手術の説明:根治的前立腺全摘除術について 弘前大学附属病院 泌尿器科 Since 2006/2/20 ver. 2.2 殿 1 前立腺より、癌が検出されています。 2 画像上、転移等は認めませんので早期前立腺癌です。 3 4 に手術を行い根治します。 摘出後、顕微鏡で詳しく調べて今後の治療を検討します。 ・傷の大きさは6~7cmの予定です。 ・前立腺・精嚢と摘除し 膀胱と尿道を吻合します。 ・手術時間は 2~3 時間程度、 出血量は 500~1500ml 前後です。 前立腺 4 手術における合併症 氏名 様 弘前大学附属病院 泌尿器科 ver. 2.2 ・・・前立腺の周りに太い血管があり、出血する可能性があります。場合によっては輸血する必要 があります。なるべく自己血のみで対処する予定です。 ・・・一般的な合併症として、傷に菌がついたり、炎症が起こったりすることがあります。 ・・・前立腺周囲の炎症が強い場合や癌が浸潤している場合、根治のため直腸も切除が必 要な場合があります。便が通過しないようにする必要があるため、一時的に人工肛門で便がお腹から 出る状態をにすることがあります。 ・・・術後、尿を出す管を入れ牽引しますので、この管により「尿がしたい感じ」 があります。この違和感・痛みは徐々に改善しますが、続く場合は痛み止め等を使って対処します。 ・・・肛門のすぐ近くに尿の管が通ってますので、「尿がしたい感じ」と同じ ように便がしたい感じや違和感があります。これも徐々に改善しますが、続く場合は対処します。 ・・・検査で漏れがある場合、おしっこの管を2~3週間留置することがあります。 ・・・手術操作により、括約筋(おしっこを止めておく筋肉)が損傷されます。期間は人によって 異なりますが、数週間~数ヶ月で治ります。通常の生活に戻ることが,回復を早めます。 ・・・神経の損傷によりおこります。 回復には時間がかかることも有ります。 ・・・すごく稀ですが、 が 起こることがあります.予防のため、弾性ストッキングを はいてもらいます。早期離床で、予防しましょう。 5 術後の予定 埋没縫合ですので抜糸が不要です。おしっこの管は 経過良好であれば、 に抜去予定です。 頃退院予定です。(平均は術後10日くらい) 入院中合併症で長引く場合は、近医に転院することもあります。 退院後は当院もしくは で経過観察していただく予定です。 退院後は2-3ヶ月毎にPSAを採血して再発の有無を観察します。 PSA の再上昇が認められた場合、放射線療法やホルモン療法でPSA の上昇を抑える治療を行 います。 以上、手術の必要性と合併症につき説明いたしました。合併症は、おきないよう、充分注意して 治療をおこないます。なにか質問があればいつでもお尋ねください。 弘前大学医学部附属病院 泌尿器科 氏名 .
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