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ちょっと寄り道 あなたの Web ページはどんな人が読みますか?
ロボットも読む Web ページ!
前回は 右のような画面を作成しました。その中で 文字の書式(文字属性)や表の色(表の属性)
を設定し、自分が見て見やすい、格好が良いと思えるページを工夫しました。それは おそらく他人
も見やすい、あるいは他人への訴求力も意識していると思います。
Web ページは もちろん人が読むわけですが
今回は 機械が読むとい
うことを少し考えてみようと思います。ここで機械とは 人間が作ったプ
プ
ログラムのことです。具体的には「検索
検索エンジン
音声読み
ログラム
検索エンジン」や「音声読
エンジン
音声読み上げソフ
ト」のことです。検索エンジンは 時にロボットとも呼ばれます。
検索エンジンは 世に存在するほとんどの Web ページを読み込んで記
憶しています。キーワードで検索依頼があると 瞬時に全 Web ページの中
「プログラム」
プログラム」
身を検索して 最も該当すると考えられる順番に表示してくれます。
音声読み上げソフトは
目の不自由な人が利用するソフトで
Web ペ
ージや画面の文字を音声で読み上げてくれます。一般に上から下へ、左か
ら右へと読み上げます。全ての文章を読み上げると長くなるので タイトルや
タイトルや見出し
見出し、リンクを
リンクを張
った文字
った文字を拾い読みする機能があります。これらの文字列にはたいてい重要なキーワードが含まれ
文字
ているはずです。これらキーワードを手がかりに知りたいところを選択して聞くことができます。
検索エンジンもタイトル
タイトルや
タイトルや見出し
見出し、リンクに含まれる文字列を重要視します。どのように重要視
リンク
するかは明らかにされません。明らかになると 上位表示を目指すキーワードだらけの意味のないペ
ージが上位表示されて 検索エンジンが役立たずになってしまうからです。ですから 正確にはわか
りませんが 表示する順番を決定する一つの要素になっているのは間違いありませ
ん。
最 低限 の文書 構造 は 使 って おくと お得 。
昔々、誰でも作文をしたことがあります。夏休みの宿題などで苦労したかも。
こうした作文にも 一般的な構造があります。最初は
作文のルールと
ルールとは
タイトルで始まります。 作文の
長い作文だと 第一章・・・第一項・・・から始まったりします。これは 見出しです。大見出し、
中見出し、小見出しなどとランクがあって、さらに見出しに番号がついている。
あまり 深入りするとややこしくなるので 要は Web ページでも 「タイトル
タイトルと
タイトルと見出し
見出しを使い
ましょう」ということです。
ここでいうタイトルは Web ページの一番上に 大きな文字でタイトルを入れましょうというこ
とではありません。同様に 見出しを要所要所に 大きな文字で入れましょうということでもありま
せん。人間だけが見る文章であれば 人間は見た目でタイトルや見出しを判定できますからそれで良
い訳ですが 相手がプログラムだと 決まった方
法でタイトルや見出しの文字列を指定してやら
ないといけないわけです。指定方法は
HP ビ
ルダーなどを使うと簡単です。
このあたりの考え方や操作方法は ワープロ
ソフトの「ワード」を使う場合も同様です。ワ
ードを勉強をした人ならもちろん分かるはず。
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ホームページビルダーの場合
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ワードでも 見出しを設定しておくと 目次が一発操作で作成できるなどのメリットがあります。
MS ワードの場合
見 出し の書式 がか っこ悪 い?
見出しを設定すると 大きな文字になって 上下に余白が勝手に取られます。これは 見出しの既
定の書式です。何も設定せずとも 外見上も見出しの体裁を整えるくれる意味があります。これは
当然変更できます。変な書式になるからといって見出しの仕組みを使わないのは誤り。もったいな
い。
外見上の調整を行うのがスタイルシート
スタイルシートと呼ばれる方法です。
スタイルシート
「HP ビルダー」も 「ワード」も
ツールバーに 文字色・フォント・アン
ダーライン・サイズなどを変更するボタンが並んでいますが これらは一時的に
利用するものです。見出しのような文書構造に関わるものは ページ全体で 統一
感を出すべきなので そのためにもスタイルシートは便利な方法です。スタイル
シートを使うと 「見出し1はこんな書式」と設定すると ページ中の全ての見出
し1をいっせいに変更できます。複数のページを統一することも簡単です。
これがまったく同 スタイルは
様の仕組みです。統一感のあるすっきりした書き物を作るのにとても便利な仕組 別途調整
「ワード」には 「スタイル」という仕組みがありますが
みです。
プ ログ ラムは 画像 を読め るの か?
今のところ画像を見て理解できるのは 人間だけです。検索エンジンのようなプログラムは 大量
の情報を高速で処理する必要から文字列のみを扱います。画像を認識するプログラムは ホンダやソ
ニーのアイボやアシモなどが内蔵しているはずですが こうした限られた用途のみです。
ですから Web ページの
そ
ページの画像には
画像には文字
には文字で
文字で説明を
説明を付け加えましょうということになっています。
えましょう
うしておけば 音声読み上げソフトでも読み上げてくれます。聞いた人は ここに江波山の写真が貼
り付けてあるとわかります。検索エンジンも 画像の検索という機能を準備でき、キーワードで検
索した画像(写真)をたくさん閲覧できることになります。これぞ人類の共有財産。
ちょっと 寄り道、今回は HTML の「タグ」の説明をしようとしましたが
書いているうちに
前置きが長くなってしまいました。続きは 次回以降。
印刷物では ミタメが全てですが 電子媒体上では 外見上見えない仕組みがあって
利用が見過
ごされがちです。有用なものは 使うとお得です。
Web ページ(ホームページ)作成を学ぶと いつのまにか HTML と呼ばれるコンピュータ言語に
触れることになります。そうすると 使いにくかった ワードが使いやすくなったり、ホームページ
の利用がしやすくなったり、いいことがたくさんあります。
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