Sustainable by FABFOUR サスティナブル(持続可能)とは、 将来の環境や次世代社会において様々な分野の最大なキーワードである。 流行を追うあまりに簡素化された物、 一見見栄えの良い物、 大量生産で消費される物に私たちは異議を唱える。 日本製造業の真実。 最高の糸、 最高の編み、 最高の染色、 最高の型紙、 最高の縫製、 そしてシンプルなデザインは付加価値を共有する全てのシーンで最高のパーツになる。 このプロジェクトで使われる素材、 行程は、 すべて地球環境に優しく、 そして人にも優しいものである。 和紙ニット 1927年(昭和2年)創業の備後撚糸株式会社は、創業以来80年間、撚糸(ねんし)という糸の加工業に従事し、綿やウール、麻、シルクなどの天然繊維から、 ポリエステル、ビニロン、アクリルなどの構成繊維やレーヨンなどの再生繊維、金糸、銀糸、フィラメント等様々な繊維を取り扱ってきました。 2007年には今までの撚糸技術を発展させ、裁断されたテープ状の和紙から新しい糸「和紙糸」を作る「水撚り製法」の開発特許の認定を受けました。 和紙からなる糸で出来た布帛をこの10年観て参りましたが、備後撚糸が作った「和紙糸」はより糸の丸みが有り、その扱いに可能性を感じましたので、 今までに見た事の無いニットの製品に反映できないかと考え、株式会社森下メリヤス工場に相談することにしました。 森下メリヤスは、産地、和歌山に1907年(明治40年)に創業し、貴志川工場には200台を超える様々な編機を配し、 昔ながら編機の特性を生かして質感の高い素材を提供しているニッターです。 大小さまざまな要望にも答えていただける技術と姿勢で、この困難な素材の構築に協力していただきました。 今回は和紙とオーガニックコットンを合わせる事で、直に肌にあてても違和感の無い素材を開発して頂きました。 和紙 x オーガニック ボーダー天竺 和紙30/1 x オーガニック30/1 異素材による転換ボーダーの組み合わせで生地表情を遊びました。 和紙 x オーガニック 接結 和紙24/1 x オーガニック30/1 表にはざっくりとした和紙ならではの表情を生かし、裏には肌当たりの良いオーガニックコットンで肌当たりもよく仕上げました。 和紙 x オーガニック 裏毛 和紙30/1 x オーガニックコットン40/1z x 20/コーマ 表和紙に中、裏をオーガニックコットンの裏毛は、表面の自の目をさらさらと強調し、しっかりとした表情を持たせました。 和紙 x オーガニック プレーティング 和紙24/1 x オーガニックコットン40/1z 表面は和紙そのままのさらさらの表情ですが、裏側がオーガニックコットンだからさらりと素肌にまとう事が出来ます。 コットン x モダール スラブニット モダールという新しい繊維は製造工程が地球にやさしいパルプを原料とし、100%セルロースから出来た繊維です。 その特性はシルクのような艶と吸水性を合わせ持ち、素肌感覚の柔らかな着心地です。 原料のパルプは生産性の高いユーカリなどを計画栽培しており、綿花の栽培の10分の一の耕地面積で育林され、 生産工場では有害なガスや産業廃棄物などの公害は一切発生しません。 溶媒として使う物質でさえ安全性が高く、ほとんどが再利用されています。 そのモダールと同率のコットンをスラブ状に編みこむことによって、より生地の表面効果を上げて肌触りの良い仕上がりにしました。 この素材は総てのシーズンにおいて、一枚のアウターとして、アンダーウエアとして、その素材特性が生かされる事でしょう。 BOTANICAL DYE (ボタニカル・ダイ) 化学染料が1856年に発見されてから約150年。合理化と使用強度の有る染料が繊維の世界を制してきました。 しかし、天然染料は5000年も前から人々に使用されてきましたが、現在では一握りの芸術家によって伝えられるにとどまっています。 近代、洋服などでは、染色が色を出すだけの役割と考えられて来ましたが、天然染料は人に安らぎを与えたり、価値ある物語を伝える、 現代社会にとって大切な価値を作成する技術として見直されてきました。 化学染料でバラの色を出しても、それはイメージ (Image) だけです。天然染料はバラの花から染料を抽出するので、事実 (Fact) な未来染料なのです。 シオンテックの提供する技術は、植物の花、葉、茎、樹皮、果皮、または鉱石から新しい考えと技術で染料を作成し、媒染剤を使用しないで染色します。 タンパク質を糊剤として使用し、微量の科学染料を組み込み、自然に近づけたナチュラル、または BEST AVAILABLE TECHNOLOGYとする 世界のエコロジー視点とあわせての希望があります。 『草木染め』に代表されるような癒しの方向性は誰もが感じていても、その継続性に関してはファッション業界での表現方法が疑問視されてきた部分があります。 しかし、この新しい技術が表現する色は、その疑問を払拭するものとなるでしょう。 