財団法人日本科学技術振興財団 副会長 種 市 健 明けましておめでとうございます。清々しいお正月をお迎えのことと存じます。 今年は世界物理年であり、当財団も明るい未来を拓く年にしたいと思っています。 資源の無い日本は、科学技術創造立国が生存の条件であります。一方で少子化の傾向を考えますと、 より多くの子供達が科学技術を志すよう鼓舞すること、加えて有能な女性達の参加を促すことは重要な 施策であります。 我が国は第1次、第2次の科学技術基本計画を強力に進めています。これを下支えする青少年を増や し、能力を高めるために、我々が長年培ってきた力とシステムは、たいへんに得がたいものであると考 えます。今日の時代の要請に如何に応えるべきか、「科学技術の理解増進等に関する作業部会(WG)」を 設けて今後のあり方を検討しているのはその故であります。 WGでのキーワードは“つなぎ”であります。子供は基本的に好奇の目を持った科学好きです。その心 を深めるとともに、大人になっても持ち続けられるように、いろいろな“つなぎ”を提供するのが我々の 任務だと考えています。 その第1は、科学を子供達の心につなぐことであります。いろいろと考える多感な時期に、科学の素 晴しさ、楽しさ、奥深さに目覚めさせることです。第2は、その子供達を理工学系の教育の場につなげ ることです。初等・中等教育をはじめとする教育と協調した積極的な働きかけが必要です。第3は、子 供達を産業の場につなげることです。企業の協力を得て、高度化・多様化している活き活きとした産業、 それに従事している親の姿を子供達に示して、親・先輩に対する敬意をはぐくみ、将来の夢を産業につ なぐことです。第4は、ノーベル賞に象徴される理科学の高みに子供達の憧れをつなぐことです。今年 の物理年で再認識されるように、人類は高い英知に支えられていることを示すことです。そして第5は、 多岐にわたる科学技術分野で世に働きかけている日本各地、各企業の科学館活動、教育広報活動をICT (Information and communication Technology) でつなぎ、全体の能力を高め、活性化することです。以上 の諸活動こそ、今、日本の科学技術政策の一環として、我々が努力すべき点ではないかと議論を深めて います。 日本の未来を拓こうとしてきた我々のこれまでの努力・成果をベースにしながら、時代を先取りする 活動で果実を増やし、どんどん協力者、共鳴者を増やし、科学技術創造立国の礎を万全なものとするよ う、全員で努力して参りたいと念じております。 January 2005 1 科学技術の理解増進に関する 作業部会の開催 日本科学技術振興財団では、理系人材の育成・確保と科学技術の理解増進について産業界各社、 団体のご意見、ご要望をお聞きして、財団の方向性と果たすべき役割をまとめるため「科学技術 の理解増進に関する作業部会」を設置しました。 平成16年1月の日本経団連の提言「産業技術の理解増進に向けた産業界の果たすべき役割につい て」及び総合科学技術会議、文部科学省、経済産業省における審議の状況を踏まえつつ、我が国の 科学技術の振興に資する理解増進活動のあり方、特に産業界のニーズに応えた財団の果たすべき 具体的な役割をまとめ、各方面の理解が得られるよう働き掛けて行く所存です。 併せて、これらが平成17年度各省予算編成への織込み、さらには第3期科学技術基本計画の策 定に活かされることを期待するものです。 作業部会の開催概要は以下の通りです。 (1)座 長:当財団副会長 種市 健(東京電力(株)顧問) (2)作業部会メンバー:当財団理事会社、団体と出展団体等で、参加のご同意をいただいた会社、団体 (3)オブザーバー:文部科学省、経済産業省 (4)開催実績:第1回から第5回まで科学技術館で開催 第1回8月6日 (金) 第2回9月10日(金) 第3回10月1日(金) 第4回10月29日(金) 第5回12月10日 (金) ① 第1回 開催概要 (作業部会設置の目的、進め方、経緯、背景の説明と財団の活動紹介) ② 第2回 開催概要 (日本経団連、経済産業省、文部科学省、名古屋市科学館、㈱リコー、日本学術会議の説明) 第1回、第2回の開催概要については、財団の窓「JSF Today」94号で記載しています。 2 Japan Science Foundation ③ 第3回 開催概要 (中間報告書の基本的考え方について財団からの説明と審議) 委員から出た主な意見 ・重要なのは青少年のための科学の祭典、サイエンスキャンプを拡充すること。 ・新たに何をやるかを明らかにすべき。夢と感動を子供に与えることが必要。これを効果的に行うためには規模 の拡大が必要。 ・産業構造は変化している。子供達にはものづくりだけでは駄目で、産業構造がどう変化してゆくか、その中で 特に理科、数学の役割を理解させる。特に数学の観点がなくてはいけない。 ・科学技術館も、他の館にどのようなメリットを与えることができるかが大切で地方科学館のセンターとしての 機能を果たせば良い。 ④ 第4回 開催概要 (中間報告書案について財団からの説明と審議) 委員から出た主な意見 ・連携で大事なのは小、中学校とで、特に授業を作る教師との連携が大事。 先生方もいろいろ制約があってやりきれないのだから科学技術館へ来て実験する、あるいは科学技術館のスタ ッフに出前実験をしてもらうなど、科学技術館のやれることは多い。こうした要望を持つ先生方は多いのでは ないかと思う。 ・サイエンスキャンプは参加者にとって良い経験になるので、更なる拡充のためには、普通の授業の中で行い、 もっと多くの生徒が参加でき、かつ企業がやり易い環境を作るべきである。 ・大事なのは“学校の先生が科学に興味を持たせる授業をする、親にも科学に理解を持たせるようにする”ことで あり、これをWEBサイトの充実で実現したらよい。 ⑤ 第5回12月10日(金)(最終報告書案について財団からの説明と審議) 委員から出た主な意見については、次回ご報告いたします。 (5)今後の予定 第6回(最終結論のまとめ)は2月開催を予定。 January 2005 3 知の世紀を支える科学館の意義 日本経団連 文部科学省、経済産業省、環境省など 産業界 学会、大学、学術会議 政府系研究開発法人 海外関係機関 子供達の夢と 産業をつなぐ 東京の立地を活かすセンター機能 科学館等 をつなぐ 子供達の憧れを 高いレベルの 研究につなぐ 中央館 地域科学館 4 Japan Science Foundation 産業博物館 理科好きな少年 から理系人材へ つなぐ 生涯教育 職業教育 家庭教育 学校教育 総合学習 子供の居 場所作り 自治体 社会人 大学院生 大学生 高校、高専生 中学生 小学生 幼稚園生 幼児 日本科学技術振興財団の果たすべき役割と具体策 1.科学館としての運営機能強化 (1)展示機能の充実強化 ①生活基盤を支え、また世界をリードするわが国の産業を総覧する展示の拡充 ②研究開発機関との連携強化による展示の拡充 ③産業界、研究開発機関と連携した活動の展開 ④ 実験体験機能の拡充 ⑤展示を充実する機能の整備 (2)科学技術館の上記機能を生かした事業展開 ①実験プログラムの開発などによる展開 ②先生方の実験などの研修 ③企業の新入社員向け産業技術の研修 (3)科学技術理解増進活動の人材の育成・確保 (4)地域社会との連携拡充強化 ①地域の教育委員会、学校との組織的連携強化 ②地域の美術館、工芸館などとの連携強化 2.中央館としての運営機能強化 (1)センター的機能の拡充 ①全国的活動のセンター的機能の強化 ②WEBサイトの充実によるセンター的機能の強化 (2)アウトリーチ活動の拡充 ①学校と企業の連携強化 ②企業の社会貢献活動の場・機会の拡大など協力・支援の強化 ③科学者・技術者によるアウトリーチ活動(PUR活動等)の支援強化 ④科学技術理解増進関連NPOとの連携強化 ⑤科学技術理解増進活動の全国的展開の拡充 ⑥アウトリーチ活動推進のための人材育成・確保 3.評価手法の確立 科学技術館の諸活動について、定量的評価を充分行うとともに定性的評価手法の開発とその導入による 総合的評価手法の確立 【科学技術の理解増進に関する作業部会事務局】 January 2005 5 新潟県柏崎市で 「青少年のための科学の祭典」 を開催 昨年11月20、21日の両日、新潟県柏崎市で「青少年のための科学の祭典 2004 柏崎刈羽大会」が新潟工科大学と 市内中心部東本町のイベントスペース(フォンジェ、カムフィー) を会場として開催されました。 10月23日に起きた「新潟中越地震」は多くの犠牲者と被害をもたらしました。地震発生から2ヶ月がすぎた今で も、被災された方々が不自由な生活を強いられています。この地震の影響で柏崎刈羽大会も一時は開催が危ぶま れましたが、実行委員会をはじめとする地元の方々の熱意とご尽力により開催することができました。 柏崎市では平成14年度にも科学の祭典が新潟工科大学で開催されています。今回は新潟工科大学のほかに市中 心部の東本町にも会場を設け、新潟工科大学では「科学」 を中心とした出展、東本町では「エネルギー」を中心とし た出展が行われました。 柏崎市は深刻な被害は免れましたが、それでも鉄道の不通や、会場の新潟工科大学でも駐車場の一部に段差や 亀裂が見られるなど、地震の傷跡が残っていました。 開催にあたっては大きな余震が心配されていたので、万一の場合に備え、通常の大会よりも安全面には特に注 意が払われました。幸い、心配された余震も無く、会場内のあちこちで通常の科学の祭典と同じように、子供を 中心とした来場者が実験や工作を体験していました。開催中は両会場を結ぶシャトルバスが運行され、このシャ トルバスを利用して両会場で実験・工作を体験した方も数多くいらっしゃいました。 6 Japan Science Foundation 来場者は、前回(平成14年度)よりも約4,000人多い12,290人でした。県内では 「新潟中越地震」の影響で、多くの 催し物が中止となっていたため、 「来場者が少ないのでは」という不安を地元の方々をはじめ多くの関係者が持っ ていました。しかし、前回を上回る多くの来場者があり、関係者一同胸をなでおろしました。余震の影響が心配 された柏崎刈羽大会でしたが、いつもの大会以上に活気に満ち溢れ、多くの来場者に科学の素晴らしさを体験し てもらうことができました。 昨年は地震だけではなく、台風も何度も日本に上陸し大きな被害をもたらしました。科学は発達を続け、多く の不可能を可能にしてきました。しかし、自然の脅威に対しては科学も無力になる場合があるということを、あ らためて感じさせられた年ではなかったでしょうか。今年は 「青少年のための科学の祭典」 を通して科学の素晴ら しさを伝える明るい年にしていきたいと思います。 【振興部】 January 2005 7 WORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOT WORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOT 「第一回 World Robot Olympiad 日本大会」開催、世界大会参加 World Robot Olympiad(WRO)は、青少年がレゴブロックを組み合わせた自律型ロボットを製作し、これを 競技させる中で、創造性と問題解決能力を育成していくという趣旨の大会です。当科学技術館も本趣旨に賛同 し、有馬朗人館長がWROジャパン実行委員会の名誉実行委員長を務めております。 