。
【開発の経緯】
40歳を目前にした頃、残りの育種シーズンの少なさに
気付き、育種面積を拡大し本格的な品種開発に切り替えま
した。初年度は千を超える掛け合わせの中で気に入った物
はこのアプリコットのみでした。
【開発コンセプト】
鮮明な色が出しにくいトルコギキョウを存在感のある主
役の花にするために、淡い色合いの中間色でソフトなイ
メージの大輪種を開発すること。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
日本中の様々な気候条件での栽培に耐える商品の開発の
難しさを体験中ですが、標高の高い産地では開発時より綺
麗な色 咲く
麗な色で咲くコサージュアプリコットに感激しました。
ジ
プ
ト 感激 ま た
【今後の展開】
アプリコット色の周辺には、まだまだ綺麗な色が隠れて
います。そういった微妙な中間色もこれから商品化してい
きたいと考えています。
【切花部門】
【切花部門】
+
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名: クリサンテムム(キク)
名: ガリアロ グリーン
者 キリンアグリバイオ株式会社
者:
キリン グリバイオ株式会社
者: C.W.デッカー
者: デッカー ブリーディング B.V.
品
品
出
育
育
U
目
種
品
成
成権
R
名: クリサンテムム(キク)
名: セイアメリ
者: 有限会社精興園
者: 山手義彦
者: 山手義彦
L : www.seikoen-kiku.co.jp
ライトグリーンの花色で、花弁に少しウェーブ
がかかった、雰囲気のある花弁が印象的なキク。
芸術性すら感じるその容姿からは、従来のキクと
は全く異なるイメ ジを発する フロ リストが
は全く異なるイメージを発する。フローリストが
装飾やアレンジメントなど、多彩に利用すること
が期待され、近い将来、花のトレンドの一角を担
う美しい品種である。
(販売開始年度) 平成19年1月
(流通時期) 1~6月、10~12月
スプレーマムと小菊の中間的な存在のキクで、仏花
としてのみならず、洋花のフラワーデザインにも使え
るかわいらしい品種である。花は小輪で花弁が厚く、
頂点部が一直線に揃って咲き、フラワーアレンジメン
トの際に、脇役として活躍する存在で用途の幅が広い。
際
脇役
活躍す 存在
途 幅が広
日持ちがよく、他の花とあわせやすい点も評価できる。
その特性により、極めて市場性が高く、新しいキクの
タイプとして大きな流れをつくる可能性を秘めた品種
である。
(販売開始年度) 平成17年1月
(流通時期) 通年
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
スプレータイプでも、芽をかいて一輪の大輪に仕立てた『ディ
スバッド』タイプでも生産できるグリーン色品種で、和・洋両ア
レンジメントに向き、これまでにないインパクトのある花型の品
種を育成する。
【開発コンセプト】
グリーン品種でキクとは思えない新規の個性的花型。ボリュー
ムがあり、生産性も高い品種を目指す。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
グリーン色のデコラ咲きで、花弁がねじれるユニークな花型品
種の作出に成功した。また、生産面でも、ボリュームがあり均一
性の高い品種である。
この花を見られたお客様から、『これがキク?』、『キクらし
くない』という反応を頂くことが 次の新しい花を紹介する意欲
くない』という反応を頂くことが、次の新しい花を紹介する意欲
と喜びにつながります。
【今後の展開】
日本人の文化・生活に深く根付いているキクの世界に新しい花
色、花型の品種を次々と紹介し、葬儀からカジュアルまで幅広い
用途を展開して需要拡大につなげたい。
スプレーマムは、主役ではなく脇役の花材です。であるなら、名
脇役になれるように、どんな花とも相性が良く、長持ちで使い勝手
の良い品種を生み出そうと考えました。
① どの花材とも相性をよくするために、極小輪にこだわりました。
⇒目立たないけどアクセントのある花材を目指すため。
② 作る人、使う人、見る人それぞれにとって使い勝手をよくするた
めに、小葉、花数、花保ちにこだわりました。⇒どんなにキレイな
花でも独特の菊の葉は嫌われてしましがちです。なので、とことん
小葉にして 菊の葉に見えないようにしました また 花数が多く
小葉にして、菊の葉に見えないようにしました。また、花数が多く
ボリュームのあるフォーメーションを追求し、1本でもお得感のあ
る花にこだわりました。そして、何より花保ちが抜群に良いことが
自慢の品種でもあります。
また、余談ですが、この様に極小輪の品種は、従来ですと「サン
ティニ」扱いとなり、市場価格が低くなりがちです。値が付きにく
い品種は生産者からも敬遠され、どんなに良い花の品種でも市場に
広まることがありません。なので、当社は、独自に「アメリウム」
という新カテゴリーを設け、規格基準も新しくして、市場の了解と
協力を得て、安心して生産者に栽培して貰えるように努めました。
今ではアメリウムという新カテゴリーは定着し、安定単価で流通で
きております。
現在、アメリウムは、業務用、アレンジ用、ホーム用など各方面
に需要は拡がりはじめています。そのため、様々な使い方ができる
ように、色変わりを豊富に揃えました。ビビットなピンクや赤色は
もちろん、特に力を入れたのは中間色です。どんな色の花とも相性
が良いように、ピーチ色やロゼ色も作出しました。そして、現在1
0品種をラインナップしています。
【切花部門】
【切花部門】
+
+
品 目 名: ダーリア(ダリア)
品 種 名: 黒蝶
出 品 者: 株式会社ミヨシ
育 成 者: 鷲澤幸治
育 成 権 者: 鷲澤幸治
U R L : http://www.miyosi.co.jp/
品
品
出
育
育
名前のイメージのごとく、魅力的な花色と花型が、ゴー
ジャスな印象を与える。最近のファッション的な流行にマッ
チして存在感を放つ。大人っぽいシックな花色は、気品をも
感じさせ、様々な場面で主役になることができる花である。
草丈が長く、色鮮やかさを生かして、洋・和の両方にあわせ
ることができ、ブライダルでの中心の花としても使える。周
年を通じて露芯せず(芯が出ない)、生産は安定している。
ダリアの中では、市場流通量が最も多く、人気の高い点も評
価される。
(販売開始年度) 平成18年4月 (流通時期) 周年
(市場流通量) 700,000本
従来のイメージをくつがえすような剣咲きの
カーネーションで、その優美な花型は人目をひく。
気品があり、茎が堅くしなやかで、色も美しい。
フラワ アレンジメントへの活用など フロ リ
フラワーアレンジメントへの活用など、フローリ
ストにとって使いやすく、マーケットの伸びが期
待される。早生タイプで萼(がく)割れも少ない。
(販売開始年度) 平成19年10月
(流通時期) 10月~5月
(市場流通量) 10,000本
出品者のコメント
出品者のコメント
ここ1~2年の切花ダリアブームは、すさまじいばかりだが、黒
蝶はブームの火付け役、代表格として頂点に立つ品種といえる。
6~7年前、黒い花の流行の兆しがあり、ダリアでは黒花のミズノ
アール(フランス)があったが、花の大きさが中輪であったため、
もっと花のインパクトの強い、大輪の黒花品種の育成を思い立った。
黒紅色で中大輪カクタス咲きのジャンヌゲルバイス(アメリカ)
を親に交配を重ね、その実生後代より、思い描いた花に近い個体を
選抜できたが それが黒蝶である
選抜できたが、それが黒蝶である。
開発当初は、切花用として地方ではなかなか受け入れられなかっ
たが、東京では黒の流行の波にものり大きく注目され、あっという
間に人気品種となった、その花のバランス及び色は、一度目にする
と忘れられないものがある。
ダリアは、花の豪華さ、花型・花色のバリエーションの広さを持
ち、他の花にはない数々の特徴を持つ。今後、切花では冠婚葬祭で
の利用はもちろんのこと、カジュアルユースにおいても、欠かすこ
との出来ない花材として成長していくと確信している。そのための
必須事項としては、花持ちの改良が重要なポイントであると考えて
いる。また、今後は、周年安定した出荷量を目指し、特にダリアの
最大の欠点である、花持ちの悪さを改善できる秋~春にかけての出
荷量を増やしていきたい。
現在、毎年300種類ほどの品種候補を選んでいるが、今後は、
更に品種開発を行い、ダリアが切り花のアイテムとしてなくてはな
らない地位を築きあげられるよう邁進していきたい。
(品種育成者 秋田国際ダリア園 代表 鷲澤 幸治 氏)
目
種
品
成
成権
名: ディアンツス(カーネーション)
名: H15-365
者: 香川県
者: 瀬尾龍右・山本和人
者: 香川県
香川県では、カーネーションの生産振興を図るために昭和43
年から農業試験場において、本県の気候等に適したオリジナル品
種の育成を行っています。
これまで、全国的に名の知られているスタンダードタイプの中輪
品種の「せとのはつしも」など、数多くの優良品種を育成してお
り、県内外で栽培され、好評を博してきました。
しかし、花の品種の変遷が激しく、また、近年の切り花需要の
多様化や国際的な競争の激化による切り花単価の低迷等により、