Sustainable 2009展開色 White (801) ... Japanese Camellia (ツバキ) 世界でも神秘の木と呼ばれ、東洋の高貴な花とされています。 Brown (802) ... Oregano (オレガノ) 語源はギリシャ語の「山の喜び」。古くから馴染み深いハーブです 。 G,Blue (804) ... Gardenia (クチナシ) 古くよりクチナシには四徳有りと言われきました。人の心の不安を取り除くとされています。 Sasa Green (805) ... Sasa veitchii (クマササ) 黒姫山麓の風雪に耐えて育った上質の笹、古くは家の福利の神として大切にされました。 C,Green (806) ... Chlorophyll (クロロフィル) 緑色植物の細胞の中に存在する葉緑素、脱臭効果、美白効果があると言われています。 Yellow (807) .... Narcisus (スイセン) 東洋では美人、西洋では美男の象徴とされ「ナルシスト」の語源ともなっています。リラックスさせる効果があります。 Purple (810) ... Garden Pansy (パンジー) 語源はフランス語の「パンセ」(考える)からでヨーロッパではバレンタインに恋人に送る花とされています。 Red (812) ... Rose (ローズ) 世界中で最も恋いを彩ってきた植物、疲れをとり、精神を高め、気力を充実させる効用があります。 Cinnamon (814) .... Cinnamon (シナモン) 世界最古の香辛料の一つ、樹皮は抗菌作用を持ち、消臭力があり、人の気を高める力があります。 Chestnut (815) ... Japanese Chestnut Tree (クリ) 疲労回復や老化防止に効果があるとされています。日本では「祝いの果実」とされてきました。 Grey (817) ... Bamboo Charcol (竹炭) マイナスイオン効果、遠赤外線効果を持ちます。消臭や抗菌に優れています。 Black (819) ... Log Wood (ログウッド) 総ての色を持っていると言われています。ピアノの黒鍵、ギブソンのギターの赤、イギリスのネルソン提督のマリンジャケット、 ナポレオンのフロックコートもこの色素で染められました。総ての光を持つ事からお守りとして大切される染料です。 天然染料の素材となる植物や鉱物から得られる色は、それぞれ効用や意味を持っています。 カッティング~縫製 東京・両国は長年に渡り、繊維工場やメーカーが集結している地域です。 その中において中橋莫大小株式会社(ナカハシメリヤス)は国内外のトップブランドへの素材提案から縫製に至まで高度な国産技術で要望に答えてきました。 私たちの憧れの多くのブランドを手がけてきたのです。 今回のプロジェクトにおいて中橋莫大小株式会社 鹿島本工場を生産基地として国産技術の高品質な商品を作っていきたいと思います。 私たちは自信を持ってこの新しいブランドのタグに「中橋莫大小株式会社 鹿島本工場製」と記す事に致しました。 私たちファブフォーは1995年に中目黒でインディペンデント・ブランドとして創業し、ジーンズを中心としたカジュアルを提案してきました。 それは世界のスタンダード(定番)に憧れ「人の手の温もり」を感じる洋服を心情として、日本製ヴィンテージ・リバイバルというジャンルを確立してまいりました。 旧き物に憧れると言う事はコピー、レプリカの量産ではなく、長年愛用していただけるような、あらゆる側面で「理にかなった」カジュアルウエア、そしてオリジナリティの提案でした。 このプロジェクトのデザインではあえてデザインの中に「引き算」をしてシンプルでスタイリッシュ、あらゆるファッションの中において最良のパーツである事をイメージしました。 立体的な裁断、心地よく計算された縫製は提案の素材と相まってバランスの良い作品に仕上がったと思います。 そして何よりも、このプロジェクトにおいて一番の若輩として名を連ねられる事を誇りに思い感謝してやみません。 BOTANICAL T 第一弾“ 中目黒の桜 限定 ”4 月上旬発売予定!! 桜の花びら、葉、樹皮から、ピンク、グリーン、ブラウンを抽出しました。 ■ BOTANICAL モダール T 税込価格 7,980 円 ( 税抜 7,600 円 ) サイズ 36(S) 38(M) 40(L) ■ BOTANICAL リバーシブル 1/2 スリーブ 税込価格 13,440 円 ( 税抜 12,800 円 ) サイズ 36(S) 38(M) 40(L) 有限会社ファブフォー 〒153-0051 東京都目黒区上目黒 1-3-9 藤屋ビル 3F 電話 03-5722-2881 FAX03-5722-1377 MAIL [email protected]
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