ファイナルレポート - メッセベルリン 日本代表部

Internationale Funkausstellung Berlin
IFA 2005 /ベルリン国際コンシューマ・エレクトロニクス展
IFA 毎年開催決定 次回日程:2006 年 9 月 1 日∼6 日
ファイナルレポート
統計データ (2005 年実績)
総展示面積
160,000 ㎡以上
出展企業
1,202 社
参加国数
40 ヵ国
ビジター総数
250,000 人以上
報道関係者
6,900 人/70 カ国
大盛況で開催された IFA2005
9 月 2 日より 6 日間、ベルリンで国際的なコンシューマ・エレクトロニクス(CE)展である IFA2005 が開催され
た。会場内にあるサマーガーデンで開かれた前夜祭のコンサートには、5,000 人以上の人が集まり”Funkturm”
(放送塔)から打ち上げられる花火とともに華やかな幕開けとなった。
IFA2005 は、CE 分野でのリーディーングフェアとしてだけではなく、IT そしてテレコミュニケーションの分野で
も国際的なプラットフォームとしての位置付けを強化した。CE 分野の世界的な主要企業のプレジデント、CEO
の多くが IFA2005 に参加していることから、メッセ・ベルリン社副社長 Dr.Göke も、「IFA はマーケティングのプ
ラットフォームとして No.1 であり、また企業のエグゼクティブを魅了するものであった。期待以上の素晴らしい結
果に大変満足である」と語っている。
HD(ハイディフィニション)を最大のキーワードとして展開された IFA2005 の出展企業数は、40 カ国から前回
より 16%多い 1,202 社となり(前回 1,032 社)、16 万㎡以上の展示面積で開催された。韓国企業の台頭も目
立つ IFA2005 であったが、日本企業が会場の 60%を占めていたという事実は見逃せない。
トレードビジターの数と質の向上
主催者であるドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)、そしてメッセ・ベルリン社は、出展企業の増加だけ
でなくトレードビジターの数が著しく伸びたと発表した。25 万人以上が来場し、一般来場者に比べてインターナ
ショナル・トレードビジターの数が大幅に増え、その数は前回より 56%増しとなった。また、トレードビジターの半
数以上が、リーディングバイヤーまたはスペシャルディーラーであるという統計がでており、より質の高いトレー
ドビジターが多く集まる国際専門見本市となった。
International Keynotes
IFA2005 の初日に、パナソニック AVC ネットワークス社
社長の大坪文雄氏がオープニング・キーノートスピーチを
おこない、自社の HD 化に対する取り組み、展開をアピー
ルした。ドイツ経済大臣クレメント氏、ベルリン市長ヴォル
フ氏も臨席する中、650 人以上が出席し、日本企業として
のプレゼンスを大いにアピールするものとなった。
その他、EICTA 会長 & Philips Consumer Electronics
Worldwide CEO の Rudy Provoost 氏、Intel 社副社長、
Digital Home Group ゼネラルマネージャーの Donald
MacDonald 氏、 ドイツテレコム社社長の Kai-Uwe Ricke
氏らが初めの 4 日間、毎朝キーノートスピーチを行った。
予想を上回ったオーダー
出展者は今回の IFA で得られたビジネスコンタクトそしてオーダーに大変満足している。主催者である gfu の
監査役会会長 Dr. Rainer Hecker は、「オーダーはもともと高かった期待値を更に上回り、受注総額は前回の
それを超え、主要出展者の多くは受注が 2 桁の伸びたと報告している」と話した。
IFA2005 ハイライト
日米に比べて HD 化には立ち遅れていたヨーロッパが、来年のワールドカップ大会に向けて一気に HD 化を
推し進める動きの中で開催された IFA2005 のハイライトは、High-Definition TV(HDTV)、Digital Video
Broadcast - Handheld(DVB-H)、DVD レコーダー、MP3 対応コンポーネント、そしてデジタル写真分野等での
イノベーションとなった。特に注目を集めたのが、32 インチ以上の大型液晶テレビ、40 インチ以上のプラズマテ
レビである。また受注という面からみると、ナビゲーションシステムやハイファイも見逃せない。トラディショナル
なステレオ分野の関心の高さも注目すべきである。
コンシューマ・エレクトロニクス販売業者協会会長の Hans Joachim Kamp 氏は、「IFA2005 は、CE 分野のメ
インイベントであることを再認識させた。2006 年のワールドカップに向けて期待される市場の伸びを強く後押し
するものであったことは間違いない」と語った。来場者の 85%が IFA2005 で得た情報をもとに CE 商品を購入
したいと答えている。
来場者は、1,000 を越える新製品等に魅了され、特にフラット画面テレビを中心とするリビングルームの新し
い提案に興味を持っていた。HDTV をテーマに展開されたホール 26、ホール 5.3 での Technical and Scientific
Forum (TWF)、最高品質のハイファイシステムのブースや IT 分野のプレゼンテーション等にも多くの人が集ま
った。世界最高額のハイファイシステムを展示したブースには、連日 2,000 人が魅了された。
IT 分野の伸び
IFA2005 は CE 分野だけでなく、IT、テレコミュニケーションの分野もカヴァーし、これらの分野がより密接に
成長していることを示すものとなった。IT 分野の企業も IFA への出展が大成功であったと述べている。デジタル
化により新しいトレンドを共に見出していく流れの中で、インテル社も CE 分野でのポジショニングを前向きに捕
らえている。
各メィデアによる意欲的な取材
IFA2005 には、70 カ国以上から 6,900 人のジャーナリストが訪れ、前回を上回る取材となった。ドイツ公共放
送である ARD(ドイツ第 1 放送)と ZDF(ドイツ第 2 放送)、多くの民放、ラジオ放送が IFA について報道した。
ARD では、26 番組において 30 時間以上 IFA について報道し、13 以上のラジオ番組でも取り上げられた。ZDF
でも会場のスタジオから 11 時間以上番組を放送し、その大部分が生放送であった。
また日本では、テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトで 15 分にわたる特集として取り上げられた。
以前から毎年開催の要望が強かったIFAの次回開催時期について、皆様に多大な関心を寄せていただいて
おりましたが、2006年より毎年開催となることが決定いたしました。
次回開催日程 2006 年 9 月 1 日∼6 日
最新情報についてはメッセ・ベルリン日本代表部までお問い合わせください。
主催者:gfu (民生通信エレクトロニクス協会)、Messe Berlin GmbH (メッセ・ベルリン社)
http://www.ifa-berlin.com
(英 語)
http://www.phileweb.com/ifa/
(日本語)
問い合わせ先: メッセ・ベルリン日本代表部(担当:久保田)
〒102-0075 東京都千代田区三番町 2-4 三番町 KS ビル 5F
在日ドイツ商工会議所内
Tel: 03-5276-8730 Fax:03-5276-8735
URL: http://www.messe-berlin.jp/
E-mail: [email protected]