小浜市清掃センター(ごみ焼却施設) 解体工事 発注仕様書 平成20年8月 小 浜 0 市 目 第1章 総 次 則......................................................................................................................1 第1節 工事概要..................................................................................................................1 第2節 工事主要目..............................................................................................................2 第3節 一般事項..................................................................................................................5 第4節 工事施工..................................................................................................................8 第5節 性能の確保............................................................................................................13 第6節 提出図書................................................................................................................14 第2章 特記事項....................................................................................................................16 第1節 事前調査結果........................................................................................................16 第2節 その他....................................................................................................................17 第3章 ダイオキシン類調査及び解体工事実施計画仕様 ...............................................18 第1節 事前調査等............................................................................................................18 第2節 解体工事計画........................................................................................................23 第4章 安全衛生管理、教育・訓練仕様 ...........................................................................24 第5章 仮設・準備工事仕様 ...............................................................................................27 第6章 除染工事仕様 ...........................................................................................................32 第7章 解体撤去工事仕様 ...................................................................................................34 第8章 処理・処分及び搬出工事仕様 ...............................................................................36 参考資料 別紙1 現有施設の図面(一部抜粋) 別紙2 ダイオキシン類調査結果 別紙3 ダイオキシン類調査計画書 別紙4 ダイオキシン類調査結果報告書 別紙5 上水タンクの図面 2 第1章 総 則 本仕様書は、小浜市清掃センター(ごみ焼却施設)解体工事に適用する。 第1節 工事概要 1. 一般概要 本工事は昭和52年3月竣工、平成12年2月に廃止したごみ焼却施設の解体撤去工事 を行うものである。 ごみ焼却施設の解体工事に際しては特に、「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシ ン類ばく露防止対策要綱」並びに関係法令、規則、諸通達を遵守し、安全かつ適正な解体 工事を実施することはもとより、周辺環境に対しても十分に配慮して行うこととする。 なお、解体工事の完了後は、現状GLまで埋戻し、表層は敷き砂利(t=100mm)とす る。 2. 工事名称 小浜市清掃センター(ごみ焼却施設)解体工事 3. 工事場所 福井県小浜市青井33−1−1 4. 床面積 677.03 ㎡ (地下1階 168.75 ㎡、1階 365.87 ㎡、2階 36.05 ㎡煉、3階 23.88 ㎡、4階 82.48 ㎡) 5. 工期 平成 21 年 2 月 27 日まで 1 第2節 工事主要目 1. 工事範囲概要 工事範囲は、施設内ダイオキシン類の事前調査、施工計画届け、除染工事、解体撤去工 事、解体物処理・処分、跡地造成、事後調査及び工事完了報告の作成を行うこと。詳細に ついては、第2章以降を参照のこと。 工事全体範囲は別紙1に示すとおりである。この工事範囲の全ての構造物、機器、残置 物の解体撤去工事を行うこと。 なお、当該施設の鉄骨造部分の外壁材には非飛散性アスベスト、また焼却プラントパッ キン部分等の断熱材には飛散性アスベストが含まれているものとして、関係法令を遵守し た必要な措置を講じて施工に当たること。 2. 解体対象施設概要 解体対象の主要施設は以下のとおりである。 1) 施設概要 型 式 荏原インフィルコ株式会社製 機械化バッチ炉 基 数 力 40t/8h(20t/8h×2基) 通 風 強制通風 煙 突 H=35.0m、頂上口径=φ1.78m 備 マルチサイクロン、電気集塵装置 除 ・ 塵 能 設 ご み ピ ッ ト 容量 約250m3 灰 バ ン カ ー 容量 6m3 2) その他 処理フローをはじめとする現有施設の図面は、別紙1に示すとおりである。 2 3. 公害防止基準 以下の基準値を遵守し、周辺環境に影響を及ぼすことがないように配慮すること。 ( )内は準用法令を示す。 1) 大気基準 ダイオキシン類に汚染された空気及び粉じん等をチャコールフィルター等により適切 に処理した後、以下の排出基準にしたがって排出すること。 (1) ダイオキシン類 0.1ng-TEQ/Nm3 以下(ダイオキシン類対策特別措置法) (2) 粉じん類 0.1g/Nm3 以下(大気汚染に係る環境基準) 2) 水質基準値 (1) ダイオキシン類 10pg-TEQ/l 以下(ダイオキシン類対策特別措置法) (2) 有害物質(水質汚濁防止法) カドミウム及びその化合物 0.1 mg/l 以下 シアン化合物 1 mg/l 以下 有機リン化合物(パラチオン、メチル パラチオン、メチルジメトン及び EPN に限る) 1 mg/l 以下 鉛及びその化合物 0.1 mg/l 以下 六価クロム化合物 0.5 mg/l 以下 ひ素及びその化合物 0.1 mg/l 以下 水銀及びアルキル水銀及びその他水銀 化合物 0.005 mg/l 以下 アルキル水銀化合物 検出されないこと ポリ塩化ビフェニル 0.003 mg/l 以下 トリクロロエチレン 0.3 mg/l 以下 テトラクロロエチレン 0.1 mg/l 以下 ジクロロメタン 0.2 mg/l 以下 四塩化炭素 0.02 mg/l 以下 1,2-ジクロロエタン 0.04 mg/l 以下 1,1-ジクロロエチレン 0.2 mg/l 以下 シス-1,2-ジクロロエチレン 0.4 mg/l 以下 1,1,1-トリクロロエタン 3 mg/l 以下 1,1,2-トリクロロエタン 0.06 mg/l 以下 1,3-ジクロロプロペン 0.02 mg/l 以下 チウラム 0.06 mg/l 以下 シマジン 0.03 mg/l 以下 チオベンカルブ 0.2 mg/l 以下 ベンゼン 0.1 mg/l 以下 3 セレン及びその化合物 0.1 mg/l 以下 ほう素及びその化合物 10 mg/l 以下 ふっ素及びその化合物 8 mg/l 以下 100 mg/l 以下 アンモニア、アンモニウム化合物 亜硝酸化合物及び硝酸化合物 (3) 生活環境項目(カッコ内数値は、日間平均値)(水質汚濁防止法) 水素イオン濃度(pH) 5.8∼8.6 生物化学的酸素要求量(BOD) (20) mg/l 以下 化学的酸素要求量(COD) (20) mg/l 以下 浮遊物質量(SS) (70) mg/l 以下 15 mg/l 以下 フェノール類 5 mg/l 以下 銅含有量 3 mg/l 以下 亜鉛 5 mg/l 以下 溶解性鉄 10 mg/l 以下 溶解性マンガン 10 mg/l 以下 2 mg/l 以下 ノルマルヘキサン抽出物質含有量 (動植物油脂類) クロム 大腸菌群数 (3000) 窒素 燐 3) 騒音基準値(騒音規制法) 敷地境界線で 85 デシベルを超えないこと 4) 振動基準値(振動規制法) 敷地境界線で 75 デシベルを超えないこと 5) 悪臭基準値(悪臭防止法) 敷地境界で臭気強度 2.5 以下 4 個/cm3 以下 (60) mg/l 以下 (8) mg/以下 第3節 一般事項 1. 関係法令 本工事の施工にあたり、関係法令を遵守すること。 1) 「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱について」(基 発第 401 号の 2 平成 13 年 4 月 25 日) 2) 「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」 3) 「廃棄物処理施設解体作業マニュアル」((社)日本保安協会 局安全衛生部科学物質調査課編 厚生労働省労働基準 平成 13 年 5 月) 4) 「廃棄物処理施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱の解説」(中央 労働災害防止協会 厚生省労働省化学物質調査課編 平成 14 年 1 月) 5) 「労働安全衛生法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 6) 「労働基準法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 7) 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、同施行令、同施行規則及び関係通知 8) 「建設業法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 9) 「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」、同施行令、同施行規則及 び関係通知 10) 「建築基準法」 11) 「建設工事の係る資材の再資源化等に関する法律」、同施行令、同施行規則及び関係 通知 12) 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関する特別処理法」、同施行令、同施行 規則及び関係通知 13) 「環境基準法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 14) 「大気汚染防止法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 15) 「水質汚濁防止法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 16) 「騒音規制法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 17) 「振動規制法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 18) 「悪臭防止法」、同施行令、同施行規則及び関係通知 19) 「ダイオキシン類対策特別措置法」、同施行令及び関係通知 20) 「ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル」(環境庁水質保全局土壌農薬課 平成 12 年 1 月) 5 21) 「ダイオキシン類に係る大気環境調査マニュアル」(環境省環境管理局総務課ダイオ キシン対策室・大気環境課 平成 13 年 8 月) 22) 「ダイオキシン類に係る底質調査測定マニュアル」(環境庁水質保全局水質管理課 平成 12 年 3 月) 23) 「排ガス中のダイオキシン類及びコプラナーPCB の測定方法」(JIS K 0311:1999) 24) 「工業用水・工場排水中のダイオキシン類及びコプラナーPCB の測定方法」(JIS K 0312:1999) 25) 「作業環境測定法」、同施行規則、「作業環境測定基準」、「作業環境評価基準」 26) 「アスベスト(石綿)廃棄物の処理について」(環境企第 317 号 水質保全局長・厚生省生活衛生局水道環境部長連名通知 衛産第 34 号環境庁 昭和 62 年 10 月 26 日付) 27) 「建設・解体工事に伴うアスベスト廃棄物処理に関する技術指針(昭和 63 年 7 月 2 日 厚生省衛産 43 号)」 28) 「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル」(平成 9 年 2 月環境庁大気保 全局) 29) 「石綿障害予防規則の施行について」(基発第 0318003 号 平成 17 年 3 月 18 日) 30) 「石綿障害予防規則」 31) 「非飛散性アスベスト廃棄物の適正処理について」(平成 17 年 3 月 30 日環境省通知) 32) 「PCB 廃棄物収集・運搬ガイドライン」(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部 平成 16 年 3 月 平成 16 年 7 月改定) 33) 「建築工事における建設副産物管理マニュアル」(平成 14 年官庁営繕部建築課営繕技 術管理室) 34) 「建築改修工事共通仕様書」 35) 「建築物の解体工事における外壁の崩落等による事故防止対策について」(平成 15 年 6 月建築物の解体工事の事故防止対策に関する検討会) 36) 福井県及び小浜市の条例、規則、要綱 37) 契約約款 38) その他関係法令等 2. 優先順位 本工事は下記により施工し、相互間の内容に相違がある場合は別途協議によるが、原則 として、優先順位は下記の記載の順とする。 1) 本仕様書 6 2) 現地踏査 3) 添付図面 3. 申請手続き 工事内容により請負者において関係官庁等へ認可申請、報告、届出等の必要がある場合 は、その手続きを請負者はすみやかに行い、発注者に報告すること。 