カーネーションの栽培面積は減少傾向にありました。
このようなことから本県農業試験場においては、消費者ニーズ
に合った本県オリジナルの品種の育成を目指して、平成6年に、
ナデシコ属野生種を交配親として導入し、新奇性や多収性等を持
つ品種の育成を目標に、新たなスプレータイプの育成を開始しま
した。
今回受賞しました「H15-365」は、平成15年に農業試験
場所有の実生個体同士を交配し、得られた3,444個の実生の中か
ら選抜したものです。剣咲きタイプの花形という新奇性を持ち、
剣
プ
切り花品質(花数が多い、茎が硬い、葉が良く巻くなど)や栽培
特性(早生タイプで切り花本数が多いなど)に優れた品種であり
ます。
今後は、剣咲きタイプの育成を進め、色のレパートリーを増や
してシリーズ化し、香川県のオリジナル品種としてPRしていく
予定です。
【切花部門】
【切花部門】
+
+
品 目 名: デルフィニウム
品 種 名: トリックイエロー
出 品 者: 株式会社ミヨシ
育 成 者: 河浦輝雄
育 成 権 者: 株式会社ミヨシ
U R L : http://www.miyosi.co.jp/
品
品
出
育
育
U
従来の黄色のデルフィニウムは、特定の季節のみ
限定で流通していた原種のザリルがあったが、本品
種は、業界初の周年流通を可能にした。茎が剛直で
非常に使いやすく、他の色ともあわせやすい。フラ
ワーデザインをはじめ多くの場面での活用が期待さ
れる。
(販売開始年度) 平成18年4月 (流通時期) 周年
(市場流通量) 10,000本
花弁の淡いピンクからグリーンへの自然なグラデーション
がすばらしい。開花とともに色が微妙に変化し、蕾から開花
まで、観賞の楽しさを味える品種である。人気のロゼッタ咲
きで 咲き方もかわいらしい 全体的に自然なしなやかさを
きで、咲き方もかわいらしい。全体的に自然なしなやかさを
もち、優しい感じを与えてくれる。
特に女性に好まれそうなやわらかい雰囲気をもち、ロマン
チックな気分にさせてくれる。トゲも少なく、スプレー(枝
分かれ)の枝も長く、花数が多く使いやすい。
(販売開始年度) 平成18年9月
(流通時期) 周年
(市場流通量) 5,000本
出品者のコメント
出品者のコメント
デルフィニウムと聞くと「豪華」というイ
メージを持つ。トリックイエローは「豪華さ」
より、どの花にも合わせることができる、デル
フィニウムにはないユニークな花色、生産性の
高さ(株当たりの採花数の多さ)、花持ちの良
さをコンセプトに開発した「トリック」からの
枝がわりの品種である。本種と元品種のトリッ
ク、ライラックピンクの花色の「トリックピン
ク」でトリックシリーズを形成する。
トリックの名前は、咲き始めから時間がたつ
につれ、ビー(花弁)が白から黄色に、がく片
が濃くなるなど、見るたびに花の様子が変化す
が濃くなるなど、見るた
に花の様子が変化す
ることとが由来である。
本種は、一重咲きであるが、今後、八重咲き
を目指していきたい。
目 名: ロサ(バラ)
種 名: M-ヴィンテージジェラート
品 者: 有限会社メルヘンロ
有限会社メルヘンローズ
ズ
成 者: 小畑和敏
成 権 者: 有限会社メルヘンローズ
R L : http://www.marchenrose.com
本品種は、有限会社メルヘンローズが「より薔薇
らしいバラ」「より薔薇らしくないバラ」をコンセ
プトとして開発してきた内、アンティークな雰囲気
が特徴の「M-ヴィンテージ」シリーズを代表する
バラの一つです。
特に、やわらかい色合いとしなやかなステムが特
徴で、日本人の琴線に触れる色・姿・香りを持つバ
ラであると自負しております。
従来の高品質の基準である高芯剣弁の花型、ヴィ
ヴィッドな色合い、剛直なステムというイメージか
らは離れてしまうため、どこまで受け入れていただ
けるか不安な面もありましたが、市場での人気も良
く、こうして賞をいただいたことからも、私たちの
品種開発の方向性が間違 ていなか たことを確認
品種開発の方向性が間違っていなかったことを確認
させていただき、胸をなで下ろしております。
今後も「こんなバラもあるのか!」「こんなのもあ
りか?」と驚いていただける、良い意味で消費者の
方々を裏切り続けるような品種開発を続けていきた
いと思います。
【切花部門】
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名: ロサ(バラ)
名: ピーチアヴァランチェ+
者 國枝バラ園
者:
者: LEX+
者: 國枝武夫
【切花部門】
品
品
出
育
育
U
目 名: アルストレメリア(アルストロメリア)
種 名: コージーグランツ
品 者: 有限会社三宅花卉園
成 者: 三宅 勇
成 権 者: 有限会社三宅花卉園
R L :http://www009.upp.so-net.ne.jp/miyake-nursery/
待望のアプリコット色の大輪の品種。大輪のバラの
中では、これまでにない美しく、きれいな花色であり、
咲き方もよく、見る者を魅了する。花の保ちも優れて
いる 人気の出る要素を多く備え持 た品種である
いる。人気の出る要素を多く備え持った品種である。
また、アヴァランチェ+の枝変わりであることから高
い生産性が見込まれ、総合的に優れた品種である。今
後の市場性が期待される。
(販売開始年度) 平成19年10月
(流通時期) 周年
羽根つきを思わせる独特のかわいらしい花型で、
白・赤のコンビが綺麗な品種である。現在、流通
しているアルストロメリアとしては、珍しく香り
を持 品種である ほのかに甘い香りで 原種の
を持つ品種である。ほのかに甘い香りで、原種の
もつ芳香性を引き継いでいる。四季咲きに近い豊
産性品種である。栽培特性としては、環境に配慮
した無農薬栽培を行っている点も高く評価できる。
(販売開始年度) 平成17年4月
(流通時期)12月~6月 (市場流通量)約700本/年
出品者のコメント
出品者のコメント
生産者が海外の育種会社の代理店になることの難しさ
を体験をし、多くの人たちに支えられ応援していただい
ていることに感謝いたしております。
LEX+社は、巨大輪品種の育種ではトップクラスの
会社であり、数多くの品種を出しております。昨年特別
賞を受賞しましたドルチェヴィータ
賞を受賞しましたドルチェヴィ
タ+、ベラヴィ
、ベラヴィータ
タ+、
また今回優秀賞をいただいたピーチアバランチェ+など
オランダのホールティフェア(Horti Fair)においては
5年間で4回も最優秀賞を受けるなどしています。
日本での販売が認められ、毎年2回LEX+社を訪問
をし、数多くの中から約200品種を選抜し、日本に持
ち帰り栽培を行っています。その中から日本の生産者に
適した品種を選抜することの難しさを感じております。
LEX+社が毎年発表する品種とLEX+社日本オリ
ジナル品種を皆様に生産者の立場を通して発表していき
たいと思います。また、皆様にもいろいろとご提案をし
ていただきたいと思います。
LEX+新品種及びプランター栽培の見学が可能です。
ぜひ一度ご来園ください。
【開発の経緯】
花を見ると、人はまず『香り』をかぎます。そこ
で私共は、アルストロメリアに限らず花の持つ魅力
の一つである『香り』に重点を絞った育種を進めて
きました。
【開発のコンセプト】
アルストロメリアの中で極めて稀な芳香性品種で
あるカリオフィラエア(原種)ですが、小輪で草丈
も低く開花期間も短いといったような、営利品種と
しての魅力が乏しいものでした。
『コージーグランツ』は、切花向け品種として、
香りという特徴を残しながら、より大輪でより草丈
があり、また、茎も野暮ったくない程度に剛直であ
る品種というのを ンセプトに 交配を重ね作出し
る品種というのをコンセプトに、交配を重ね作出し
た全く新しいアルストロメリアです。
【今後の展開】
現在は、晩冬~初夏までという限られた時期のみ
の出荷となっていますが、今後は、秋から出荷可能
なように栽培方法の見直しを図っています。
【切花部門】
+
品
品
出
育
育
U
【切花部門】
モニター特別賞
モニター特別賞
人気投票第一位
(JFFさいたま2007)
人気投票第一位
かんさいFS2007
目 名: エウストマ・グランディフロルム(トルコギキョウ)
種 名: エグゼピンク
品 者: 岐阜県農業技術センタ
岐阜県農業技術センター
成 者: 宇次原清尚、多田幸広、三輪俊貴
成 権 者: 岐阜県
R L : http://www.cc.rd.pref.gifu.jp/g-agri/
大形化の進む昨今のトルコギキョウの育種傾向に対
し、本品種は、本来のトルコギキョウのイメージに近
いシンプルな花型と和風のイメージが新しい価値をも
たらしている 日本人の感性に訴えるところが大きく
たらしている。日本人の感性に訴えるところが大きく、
清楚な花型とかわいらしい色合い、そして無垢な存在
が好まれて、展示会では一般来場客の多くの関心を集
めた(人気投票第一位)。枝分かれの本数が多く、蕾
の付きもよいため、フラワーデザインにも使いやすい。
(販売開始年度) 平成19年6月 (流通時期) 6月~10月
(市場流通量) 20,000本
出品者のコメント
新しく育成したトルコギキョウ「エグゼシリー
ズ」はピンク、パープル、ホワイトの3色ありま