科学技術館では2004年8月26日に「第一回World Robot Olympiad小学生東京大会」を開催したのを皮切りに、 8月27日同中学生大会、9月5日同高校生大会、さらに9月26日、「第一回World Robot Olympiad日本大会」を開 催しました。日本大会では全国の予選大会を勝ち抜いた39チーム(小学生 8 チーム、中学生22チーム、高校生9 チームに)140名の参加者が集まり、「迷路走破」 「ライントレース」の両部門で熱戦が繰り広げられました。 t o b o R 世界大会会場 日本大会競技 d l r o W BOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIAD 8 Japan Science Foundation この中で、競技の勝ち負けだけではなく、プログラムやデザイン等総合的にすぐれていた小学生 1 チーム (福井県のJ&K)、中学生 2 チーム(東京都のBones・大田区立大森第二中)、高校生1チーム(神奈川県のリッキ ー磯工A)の 4 チームが優秀チームとして選ばれ、世界大会への切符を手にしました。 世界大会は 「第一回World Robot Olympiad」として11月6・7日の両日に渡ってシンガポールで開催されました。 世界大会はアジアを中心として13カ国、89チーム、356名が参加して競技が行われました。大会では「ライン トレース・スプリント」 「迷路走破」 「スラローム」 「レスリング」 「オープンカテゴリ」の 5 部門で競技を行いまし た。結果としては、すでに国内大会を何回も積み重ねて実績のある台湾、中国、香港、タイ、シンガポールチ ームが上位を占め、日本チームは健闘しましたが、残念ながら入賞を逃しました。世界大会は来年以降も継続 して開催され、来年の大会は11月にタイで開催することが決定しています。日本でも継続的に国内大会を開催 し、世界大会に参加する予定で、科学技術館は今後も支援していきます。 なお、本体会は教育関係者やマスコミの方々からも注目を集め、日本大会につきましては、大会当日にNHK、 テレビ東京にてテレビ放映された他、朝日新聞、週間アスキー、高校生新聞に記事が掲載されました。また世 界大会につきましては、現代教育新聞、朝日新聞国際衛星版、毎日小学生新聞、毎日中学生新聞、教育家庭新 聞、教育新聞、日経パソコン、ロボコンマガジン等に掲載されました。 d a i p m y l O 世界大会競技 ロボットを製作する神奈川県のリッキー磯工Aチーム 【科学技術館運営部】 LDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYM OLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWOR PIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDROBOTOLYMPIADWORLDR January 2005 9 第5回 日本万華鏡大賞 公募展開催 一期一会の世界、プロ・アマを問わずオリジナリティ溢れる万華鏡 の作品を募集する第5回日本万華鏡大賞公募展を平成16年12月12日 (日) から19日(日)までの8日間、科学技術館4階イベントホールにて開催 いたしました。本公募展は、日本万華鏡倶楽部と共催し、東京展を皮 切りに、北海道展、関西展(大阪市立科学館)、出雲展(出雲科学館)、 京都展 (京都万華鏡ミュージアム) 、黒壁展 (長浜市) 、多摩展 (多摩六都 科学館)、富山展(北陸電力エネルギー科学館)と全国規模で開催する 予定です。 第5回目を迎え、作品自体の多種多様、千変万化でユ ニークな個性を主張している万華鏡が多数応募されまし た。昨年までは作品の大きさに制限がありましたが、本 年より「ゆうパック」大型箱までとしたため、大小の変化 もあれば、たくさんの鏡を組みこんだものなどミラー・シ ステムの多様性、堅い素材の使用や柔らかい素材など工 夫が施されています。オブジェクトの操作方法も、磁石 を使ったり、息を吹きかけて動かすもの、一人で覗き込 むのではなく複数で見られる幻燈方式、アイホール(覗 き窓)がたくさんあるものやアイホールがどこにあるの か分かりにくくしているものまで、アイデア、楽しさ、 意外性、美しさにあふれています。参加年齢も幅が広く、 最年少では4歳の女の子がみごと佳作入選しました。 また、70歳代の方々がグループ参加されたりしており、 年代を超えて万華鏡を楽しむ方々が93点の力作を制作し、 応募されました。 10 Japan Science Foundation グランプリ賞に輝いた「ガラスたちのディスコ」 (切敷章 さん/千葉県) は、磁石によってガラスたちが楽しそうに 踊り出します。アイデア賞の小林朝美さん (富山県) 「美球 螺旋筒」 は北陸電力ワンダーラボに勤務されており、上司 より鏡を使わない万華鏡を作ってみては、というアドバ イスが功を奏したのか不明ですが、アドバイス通り、筒 を何色ものビニールテープで巻き、筒の中を無色透明の ビー玉を動かすことによって反射を楽しむという、逆転 の発想が受賞のポイントでした。ヴィジュアル賞の尾崎 百々花さん(岡山県)は、過去に準グランプリ、アイデア 賞を受賞している公募展の常連です。今回受賞の「五月 五日」では端午の節句が様々に楽しめ、風車や鯉のぼり の映像は見事であり、その下で犬が遊んでいる細部のデ ィテールも見事です。ほか科学技術館賞を受賞しました 三善千愛さん「紙風船」 (東京都)は、応募時は中学3年生 でした。堅い素材を加工する作品が多い中、日本古来の 和紙を使用した点、シンプルな具が無限の可能性を演出 した点を評価しました。若い方の受賞は万華鏡の裾野を 広げる良い機会になるでしょう。 この機会に万華鏡の歴史に触れたいと思います。