また、工事範囲において発注者が関係官庁へ認可申請、報告、届出等を必要とする場合、 請負者は書類作成等について協力し、その経費(印紙代等含む)を負担すること。 なお、関係官公庁等から指示があった場合は遅滞なく監督員に報告し、指示を受け、対 処すること。 7 第4節 工事施工 本工事施工に際しては、次の事項を遵守すること。 1. 施工前調査 工事着手前に、監督員の立会のもと、除染、解体対象物、埋立構造物、残置構造物の確 認を行うこと。 また、埋設配管等の既存地下構造物、埋設物の位置、利用状況等について調査を行い、 調査報告書を作成した上でその結果を監督員に報告し、撤去または保存の確認措置方法の 承諾を受けること。 なお、アスベスト除去に係る施工計画及び作業要領を立案し、安全衛生管理、飛散防止 対策、除去処理工事及び解体廃棄物の処理処分等を適切に実施すること。 2. 施工体制 1) 現場代理人 請負者は、本工事の現場代理人を定め、その氏名、連絡先、経歴等を書面により監督 員に報告し、承諾を得ること。現場代理人を変更する際も同様とする。 現場代理人は、工事期間中現場に常駐し、各工事の指揮連絡、現場管理及び保全につ いて責任を持って行うこと。また、現場代理人は、工事工程表、工事日記、工事写真、 労務者点検簿等を備えて、毎日記載するとともに、監督員が必要と認めたときには遅滞 なく提出または閲覧に供さなければならない。 2) 監理技術者 請負者は、本工事の監理技術者を定め、その氏名、連絡先、経歴等を書面により監督 員に報告し、承諾を得ること。監理技術者を変更する際も同様とする。 監理技術者は、建設業法 27 条の 18 第 1 項の規定による監理技術者資格者証の公布を 受けている者とし、工事期間中現場に常駐し、施工計画の作成、工程管理、品質管理そ の他の技術上の管理及び工事の施工に従事する者の指導監督を行うこと。 3) 施工体制台帳及び施工体系図 請負者は、下請負者の商号又は名称、当該下請負者に係る建設工事の内容及び工期そ の他の国土交通省令で定める事項を記載した施工体制台帳を作成し、備え置き、監督員 が必要と認めたときには、遅滞なく閲覧に供さなければならない。 下請負者が、その請け負った工事を、他の下請負者に請け負わせたときには、請負者 に対して同様の施工体制台帳を提出し、請負者はその施工台帳を保管し、監督員が必要 と認めたときには、遅滞なく提出または閲覧に供さなければならない。 請負者は、本工事における各下請負人の施工の分担関係を表示した施工体系図を作成 し、これを工事現場の見やすい場所に設置すること。 8 4) 施工計画書・工程表 請負者は、工事着手に先立ち、施工計画書及び工程表を作成し、監督員の承諾を得る こと。 5) 現場管理 請負者は、労働基準法等関係法令に従って現場を管理し、整理整頓を励行し、火災、 盗難、などの事故防止に努めること。工事施工場所への一般人及び労務者の出入監視や、 風紀・公衆衛生の取締を行うこと。 資材置場、資材搬入路、仮設事務所等については、原則として工事範囲内に設置する ものとする。施工場所までの搬入は請負者の責任において行うこと。 6) 安全管理 工事中の危険防止対策を十分行い、また、作業従事者への安全教育を徹底し、労務災 害その他事故等の発生が無いよう、十分な施工体制をもって工事を施工すること。 特にダイオキシン類及びアスベストの曝露防止対策に万全を期すこと。 7) 技術管理 請負者は、工種毎に円滑な工事進捗に十分必要な人員数の労務者を計画的に配置し、 秩序正しい作業を行わせること。 熟練を要する工種、危険物及びダイオキシン類等の知識を要する工種等の施工にあ たっては、相当の経験並びに知識を要する者を配置すること。 労務者が監督員の指示に従わない場合、工事作業に不適当と監督員が認めた場合には、 交代または退去を命じる場合がある。この場合、請負者は直ちに適切な措置を講じるこ と。 8) 工程管理 請負者は、工事着手前に全体工程表、工事実施中には月間及び週間工程表を提出し監 督員の承諾を受けるとともに、工程の完全な遂行を図らなければならない。実施工程に 変更が生じた場合には、変更後の実施工程表を提出し、監督員の承諾を得ること。 災害その他の事情により工事が遅延した時は、その理由、程度等を監督員に報告し、 工程計画の見直しを速やかに行うとも共に、進捗の回復に努めること。 9) 地元への配慮 工事着手前に近隣住民への挨拶及び工事概要の説明を行い、意見苦情については、発 注者に報告、指示を仰いだ上で誠意を持って話し合いにより解決に努める。工事により 発生したと思われる近隣への損傷については、一切請負者の責任により速やかに復元す ること。 9 3. 施工手順 施工手順は、次図に示すとおりとする。 計 画 調 査 提出図書等 官公庁届出等 工 事 施工前調査 施工前調査結果 報 告 書 全体基本計画 全体基本計画書 事前調査計画 事前調査計画書 事前調査 事前調査結果 報 告 書 工事施工計画 安全衛生管理 体制整備 技術提案書 施工計画書 (解体工事計画書) 全体基本計画書 労基署等届出 全体基本計画書 その他必要書類 大気汚染防止法に 基づく届出等 仮設・準備工事 工事中調査 計 画 書 工事中調査計画 汚染物除去工事 工事中調査 事後調査計画 工事中調査結果 報 告 書 解体撤去工事 事後調査計画書 分別・処理・処分 及び搬出工事 事後調査 整地工事 事後調査結果 報 告 書 工事完了届 完成図書作成 図1 10 施工手順 完成図書提出 4. 工事記録写真 工事着手前に工事事前現況写真、施工中の工程写真及び工事進捗写真、工事完了後の竣 工写真を撮影し、監督員に提出すること。それぞれの写真撮影の箇所、枚数、整理等につ いては、監督員の指示に従うこと。 1) 工事前現況写真及び竣工写真 工事前現況写真及び竣工写真は、工事着手前及び竣工後の現場全景、代表部分及び現 場周辺の現況写真を撮影すること。また、工事事前現況写真は、主要機械設備について も撮影を行うこと。 2) 工程写真及び進捗状況写真 工程写真は、各工程における施工進捗状況、出来高等を撮影し、特に工事完了後に確 認が困難となる箇所については、施工が適切であることが証明できるものとすること。 5. 交通安全 工事関係車両は監督員が指定したルートを通行し、交通安全に努めること。 特に朝・夕における学童登下校時間帯には、細心の注意を払い相当の体制を取ること。 一般道の道路の使用にあたっては、一般通行が優先するので、作業車、運搬車等は十分 に交通安全に留意すること。 また、必要に応じて工事予告看板等を設置し、進入退出路に誘導員を配置して交通整理 にあてること。 6. 工事報告 現場代理人は、工程会議において工事進捗状況、出来高及び工事予定等について打ち合 わせ・協議を行った後、議事録を提出すること。また、月間の工事進捗状況及び出来高等 を報告書としてまとめ、工事日報、工事写真と共に監督員に提出すること。 7. 検査 1) 施工検査 各工事は、予め監督員の指定した工程に達したときには、必ず工程の検査を受け、合 格承諾を得た後、次工程に移るものとすること。施工後に検査が不可能または困難な工 事は、その施工にあたり監督員の立会、承諾を得ること。 また、本仕様書に示す保証事項に関する検査を監督員との協議の基に日程を定めて行 うこと。 2) 竣工検査 契約約款に示すとおりとする。 11 8. 復旧 解体工事範囲外の構造物や設備の破損防止と汚染防止に努め、万一損傷、汚染が生じた 場合は、請負者の負担で速やかに復旧すること。 9. 保険 本施設の施工に際しては、火災保険、組立保険等に加入すること。 10. その他 1) 工事用電力 工事に必要な仮設電気工事及び電力使用料は請負者の負担とする。 2) 工事用水 工事に必要な用水の確保、仮設配管等及び用水使用料は請負者の負担とする。 3) 仮設事務所等 監督員用の仮設事務所を設置すること。事務所は請負者仮設事務所との合棟でも可と する。事務所内には、図面、書類等の保管場所、打ち合わせ会議室を有すること。なお、 設置場所は、原則として敷地内とする。 