す。
「エグゼ」は野生種のexaltatum の形質を導入し
た品種であることとexecutiv (高級な)を合わせて
命名しました。
命名
ま た。
平成18年11月に品種登録出願しました。エグ
ゼシリーズは、これまでのトルコギキョウのイメー
ジを大きく変えた品種です。花は小さく、茎が細く
しなやかで、花弁の先がとんがり和風のイメージが
あります。
F1品種で、中生種のため初夏から秋まで栽培でき草
丈とボリュームが十分確保でき非常に栽培しやすい
品種です
品種です。
「エグゼピンク」は明るく澄んだピンク色で花型
と色合いがよく調和し、ホームユースから仕事花ま
で幅広い分野で使えます。
県内の農家で、5月から10月頃まで出荷されて
います。
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名: デルフィニウム
名: 試交9号
者: 宮崎県
者: 宮崎県総合農試花き部 福元孝一 他7名
者: 宮崎県
ボリューム感があり、かつ、気品を感じさせる容姿と上品な花色は
人目をひく。花の一つひとつの青色の濃淡も美しい。ひときわ引き立
つ存在感を持ち、展示会では一般来場客の多くの関心を集めた。人々
の感性に訴えるところが多く、今後の展開が期待される。
(販売開始年度) 平成19年12月 (流通時期) 12月、3~4月、6~7月
12月 3~4月 6~7月
(市場流通量) 今年は試験販売のため1000~2000本程度
出品者のコメント
【開発の経緯】
宮崎県総合農業試験場(以下宮崎総農試)では、1984年に新規の花き品目として「デルフィニウム」
を導入し、栽培試験に取り組みました。1986年には宮崎県内の生産者にも栽培されるようになり、当時
は、全国でも生産が少なかったこともあって、高値で取り引きされ、栽培面積は増加していきました。
当初は、開花期が揃わず2~6月とかなり幅が広かったが、夜冷育苗技術と日長や生育ステージ別温
度管理による開花調節技術を開発し、暖地で計画的生産のできる作型を確立しました。
しかし 導入したエラータム系は
しかし、導入したエラ
タム系は、もともとヨ
もともとヨーロッパで花壇用に育成されたもので
ロッパで花壇用に育成されたもので、花色や草丈な
花色や草丈な
ど形態的特性や、ロゼット打破への低温要求量が株によって異なるなど生態的特性のばらつきも大きく、
切り花の営利栽培の妨げとなっていました。(ロゼットとは、低温と短日によって節間伸長せず葉だけ
が分化している状態のことです。デルフィニウムでは1ヶ月程度の低温に当てると花芽を作ることがで
きるようになります。)この形態面は、栽培技術だけでは補えるものではありませんでした。
【開発コンセプト、開発の難しさ】
宮崎総農試では、これらの問題を解決するために導入後3年目の1987年から栽培技術の開発と並行し
て品種の育成に着手しました。
育種目標は「開花期、形質の揃う品種」であり、当初は、自殖系統を育成することで品種化を図りま
した。しかし、数世代自殖を繰り返したところ自殖弱勢によるわい化や不稔などにより生産力が低下し、
系統そのものの維持も困難になってきました。
一方、生産現場では景気の後退で年々単価が下落傾向であったことや、先に述べた理由から魅力ある
品目といえなくなってきていました。新品種への期待は大きくなっていたが、自殖弱勢の前に先行きが
見えなくなっていました。
その時点で、これまで固定してきた系統を利用し、F1(雑種第一代)育種により生態・形態の均一な品
種を作る方向に転換したことで画期的な品種育成が可能となり、新たな道が開けることとなりました。
自殖弱勢が問題となった親系統の維持は、茎頂培養による維持増殖技術を宮崎総農試花き部・生物工
学部と共同で開発し、解決することができました。これらにより安定したF1品種の供給が出来るように
なり、これまでに育成したのが‘シリウス’、‘レグルス’、‘アルト’、‘ベガ’、‘ポラリス’、
‘アリエス’、‘リゲル’です。これらは全て選抜してきた親系統同士を交配し、品種特性、生産能力
を検定した後、発表となったものです。
F1品種はいずれも既存の市販品種にはみられない生育・開花の揃い、そして形質の揃いを持つもので、
品質面も市場から高い評価を受けています。
また、ロゼット性を弱めることにより、2番花、3番花の生育を早め、1作型で3~4回収穫できる
ものにしており、経営面でも有利な品種群です。
‘試交9号’は、これらの優れた特性を備えた上にその花色・草姿から評価が高く、生産者を始め、
市場担当者から強い品種化への要望がありました。しかし、小花のボリュームに対して茎が細い傾向が
あり、花穂が折れるという欠点がありました。このため品種化を一度は断念しかけましたが、肥培管理
技術の開発によりこの欠点が克服され、品種化に至ることが出来ました。
【今後の展開】
宮崎県のデルフィニウム育種への取り組みは、試験場単独ではなく、宮崎県内生産者、関係機関、市
場関係者参加による品種検討会を毎年開催するなど、産地一体となった取り組みを行っています。今後
も生育の揃いや収量が多いことに加え、青、水色系などの多彩な花色のバラエティを持つ宮崎県オリジ
ナルデルフィニウムの育成を行っていきます。
【星に願いを】
宮崎総農試オリジナルF1品種は、星の名前を品種のシリーズ名としています。宮崎県内に「日本一星
のみえるまち」に選ばれたまちが多くあるためです。夜空に輝く星のように、消費者、生産者の心に輝
く品種であるよう星に願いを込めています。
「試交9号」も、もちろん星の名前をつける予定で今年12月20日の品種発表時に名前を公表します。
宮崎県デルフィニウムの新たに輝く星「試交9号」をどうぞよろしくお願いします。
(宮崎県総合農業試験場 場長 齋藤 尚)
【鉢物部門】
品 目
品 種
名: ロサ(バラ)
名: イージーエレガンス
ピンクノーム
出 品 者: 有限会社セントラルローズ
育 成 者: Ping Lim
育 成 権 者: Bailey Nurseries(USA)
U R L : http://www.centralrose.co.jp
健従来のバラの品種のほとんどが、病害虫の駆除のために定期的な農薬散布が必要
であるが、本品種は、ほとんど病害虫がつかない丈夫で栽培しやすい画期的な品種
である。また、かわいらしいシンプルな一重の花弁で、花つきがよく、展示会でも
多くの人気を集めた。四季咲き性で、長く観賞でき、暑さ、寒さにも強く、少ない
管理で花を楽しめるなど、生活者ニーズに合致して、新しいマーケットを広げる可
能性が高い また
能性が高い。また、一般家庭のみならず、公共スペースの植栽など、バラの新たな
般家庭のみならず 公共スペ スの植栽など バラの新たな
用途への活用が大いに期待される。
出品者のコメント
ガーデンローズの大半はヨーロッパ生まれのものが占める中、
アメリカ生まれのガーデンローズには大変興味を持っていたとこ
アメリカ生まれのガ
デンロ ズには大変興味を持っていたとこ
ろに、3年前にアメリカ・オレゴン州での園芸展示会に行くチャン
スを得ることが出来た。
その中で Bailey Nurseryのバラには特にひきつけるものが
あった。アメリカではその広大な国を気候地域別のゾーンに分け、
植物の生育をテストし、全てのものが適応するかどうかを示して
いる。その中で Bailey Nurseryのイージーエレガンスローズコレ
クションは非常に耐病性が強く多花性で、管理がしやすく、特に
初めてバラを育てる人には勧めやすいことが分かった。
日本のバラの現状を見ると、現在市場に出回っているガーデン
ローズのほとんどは病気に弱く、春の開花後は黒点病やうどんこ
病にかかりやすく 薬剤散布をしなければ それ以後の開花は困
病にかかりやすく、薬剤散布をしなければ、それ以後の開花は困
難な状況である。
品種情報
ほとんどの人が「育てるのは大変難しい」という言葉が返って
病気に強く、コンパクトな四季咲きのガーデンローズであるため、 くるほどであり、このような状態がガーデンローズの消費拡大の
消費者にとって、管理の楽なバラである。植物耐寒限界ゾーンは、 大きな壁になっていると思われる。これを回避するためにも耐病
~ で、米国ではマイナス30℃で越冬した。耐暑性と耐寒性、 性が強く多花性で、あまり管理にも手がかからないバラが望まれ
推奨ポイント Zone4 9
耐病性の強い品種なので、暖地から高冷地や北海道の寒冷地まで、 ていた。
それを変えるには「このバラしかない」と直感し、【ガーデン
植栽可能である。自根であるが、非常に強健で生育旺盛な品種であ
る。病気に強い品種であるため、農薬散布の回数が少なくてすむ。 ローズの革命】を起こせる力を持ったバラであると考えた。
この望みをかなえてくれたのが、ピンクノームをはじめとする
一重のコロコロとしたかわいい花を無数につける。また、ピンク
イージーエレガンスローズコレクションのバラであると確信して
形態特性
に底が白くなる2色咲きで存在感がある 花数が多く 高さも低め
に底が白くなる2色咲きで存在感がある。花数が多く、高さも低め
いる。このコレクションの中でもピンクノームはかわいいピンク
のため、コンテナ用のバラとしても楽しめる。
の花が春から晩秋にかけ絶え間なく咲き、病気にも強いため、薬