美し い語感から万華鏡は日本に古くから伝わる伝統工芸と錯 覚しがちですが、1816年にスコットランドの物理学者デ イビット・ブリュースターが“Kaleidoscope”という名称で 特許申請しました。彼は光に関する重要な法則をいくつ も発見しております(ブリュースターの法則 他)。万華 鏡の発明は偶然でした。ある時、灯台の光をより遠くま で届かせるために鏡の組み合わせを工夫している最中に 偶然、発明したというのが起源とされています。 “Kaleidoscope” はギリシャ語を元にした造語で、Kalos =美しい、Eidos=形、Scope=見るもの この3語を合わ せたものです。 日本ではこの発明から3年後の1819年(文政二年)、 「摂 陽奇観」に万華鏡を示す記述が残されております。明治 時代に入り、「百色眼鏡」 (ひゃくいろめがね)という名前 で知られ、その後更に改良され「ばんかきょう」あるいは 「錦眼鏡」などと呼ばれ、1891∼92年頃(明治24∼25年)に 流行し、いつのまにか観光地の土産物屋に郷土玩具とし て並べられるようになりました。 1980年代の終わり頃、 アメリカでは美しい万華鏡を見直そうという機運がたか まり、 “Kaleidoscope Renaissance” と言われるように、万 華鏡ブームが巻き起こり、万華鏡作家による芸術的万華 鏡が数多く生み出されました。 現在、日本においても万華鏡を作る芸術家が増え始め ており、万華鏡を楽しむ機運は一般の方々にも広がり始 めています。是非この機会に万華鏡に触れ、1分間の芸 術に一期一会してください。 グ ラ ン プ リ 賞 ア イ デ ア 賞 ビ ジ ュ ア ル 賞 科 学 技 術 館 賞 【科学技術館運営部】 January 2005 11 国立科学博物館“新館” オープン! 当財団が展示工事監理を行った国立科学博物館の新館が、昨年の11月2日に開館しました。テーマは「地球 生命史と人類」です。地上3階、地下3階、展示面積は約8,900m2で、科学系博物館としては日本最大級です。 最新の研究成果に基づき、良質な実物標本資料を中心に展示しています。効果的な設置方法、演出照明等、 斬新な展示手法によって、本物の質感や存在感を感じ取れます。 観覧のお勧めコースが10コース用意されていて、来館者の興味・関心や観覧時間の都合に合わせて楽しめる ように工夫されています。 各フロアには、休憩や待ち合わせ、情報提供など多目的に利用できるスペースが設けられ、ゆとりある観 覧ができます。 情報技術(I T)の活用により、異なる知識レベルや多様な言語にも対応できるように、子ども用の解説も加 え、4ヵ国語の解説システムを構築し、常に最新情報が提供されます。また、個人の見学履歴が残るICカード の配布や同館研究者の生の声によるPDA(携帯情報端末)展示解説等の新しい学習サポート機能も導入してい ます。何度でも足を運びたくなるような施設になりました。 【企画開発部】 3F 大地を駆ける生命 12 Japan Science Foundation ―力強く生きる哺乳類と鳥類を見る― 情報化推進事業 自転車文化センターにおける 資料データベースシステムの開発 ■はじめに 情報システム開発部では、財団法人日本自転車普及協 会殿より、自転車文化センターが調査・収集した国内外の 自転車に関する和書、洋書、視聴覚資料、現物資料(自 転車、自転車関係の現物及び部品)の様々な情報を一括 登録、更新も可能な「作業者モード」、新規に帳票等を 作成することが出来る「管理者モード」の3種類での運 用設定が可能です。 ・画像データを含む全てのデータをサーバーに一元管理 し、複数スタッフでの並行作業が可能です。 管理する「資料データベースシステム」を受託開発しまし た。ここに、そのシステムの概要をご紹介致します。 ■システムの画面例 ■開発の背景と目的 自転車文化センターでは既にパソコンOS:Windows3.1、 データベース管理ソフト:Access2.0で開発された資料デ ータベースを稼動し運用を行なっておりましたが、パソ コンOS、データベース管理ソフトはめまぐるしく更新さ れ、これまでの動作環境での安定した稼動は困難な状況 となっていました。また、既存システムはネットワーク 対応がされておらず、既に構築されているLAN環境を有 効活用した運用形態にはなっていませんでした。 そこで、ソフトウエア、ハードウエア、動作環境を最 新動向に対応したものとし、デザイン、操作性の見直し、 かつ既存システムの問題点を解消した新たなデータベー 資料データベースメニュー画面:現物資料、和書資料 (和図書・和参考図書・和貴 重図書)、洋書資料 (洋図書・洋貴重図書)、視聴覚資料のカテゴリー毎に一括管 理を行います。 スシステムの開発並びに環境構築を行ないました。 ■システムの主な特徴 ・資料の詳細画面は書名、シリーズ名、著者、発行年、 発行所等の基本的な項目と管理項目とに画面分割して います。 ・現物資料は資料検索結果の画像情報を表示することが できます。 ・洋書は仏語、独語等の欧米フォントに対応しています。 ・分類目録、購入目録、寄贈・寄託目録、原簿、資料に 貼付するラベル等の管理帳票印刷が可能です。 ・資料の収蔵場所を画像表示することができます。 ・セキュリティーはログインIDで認証を行い、アクセ ス権限は、データベース参照のみを許す 「閲覧モード」 、 現物資料検索画面:資料名称、製作者、制作年代等の基本的な情報を始め、資 料体系、収蔵場所等から検索することができます。 January 2005 13 現物資料詳細画面:資料の詳細な情報の入力、変更を行います。また、資料と 画像情報のリンク付けを行います。 現物資料の画像表示画面:現物資料の画像情報を表示します。 ■おわりに ※システム動作環境 本業務を通じて得た、アプリケーションソフトを使用 システム構成:クライアント・サーバーシステム した画像表示方式並びに収集資料の管理方法等のノウハ データベースサーバーOS:Windows 2003 Server ウは大変貴重なものであり、今後の情報化推進事業に役 クライアントOS:Windows XP Pro 立てて行きたいと考えています。 データベース管理ソフト:Access2003 最後になりましたが、本誌への掲載をご承諾頂きまし た、財団法人日本自転車普及協会殿に厚く御礼申し上げ ます。 14 Japan Science Foundation 【情報システム開発部】 秋の特別展 「航空業界に生きる人々 ∼仕事場は大空!∼」 を開催 所沢航空発祥記念館では、10月2日から12月12日まで秋の特別展「航空業界に生きる人々∼仕事場は大空! ∼」 を開催しました。 飛行機を対象とする場合、概ねそのメカニカルな面に焦点が当てられがちですが、飛行機の安全運航のた めに数多くの人々が関わっていることを見過ごすことはできません。そこで航空業界の数多い職種の中から パイロット、客室乗務員、整備士、グランドハンドリングスタッフ、航空管制官の5つの職業を、仕事の内 容や就職するための方法、キャリアアップ等について、写真や映像、仕事に使用する道具やパソコンゲーム 等によってわかりやすく紹介しました。これにより子どもにとっては将来の職業選択の参考に、大人にとっ ては飛行機を利用した空の旅がより一層身近になることと思います。 会期中は多くの方が見学されましたが、年齢や性別等によって関心の対象に違いが見られました。子ども は操縦や航空管制を体験できるパソコンゲームに熱中し、大人の男性はパイロットの資料(操縦免許や旅客機 の操縦マニュアル等、他では殆ど出展されない貴重な資料)を熱心にご覧になっていました。また女性は客室 乗務員のコーナーをじっくりと観覧し、多くの方がかつて一度は憧れた職業に思いを馳せているようでした。 特別展に関連して、9月、10月、11月に航空管制官、整備士、グランドハンドリングスタッフ、パイロッ ト、客室乗務員を講師に迎えた公開講座を開催し、多くの参加者を得ました。講演を通して、航空業界の華 やかさだけではない知られざる一面に触れ、知識と感動を得ることができたようでした。 「航空と科学技術」という視点だけではなく、「航空と社会」という視点を持つことも航空の存在意義をより 深く理解する上で重要であると考えます。当記念館では今後さらに個性あふれる特別展等を開催し、個性的 な航空博物館を目指してゆきたいと思う次第です。 【航空記念館運営部】 January 2005 15 家族ぐるみで科学しよう……シリーズ No.1. ✴ ✴ ✴✴ “静電気と仲良くしようZ” ✴ ✴ くなりましたね。東日本の太平洋側は湿度の低い日が続きます。そうなると皆さんの身の周りではパチパチと ƒ 静電気が発生し、これに悩まされる方も多いのではないでしょうか? でも、そう毛嫌いしないで下さい。静 電気は私達の生活の中では大変に貢献してくれているのです。 では 静電気について少ししらべてみましょう。 ✴静電気はどうして起きるの? 物質をこすり合わせると静電気がおきます。この電気はどこからやってくるのでしょうか? 実は、電気は初めか ら物質の中にあるのです。物質はすべて原子からできています。原子は中心にプラスの電気を持った原子核があり、 周りをマイナスの電気を持った電子が廻っています。 しかし原子核の持つプラスの電気の数と周りにあるマイナスの電気(電子)の数が同じなので、全体としては電気的 に中性で、電気をもっていないように見えています。 今、物質Aと物質Bをこすり合わせた時、たとえば物質Aからいくつかのマイナス電気 (電子) が物質Bに移ります。 そうすると物質Aはマイナス電気が減るので、全体としてプラス電気が多くなり、プラス電気を持った物質 (プラスに 帯電したといいます)になります。物質Bは物質Aからもらった分のマイナス電気が増えるので、全体としてマイナ ス電気を持った物質(マイナスに帯電)になります。物質が電気の不導体(電気を伝えない物体)だと、帯電した電気 はそのまま物質に溜まっています。これがこすり合わせた物質にできた静電気なのです。 どちらの物質がプラスになり、マイナスになるかは、こすりあわせる物質の組み合わせで決ります。その組み合わ せは次のようになります (帯電列といいます)。 + 毛皮 人の手 ガラス 羊毛 ナイロン 絹 紙 ゴム ポリエチレン等 − どれか2つを選び、こすり合わせると左側の物質がプラス、右側の物質がマイナスに帯電します。例えばウール (羊毛)のマフラーでゴム風船をこすると、ゴム風船はマイナスに帯電します。 この様にして起きる静電気は、こすり合わせるので「まさつ帯電」といいます。このほかに重なった紙をはがした り、ラップを剥がしたりしたときにおきる静電気は 「はく離帯電」 など、いろいろな帯電の仕方があります。 ✴身の周りの静電気 着ているトックリセーターなど脱ぐときパチパチと音がしませんか? これも静電気ですね。電気を消して暗くし て脱ぐと小さな火花が見えますよ。 衣服が擦れ合っても静電気が起きます。衣服にできた静電気で、私達の体に静電誘導で静電気がたまります。つま り電気人間になっています。そこで金属のドアノブに手を近づけると、体に溜まった静電気でドアノブに静電誘導で 体の電気と反対符号の電気ができます。体とノブの電気の間で放電が起りショックをうけます。これがドアノブに触 った時のショックです。初めからドアノブに電気があるのではありません。 静電気が起きるのを防ぐことは出来ません。そこでできた静電気をドンドン逃がせばよいのですね。そのために衣 服の繊維に電気を伝える繊維を混ぜて布を織ったり、静電防止スプレー(主に界面活性剤)をかけたりします。