4) 資材置場等 工事範囲の適切な場所に、監督員の承諾のうえ、工事に必要な資材置き場、駐車場等 を設けること。 5) 工事時間 工事時間は昼間として、夜間は行わないこと。 6) 清掃・後片付け 工事現場は、常に整理、清掃し、竣工後には周辺の整地、清掃、後片付けを行うこと。 12 第5節 性能の確保 1. 適用範囲 本工事は、性能発注方式であるため、請負者は、本仕様書及び図面に明記されていない 事項であっても、本工事の目的達成のために必要な工事及びその費用、並びに工事の性質 上、当然必要とされる全ての工事及びその費用は、請負者が全て負担しなければならない。 2. 疑義 本仕様書、添付図面の記載のない部分、判明しがたい部分について不都合な箇所が生じ た場合は、監督員と協議の上、その指示に従うこと。 3. 保証事項 1) 責任施工 本工事の保証事項は、全て請負者の責任により、とりおこなうこと。また、請負者は、 本仕様書及び図面等に明示されていない事項であっても、工事の性質上当然必要なもの は発注者の指示に従い、全て請負者の負担で行うこと。 2) 性能保証事項 (1) 「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」並びに関係 法令、規則、諸通達を遵守し、安全かつ適正な解体工事を請負者の責任において実 施すること。 (2) 第2節3.公害防止基準を遵守すること。 (3) 搬出する廃棄物及び有価物は、廃棄物処理法、建設リサイクル法等各種法令を遵守 すること。 (4) その他本仕様書に明記されている事項 13 第6節 提出図書 1. 実施設計図書及び施工承諾申請図書 請負者は、受注後直ちに全体基本計画を作成し、監督員の承諾を得た後、実施計画に着 手するものとする。 なお、契約後速やかに組織・体制表、主要図書の目録及び提出予定を提出して承諾を受 けるものとする。 1) 全体基本計画書 本工事の工程、施工・工事計画等の概略を示すこと。 2) 施工前調査報告書(解体対象物、埋設物等調査) 3) 事前調査計画書、同結果報告書 4) 工事中ダイオキシン類等調査計画書、同結果報告書 5) 事後調査計画書、同結果報告書 6) 技術提案書(施工計画書と合わせて編集してもよい) 7) 施工計画書(解体工事計画書) (1) 工事概要 (2) 組織・体制表 (3) 安全衛生管理計画書及び体制 (4) 仮設・準備工事施工計画書(施設養生計画、粉じん飛散防止計画を含む) (5) 除染工事計画書 (6) 解体工事計画書(各施設、設備毎に提出すること) (7) 汚染物及び有価物の処理・処分及び搬出計画書 (8) 専門業者、下請業者及び法的資格リスト (9) 使用機材リスト (10) ダイオキシン類等調査結果報告書 (11) その他発注者が指示する図書 8) 工事工程表 9) 工事仕様書 10) 工事設計書 (1) 撤去工事図 (2) 工事内訳明細書 (3) 数量計算書 (4) 単価表・単価見積等の単価根拠 11) 施工要領書(各機器、建屋ごとの除染及び解体、廃棄物搬出要領) 14 12) 検査要領書 13) 計算書、検討書 14) 打合せ議事録 15) 施工図 16) 下請負届 17) 工事進捗状況報告書(工事日報、工事記録写真、議事録等) 18) 週間工程表 19) 施工検査願 20) 竣工検査願 21) マニュフェスト票(写し) 22) 関係官庁等届出書 (1) 廃棄物焼却施設解体工事届 (2) 建設物除去届 (3) その他発注者が指示する図書及び許認可等必要図書 23) その他必要な図書 15 第2章 第1節 特記事項 事前調査結果 発注者により、解体対象施設のダイオキシン類等の調査を行った結果は、別紙2に示すと りである。 本調査結果を踏まえ、汚染状況を想定し、必要な追加調査を行うこと。 労働基準監督署との協議の上、本調査結果を用いることが許可された場合は、本調査結果 を用いても差し支えない。 16 第2節 その他 1. アスベスト対策 鉄骨造部分の建屋外壁材(大平板)には非飛散性アスベスト、焼却プラントパッキン部 分等の断熱材には飛散性アスベストが含まれているものとして、必要な対策を行うこと。 17 第3章 第1節 ダイオキシン類調査及び解体工事実施計画仕様 事前調査等 ダイオキシン類等の調査は、施工計画の立案、作業員の安全確保及び周辺環境の保全を目 的におこなうものである。 1. 事前調査 事前調査は、解体撤去作業を安全かつ円滑に遂行するための基礎資料とし、請負者が施 工する解体撤去工事の施工計画を立案する上で、本施設の汚染度を客観的に評価し、管理 区分を適切に決定し、保護具及び解体工法等を決定するために必要な箇所数の調査を行う こと。 1) 事前調査計画書 (1) 以下に示す事前調査仕様に基づき、別紙3に示す様式を参考として、事前調査計画 書を作成、提出し、監督員の承諾を得ること。 (2) 施設内調査のみでなく、周辺環境の調査計画もあわせて立案すること。 (3) 着用保護具、換気方法、飛散防止方法、複数作業員の配置等の安全管理計画を合わ せて立案すること。 2) 事前調査 (1) 一般事項 ① 測定場所は、貸与する図面等を参考として、設定すること。 ② 測定場所の選定理由を明確にすること。 ③ 採取方法、分析方法を明らかにすること。 ④ 事前調査計画に基づき、調査を実施すること。 ⑤ 調査は、環境省の受注資格を有する機関または MLAP 取得機関が実施し、作業環 境の測定に当たっては、作業環境測定士が計画立案して調査を実施すること。 ⑥ 発注者が行った事前調査結果が活用できる場合は、その理由書を添えて調査結果を 利用すること。 (2) 安全管理 ① 付着物等のサンプリング時は、レベル3の保護具を使用すること。 ② 付着物等のサンプリング作業に当たっては、安全管理計画に基づいた、ばく露防止 策を施し、作業者の安全確保に努めること。 ③ 作業員の安全管理上作業員の血中ダイオキシン類濃度を必要に応じて測定するこ と。 ④ 汚染された保護着等は安全場所に隔離して保管、処理処分を行うこと。 18 (3) 調査地点及び検体数 ① 作業環境測定 稼働停止後1年以上が経過していることから、省略することができるものとする。 ② 付着物等測定 付着物の調査地点及び検体数は概ね次表のとおりとし、必要に応じて「調査地点 を追加または除外すること。追加または除外する調査地点、検体数及び理由を明記 すること。 測定個所 検体数 要綱該当項目 測定値の有無 焼却炉内部 1 該当(焼却炉本体) 有 減温室 1 該当(排煙冷却設備) 有 マルチサイクロン内部壁 1 該当(除じん装置) 有 電気集塵機内部壁 2 該当(除じん装置) 有 煙突下部 2 該当(煙突) 有 煙突上部 1 該当(煙突) 有 灰バンカー 1 該当(その他の設備) 有 合計 9 ③ 周辺環境測定 (イ) 事前に周辺環境の調査を行い、解体撤去工事前の周辺環境の状況を把握す ること。 (ロ) 周辺環境の調査地点及び検体数は次表に示すとおりとし、必要に応じて調 査地点を追加すること。追加する調査地点、検体数及び理由を明記するこ と。 (ハ) 周辺環境及び解体撤去工事により汚染される可能性があると考えられる 地点(汚染物仮置き場、水処理設備設置場所、換気設備設置場所等)等に ついても事前に調査を行うこと。 (ニ) 解体撤去工事により汚染される可能性があると考えられる地点での調査 は、標準砂を用いても差し支えないが、解体工事による汚染であるか否か の因果関係を把握できる調査とすること。 環境要素 大 気 調査項目 調査地点 ・環境基準項目のうち SPM、 ・ 施設敷地内1地点 DXNs ・ 周辺半径 100m内の2地点 測定値の有無 無 ・環境基準項目(DXNs 含む) ・ 換気設備設置場所 土 壌 (重金属類は、含有量試験も あわせて行う。) ・ 水処理設備設置場所 無 ・ その他 (4) 追加調査 ① 事前調査により付着物等のサンプリング調査結果が 3,000pg-TEQ/g を越えた場合に 19 はその周辺1箇所以上で追加調査を行うこと。 ② 3,000pg-TEQ/g を越えると想定でき、事前に2箇所以上でサンプリングを行った場 合には、追加調査を省くことができるものとすること。 (5) 測定結果記録 ① 測定結果の記録は、別紙4に示す様式を参考としてとりまとめること。 ② 調査結果のみではなく、調査時の時間、天候、温度、湿度等の測定条件を記録する とともに、測定、採取中及び前後を写真撮影により記録すること。 2. 工事中ダイオキシン類等調査 1) 一般事項 (1) 解体作業期間中に、作業環境中のダイオキシン類及び粉じんの測定を行うこと。 (2) 解体作業場所の作業環境中のダイオキシン類調査は、単位作業場所毎に、1箇所以 上、解体作業中に少なくとも1回以上行うこと。 (3) 周辺環境及び排気の調査を行うこと。 (4) 解体作業中に汚染度の高いと想定される新たな付着物が発見された場合は、速やか にその場を隔離し、当該箇所のサンプリング調査を実施すること。 2) 安全管理 安全管理は、1.事前調査に準じるほか、除染作業中及び解体作業中にばく露した可 能性が生じた場合は、当該作業員の血中ダイオキシン類濃度を測定すること。 3) 調査地点及び検体数 (1) 作業環境測定 作業環境の調査地点及び検体数は概ね次表に示すとおりとし、必要に応じて調査地 点を追加または除外すること。追加または除外する調査地点、検体数及び理由を明記 すること。 検 測定場所 DXNs 体 数 粉じん ガス状 粒子状 焼却炉室 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 減温室 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 マルチサイクロン 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 電気集塵機 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 煙道 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 煙突 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 灰出しコンベア・灰バンカー 1検体 1検体 6m×6m 以内の必要数 20 (2) 周辺環境測定 ① 除染工事中に、事前調査と同様の大気調査を1回以上行うこと。 ② 除染工事終了後、解体作業期間中は、周辺環境への飛散が生じていないか確認する ために、デジタル粉じん計等を用いて随時周辺環境の調査を行うこと。 ③ 本調査で使用するデジタル粉じん計で、事前調査でも測定を行い、SPM 及びダイ オキシン類との相関を算定すること。 ④ 第2節3.公害防止基準に示す項目(騒音、振動、悪臭)の調査を行うこと。 (3) 排気測定 ① 排気を外部に排出する場合は、排気中に含まれるダイオキシン類等が排出基準等を 満足しているか確認し、基準を満足していない場合には、速やかに工事を中止し、 原因究明の上、対処措置をとること。 ② 排気調査地点及び検体数は概ね次表に示すとおりとし、必要に応じて調査地点を追 加すること。追加する調査地点、検体数及び理由を明記すること。 ③ 排気中のダイオキシン類調査を行うにあたり、簡易分析を用いる場合は、その精度 を提示し、監督員の許可を得ること。 調査項目 排 気 内 容 ・粉じん 調査箇所:換気設備排気口 ・DXNs(ガス状、粒子状) 調査時期:除染中1回以上 4) 調査計画及び調査結果 調査計画、調査結果のとりまとめは、1.事前調査に準拠すること。 3. 事後調査 1) 一般事項 解体撤去工事作業を終えた後、周辺環境及び敷地内の事後調査を行うこと。 2) 調査地点及び検体数 調査地点、検体数は、1.事前調査に準じること。ただし、大気の調査は除く。 環境要素 土 壌 調査項目 調査地点 ・DXNs 及び重金属類(溶出、 含有量とも) ・ 換気設備設置場所 ・ 水処理設備設置場所 ・ 標準砂 4 箇所 3) 調査計画及び調査結果 調査計画、調査結果のとりまとめは、1.事前調査に準拠すること。 4. 廃棄物調査 1) 解体廃棄物の中間処理の必要性確認、最終処分受け入れ基準の確認のための調査を、 21 搬出する廃棄物等(耐火物、洗浄水、水洗浄汚泥、コンデンサ・トランスなどの電気 設備で PCB が含有している可能性のあるもの)に対して行うこと。 2) 調査項目は、ダイオキシン類のみではなく、各種重金属類溶出試験等、受入基準項目、 最終処分基準項目の調査を行うこと。 3) 調査対象物について、次表に示す様式に従い、調査事項を示すこと。 調査対象物 調査物 調査項目 検体数 調査時期 備考 耐火レンガ、汚染コンクリート、 焼却灰、その他、除染前の性状 汚染物 と同一(水処理汚泥等にならな い)な汚染物で汚泥以外の調査 汚 汚泥搬出の初期、中期、後期の 泥 3回以上で行うこと。 中間処理施設に搬出し、受入基 処理水 準がある場合は、調査を行うこ と。 有価物として搬出する、コンク リートガラ、アスファルト等の 有価物 建設リサイクル法に定められる 項目等について調査を行うこ と。 上記以外の 上記以外の廃棄物 廃棄物 ※調査物:汚染物であれば、耐火レンガ等 ※調査項目:汚染物であれば、ダイオキシン類及び廃棄物処理法に定める物質等 22 第2節 解体工事計画 1) 事前調査の結果を踏まえ、管理区域、保護具のレベル決定、除染、解体工法を決定し、 廃棄物の処理・処分方法の決定を行い、施工計画を立案すること。4章以降に示す仕 様に基づき、解体工事計画書及び技術提案書を提出し監督員の承諾を得ること。 2) 管理区域、保護具のレベル決定の根拠を明らかとした書面を提出すること。 3) 工事開始前14日以内に定められた届出様式に必要事項を記載し、以下の書類を添付 して労働基準監督署への届出を行うこと。したがって、工事開始1ヶ月前までに工事 施工計画書を作成し、監督員と協議をもつこと。 (1) 仕事を行う場所の周囲の状況及び四隣との関係を示す図面 (2) 解体等をしようとする焼却施設等の概要を示す図面 (3) (平面図、立面図、焼却炉本体、煙道設備、除じん設備、排煙冷却設備、洗煙設備、 排水処理設備、廃熱ボイラ等の概要を示すもの。) (4) 工事用の機械、設備、建設物等の配置を示す図面 (5) 工法の概要を示す書面又は図面 (6) 労働災害を防止するための方法及び設備の概要を示す書面及び図面 ① ダイオキシン類ばく露を防止するための方法及び設備の概要を示す書面及び図面 (除去処理工法、作業の概要、除去後の汚染物管理計画、使用する保護具及びその 保護具を決定した根拠等) ② 統括安全衛生管理体制を示す書面 ③ 特別教育等の労働衛生教育の実施計画 ④ 解体作業対象施設における事前の空気中ダイオキシン類濃度測定結果 ⑤ 解体作業対象施設における事前の汚染物サンプリング調査結果 ⑥ 解体作業中の空気中ダイオキシン類濃度測定計画 (7) 工程表 4) 届出に合わせ、関係諸官庁との事前協議を適時行い、届出の受理を円滑に行うこと 5) 「石綿障害予防規則」に従い、作業計画を作成し、工事開始の14日前までに所轄労 働基準監督署長に届出をおこなったうえで、作業に着手すること。 23 第4章 安全衛生管理、教育・訓練仕様 解体作業に従事する作業者の安全を確保するため、「廃棄物焼却施設内作業におけるダイ オキシン類ばく露防止対策要綱」及び「廃棄物処理施設解体作業マニュアル」に準拠した安 全衛生管理体制を整備し、監督員の承諾を得ること。 1. 統括安全衛生責任者及び安全衛生管理者の選任 1) 統括安全衛生責任者及び安全衛生管理者は、請負者自らが責任をもって選任すること。 2) 統括安全衛生責任者及び安全衛生管理者は、安全衛生協議会の設置、防災計画の立案 並びに実施、用具及び使用機器の保守点検、作業間調整、パトロール、教育・指導等 を行い、工事の安全衛生が確保されるようにすること。 2. 作業指揮者の選任 1) 保護具等の使用、粉じんの飛散防止措置等について知識、経験を有する者を常時解体 本作業現場に配置し、作業者の指揮にあたらせること。 