耐暑性と耐寒性、耐病性の強い四季咲きガーデンローズ。花は早 剤散布も少なくて済み、管理も大変楽である。初めてばらつくリ
栽培特性
春から晩秋まで咲く。非常に強健な品種で生育旺盛であるが、コン を手かけたい方には是非お勧めしたいばらである。このコレク
パクトな品種である。
ションのバラはいままでのバラのイメージを大きく変えることの
できる力を持つ、大変有望な品種であることは間違いない。
販売開始年度 平成19年3月
現在、亜寒帯~亜熱帯まで各気候帯を持った独特の風土の日本
各地に、この堅強なばらが咲き誇るのを夢見て、努力を重ねてい
流通時期
秋~初夏
る。
【鉢物部門】
+
【鉢物部門】
&
+
モニター特別賞
人気投票第一位 (かんさいFS2007)
品
品
出
育
育
U
目 名: オドントグロッサム(ウィルステケアラ)
種 名: ルージュ マジック
品 者: 株式会社向山蘭園
成 者: 向山武彦
成 権 者: 向山株式会社
R L : http://www.mukoyama.jp
品
品
出
育
育
U
目 名: シクラメン・ペルシクム
種 名: プリマドンナ ワイン
品 者: 有限会社大栄花園
成 者: 髙橋照典
成 権 者: 有限会社大栄花園
R L : http://www.pastel.ocn.ne.jp
従来の赤色の花鉢にはない澄んだ緋赤色の花色
は人目をひく。展示会でも多くの来場客の人気を
集めた。草姿が暴れずに花径もコンパクトにまと
まる。生産性も良く、総合的に優れた品種である。
(販売開始年度) 平成17年12月
(流通時期) 10月~5月
従来のシクラメンにはないユニークな花色とフ
リンジの花は、斬新さを感じさせ、審査会で高く
新
能性 広
評価された。シクラメンの新しい可能性を広げた
品種である。なお、本品種は、生産者育種の努力
の成果であり、今後、豊富な花色が揃えるなど、
更なる展開を期待したい。
(販売開始年度) 平成18年11月
(流通時期) 11月~12月
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
オドントグロッサム類(以下彗星蘭)は蘭の中でも色彩が
鮮明な品種が多く観賞価値が高く、古くから営利生産品目と
して注目されていましたが、従来の彗星蘭は暑さに弱く生産
地が限られた品目でした。耐暑性が有り栽培容易で高い商品
性がある彗星蘭を開発しました。
【開発のコンセプト】
複雑な色彩をより鮮明にして1輪をより大きくし、より多
くの人に彗星蘭の良さを理解していただくと同時に普及品種
となりうる商品開発に取り組みました。生産面では生育速度
と耐暑性を待たせることに重点を置き開発に取り組みました。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
彗星蘭は、純粋なオドントグロッサムを含め近縁属との属
間交配品種が多く、その系統と品種特性を認識することに難
しさを感じますが、他の洋蘭属には無い独創的な品種開発に
さを感 ますが、他の洋蘭属には無 独創的な品種開発に
将来性を感じます。
【今後の展開】
より多くの人に楽しんでいただける洋蘭を提供することが
目標です。洋蘭の歴史は長くその時代毎に優秀な品種が開発
され人々の記憶に残ってきましたが、弊社でもその様な品種
をより多く、より長い期間提供出来る様に努力を致します。
当園のオリジナル品種パピヨンから生まれた品種
でかわいらしさとエレガントさを兼ねそなえたシク
ラメン。消費者の皆さんがこんなシクラメン見たこ
とないと思えるようなインパクトある育種を心がけ
ています また 暖地で育種することによって 変
ています。また、暖地で育種することによって、変
わっていく環境変化に強いシクラメンを作ることを
今後の目標にしています。
【鉢物部門】
【鉢物部門】
+
+
品 目 名: デンドロビウム
品 種 名: サマーナイトドリーム ‘サチ’
出 品 者:
者 サノ・オーキッド
サノ オ キ ド
育 成 者: 佐野豪一
育 成 権 者: 佐野豪一
品
品
出
育
育
U
白色に緑心の花色が涼しげであり、清楚なイメージ
は日本人の感性に訴えるところが大きく、展示会で多
くの人気を集めた。また、花つきもよく、従来の夏咲
きのデンドロビウムにはない1 月を超えるほどの長
きのデンドロビウムにはない1ヶ月を超えるほどの長
い花もちは、商品性、営利性とともに高く評価できる。
また、流通期間も長く、母の日からサマーギフトにか
けての商材として利用できる。
(販売開始年度) 平成14年4月
(流通時期) 5~7月
かわいらしい小さい花と濃桃色の花色は人目を
ひく。1株から複数本の花径が立ち上がり、分枝
して枝咲きとなり花つきがよい。また、花びらの
質が厚く コンパクトな姿がバランスがよい 従
質が厚く、コンパクトな姿がバランスがよい。従
来のファレノプシスにない新たな価値観を提案が
でき、ギフトなどの商品として今後の期待がかか
る。
(販売開始年度) 平成20年3月
(流通時期) 通年
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
海外より実生のフラスコを購入し、複数年栽培の後この固
体を選抜。
【開発のコンセプト】
従来よりある春頃開花するフォーミデブルの短所である花
もちの悪さを改善し、より長く美しい状態で花を見ていただ
きたい。
【発見 開発の面白さ 難しさ】
【発見・開発の面白さ、難しさ】
蘭の新しい品種の開発には大変時間がかかります。しかし
種をつける前に新しい花のイメージを追いに膨らませ、自分
のイメージに合うような交配をすることは大きな夢があると
思います。コストもかかり本業を圧迫することも多々ありま
すが新しい方向を探していくことは大変楽しいですし、面白
いですね。それにこれからの園芸業界を盛り上げていくには
いつも新しい刺激のある消費者を楽しませることができる品
種が必要だと思います。
種
要
す
【今後の展開】
これからも新しい花をたくさん生み出すことができ、かつ
それがビジネスとしても成立できるようなものを作っていき
たいです。品種の開発とともに、その品種ごとがもっている
素質をしっかりと表現できるような見せ方の工夫も必要であ
ると思います。ただ作るだけは誰でもできる、それをしっか
り生かせるような方向に持っていけたらいいなぁと思います。
目 名: ドリタエノプシス
種 名: ハッピービビアン チュンリー
品 者: 有限会社椎名ラン園
成 者: 椎名正剛
成 権 者: 椎名正剛
R L : http://www.ranran.co.jp/
【開発の経緯】
手頃な大きさと、手頃な価格で販売でき、単鉢で
もボリューム感のある商品を目指して開発したミ
ディータイプのコチョウランです。
【開発のコンセプト】
株はコンパクト、花は明るいピンクで、花立が良
く、枝咲になるので、ボリューム感がある。全体の
バランスが良く、単鉢でも充分存在感がある。
【今後の展開】
生育が早く、フラスコ苗から16~18ヵ月で2~
3本立の商品になり、営利品種としての条件を備え
ており、ビューティーシーナ リンリン、ランラン
の後継者として期待している。
【鉢物部門】
+
【鉢物部門】
+
&
モニター特別賞
モニター特別賞
人気投票第一位 (JFFさいたま2007)
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名: ベゴニア
名: ルネッサンス クロリス
者 宇佐美園芸
者:
者: 宇佐美竜雄
者: 宇佐美竜雄
&
人気投票第一位 (JFF in かがわ)
品 目
品
出
育
育
種
品
成
成権
名: ラウァンドゥラ・ストエカス
(ストエカス・ラベンダー)
名: 南の星
者: ゆうび農園
者: 松木園裕美
者: 松木園裕美
斬新な切れ込みのある花型と、あざやかなオレン
ジ色の花色は、人目を引く。今までのベゴニアには
ない高級感と印象的な存在感は、新しいギフト商材
な
高級感と印象的な存在感は、新し ギフト商材
として期待がかかる。なお、展示会での人気投票で
6割ものモニターから、高い支持を得たことからも
伺えるように人気の出る要素を持つ品種である。
(販売開始年度) 平成18年1月
(流通時期) 12月~6月
爽やかな青味を帯びた花色は、人目を引き、
時節のトレンドとマッチして、展示会でのモ
高
ニター調査では高い支持を得た。病虫害、耐
暑、耐寒性(-5℃)があり、ピンチのみでコ
ンパクトに仕上がるなど、栽培・管理もしや
すく、今後の展開に期待したい。
(販売開始年度) 平成19年3月予定
(流通時期) 3月~5月
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
元のルネッサンスは、暑さに弱く花が散りや
すかったのを、葉、花ともに刻みが鋭く、花び
らが多く、散りにくいもの選抜していきました。
それを不定発芽させる際に、ホルモン剤の濃度
を色々変えて、その中からオレンジ色のクロリ
スが出てきました。最初は、色が戻ったものや、
花が固定しなくて大変でした。今後は、もう一
つ上の賞を頂けるよう、新しく、皆さんに感動
してもらえる花を作っていきたい。
【開発の ン プト】
【開発のコンセプト】
開発のコンセプトは、この花で感動して欲し
い、幸せな気持ちになって欲しい「彼女に最高