いろい ろな静電防止グッズがありますので試してみましょう。また空気の湿度が高いと電気が逃げやすくなるので加湿器を 使ったり、ドアノブにさわる前に 『濡れテッシュ』 に触るなりしても効果があります。 16 Japan Science Foundation ✴静電気の利用 私達が利用している電気器具の中には静電気を利用したものが沢山あります。空気中の塵やごみ、タバコの煙など を取る『空気清浄機』、『静電複写機(コピー機)』、『インクジエットプリンター』、『レーザープリンター』、『静電塗装 機』 などなど沢山利用しています。ですから 『静電気はキライ』なんて言わないで仲良くしてください。 (詳しくは参考図書、例えば「ブルーバックス・静電気のABC」などやインターネットで『静電気』を検索して調べて 下さい) ✴静電気で遊ぼうZ 家庭にあるもので、静電気を起こしていろいろとあそぶことができます。それを御紹介します。 ①電気クラゲの実験 細長いゴム風船、古新聞などをしばるポリプロピレンひも(PPひもと書いてあるひも) 短く切る を用意して下さい。 1)PPひもを30∼40cmに切り取り、ひもを平らにのばして一枚にはがして下さい(二 枚張り付いています)。 2)次に片方の端を結び、細かく裂きます……クラゲ作り(図1) 。 3)綺麗なテーブルの上に置くか、手で結び目を持ってキッチンペーパーかウールの 図1 マフラーでよくこすります。クラゲは帯電してテーブルにくっつくか、足を開い て電気クラゲになります。 4)細長いゴム風船をふくらまし(長さが50∼60cm以上)これもペー パーかマフラーで良くこすり帯電させます。 5)電気クラゲを頭上に投げあげて、ゴム風船で追いかけてください。 空飛ぶ電気クラゲの誕生です(広い所でやらないと、周りの壁な どにくっついてしまいます) (図2) 。 図2 ②空き缶ころがしの実験 アルミニュームの空き缶(ビール、ジュースなど、ボトル型でも可)。 綺麗に洗って乾いた空き缶をテーブルの上に置き、帯電したゴム風船を 空き缶に近づけて下さい。空き缶が風船を追いかけて転がります。 何人かで、空き缶の取りっこができます(図3)。 コップの上端ひとまわり より少し長くする 図3 ③電気コップの実験 新しいプラスチックコップ2個(紙コップ は不可)、アルミフォイルを用意。 コップの高さ 1)図4のようにアルミフォイルをコップ の丸みに合わせて扇型に2枚きりとり ます。 図4 January 2005 17 2)図5のように、コップの外側に上から1∼1.5cmあけて「のり」か 1∼1.5cmあける セロテープで張り合わせます (シワにならないようしっかりと)。 3)二つともできたら 図6のようにコップの間にアルミフォイルの 舌をはさみ、しっかりとコップを重ねます。 アルミフォイルの舌は、幅5cm長さ10cmに切り取ったアルミフ ォイルを細長く3つに折り、板状にして作ります。 4)遊び方……電気コップをテーブルに置き、ゴム風船をよくこすっ て帯電し、アルミフォイルの舌の先にすり着けます。 底に折り込む 何回か繰返すとコップに静電気がたまります(電気コップがコン 図5 デンサーになります)。コップを左手で持ち、右手の人差し指で アルミの舌を触ってみて下さい。 何人かで両手をつなぎ、輪になって一方の人が電気コップを持 ち、他の端の人が電気コップの舌を指で触れてみても面白いで すよ。 これと同じような実験は、江戸時代に「平賀 源内」という人が 「エレキテル」 と呼んでやっています。 図6 ✴最後に これらの実験は部屋の湿度が60%以上あるとうまく出来ません。乾燥した日にやってください。湿度が高いとせっ かく出来た静電気がすぐに逃げてしまいます(科学技術館5階の 『ワークス・楽しい科学』 で見られます) 。 【科学技術館 サイエンス友の会 顧問 柳 沼 豊】 18 Japan Science Foundation 企業各社の社会貢献活動のご紹介シリーズ 日頃から当財団の事業をご理解いただき、ご支援をいただいております企業・団体の皆様、「ありがとうござい ます。」心から感謝申し上げます。当財団の諸事業にご支援いただいている企業の社会貢献活動(主に科学技術の 振興、普及啓発を中心)の取り組みをシリーズで紹介させていただきます。 今回、ご紹介するのは東レ株式会社(代表取締役社長 榊原 定征)です。東レ株式会社は、当財団の賛助会員 であり、また、前田 勝之助 名誉会長は、当財団の副会長(常任理事)でもあります。2004年3月には、地球 環境研究所でスプリング・サイエンスキャンプにご協力いただきました。 <東レ株式会社の社会貢献活動は> 東レグループは、「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」との企業理念に基づき、より 良い製品を提供することで社会に貢献するだけでなく、よき「企業市民」として、国内外を問わず工場・研究所 等の所在地における地域活動や、学術・教育、芸術・文化、スポーツ振興等に積極的な支援を行っています。 今回は、その中から学術・教育分野の活動についてご紹介します。 (財)東レ科学振興会 東レは1960年に、科学技術の基礎研究を助成振興し、科学技術及び文化の向上発展に寄与することを目的として、 (財)東レ科学振興会(会長 前田勝之助)を設立しました。民間の研究助成財団の草分け的な存在として、設立当時大 きな話題を呼び、若手研究者対象の大型助成をはじめ、その活動は高い評価を受けています。主な事業を以下にご紹 介します。 1. 東レ科学技術賞:科学技術に関する顕著な業績の表彰 理学・工学・農学・薬学・医学(除・臨床医学)関係で、学術 上の業績が顕著なもの、学術上重要な発見をしたもの、重要 な発明をしてその効果が大きいもの、技術上重要な問題を解 決して技術の進歩に大きく貢献したものに対し、科学技術賞 (金メダル、賞金5百万円) を毎年2件前後贈呈しています。 