2) 作業従事者の保護具着用状況及びダイオキシン類を含むものの飛散源の湿潤化の確認 を行わせること 3) 作業中常時作業場所内の作業の指揮・監督及び作業場所の管理を行うこと。このため、 交代制で作業を行う場合、作業指揮者の不在に備え、複数名を作業指揮者として選定 させ、作業指揮者が不在となることがないようにすること。 4) 作業指揮者には、化学物質について知識を有する者であることを示す資料(資格証明 書、職履歴)を監督員に提示し、承諾を得ること。 5) 「石綿障害予防規則」に従い、作業主任者を選任し作業指導、保護具の使用状況を監 視させること。 3. 解体作業主任者の選定 コンクリート構造物の解体作業においては、コンクリート造の工作物の解体等作業主任 者を選定し、監督員の承諾を得ること。 4. 特別教育 1) 作業従事者には、安全衛生規則 592 号の 7 及び特別教育規定に定められるところによ り、作業開始前に作業者に対してダイオキシン類の危険性、当該施設の汚染度、保護 具の適切な使用方法及び、作業方法についての特別教育を行い、その特殊性を把握さ せ、周知徹底を図ること。 2) 各工程により、作業従事者が新たに加わる場合は、その作業者に対しても、その都度 24 特別教育を行うこと。 3) 「石綿障害予防規則」に従い、特別教育を実施すること。 5. 健康管理 1) 請負者は、作業従事者に対し、労働安全衛生法に基づく一般健康診断を実施すること。 全作業員の健康診断が終了していることを示す記録を監督者に提示すること。 2) ダイオキシン類へのばく露による健康不安を訴える労働者に対して、産業医等の意見 を踏まえ、必要があると認められる場合には、職業上の措置を適切に行うこと。 3) 除染作業中及び解体作業中にばく露した可能性が生じた場合は、当該作業員に医師に よる診断若しくは処置を受けさせること。また、この場合には、当該作業員の血中ダ イオキシン濃度を測定し、その結果を 30 年間保存すること。 6. 職業上の配慮 請負者は、女性労働者について、母性保護の観点から、解体作業における職業上の配慮 を行うこと。 7. 休憩場所での留意事項 1) 作業従事者の作業衣服に付着した焼却灰等により、休憩所が汚染されないように配慮 すること。 2) 休憩所の床は、電気掃除機等により毎日1回以上の清掃を行うこと。 8. 保護具 1) 保護具の選定 保護具は、発注者が行ったダイオキシン類等調査結果及び請負者が行うダイオキシン 類等調査結果を踏まえて、労働安全衛生規則第 592 号 5 に定める方法により選定するこ と。ただし、汚染物のサンプリング等調査にあたっては、レベル3の保護具を着用する こと。 2) 保護具の管理 (1) 労働者に対する脱着訓練の実施 労働者に対して、作業開始前に呼吸用保護具のフィットテストの方法、緊急時の対 処方法、呼吸用保護具の正しい着脱方法、着脱手順について訓練を行うことにより、 修得させること。 (2) 保護具の着用 ① 保護具は、適切な方法・手順で着用すること。 ② 労働者に保護具の着用状況の相互確認を行わせること。 25 (3) 保護具の取り外し ① 作業後の保護具は汚染除去設備(セキュリティールーム)で焼却灰等を取り除いた 後に取り外すこと。 ② エアシャワー使用時は、粉じん等の飛散によるばく露を防止するように、保護具は 着用したままとすること。 ③ 保護具の着脱はセキュリティールームで焼却灰等を除去した後に、別途設けた更衣 室で行うこと。 ④ 取り外された保護具は、更衣所等から汚染された状態で持ち出さないこと。 ⑤ 汚染された保護具は、作業着等と隔離して保管し、かつ洗浄機により、速やかに除 染を行うこと。 (4) その他 ① 保護具の日常点検を適切に行うこと。 ② 使い捨て保護具の再使用は行わないこと。 ③ 保護具、治具、工具の維持管理を適切に行うこと。 ④ プレッシャデマンド型エアラインマスクには、清浄な空気を供給すること。 ⑤ 「石綿障害予防規則」に従い、保護具等を使用し、作業者の安全に万全を期すこと。 9. 喫煙等の禁止 請負者は、解体作業場内で作業従事者が喫煙又は飲食することを禁止すること。 10. その他 1) クレーン作業時等の合図、標識等の統一を図り、ダイオキシン類対策工事以外におい ても、安全衛生の確保を行うこと。 2) 使用する工具、機器等は予め検査を行い、的確に作動、運転が行えることを確認し、 使用中の日常点検も常に行い、的確に保守点検整備を行うこと。 3) 各種工事の施工に際し、資格者が必要とされる場合は、適切な有資格者を配置して作 業に当たらせること。 26 第5章 仮設・準備工事仕様 以下各種設備の仕様(構造、面積、使用資材、処理フロー等)を技術提案書で明らかにす ること。 各設備は、工事範囲内に設けること。 1. 飛散防止設備 1) 解体撤去工事に伴う粉じん等の飛散を防止するため、必要に応じて施設全体を囲う等、 建屋外部への飛散防止設備を設置すること。 2) 屋外部に設ける飛散防止設備は、飛散防止と共に、防音対策を兼ねること。 3) 必要に応じて、各種機械設備の周辺をシート等で養生し、集塵機で養生内部を吸引す る等、効率的に飛散防止を図ること。 4) 作業単位毎に養生シート等によって分離すること。 5) 十分な強度を持つ設備とすること(風加重等の検討資料を提出すること)。 6) 飛散防止設備の仕様を明らかにすること。 (1) 数量[ ] (2) 形式[ ] (3) 構造[ ] (4) 材質[ ] (5) 寸法[ ] (6) 面積[ ] (7) 維持管理方法[ ] (8) その他必要な項目[ 2. ] 作業者休憩室等 1) 作業者の休憩室、更衣室、保護具着衣室、保護具管理室、シャワー室等必要諸室を設 けること。 2) 各室は、解体作業場所から隔離したものとする。 3) 休憩室には、手洗い、うがい場を設けること。 4) 各室について、仕様を明らかにすること。 (1) 数量[ ] (2) 形式[ ] (3) 構造[ ] (4) 寸法[ ] (5) 面積[ ] 27 (6) 維持管理方法[ ] (7) その他必要な項目[ 3. ] セキュリティールーム 1) 作業場所と休憩室の間にセキュリティールームを設け、水あるいはエアシャワーによ り付着した汚染物を除去できる設備を設置すること。 2) 水流または、保湿マットを設置し、作業従事者の足部に付着した焼却灰等を除去する 設備を設けること。 3) エアシャワー使用時は、粉じん等が外部に飛散しないように配慮すること。 4) 作業場所と休憩室の隔離を図ること。 5) 保護具の着脱はセキュリティールームで焼却灰等を除去した後に、別途で設けた更衣 室で行うこと。 6) セキュリティールームの仕様を明らかにすること。 (1) 数量[ ] (2) 数式[ ] (3) 構造[ ] (4) 寸法[ ] (5) 面積[ ] (6) エアシャワーユニット 数量[ ]基 形式[ ] 電動機[ (7) 足部除じん設備数 (8) 維持管理方法[ 吐出速度[ ]m/s 集塵効率[ ]%以上 数量[ ]基 形式[ ] ] (9) その他必要な項目[ 4. ] ] 集塵設備 1) 作業場を負圧に保ち外部に粉じんが飛散しないよう、また、作業環境を良好にするた め、集塵設備を設けて、処理後外部に排気すること。 2) 排気口でのダイオキシン類濃度及び粉じん濃度は、排出基準を遵守すること。 3) フィルター取替時等に粉じんが飛散しないよう配慮すること。 4) 集塵設備の仕様を明らかにすること。 (1) 数量[ ] 28 (2) 形式[ ] (3) 構造[ ] (4) 電動機[ ] (5) 設置場所[ ] ]m3/h、換気回数[ (6) 換気量[ (7) 排ガス濃度 ]回/h・室 3 ]mg/m 以下 粉じん[ ]ng-TEQ/m3 以下 ダイオキシン類[ (8) 使用フィルター[ ] (9) フィルター交換頻度[ ]回/工期中(使用するフィルター毎に示 すこと) (10) 維持管理方法[ ] (11) その他必要な項目[ 5. ] 水処理設備 1) 作業場所の湿潤化あるいは高圧洗浄水等の除染作業等により生じた汚染水を処理する 水処理設備を設置する場合は、ダイオキシン類を除去できる性能を有する水処理設備 を設置すること。 