のプレゼント」を、コンセプトにしています。
【開発の経緯】
暖地でも育てやすく、暑さ、寒さ、湿度に強い優
良個体の育成を意図した。
従来の紫花ストエカスラベンダーは、開花時に花
茎が伸び草姿が乱れることや、暖地では、梅雨時期
や梅雨明けに弱い その欠点を補った品種の育成を
や梅雨明けに弱い。その欠点を補った品種の育成を
図った。
この南の星はストエカス系では、珍しい青味を帯
びた青紫色の花で、苞葉との淡い色調を鉢・コンテ
ナ・花壇・寄せ植えなど、幅広く楽しんで欲しい。
【今後の展開】
ストエカスラベンダーシリーズによるガーデンデ
ザインの応用を試みたい。
【鉢物部門】
【鉢物部門】
品 目 名: カリブラコア
品 種 名: ペティ ダブルピンク
出 品 者: 住化農業資材株式会社
育 成 者: ニルス クレム
育 成 権 者: クレム+ゾン社
U R L : http://www.sumika-agrotech.com/
品
品
出
育
育
待望の業界初のカリブラコア属の八重咲き品種で
あり、育種の成果は高く評価できる。また、最初の
着花節位が高い八重咲きは、従来になく、画期的で
着花節位が高
八重咲きは、従来になく、画期的で
ある。新しいマーケットをつくりだす可能性を秘め
た品種である。鉢花としてはもちろんのこと、コン
テナやガーデンでの利用にも期待したい。
(販売開始年度) 平成19年9月
(流通時期) 9月、4~5月
紫色の花びらと濃い紫色の花心、うす緑の葉色
の絶妙な調和が、和の魅力を感じさせる。生産者
育種の努力によって生まれた、木立ち系のサイネ
育種
木
ネ
リアであり、形質を安定させた品種は珍しく、高
く評価できる。また、低温に強い冬の品種であり、
様々な場面での利用が期待できる。
(販売開始年度) 平成18年12月
(流通時期) 12月~2月
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
海外の育成会社と共同開発しました。
【開発のコンセプト】
育てやすいカリブラコアから美しいカリブラコア
への進化
【発見・開発の面白さ、難しさ】
八重形状の花も持つ個体ができても、多くが半八
重であり、完全八重を安定して持つ個体を選抜する
のに苦労しました。
【今後の展開】
他の色の八重化も挑戦したいと思っております。
目
種
品
成
成権
名: ペリカリス(サイネリア)
名: 桂華® 天空
者: 株式会社華金剛
者: 落合成光
者: 落合成光
【開発の経緯】
昭和40年代前半にアメリカより切花用にセネシオが導
入され、それらと、先代より受け継がれたシネラリアの
橿原ダルマや、その他のシネラリアとの交雑を繰り返し、
7年程前に品種の安定をみたので、販売にいたりました。
【開発のコンセプト】
【開発の
ンセプト】
現在主流であるダルマ型とは異なる、立体的に鑑賞で
きる種類を考えて、木立型種の開発にこだわりました。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
ただ次を信じて、信念を貫くのみ。
【今後の展開】
この交配ではかなりの不稔実無花粉株が出現するよう
になり、現在の交配コンセプトでは限界を感じています。
新たなステップに行くために、去年より、原種の収集、
交配作業にとりかかりました。
根の付いた生花をイメージしてものづくりに取り組ん
でいます。
【鉢物部門】
品 目 名: ルクリア(アッサムニオイザクラ)
品 種 名: ルクリア スイートルビー
出 品 者:
者 株式会社改良園
育 成 者: 株式会社改良園
育 成 権 者: 株式会社改良園
ルクリア本来のよい香りは、展示会場でも多くの
来場客の関心を集めた。従来品種にはない濃い花色
は 落ち着きを感じさせる 草姿もコンパクトにま
は、落ち着きを感じさせる。草姿もコンパクトにま
とまり、寒さにも強い。今後、芳香性鉢花の価値観
を高める期待の品種である。
(販売開始年度) 平成18年9月
(流通時期) 秋~冬(12月)
出品者のコメント
香りが良く、花も可憐なルクリアに以前から興味がありました。
今から10年以上前に中国各地で採取した、葉の少し異なる数タイ
プのルクリアのサンプル穂木を、日光市の㈱改良園今市農場で育
てていました。生長して開いた花は、多少花色の濃淡はありまし
たが、個体差の範囲でした。花後、隣接する株どうしで自然交配
し、種がたくさん出来、試しに蒔いてみると、明らかに他の株に
比べて葉の照りの良い個体が混じっていました その株が平成1
比べて葉の照りの良い個体が混じっていました。その株が平成1
2年の初冬に開花しました。花はとても濃いピンク色をしていて、
花形も丸く整い香りも高く、これはいいと直感し、栄養繁殖に入
りました。試験栽培をする過程で従来品種より生育旺盛である事
や、花もちが良いことも分かりました。
そこで、品種登録を出願し、平成15年12月19日に受理さ
れました。紅色が濃く香りも甘いということから、スイートル
ビーと名づけました。スイートルビーは、ここ埼玉県川口市では
戸外で越冬し、12月~2月にかけて開花します。花は、霜で少
し痛み 花色素沈着により紫がかりますが 長期間咲いています
し痛み、花色素沈着により紫がかりますが、長期間咲いています。
無霜地帯では、地植えでも冬に綺麗に咲くと思われ、冬枯れの庭
に咲く香り高い貴重な花木として広まる可能性を持ちます。
近年山梨県で白花のルクリアが育成されたので、今後の方向と
しては、スイートルビーをもとに交配を重ねるとともに、枝がわ
りも期待しながら、紫系の花色や、極大輪花にも挑戦したいと考
えています。
【花壇苗部門】
品
目
品
種
出 品
育 成
育成権
名: インパティエンス
(インパチェンス)
名: サンパチェンス ラベンダー
(SAKIMP006)
者: 株式会社サカタのタネ
者: 川嶋盛哉(サカタのタネ)
者: 株式会社サカタのタネ
健株が大型で一面に広がる草姿は、見栄えがする。ラメを吹きかけたような鮮やか
な桃紫色の花と光沢感あるシックな深い緑の葉の組合せは、独特な個性で圧倒的な
存在感をもつ。強い光や高温、雨にも強く、病害虫にも強い。初夏から初冬にかけ
て連続して開花する総合的に秀逸な品種である。
出品者のコメント
地球温暖化進むなか、夏の花壇に使える植物は限ら
れており、育種開発により新たな提案ができないかと
れ
お
育種開発 よ 新たな提案が きな かと
考えました。
インパチェンス属(学名:Impatiens L.)の植物とし
ては、インパチェンス(アフリカホウセンカ:
Impatiens waleriana)やニューギニア・インパチェンス
(Impatiens New Guinea Hybrids)が園芸用に利用されて
いますが、いずれも夏の暑さに弱く、日本の酷暑下で
は、栽培が困難でした。
そこで、インパチェンス属の種間雑種によって“サ
ン(Sun
太陽)+ペイシェンス
ペイシ ン (Patience
忍耐)” という
と う
=太陽
=忍耐
(
(
品種情報
特性を持つ『サンパチェンス』の開発をいたしました。
サンパチェンスは、生育が画期的に旺盛で、暑さや
夏の露地で容易に育てることが出来る、大株になるた
強い日差しに耐え、夏でもたくさんの花を次々に咲か
め少ない株で花壇が埋まる。他の商品と差別性があり、せるため、夏の庭や花壇を一新する品種です。
推奨ポイント
高い値段で売れるため利幅が大きい。極早生、生育力
育種過程においてさまざまな種(しゅ)を交配する
があるため育苗期間が短く出荷出来る。
ことで育成したため、交雑の不親和や稔性の問題など
パラダイス アラヤに比べ生育力が旺盛で高温条件下 がありました。しかし、酷暑下での試作において従来
形態特性
品種が枯死しているなか、元気に咲き誇っているサン
でも開花持続性がある
パチ ンスを見たときの感動は忘れられません
暑さに強く、春から秋まで開花持続する。生育力が旺 パチェンスを見たときの感動は忘れられません。
栽培特性
「サンパチェンス ラベンダー」は、涼しげなラベン
盛で大株になる。
ダーの大輪の花が黒葉の株にコントラストよく咲き誇
販売開始年度 平成19年4月
ります。今後のサンパチェンスについては色幅の充実、
および違う草姿のタイプを出すことにより花壇のみな
流通時期 4~6月
らずさまざまな使い方が提案できるようにしていきた
いです。
【花壇苗部門】
【花壇苗部門】
+
+
品
品
出
育
育
U
目 名: アンゲロニア
種 名: セレナ・パープル(PAS394034)
品 者: PanAmerican Seed Co
Co.
成 者: Ellen F. Leue
成 権 者: PanAmerican Seed Co.
R L : http://www.mbflora.co.jp/ (M&Bフローラ)
強い光や高温、雨にも強く、また、病害虫にも
強い。1本1本の梢は互いに支えあってしなやかに
草姿を保ち続ける。また、初夏から晩秋にかけて
連続して開花する花穂にはたわわに花がつき、濃
い青紫色の花冠は、梅雨時、夏の盛りに清涼感を
与えてくれる。
(販売開始年度) 平成17年5月
(流通時期)通年
品
品
出
育
育
U
目 名: アンゲロニア
種 名: セレナ・ラベンダーピンク(PAS393858)
品 者: PanAmerican Seed Co
Co.
