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News Letter
06/01/2011
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6 月 4 日(土)からは歯の衛生週間
歯周病に関する誤解や油断が明らかに
~歯周病およびオーラルケアに関するアンケート調査結果~
サンスター株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役社長
濱田和生)は、6 月 4 日(土)
からはじまる歯の衛生週間に向けて、歯周病および普段のオーラルケアに関する消費者の認知や
理解度の実態を調査しました。
歯周病は、世界で最も多い病気としてギネスブックにも掲載され、日本人の成人の約 8 割がか
かっている病気です(厚生労働省、平成 17 年歯科疾患実態調査)。進行すると、歯を支える骨が
溶けて歯を失うだけでなく、最近では、糖尿病や動脈硬化などへ悪影響を及ぼすことも報告され
ています。
全国の 10 代~60 代の男女 1,000 人を対象にインターネット調査を行った結果、歯周病という
言葉の認知率は 98.5%に上りましたが、一方で、ムシ歯と混同している人が 28.6%、他の病気へ
の影響はないと考えている人が 35.7%と、誤解も多いことが明らかになりました。また、自分は
歯周病ではないと思っている人は 69.2%に上り、中でも、歯周病について詳しくは知らないにも
かかわらず、自分は歯周病ではないと思っている人が 51.1%と、大したことはない病気と油断し
ている様子が見受けられました。普段のオーラルケアについては、歯間清掃具の使用率 27.6%、
デンタルリンスの使用率 34.9%、予防のために定期的に歯科に通院する人が 27.6%で、口の中の
トラブルを「予防する」という意識がまだまだ浸透していないことが明らかになりました。
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■結果
1.非常に高い、「歯周病」という言葉の認知率
そもそも「歯周病」をどれだけ知っているのか。「歯周病の認知度」を調査したところ、「知ら
ない・初めて聞いた」という人は 1.5%だけだったのに対して、「内容まで詳しく知っている」と
いう人が 31.9%、「名前だけ知っている程度」という人が 66.6%で、歯周病という言葉の認知率
は 98.5%と非常に高い結果になりました。
2.言葉の認知度の高さとは裏腹な、大きな誤解
~歯周病は「歯が溶ける」!?「歯を支える骨が溶ける」事実を誤って解釈
「歯周病とムシ歯の関係性」を聞いたところ、約 70%がムシ歯と歯周病は別の病気であると答
えたものの、約 30%がムシ歯と歯周病を混同または関係性があると誤解していることがわかりま
した。
また、「歯周病が影響を及ぼすと考えられる疾患(複数選択可)」を聞いたところ、35.7%の人
が他の疾患への影響はないと考えていることが明らかになりました。影響を及ぼすと考えられる
疾患としては、糖尿病 36.7%、心疾患 24.7%、動脈硬化 19.3%、肺炎 17.8%、がん 14.8%、早
産 6.3%で、全体的に低い傾向にありました。
最近の研究によって、歯周病は、糖尿病、心疾患、動脈硬化などの危険因子の 1 つであると考
えられるようになってきました。しかし、悪化しても歯が抜ける程度で、歯周病が命に関わるこ
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とはないという認識がまだ強いと考えられます。油断せずに、歯周病菌のすみかとなる歯周ポケ
ットを極力なくし、歯周病の予防に努めることが大切です。
さらに、歯周病がどのような病気かの説明を自由回答で聞いたところ、大部分の方が「ハグキ
の病気」だと回答しましたが、中には「歯が溶ける」、「歯の根元が腐る」などと回答する人もい
ました。歯周病は、進行すると「歯を支える骨が溶け」ていきますが、それを誤って理解してい
る人がいるのではないかと考えられました。
Q.歯周病がどのような病気か説明をしてください。また、前問で「名前だけ知っている程度」
「知らない・初めて聞いた」とお答えになった方は、イメージで結構ですのでお書きください。
●カビによる病気ではないかと思う ●虫歯の一歩手前 ●治らない ●歯から血がでる
●歯茎がグサグサになって歯を支えられず歯がダメになる
●ハグキの衰え
●歯周病菌が歯を溶かし、そのうち歯がぐらぐらとしてきて抜ける ●口臭がひどい
●歯ぐきが栄養状態や手入れが不適切なためいたむ病気 ●歯石が付いて歯茎がはれる 等
[歯周病の説明またはイメージ 自由回答例]
■歯周病とは
歯の周りの組織(ハグキや歯を支える骨)に起こる病気で、プラーク(歯垢)の歯周病菌に
よる細菌感染症です。進行すると、歯を支える骨が溶けて歯を失うだけでなく、最近では、
糖尿病や動脈硬化などへ悪影響を及ぼすことも報告されています。
3.日本人の成人の約8割がかかっているにもかかわらず、約7割は「自分は歯周病ではない」
~歯周病知識/自覚による4つのタイプ別分析~
「歯周病の自覚」について聞いたところ、20.5%が「歯周病ではない」
、48.7%が「おそらく歯
周病ではない」と回答し、自分は歯周病ではないと思っている人が約 7 割に上ることがわかりま
した。
歯周病の知識と自覚によって、①「歯周病知識あり/自覚あり」(グループ①)、②「歯周病知識
あり/自覚なし」(グループ②)、③「歯周病知識なし/自覚あり」(グループ③)、④「歯周病知識