2) 水処理設備の処理水は極力循環利用すること。 3) 処理水の放流は一切認めないため、循環利用後の処理水は適切に処理すること。 4) 汚染物除去水が外部に漏れ、土壌汚染等の二次汚染を引き起こさないよう、十分に配 慮すること。 5) 集水槽、処理水槽等には、雨水流入による越流が生じないように配慮すること。 6) 処理水のモニタリングをダイオキシン類及び重金属類について適時行うこと。 7) 水処理設備の仕様を明らかとすること。 (1) 数量[ ] (2) 形式[ ] (3) 構造[ ] (4) 電動機[ ] (5) 設置場所[ ] (6) 処理方式及び処理フロー[ ] (7) 処理能力[ ]m3/日 (8) 処理水量[ ]m3/日(※場内循環利用を行う場合であっても、工 事終了後の排水を場外に排水又は場外処分を行う場合は、その量を明記するこ と。) (9) 処理濃度 SS[ ]mg/ m3 ダイオキシン類[ ]pg-TEQ/l 29 その他排出基準値項目について排水濃度を明らかとすること。 (10) 越流対策[ ] (11) 土壌汚染対策[ ] (12) 維持管理方法[ ] (13) その他必要な項目[ 6. ] 汚染物仮置きヤード等 1) 施設内の汚染物を仮置きする必要がある場合は、土壌汚染対策(土間コンクリート打 設、防水シート等)、粉じん飛散防止対策(仮囲、屋根設置等)を施した仮置きヤー ドを設置すること。 2) 金属類及び建設リサイクル法に則る項目等の有価物について、有価物として搬出する ための有価物仮置きヤードを必要に応じて設置すること。 3) 汚染物及び有価物以外の廃棄物を仮置きする必要がある場合は、廃棄物仮置きヤード を設けること。 4) 有価物及び汚染物以外の廃棄物が、再汚染されることがないように配慮すること。 5) 各ヤードについて、仕様を明らかとすること。 (1) 名称[ ] (2) 数量[ ] (3) 形式[ ] (4) 構造[ ] (5) 寸法[ ] (6) 面積[ ] (7) 土壌汚染防止対策[ ] (8) 飛散防止対策[ ] (9) 維持管理方法[ ] (10) その他必要な項目[ 7. ] 汚染物処理設備 1) 場内で汚染物の中間処理を行う場合は、その処理方式、処理方法を提示し、監督員の 許可を得ること。 2) 場内で汚染物を中間処理しない場合であっても、汚染物のダイオキシン類濃度及び重 金属類濃度が最終処分場の受け入れ基準を満たしていない場合の、中間処理の場所、 及び最終処分先を明示すること。 3) 処理水の放流は一切認めないため、循環利用後の処理水は適切に処理すること。 4) 汚染物中間処理設備を設置する場合は、仕様を明らかにすること。また、中間処理を 外部委託する際においては、その旨を明記すると共に、仕様を明らかとすること。 30 (1) 数量[ ] (2) 形式[ ] (3) 構造[ ] (4) 設置場所[ ] (5) 処理能力[ ]t/日 (6) 処理方式及び処理フロー[ (7) 処理対象物[ ] ] (8) 処理後含有ダイオキシン類濃度[ ]ng-TEQ/g (9) 処理後重金属類等濃度[ ](※搬出予定先の受入基準項目につい て保証値を明記すること。) (10) 処理水濃度 ]mg/m3 SS[ ダイオキシン類[ ]pg-TEQ/l(※その他排水基準項 目について処理水濃度を明らかとすること。) (11) 排ガス濃度 ]mg/m3 粉じん[ ]ng-TEQ/m3 ダイオキシン類[ (12) 土壌汚染対策[ ] (13) 飛散防止対策[ ] (14) 維持管理方法[ ] (15) その他必要な項目[ ]((10),(11)は、排水、排気がある場合のみ 記入のこと。) 8. その他 現場事務所、作業従事者用駐車場、資材置場等は、工事範囲内に監督員の承諾のうえ、 配置にすること。また、工事範囲周辺には、鋼板等により、外部と縁切りすること。 「石綿障害予防規則」に従い、湿潤化、隔離、立入禁止等の飛散防止措置を行うこと。 31 第6章 1. 除染工事仕様 一般事項 1) 汚染物除去の方法及び実施は請負者の保有する技術による施工計画書に従って実施す ること。 2) 採用する除染技術内容、使用機材及びその採用理由等を記載して、技術提案書とする こと。 3) 技術提案書には、各機械設備及び建設物ごとに適用する除染方法を記載すること。 4) 除染は、機械設備内部のみではなく、外表面、付属機器、配管、建屋鉄骨部、床、壁 等に付着している汚染物についても完全に除去すること。 5) ダイオキシン類を含む粉じん等の飛散防止のために、発散源を湿潤化すること。すす 等撥水性のもので、散水により粉じんの飛散防止措置を執ることが著しく困難な場合 は、飛散防止剤等による固化を行った上で解体を行う等、発散源における粉じんの飛 散防止対策を施すこと。 6) 除染作業による二次汚染がないよう十分配慮した計画とし、実施すること。 7) 水処理設備を設置し、処理を行ったものであっても、放流(河川及び下水道)は一切 認めない。 8) 現場施工にあたり、施工計画どおり実施することが著しく困難な場合は、監督員との 協議によるものとすること。また、変更が生じた際は、速やかに所管の労働基準監督 署に届け出ること。 9) 除染経過(除染前・中・後)の記録を行い、確認、報告すること。 10) 除染作業状況を現場事務所で確認できるものとすること。 11) 除染後は、十分な養生期間をとり、粉じん発散が無くなったことを確認して、解体工 事を行うこと。 2. 除染前切断 1) 原則溶断による解体は認めない。ただし、マニュアルにより認められた第1管理区分 での溶断についてはこの限りではないが、ダイオキシン類の再合成に対する十分な対 策を施すこと。また、第2、第3管理区分において、溶断によるものでなければ解体 が著しく困難な場合は、監督員と協議すること。 2) 直接洗浄が困難な機器等については、ダイオキシン類が気化せず、粉じんが飛散しな いように配慮した工法を採用するときに限り、事前に切断を行って差し支えない。た だし、この方法による場合は、監督員と事前に協議し、承諾を得ること。また、事前 32 に所管の労働基準監督署の承諾を得ること。 3) 部分的に切断を行い、洗浄ヤード等で再除染を行う際、一度施設外に持ち出す場合に は、汚染物が飛散しないよう対策を講じること。 3. 耐火物等取扱 1) 炉内等の耐火材の汚染状況は、炉形式、運転状況、供用期間によっても差異がある。 このため、耐火材等の除染時において、請負者の判断により上層はつりで十分である といった判断は行わないこと。 2) ただし、本施設において請負者が耐火材コアサンプリングを行った結果、上層はつり で十分に除染可能であると判断できる場合、または、除染後の調査結果により十分除 染されたことが確認できた場合は、上層はつりによる除染完了も可とする。 4. 汚染物除去の確認 1) 汚染物の除去確認は、除染対象物により目視、材料比較、経過記録、サンプリング等 適切に決定し、監督員の承諾を得ること。 2) 統括安全責任者による確認の後、監督員立会のもと、除染の最終確認を行うこと。 5. その他留意事項 1) 除染作業は複数名で行い、互いの状態が相互に確認ができるようにすること。 2) 炉ピット等地下部または床面で集配水を行う場合は、事前に亀裂調査を行い、目張り 等適切な処置を行って除染水の地下浸透並びに建屋外部への漏れが生じないよう、土 壌・地下水汚染対策を施すこと。 3) 作業単位ごとに気密性の高い分離養生を行うこと。 4) 煙突内の除染を行う際には、足場等による荷重により、煙突が倒壊しないよう、配慮 すること。 5) 煙突内では、閉所での作業となるため、当該作業員と外部が連結できるようにするこ と。 33 第7章 1. 解体撤去工事仕様 一般事項 1) 解体工事の方法及び実施は請負者の保有する技術による施工計画書に従って実施する こと。 2) 採用する解体工法、使用機材及びその採用理由等を記載して技術提案書とすること。 3) 技術提案書には、各機械設備及び建築物ごとに適用する解体方法を記載すること。 4) 焼却設備の解体工事は、十分な除去後、監督員の除染完了確認を得た後に行うこと。 