第44回 東レ科学技術賞 贈呈式 ●平成15年度(第44回) 推薦者 研究業績 日本物理学会 核磁気共鳴(NMR)による磁性と超伝導の研究 日本薬学会 受賞者 大阪大学 名誉教授 革新的不斉触媒の創製を基盤とする医薬合成・ 東京大学大学院 天然物合成に関する研究 薬学系研究科 教授 朝山 邦輔(あさやま くにすけ) 柴崎 正勝(しばさき まさかつ) (敬称略) 2. 東レ科学技術研究助成:科学技術に関する基礎的な研究を行っている若手研究者に対する資金援助 国内の研究機関で理学・工学・農学・薬学・医学(除・臨床医学) 関係の基礎的な研究に従事し、今後の研究の成果 が科学技術の進歩、発展に貢献するところが大きいと考えられる独創的・萌芽的研究を活発に行っている若手研究者 に、毎年研究助成金を贈呈しています。研究助成金総額1億3千万円、10件程度、研究の内容によっては1件3千万 円程度まで助成します。 January 2005 19 ●平成15年度(第44回) 研究助成金総額 130,000,000円 推薦者 研究題目 日本発生生物学会 日本物理学会 日本神経科学学会 代表研究者(年令) 局在母性mRNAと細胞間相互作用による 大阪大学大学院 動物胚発生の制御 理学研究科 教授 大型三次元微細飛跡検出器による 京都大学大学院 暗黒物質探索実験 理学研究科 助手 神経細胞死ダイナミクスの可視化と 東京大学大学院 調節因子の遺伝学的スクリーニング 薬学系研究科 教授 にし だ 助成金額(円) ひろ き (46) 西田 宏記 み うち 15,000,000 けん た ろう (29) 15,000,000 身内 賢太朗 み うら まさゆき (43) 三浦 正幸 15,000,000 (敬称略) 他 9件 3. 東レ理科教育賞:創意と工夫によって著しい教育効果を上げた中等理科教育の事例の表彰 中学校・高等学校レベルでの理科教育における新しい発想と工夫考案の事例に対し、理科教育賞(銀メダル、賞金 70万円)、佳作・奨励作 (各賞金20万円) を毎年合せて10数件選定します。 また、理科教育賞受賞作普及のため、毎年「東レ理科教育賞受賞作品集」を作成し、全国の中学校・高等学校など へ約15,000冊寄贈しています。 ●平成15年度(第35回)東レ理科教育賞 賞 理科教育賞 分野 題目 受賞者 北海道様似町立 中学第一分野 流下式電気分解観察水槽 中学クラブ活動 アリを用いた環境及び生物多様性の学習 高校化学 様似中学校 校長 東京都多摩市立 聖ヶ丘中学校 教諭 触媒作用を実感できる白金の実験開発と 富山県立 その授業展開 桜井高等学校 教諭 たか ぎ くにひろ 高木 邦博 わ だ かおる 和田 薫 よこ た じゅんいち 横 田 淳一 (敬称略) 他 佳作5件、奨励作1件 4. 科学講演会の開催:一般の方を対象に最新の科学に関する講演会を開催 大勢の人々に科学技術に対する理解と関心を深めて頂くため、最新の科学分野からテーマを選び、その権威の方を 講師に、毎年科学講演会 (入場無料)を開催しています。講演記録を冊子にまとめ、全国の主要図書館などへ約2,000冊 寄贈しています。 ●1960年度から2003年度までの事業実績の累計 科学技術賞 93件 308百万円 科学技術研究助成 491件 理科教育賞 552件 159百万円 科学講演会 53回 海外研究助成 283件 218百万円 4,805百万円 各賞受賞者および助成対象者の所属・役職・年齢は贈呈式現在で表示 (注) 受賞者の所属・役職・年齢は贈呈式現在で表示 20 Japan Science Foundation 企業各社の社会貢献活動のご紹介シリーズ アセアン科学振興財団 1993年から1994年にかけて、インドネシア・マレーシア・タイにおいて各々邦貨2億円相当を出捐して財団を設立 し、 (財) 東レ科学振興会と同様の活動をしています。 し、各国で (財) 東レ科学振興会と同様の活動をしています。 なお、タイ東レ科学振興財団は1995年、プーミポン国王に第1回科学技術賞を贈呈しました。また、タイ・インド ネシアの設立10周年記念式典では、ノーベル化学賞受賞者 野依良治博士をお招きして記念講演会を開催しました。 マレーシア東レ科学振興財団(MTSF) 1. 財団設立年月日 2. 授与件数 科学技術賞 科学技術助成金 理科教育賞 (計) 3. 褒賞・助成金累計金額 (円換算:110円/ドル) (1994∼2003年度) タイ東レ科学振興財団(TTSF) インドネシア東レ科学振興財団(ITSF) 1993.8.16 1994.6.13 1993.12.22 20件 21件 13件 84件 131件 205件 166件 79件 61件 (270件) (231件) 3,925千RM (114百万円) (279件) 46,594 千B (128百万円) 6,000百万RP(78百万円) タイ東レ科学振興財団 第10回贈呈式 マレーシア東レ科学振興財団 第10回贈呈式 インドネシア東レ科学振興財団 第10回贈呈式 January 2005 21 お 知 ら せ 「科学技術館 メールマガジン」を発刊 「科学技術館 メールマガジン」創刊号を2004年11月3日(文化の日)に発刊しました。 楽しく役に立つ企画満載のメールマガジンです。毎週水曜日にお届けしています。皆様方のご登録を心よりお待 ちしています。 詳しくはホームページ http://www2.jsf.or.jp をごらん下さい。 40周年記念「科学技術館との思い出」エッセイ募集 昭和39年(1964年)4月、東京都千代田区北の丸公園に科学技術館が誕生し今年40年を迎えました。 その間2000 万人以上の来館者に利用されております。