なし/自覚なし」(グループ④)の 4 グループに分けて分析したところ、グループ④が全体の半分以
上を占めて、歯周病について詳しく知らないにもかかわらず、歯周病ではないと思っている人が
多いことがわかりました。
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また、グループ④「歯周病知識なし/自覚なし」では 10-20 代が多いのに対して、グループ③「歯
周病知識なし/自覚あり」は 40 代が多く、ハグキの弱りを感じる年代になると、歯周病について
は詳しく知らなくても、歯周病かも知れないと思う人が増えてくると推察されました。さらに、
①「歯周病知識あり/自覚あり」では 50-60 代が多くなっており、この年代では治療を受けて知識
も自覚も高まってくることが推察されました。グループ②「歯周病知識あり/自覚なし」は、全て
の年代に渡っていて、予防のために歯科医院に定期的に通ったり、歯間清掃具を使ったりする人
の割合が他のグループよりも多く、しっかりと予防をしていて口の健康に自信がある様子がうか
がえました。
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4.10 代女性の約 3 割は半年に 1 回のみハブラシを交換
全体としては、男性に比べて女性は頻繁にハブラシを交換する傾向に
通常の市販されているハブラシの寿命は、1 ヵ月程度。今回の調査で、寿命通りに 1 ヵ月に 1
回交換する方は、全体の 29.7%しかおらず、残りの約 7 割がハブラシの寿命以上に使用し続けて
いることが分かりました。男性と女性を比較した場合には女性の方が、また、年代で比較した場
合は高齢の方が頻繁にハブラシを交換している傾向にありました。10 代では、女性でも、半年に
1 回しか交換しない人が 30.0%に及びました。
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5.歯間清掃具は約 3 割、デンタルリンスは約 4 割が使用
歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃具の使用状況を聞いたところ、現在使用している
人は 37.1%でした。また、デンタルリンスでは、現在使用している人は 27.1%に留まりました。
歯間清掃具でもデンタルリンスでも、約 70%の人が使用した経験があるにもかかわらず、その半
数は継続的に使用していないという結果になりました。
6.予防のために歯科に通院する人は、全体の 3 割以下
予防意識の低さが目立つ結果に
「歯科に行くきっかけ」を調査したところ、半数以上が「歯やハグキのトラブルのため」と答
え、予防のために定期的に通っていると答えた方は 27.6%にとどまりました。歯周病を含む口の
中のトラブルを「予防」するという意識で歯科に通院する人が少なく、歯やハグキが痛くなった
り、詰め物がとれるなど、具体的な症状がないと歯科にかからないという傾向にあることがうか
がえました。
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■まとめ
今回の調査によって、歯周病についての誤解や油断が多いことが明らかになり、歯周病をはじ
め口の中のトラブルを予防するという意識もまだまだ浸透していないことがわかりました。歯周
病を予防するためには、歯科医による“プロケア”と毎日の“セルフケア”をバランスよく行う
ことが大切です。歯科医院での定期健診で自分では取りきれない歯垢を除去すると共に、自分の
口の状態を知り、家庭では歯科医のアドバイスに基づいてセルフケアをおこなうこと。これが予
防の成功の秘訣です。
“プロケア”なしには予防は成功しませんし、毎日の“セルフケア”なしに
“プロケア”の成功はありません。歯周病はサイレント・ディジーズ(静かな病気)ともいわれ、
痛みなどの自覚症状が少なく、本人が知らない間に進行してしまいます。6 月 4 日~10 日は歯の
衛生週間です。この機会に歯科医院での健康診断を受け、毎日のセルフケアを見直すことで、歯
周病を効果的に予防して、いつまでもお口の健康を維持していただきたいと思います。
■調査概要
調査方法:
男女 10~60 代を対象としたインターネットクローズド調査
実査期間:
2011 年 5 月 20 日(金)~ 5 月 23 日(月)
対象条件:
年齢/16 歳~69 歳、性別/男女、地域/全国、業種/不問、職業/不問
有効回答数:
1,000 件
割付:
全体
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女性
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調査機関:
楽天リサーチ株式会社
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■歯の衛生週間について
厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会が 1958 年から実施。毎年 6 月 4 日から 6 月 10 日ま
での 1 週間。歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予
防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、
国民の健康の保持増進を寄与することを目的としています。
広報室(大阪)
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