成 者: Ellen F. Leue
成 権 者: PanAmerican Seed Co.
R L : http://www.mbflora.co.jp/ (M&Bフローラ)
強い光や高温、雨にも強く、また病害虫にも強
い。1本1本の梢は互いに支えあってしなやかに草
姿を保ち続ける。また、初夏から晩秋にかけて連
続して開花する花穂にはたわわに花がつき、花に
よって色合いを変える花冠の桃紫色の濃淡がやさ
しげな印象を与える。セレナ・パープルと共に初
夏から晩秋にかけての新しい花壇材料として普及
が期待される。
(販売開始年度) 平成17年5月
(流通時期)通年
出品者のコメント
【開発の経緯】
アンゲロニアは、ここ数年、栄養繁殖系では品種も増え市場における認知も高まってきている。しかし、生産する側に
とっては、コスト面や苗の歩留といった点で実生品種(種子による品種化)の開発需要が年々増加しつつあった。そういっ
た供給サイドのニーズに応えるために、パンアメリカン・シードでは、数年間の研究の結果、Ellen Leue女史の抜群の育種セ
ンスと長年の経験によってセレナ・シリーズが完成した。
【開発コンセプト】
セレナ・シリーズは、パンアメリカンシードが現在展開している”Fantastic Flowers”というブランド戦略を構成するア
イテムとして位置付けられている。これは、栄養繁殖系では流通しているが、実生品種としては技術的に難しい植物を生
産者がより手軽に管理できて、同時に付加価値を付けやすい品種が集積化されているブランドグループである。もちろん、
そこには、単に珍しいということだけでなく、発芽のよさや製品として出荷された後の株もちのよさを含めた品種として
の質の高さをも兼ね備えています。
【発見・開発のおもしろさ、難しさ】
アンゲロニアは、春から夏にかけて花壇を飾る夏向きの植物である。日本で花壇に植えた後、改めて感じたことは、株
の安定感と適応力の強さである。とくに、日本では6月下旬から梅雨に入り、西洋の草花にとってはかなり厳しい条件と
いえる。しかし、このセレナ・シリーズは、そういった悪条件をまったくものともせず、夏はおろか秋まで咲き続け、とて
も強 植物 あ
も強い植物であることがわかった。夏の花壇に向く植物は、決して多いとはいえないが、このセレナ・シリーズは、自信
とがわか た 夏 花壇 向く植物
決
多 と
えな が
ナ
ズ
自信
をもって推奨できる品種。開発のおもしろさとは、こういったところにあるといえる。開発にあたって難しかったこと
は、現在ある4品種(4色)の性質をできるだけ均質に作り上げることであった。見た目の草姿をはじめ、生育活力の強弱や開
花の早さなど、さまざまな評価要因を見極めるには、前述のように育種家のセンスと経験がものを言う。
【今後の展開】
まずは花色の追加が当面の課題となる。また、既存の花色においても、より品質を高めるために改良を加えていく。完
成してそこですべてが終わるわけではなく、市場ニーズに耳を傾けながら更なる改良を継続することがとても重要である。
【花壇苗部門】
【花壇苗部門】
+
+
品 目
品 種
名: インパティエンス(インパチェンス)
名: サンパチェンス 斑入りサーモン
(SAKIMP005)
出 品 者: 株式会社サカタのタネ
育 成 者: 川嶋盛哉(サカタのタネ)
育 成 権 者: 株式会社サカタのタネ
品
品
出
育
育
U
やや大型の株で横に広がる草姿は、見栄えがす
る。ラメを吹きかけたような光沢感あるサーモン
オレンジの花と、縁取りしたような斑入りの葉の
組み合せに新規性を感じる 上質な落ち着いた雰
組み合せに新規性を感じる。上質な落ち着いた雰
囲気で他の植物とよく調和する。強い光や高温、
雨にも強く、病害虫にも強い。初夏から初冬にか
けて連続して開花する。
(販売開始年度) 平成19年4月
(流通時期) 4~6月
一面に広がり、枝分かれもよく株張りの大きい
草姿になる。冬の時期から花つきもよく初夏まで
長期間、観賞できる。花の色は、開花初期の白か
長期
観賞
花
開花 期
ら次第にパステル調の淡い青紫色へと青みを帯び
て、遠見のグラデーションが非常に美しく映える。
モニター評価が極めて高く、人気の品種である。
(販売開始年度) 平成19年5月
(流通時期) 9月~4月
出品者のコメント
出品者のコメント
斑入りの園芸植物は、花を見せる以上に斑(ふ)
の色、入り方などに観賞価値があり、さまざまな植
物で楽しまれています。しかし、斑入り葉になるこ
とで光合成能力が低下し、一般的に生育が弱くなっ
てしまっています。
インパチェンス属(学名:Impatiens L.)の園芸植
物には、黄色の花がなく、斑入り葉であればその代
わりとして彩れると思い、サンパチェンスの生育旺
盛な性質を持つ斑入り品種の育成を考えました。
開発の途中では、性質の強さのみならず斑の安定
性、強日照下での葉の焼け、花上がりなど注意して
選抜を重ね、サンパチェンス斑入りサーモンが完成
しました
しました。
従来の斑入り植物と異なり、夏花壇でも楽しめる
画期的な品種です。
今後はサーモンのみならず色幅を広げ、斑入りシ
リーズを展開したいと思っています。
目 名: ビオラ
種 名: シャングリラ ブルーマジック
品 者: トキタ種苗株式会社
成 者: トキタ種苗株式会社 秋山泰男
成 権 者: トキタ種苗株式会社
R L : http://www.tokitaseed.co.jp/
【開発コンセプト、開発の経緯】
トキタ種苗育成のF1シャングリラ シリーズは、従来のコンパクト
なビオラとは異なり、消費者の方が楽しんでいただけるよう、大き
な株張りを持つことを主眼に育成を始めました。
また、早咲きとすることで、大きく横に広がる株張りとあわせ、
春でしかあじわえないパフォーマンスを秋のうちから楽しむことが
出来ます。
また、生産者の方には、ポットでも株が暴れることはなく、作りや
また、生産者の方には、ポットでも株が暴れる
とはなく、作りや
すさも念頭において開発しております。
育成に当たっては、咲き進んで行くうちに白からブルーに変わる
系統に交雑育種の手法を用い、ほふく性の遺伝子を導入して、横に
大きく広がる形質を獲得しました。
【発見・開発の面白さ】
開発は、まず、コンセプトと材料を考え育種目標を設定すること
から始まりますが、素材を見ながら、最終目的とする草姿、花型、
花色などをイメージすることは面白いことです。開発は、狙い通り
行かないこともしばしばですが、解決方法を考え、実践することも
大切なことです たまに想像した以上のものが出来上がることもあ
大切なことです。たまに想像した以上のものが出来上がることもあ
りますが、そのときには花に感謝です。
【今後の展開】
シャングリラシリーズは、まだ、生産者、販売店、消費者の方々に
十分浸透しておりませんので、今後の普及活動が重要だと考えてお
ります。出来るだけ多くの人に是非作っていただきたいものです。
シリーズとして現在10色ですが、今後さら新品種を育成したいと
考えております。
【花壇苗部門】
+
【花壇苗部門】
+
&
品 目 名: ビオラ(パンジー)
品 種 名: よく咲くスミレ スイートポテト
出 品 者:
者 株式会社 サカタのタネ
サカタ タネ
育 成 者: 株式会社 サカタのタネ
育 成 権 者: 株式会社 サカタのタネ
品
品
出
育
目
種
品
成
名:
名:
者:
者:
ヘレニウム
ダコタ・ゴールド(Dakota Gold)
PanAmerican Seed Co.
Ball Horticultural Company and
Texas Agricultural Experiment Station
育 成 権 者: PanAmerican Seed Co.
