五代目中村勘九郎名跡最後の錦秋特別公演演目のご紹介一、藤娘中村七之助舞台一面に咲き乱れた薄紫の藤の花房の前に、藤の枝をかついだ美しい娘の長唄連中姿。もとは五変化物の一つでしたが、昭和12年に六代目菊五郎が、藤の花の囃子連中精という設定の新演出にして以来大流行、人気の演目となりました。娘らしく艶やかで可憐に踊る姿を、七之助がたっぷりとご覧にいれます。二、供奴中村橋之助主人を見失ってしまったお供の奴は、主人を追いかけ威勢良く吉原に駆けてき長唄連中ます。廊の見世先で主人を探しながら、奴は自慢の主人の姿を振りで真似てみ囃子連中せるなど、軽妙に踊ります。そして見せ場の足拍子。三味線1挺と鼓に合わせ、様々な姿態で軽快に取る足拍子は大変難しく、技巧を要するこの演目に、橋之助が挑みます。三、連獅子中村勘九郎百獣の王たる獅子の子育てのありさま。前半は、狂言師の姿で手獅子を遣い中村七之助ほかながら、親獅子が仔獅子を鍛える姿を踊ってみせます。親獅子は仔獅子を谷底へ突き落として力を試しますが、仔獅子は試練に耐えて這い上がって戻ってきます。間狂言の『宗論』をはさみ、いよいよ後半は扮装を変えた獅子の舞。親獅子と仔獅子は勇壮に毛を振り、競うように踊り狂います。親獅子・仔獅子ふたりで踊られますが、親子の息の合った豪快な舞をとくとご堪能ください。 3 五代目中村勘九郎名跡最後の錦秋特別公演各会場のご紹介ゆうぽうと簡易保険ホールバレエ界の殿堂として親しまれ、数々の有名ダンサーによるクラシックバレエ公演が開催されているホールです。その他に音楽コンサート（ジャズフェスティバル・各国の民族音楽・ポピュラー・演歌）等数々の公演が開催されています。ご案内 ● ● ● ● 東急池上線大崎広小路駅徒歩1分都営地下鉄・JR五反田駅西口徒歩5分 JR大崎駅西口徒歩7分首都高速2号線目黒ランプ下車15分〒141-0031 東京都品川区西五反田８−４−１３嘉穂劇場飯塚市の有形文化財にも登録されている、江戸時代の歌舞伎様式を伝える芝居小屋です。内部は木製のます席やまわり舞台を持っており明治、大正時代の趣を残す劇場ですが、 2003年「7． 19水害」で壊滅的な打撃を受けたため、現在復旧工事が進められていて、今年の9月には完成予定です。今回の公演時には、古き良き時代の名残がよみがえるはずです。ご案内 ● ● JRを利用（新幹線は博多駅が便利）北九州方面より福北ゆたか線新飯塚駅下車徒歩20分福岡方面より福北ゆたか線飯塚駅下車徒歩15分西鉄バスを利用飯塚バスセンター下車徒歩7分〒820-0041 福岡県飯塚市飯塚5-23 神戸国際ホール 1999年に震災復興のシンボルとしてオープンした複合ビル「神戸国際会館」の中にあるホールです。客席数は2112席でポップスからクラシックまで多彩なコンサートや演劇等が行われています。地上22階、地下3階建てのビルには「ヘルス＆ビューティ」をコンセプトにしたショッピングゾーン『SOL』のほか、映画館、イベントホールなどがあり見どころいっぱいです。最上階には復興の願いを込めたライトネオン『KOBEキャンドル』が灯っています。ご案内 ● JR神戸線三ノ宮駅、又は阪急・阪神三宮駅よりフラワーロード経由、南へ徒歩5分〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 4