5) 現場施工にあたり、施工計画どおり実施することが著しく困難な場合は、監督員との 協議による。また、変更が生じた際は、速やかに所管の労働基準監督署に届け出るこ と。 6) 解体作業状況を現場事務所で確認できるものとすること。 2. 二次汚染等の防止 1) 解体工事による二次汚染及び周辺環境への影響がないよう十分配慮した計画とし、実 施すること。 2) 作業員の安全衛生を確保した施工方法とし、安全衛生確保のための適切な設備を設置 すること。 3) 工事範囲外への粉じんの飛散、汚水の漏洩、騒音・振動等が生じないよう、散水、防 音シート養生等を行い、周辺環境に配慮すること。 4) 粉じん飛散の機会を削減するため、除染後、解体工事前に解体に用いる重機等の機材 の搬入を終えておくこと。ただし、万全の飛散防止対策がとられているのであれば、 この限りではない。 5) 解体工事中に新たな汚染箇所が発見された場合は、速やかに当該箇所を隔離し、監督 員に報告の上、適切な処置を講じること。 3. 地下撤去範囲等 1) 排水管等の地下埋設物は、全て撤去すること。 2) 地下ピット及び基礎についても、上記と同様とする。 4. 非汚染区域等の解体工事 1) 焼却施設建屋外のトラックスケール、計量室、水道タンク(別紙5参照)、電気室、 重油タンク、門扉及びフェンス等についても撤去すること。又、敷地内の植栽、アス 34 ファルト・コンクリート舗装は全て撤去して、現況レベルで整地し敷き砂利とする。 (造成工事に準じる。) 2) これらの撤去工事については、先行的に解体撤去を行っても差し支えない。 5. 造成工事 1) 解体跡地は埋戻し、整地転圧すること。 2) ピット、基礎等の掘削部は全て埋戻すこと。 3) 埋戻しは、発生残土又は購入土(良質土)とするものとし、コンクリートガラ等での 埋戻しは行わないこと。 4) 整地後の造成高は、敷地境界現況 GL まで埋め戻し、表層は敷き砂利(t=100mm)で 仕上げること。 6. その他留意事項 1) 周辺施設や工事範囲外の既存施設に損傷を与えぬよう十分配慮すること。破損、損傷 を加えた場合は、速やかに請負者の負担により原型に復旧させること。 2) 煙突の解体を行う際には、採用工法により煙突が倒壊しないか事前に確認し、検討資 料を提出の上、監督員の了承を得た後に施工すること。 3) 解体後の再利用、再生利用等の資材循環を考慮した解体工法とすること。 4) 薬剤及び油等についても請負者の責任において完全に撤去すること。なお、重油タン クについては、清掃済みである。 5) オイルタンク等ガスバーナーを用いて切断する場合等に、爆発の危険がある場合は、 事前に所轄の消防署に連絡し、適切な措置を講じること。 35 第8章 1. 処理・処分及び搬出工事仕様 一般事項 1) 解体撤去工事に伴い発生する汚染物、廃棄物及び資源物は、廃棄物処理法、建設リサ イクル法等関係法令に則り、請負者の責任において処理・処分すること。 2) 各種廃棄物、各種有価物の搬出先、処理、処分方法を明記し、その設定根拠を明らか とすること。 3) 灯油、薬品類は、機器より抜き取り処分すること。 4) 備品については、事前に搬出しているが、残置しているものは、撤去処分すること。 ただし、監督員の指示するものについては、残置すること。 2. 排水等 1) プラント設備洗浄水等ダイオキシン類を含む排水の系外放流は禁止する。また、排水 の最終処分量を低減するため、水処理設備の処理水は極力循環利用すること。 2) 処理水濃度は、水質汚濁防止法、県条令等を遵守すること。 3) 水処理設備で発生する汚泥は請負者の責任により処理・処分を行うこと。 4) 汚泥及び最終処理水を搬出する際は、ダイオキシン類等の調査を行い、受け入れ基準 を満足していることを確認して搬出すること。 3. 汚染物の中間処理・最終処分等 汚染物は、請負者の責任において、適正に無害化処理を行い、最終処分を行うこと。 1) 場内で無害化処理を行う場合 (1) 場内において焼却灰、耐火レンガ、保護具等の汚染物の無害化処理を行う場合は、 処理方式、処理工程、無害化後の重金属類溶出量、ダイオキシン類含有量の保証値 を示すこと。 (2) 無害化処理後、ダイオキシン類等の調査を行い、受け入れ基準を満足していること を確認して搬出すること。 (3) 無害化後の搬出先を明らかとし、その処分先、受入基準、受入の確約書を提示する こと。 2) 場外で無害化処理を行う場合 (1) 埋立基準を満足しない汚染物を、場外で無害化処理を行う場合には、中間処理委託 業者を明らかとし、受入の確約書を提示すること。 (2) 中間処理後の最終処分先を明らかとすること。 36 3) 無処理で最終処分を行う場合 (1) 汚染物を無処理で最終処分を行えるか否かのダイオキシン類等の調査を行い、搬入 先の受入基準を満足していることを確認した後に、搬出すること。満足していない 場合は、適切な中間処理を行うこと。 (2) 汚染物を無処理で最終処分する場合には、その処分先、受入基準、受入の確約書を 提示すること。 4) 場内仮置きの際の留意事項 仮置きヤード等で一次保管を行う際、高濃度汚染物の詰替え作業を行う場合は、その 場所を第3管理区域とし、必要な措置を講じること。 5) その他 (1) 工事に使用し、汚染された防護服等についても適切に処理・処分を行うこと。 (2) 汚染物の搬出の際には、特に気密性に優れた容器等に入れて搬出を行うこと。 (3) 汚染物及びそれ以外の廃棄物の搬出の際には、飛散防止対策・搬出ルート・日程な どを示した搬出計画書を提示し、適正な搬出を行うこと。 4. 汚染物以外の廃棄物及び資源物 1) 汚染物以外の発生材については、全て請負者の責任において廃棄物(可燃物、不燃物 等)、有価物(スクラップ、コンクリート等)に分別し、場外搬出すること。 2) 建設リサイクリル法に基づき、汚染物以外の資材の再資源化を行うこと。 5. その他 1) 廃棄物及び有価物の運搬業者は、廃棄物処理法に則り許可を受けた者とすること。 2) 汚染物、廃棄物及び有価物毎に搬出先を明らかにすること。 3) 搬入する中間処理業者、再生処理業者、最終処分業者は、関係官庁の許可を受けた業 者とすること。 4) 処理・処分が適正に行われるよう、管理・監督を行い、マニュフェスト票を提示する こと。 5) 電気設備でPCBが含まれている可能性のある機器については、含有の有無及び濃度 を事前に調査すること。PCB廃棄物に該当する場合は適正に保管できる状態にして 市へ引き渡すこと。該当しない場合は適正に処理処分すること。 6) 撤去に際して発生したスクラップ等の有価物は、請負者側でリサイクル処分をおこな い、工事内訳書に有価物ごとの数量及び単価等を明示し、発注者に報告すること。 37 参 考 別紙1 現有施設の図面(一部抜粋) 別紙2 ダイオキシン類調査結果 別紙3 ダイオキシン類調査計画書 別紙4 ダイオキシン類調査結果報告書 別紙5 上水タンクの図面 資 39 料 小浜市清掃センター(ごみ焼却施設)解体工事 内訳書 工 種 別 工 事 別 種 別 形 状 寸 法 単位 数 量 ごみ焼却施設解体工事 直接仮説工事費 式 ダイオキシン調査費 式 ダイオキシン類対策設備費 式 ダイオキシン類汚染物除去工事費 式 建築物解体撤去工事 式 設備解体撤去工事費 式 解体物処理処分費 式 上水タンク解体工事費 式 場内整地工事費 式 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 小計 上水タンク解体工事 1.0 小計 場内整地工事 小計 直接工事費計 1.0 単 価 金 額 特殊製品額 備 考 工 種 別 工 事 別 種 別 形 状 寸 法 単位 数 量 共通仮設費計 式 1.0 純工事費 式 1.0 式 1.0 式 1.0 式 1.0 式 1.0 式 1.0 式 1.0 現場管理費 工事原価 一般管理費 工事価格 消費税 設計金額 単 価 金 額 特殊製品額 備 考
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