U R L : http://www.mbflora.co.jp/
株が扇型に広がる草姿で、花の色は濃い赤紫色
と鮮やかな黄色との対比が絶妙で、花の美しさを
際立たせている。また、花びらは雨に極めて強く、
花つきがよい。抜群の株揃いも注目できる。冬か
ら初夏にかけて長期間の観賞ができる。
(販売開始年度) 種販売:平成19年6月(予定)
流 通:平成19年10月~(予定)
(流通時期) 10月~(予定)
強い光や高温、雨にも強く、病害虫にも強
い。初夏から初冬にかけて花つきがよい。花
黄
後
は、清々しい黄色で、花びらが落ちた後の花
心(管状花)も観賞でき、細葉が涼しさを引
き立てている。また、成長して倒伏しても株
全体の草姿がくずれない。
(販売開始年度) 平成17年5月
(流通時期) 通年
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
秋になると店先で品質のよい見事なパンジー苗を
見かける反面、徒長しきったもの、花のついていな
いものも多く見かけます。こういった状況が少しで
も改善されないだろうかと考えました。
【開発コンセプト】
パンジーは、暑い夏に播種、生産され、秋から冬を
通し春まで消費者に楽しまれます。したがって、暑
い条件下で栽培しても徒長しにくく、かつ、冬の低温、
短日期にたくさんの花が咲き続ける、そんな二つの
性質を持たせることを目標に育成しました。
【発見・開発の面白さ・難しさ】
暑い中でもコンパクトさを保ちながら、咲き続け
る、そのバランスをどの程度にするか、そこが一番
難しかったところです。
【今後の展開】
同じような性質を持つタイプで、より花色幅を増
やしていきたいと思います。
【開発の経緯】
ヘレニウム、ダコタ・ゴールドは、ランドスケープ・マーケットから
の「夏花壇で色褪せない、ディープイエローを…」という声に応えた新
品種である。夏の花壇は、強い直射日光による攻撃だけでなく、場合
によってはかん水も十分にできず、多くの植物が水切れによるストレ
スを受けてしまうことも少なくない。ダコタ・ゴールドはそういった
厳しい条件でも、しっかり強く育つ植物として開発された品種である。
【開発コンセプト】
セレナ同様、”Fantastic Flowers”というブランド戦略を構成するアイ
テムである。ヘレニウムは、アメリカの乾燥地帯では、比較的よく目
にする植物であるが、種子による繁殖は技術的に容易ではなかった。
それを矮性化し、発芽等の条件をも満たして製品化を進めた。ただ、
ダコタに関しては、ユーザーの視点から、耐暑性や夏の厳しい条件の
下での強さに主眼を置いて開発されている。
【発見・開発のおもしろさ、難しさ】
ヘレニウムは、元来、高温で乾燥した条件を好む植物である。だか
夏
多
ら日本の夏のように、高温でも多湿の条件で植えたときの結果につい
ては、幾分、懐疑的な気持がないわけでもなかった。しかし、実際に
植えてみると、株はとっても強く、梅雨から真夏のいわゆる酷暑とも
思える環境の中でもしっかりと適応していた。
【今後の展開】
もう数色、花色を追加したい。さらに、これはどんな育種品種も同
じであるが、顧客への満足度を高めるために更なる改良を続けていき
たい。
【花壇苗部門】
【花壇苗部門】
品 目 名 : エウォルウルス(エボルブルス)
品 種 名 : ブルーシエル
出 品 者 : 有限会社赤井園芸
育 成 者 : 赤井信隆
育 成 権 者 : 赤井信隆
品
品
出
育
育
U
葉と葉の節間が短く、間延びせずに密に育つ。
葉は細かい。枝分かれもよく、コンパクトだがボ
リューム感あるカーペット状の草姿にまとまる。
高温下での花つきは劣るものの、淡い青紫色の
地色に白色の中心部は、夏の盛りに爽やかさを感
じさせ、涼味を呼び、喜ばれる花である。
(販売開始年度) 平成19年5月
(流通時期) 5月~6月
極めて枝分かれがよく、倒伏しても扇型の草姿
はくずれない。花びらは大形でゆるやかに波打ち、
色はオレンジ味を帯びた赤紫色の濃淡で、気品あ
る鮮やかさが人目をひく 枝をピンチした後の株
る鮮やかさが人目をひく。枝をピンチした後の株
の回復も良好で、寒さや暑さ、強い光に強く、雨
にも強い。抜群な花つきで秋から初夏の長期間に
わたり次々に開花し、ネメシアの市場性を高めた
品種である。
(販売開始年度) 平成17年10月
出品者のコメント
出品者のコメント
2004年にアメリカンブルーの枝変わりを発見して
育成しました。
従来の品種は、立性が強く、側枝が少なく、また
花数も少ないですが、ブルーシエルは、ほふく性が
強く 側枝も多く 花数も多いのが特徴です
強く、側枝も多く、花数も多いのが特徴です。
今後は、ブルーシエルを多くの人に知ってもらい、
夏の花材として多いに利用していただき、育成者と
同じ感動を味わってほしいです。
目 名 : ネメシア
種 名 : インプレシア アプリコット(キリネ14)
品 者 : キリンアグリバイオ株式会社
成 者 : 竹下大学
成 権 者:キリンアグリバイオ株式会社
R L : http://www.kokochikaika.com/index.html
<ネーミングの由来>
インプレシアという商品名は、印象派の絵画のように、人々に
インプレッションを与える商品になってほしいという想いと、優
しいイメージの中にもきっちりとした自己主張がある印象派の絵
画と花のイメージが重なり、植物名のネメシアをかけあわせて命
名しました。
<開発背景>
『パンジー、ビオラと組み合わせて楽しめる花、春だけでなく秋
にも満開状態を楽しめる花を開発したい。秋から冬にかけてはパ
ンジー、ビオラより花をたくさん咲かせ、花色が豊富な品種をお
届けしたい。』これがそもそもの発端でした。そこで浮上してき
たのが、ネメシア。
日本で栽培する場合には『美人薄命』という言葉そのもので、
よほど腕に自信のある方以外は、大概は満足感を得られない場合
が多い花です。私達は、丈夫で大きく育つ品種さえ開発できれば、
きっと皆様に喜んでいただける花になるに違いないと改良に着手
様
違
改
着
しましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
当初狙った組合せでは、全く芽が出なかったからです。もう開
発を中止しようと思った時に1本だけ苗が育ちました。そのお陰
で開発を翌年も継続することができて、このような充実したシ
リーズとして世に送り出すことができました。
インプレシアは、ほのかな香りも魅力のひとつです。
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
U
目 名: ネメシア
種 名: インプレシア オレンジ(キリネ15)
品 者: キリンアグリバイオ株式会社
成 者: 竹下大学
成 権 者: キリンアグリバイオ株式会社
R L : http://www.kokochikaika.com/index.html
極めて枝分かれがよく、倒伏しても扇型の草姿
はくずれない。花びらは大形でゆるやかに波打ち、
色は発色性が良いオレンジ色の濃淡で、気品ある
鮮やかさが人目をひく 枝をピンチした後 株
鮮やかさが人目をひく。枝をピンチした後の株の
回復も良好で、寒さや暑さ、強い光に強く、雨に
も強い。抜群な花つきで秋から初夏の長期間にわ
たり次々に開花し、ネメシアの市場性を高めた品
種である。
(販売開始年度) 平成17年10月
出品者のコメント
<ネーミングの由来>
インプレシアという商品名は印象派の絵画のように、人々にイ
ンプレッションを与える商品になってほしいという想いと、優し
いイメージの中にもきっちりとした自己主張がある印象派の絵画
と花のイメージが重なり、植物名のネメシアをかけあわせて命名
しました。
<開発背景>
『パンジー、ビオラと組み合わせて楽しめる花、春だけでなく秋
にも満開状態を楽しめる花を開発したい。秋から冬にかけてはパ
ンジー、ビオラより花をたくさん咲かせ、花色が豊富な品種をお
届けしたい。』これがそもそもの発端でした。そこで浮上してき
たのが、ネメシア。
日本で栽培する場合には『美人薄命』という言葉そのもので、
よほど腕に自信のある方以外は、大概は満足感を得られない場合
が多い花です。私達は、丈夫で大きく育つ品種さえ開発できれば、
きっと皆様に喜んでいただける花になるに違いないと改良に着手
様
違
改
着
しましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
当初狙った組合せでは、全く芽が出なかったからです。もう開
発を中止しようと思った時に1本だけ苗が育ちました。そのお陰
で開発を翌年も継続することができて、このような充実したシ
リーズとして世に送り出すことができました。
インプレシアは、ほのかな香りも魅力のひとつです。
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
U
目
種
品
成
成権
R
名: ネメシア
名: メロウ ファンタジー
者: 株式会社 ハルディン
者: 篠原茂
者: 株式会社 ハルディン
L : http://www.jsjardin.co.jp/
立性で形が整った草姿を保ち、花房の開花
期間も長い。大型の花びらは上辺が気品のあ
る青紫色で下辺が淡い青紫色で中央の突起部
は鮮やかな黄色という繊細でメルヘンチック
な印象が目を喜ばせる。モニター評価が高
かった品種である。
(販売開始年度) 販売平成19年2月
(流通時期) 2~5月
出品者のコメント
【開発の経緯】
これまでいくつかの種苗会社からネメシアを仕入れ生産していましたが、花色、
花付き、コンパクトさ、株張り、強さの面で十分満足できるものに出会うことが
できませんでした。ハルディンでは、ペチュニアやカラーリーフなど数多くの花
壇苗を生産していますが、その中でもネメシアは私の大好きな花のひとつでも
あったため、「世の中に自分の気に入ったネメシアが存在しないのであれば、自
分で作ってみよう!」と思い2004年からネメシアの育種をスタートしました。
【開発のコンセプト】
育種の中で重要視したのは、花色、花付きのよさ、そしてコンパクトさです。
花色に多少納得いかない点があっても、低い位置からたくさんの花が咲きほこる
ものを選抜し、継続して育種をすすめてきました。
【発見・開発の面白さ、難しさ】
このネメシアメロウファンタジーに出会うまでに、何百というネメシアを育種
しては「捨てて」きました。綺麗な花色がでてきても、株張りや花付きが悪いた
め捨てる決心をしなくてはならないことは大変つらいものでした。その反面、今
までにない花色で優れた素性の品種に出会えた時の喜びは言葉に言い尽くせない
ものがあり、そこが育種の面白さでもあると思いました。
何はともあれ、今回育種を行ない一番強く感じたことは、育種というものはい
かに整理して捨てることができるか否かが成功への重要なポイントではないかと
いうことです。
それから少し余談になりますが、弊社は、基本的に花壇苗の「育種」ではなく
「生産 をメインに行 ており そのような事業形態のなかで 生産用ハウスの
「生産」をメインに行っており、そのような事業形態のなかで、生産用ハウスの
中のベンチを一つ育種用に確保し作業を進めていくのは、思った以上に労力がか
かるものでした。
【今後の展開】
ネメシアの育種は、今後も継続的に行っていきます。花色、花付き、コンパク
トさ、株張り、強さに加えて、最近では、香りの強さも育種過程において重要視
しています。当面の目標としては、今回賞をいただいたファンタジーと同じくら
い強くて花付きがよく、よりはっきりした色のバイカラーネメシアを作り出した
いと思っています。
(株式会社ハルディン 専務取締役 篠原英子 記)
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
目
種
品
成
成権
名: ビオラ(パンジー)
名: よく咲くスミレ パイナップル
者 株式会社 サカタのタネ
者:
サカタ タネ
者: 株式会社 サカタのタネ
者: 株式会社 サカタのタネ
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
U
目 名: ペツニア(ペチュニア)
種 名: ブリエッタデュエットバイオレット
品 者: 第
第一園芸株式会社
園芸株式会社
成 者: 塚原 潤
成 権 者: 第一園芸株式会社
R L : http://www.bluette.jp/
株が扇型に広がる草姿で、冬の時期から花つき
がよく、花びらは雨にも強く、初夏まで長期間、
観賞できる。花は極めて発色性のよい鮮やかな黄
色で、寒い季節に春の訪れを思わせる暖かさと華
やかさを持ち合わせた花である。
(販売開始年度) 種販売:平成19年6月(予定)
流 通:平成19年10月~(予定)
(流通時期) 10月~(予定)
一面に広がる草姿で、初夏から晩秋にかけて花
つきがよい。小さいラッパ形の花には、青紫色の
高 期
発
地色に白色が中心部に入っている。高温期でも発
色性が良く、コントラストが鮮明で、爽やかさと
高級感をもつ。草勢は極めて強く、梅雨後の高温
や強い光の下でも株の回復に優れている。
(販売開始年度) 平成19年2月
(流通時期) 2月中旬~6月下旬
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
秋になると店先で品質のよい見事なパンジー苗を
見かける反面、徒長しきったもの、花のついていな
いものも多く見かけます。こういった状況が少しで
も改善されないだろうかと考えました。
【開発コンセプト】
パンジーは、暑い夏に播種、生産され、秋から冬
を通し春まで消費者に楽しまれます。したがって、
暑い条件下で栽培しても徒長しにくく、かつ冬の低
温、短日期にたくさんの花が咲き続ける、そんな二
つの性質を持たせることを目標に育成しました。
【発見・開発の面白さ・難しさ】
暑い中でもコンパクトさを保ちながら、咲き続け
る、そのバランスをどの程度にするか、そこが一番
難しかったところです。
【今後の展開】
同じような性質を持つタイプで、より花色幅を増
やしていきたいと思います。
【開発の経緯】
小輪多花性という特性でペチュニアを表現したときに、中輪・
大輪品種では表現できない小輪多花性品種だけが表現できる観賞
価値を追求することから開発がスタートした。
小輪多花性の美しさは、花一輪一輪の美しさもそうだが、株一
面に花が咲いている状態での美しさでもある。その美しさが、大
株に仕立てられるブリエッタの特性とマッチして相乗効果が発揮
できる花色を念頭に置いて開発を行った。
【開発コンセプト】
2004年に発表し、現在ではブリエッタの定番品種に育っている
ローズピンクに白目の品種「ブリエッタデュエットローズ」がある
が、このデュエットローズの開発と平行しデュエットシリーズと
して、ローズピンクと同じくコントラストの美しい「バイオレッ
トに白目」の品種を育種目標として開発をスタートした。
【その他】
「ブリエッタデュエットバイオレット」は、デュエットローズに
比べて開発の難易度が高く、色々な方向からアプローチを繰り返
発
度が高
色
向
プ
して開発に至ったこともあり、完成した時の達成感は一入であっ
た。一つの育種目標を達成するには、必ずと言ってよいほど毎回
困難な問題に直面しているが、これらの問題をブリーダーとして
の情熱で乗り越え、今後もより多くの人に楽しんでもらえる商品
を一つでも多く誕生させたいと考えている。
(育成者;塚原 潤)
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
U
目 名: ペツニア(ペチュニア)
種 名: ブリエッタワインベルベット
品 者: 第
第一園芸株式会社
園芸株式会社
成 者: 塚原 潤
成 権 者: 第一園芸株式会社
R L : http://www.bluette.jp/
【花壇苗部門】
品
品
出
育
育
U
目
種
品
成
成権
R
名: ロサ(バラ)
名: マジカルミラクル
者: 有限会社セントラルロ
有限会社セントラルローズ
ズ
者: オランダ Gebr.Kolstar B.V作出
者: Kolstar社(オランダ)
L : http://www.centralrose.co.jp
一面に広がりをもつ草姿で、初夏から晩秋にか
けて花つきがよい。小さいラッパ形の花は、赤紫
色の地色にきわめて濃い赤紫色が中心部に入って
いる。高温期でも発色性がよく、高級感と華やか
さをあわせ持つ品種である。草勢は極めて強く、
梅雨後の高温や強い光の下でも株の回復に優れて
いる。
(販売開始年度) 平成18年2月 (流通時期) 2月中旬~
ブッシュ型の樹形で、花のつき方は房咲き性で四季
咲きである。高温期には1ヶ月程度の周期で咲き、涼
しい時期にはほぼ連続して開花を楽しめる。一重で
カップ咲きの花びらは鮮やかな濃いピンク色で人目を
ひく。晩秋には楕円形のバラの実が濃いオレンジ色に
なり美しい。また、うどんこ病や黒星病に抵抗性があ
る点はガーデンローズとして育てやすく、特筆できる。
(販売開始年度) 平成19年5月
(流通時期) 9月~4月
(市場流通量) 平成19年度より発売予定
出品者のコメント
出品者のコメント
【開発の経緯】
「ブリエッタワインベルベット」の開発にあたり心がけた点が
3つあった。
1つ目は、ブリエッタの基本性能である短期間で大株になる生
育の旺盛さと強健で耐病性・耐雨性・耐暑性に優れていること。
2つ目は、花が小輪で圧倒的な花数を付ける小輪多花性であるこ
と まず この2つを満たす商品がブリエッタシリーズとして最
と。まず、この2つを満たす商品がブリエッタシリ
ズとして最
低限の条件であるが、3つ目として、今までのペチュニアには無
かったような斬新な花色の開発を目指すこととした。
【開発コンセプト】
「耐暑性を備え真夏の強い日差しの中で、株一面に咲いたワイ
ンレッドの花が、輝くような光沢を放つペチュニア」をイメージ
した。
【その他コメント】
「ブリエッタワインベルベット」は、数年間にわたって頭の中
でイメージし続けた品種であったこともあり
でイメ
ジし続けた品種であったこともあり、実物として表現で
実物として表現で
きたときには不思議な感覚と喜びを感じることができた。
一つの育種目標を達成するには、必ずと言ってよいほど毎回困
難な問題に直面しているが、これらの問題をブリーダーとしての
情熱で乗り越え、今後もより多くの人に楽しんでもらえる商品を
一つでも多く誕生させたいと考えている。
(育成者:塚原 潤)
現在市場に出回っているガーデンローズのほとんどは病気に弱く、春
の開花後は、黒点病やうどんこ病にかかりやすく、薬剤散布をしなけれ
ばそれ以後の開花は困難な状況である。
このような状態がガーデンローズの消費拡大の大きな壁になっている
と思われる。これを回避するためにも耐病性が強く多花性で、あまり管
理にも手がかからないバラが望まれていた。
花だけを楽しむバラだけでは・・・・。もっと他に有るのではないか?
実も楽しむバラをヨーロッパのオランダで発見。
春から秋にかけ花を充分に楽しみ その後晩秋から初冬にかけオレン
春から秋にかけ花を充分に楽しみ、その後晩秋から初冬にかけオレン
ジ色のみを多数結実し、楽しませてくれる。
マジカルミラクルは、切花としてのローズヒップのために育種された
バラであったが、大変病気に強いこと、比較的矮性であることなどの特
徴から、「一般家庭の庭にも向いているのでは?」と思い、生産へ取り
組んだ。
春から秋まで絶えずローズピンクの一重の花を咲かせ、晩秋には赤い
ローズヒップまで楽しめる。【花を楽しみ、実も楽しむ】という新しい
バラの楽しみ方ができる。また病気にもつよいので、薬剤散布も少なく
て済み、手間も比較的かからない。
そのローズヒップを切花にしたり
そのロ
ズヒップを切花にしたり、また、リ
また リースの材料として利用し
スの材料として利用し
たり、ローズ酒などに利用したりする楽しみもあり、今までにないバラ
の楽しみ方が増している。
このマジカルミラクルは、耐病性が非常に強くて育てやすく、管理の
手間がかからないので、私の求めていた理想のバラであると思う。
ガーデンローズの新しい楽しみ方。まさにガーデンローズの革命とも
いえるべきである。花だけではない楽しみを増したバラに今後は大変期
待をしているところである。