そこで、開館40周年を記念して、以前科学技術館を見学されたときの 思い出を募集しています。 ■応 募 資 格:小学生以上の方であれば年齢は問いません。 ■応 募 方 法:応募作品と住所・名前(ふりがな)・年齢・性別・職業(学生の場合は学年)・ 電話番号・FAX・ E-mailを明記の上、科学技術館まで郵送または直接持参ください。郵送、持参にかかった費 用は各自でご負担願います。 ■締 切 日:平成17年(2005年)3月31日 (木) ■応募先/問合先:〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園 2−1 科学技術館「科学技術館との思い出」エッセイ係 TEL. 03−3212−8509 FAX. 03−3212−8540 詳しくは ホームページ http://www.jsf.or.jp をごらん下さい。 「夢・化学―21」土曜実験教室の開催 「化学の世界」を中心に不思議さ、楽しさを体験できる土曜実験教室を開催しています。 ■開催日:平成16年9月∼平成17年3月までの毎週土曜日 ■場 所:科学技術館 参加費:無料(ただし、科学技術館への入場料は別途必要です。) ■主 催:「夢・化学−21」組織委員会、 [(社) 日本化学会、 (社)化学工学会、 (社)新化学発展協会、 (社)日本化学 工業協会] 、科学技術館 ■問合先:科学技術館 TEL:03−3212−8544 詳しくは ホームページ http://www.jsf.or.jp をごらん下さい。 22 Japan Science Foundation スプリング・サイエンスキャンプの参加者募集について スプリング・サイエンスキャンプは、高校生のための科学技術体験合宿プログラムです。研究所・大学・企業等最 先端の研究現場の第一線で活躍する研究者から直接指導を受けることができます。春休み期間(3/19∼30)に 21会場で開催を予定しています。 ■募集締切:2月16日 ■問 合 先:日本科学技術振興財団・振興部 サイエンスキャンプ事務局 TEL:03−3212−2454 詳しくは ホームページ http://ppd.jsf.or.jp/camp/ をごらん下さい。 第46回科学技術映像祭応募作品の募集について 科学技術映像祭は、優れた科学技術に関する映像を選奨し、科学技術の普及と向上を図ることを目的とするもの です。科学技術週間の制定と軌を一にして昭和35年から始められ、日本で最も権威のある科学技術の映像祭との 評価を受けており、毎年70作品以上の応募を得ております。日本国内で当該年度に製作された科学技術映像(映 画、ビデオ、テレビ番組等) の応募を募り、審査試写を行い、内閣総理大臣賞 (1作品)、文部科学大臣賞 (14作品) を選定し、製作者・企画者の表彰を行っています。 ■募 集 期 間:12月下旬∼1月31日 ■表 彰 式:4月22日 ■入選作品発表会:4月21日∼22日 ■問 合 先:日本科学技術振興財団・振興部 科学技術映像祭事務局 TEL:03−3212−8487 詳しくは ホームページ http://ppd.jsf.or.jp/filmfest/ をごらん下さい。 大型映像館で「海底火山の謎」を上映 海底4,000m、深海底の熱水噴出孔のつくり出す不思議な世界。科学者と映画制作者の見事なチームワークが、 深海の海底火山とそこに棲む生命の神秘を、迫力ある科学ドキュメンタリー映画に仕上げました。ジャイアント スクリーンに今、深海の驚異の世界が広がります。 ■会 期:平成17年1月2日(日)∼3月31日 (木) ■会 場:所沢航空発祥記念館 大型映像館 ■問合先:所沢航空発祥記念館 TEL:04−2996−2225 詳しくは所沢航空発祥記念館 ホームページ ホームページhttp://tam-web.jsf.or.jp/ をごらん下さい。 ©MMIII The Stephen Low Company January 2005 23 特別展「深海への挑戦 ∼しんかい6500と深海生物∼」 深海は、人類にとって未知の領域であり、こどもたちの好奇心と冒険心を魅了してやまない科学分野です。海洋 研究開発機構、東京海洋大学 他からの展示協力を得て、海の無い埼玉県のこどもたちに 「深海」 の魅力を存分に楽 しんでもらう企画展です。 ■会 期:平成17年1月2日(日)∼2月20日(日) ■会 場:所沢航空発祥記念館 展示館内特別展会場 ■主 催:所沢航空発祥記念館 ■問合先:所沢航空発祥記念館 TEL:04-2996-2225 詳しくは所沢航空発祥記念館ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/ をごらん下さい。 24 Japan Science Foundation き 1月 ょ う 何 は の 日 ? January 1日 ◆ (1801)19世紀の最初の日、イタリアの天文学者ピアッツィは火星と木星の間の小惑星「セレス」 を発見 2日 ◆ (1959)ソ連、月ロケット「ルナ1号(メチタ)」の打ち上げに成功、人類最初の人工衛星誕生「月ロケットの日」 3日 ◆ (1922)イギリスの考古学者ハワード・カーターとカーナヴォン卿が「王家の谷」 で、エジプト第18王朝 のツタンカーメン王の墓を発見 4日 5日 6日 7日 ◆ (1990)平成 2年宇宙開発事業団の 「ルナー・プロジェクト」月面探査計画を発表 ◆ (1955)昭和30年東京 (帝劇)と大阪(OS劇場) でワイドスクリーン映画 「これがシネラマだ」日本初公開 ◆ (1912)ドイツの気象学者・地球物理学者ヴェゲナー「大陸移動説」を発表 ◆ (1610)ガリレオ・ガリレイ、木星の3個の衛星を発見(イオ・エウロパ・ガニメデ) 8日 ◆ (1642)イタリアの天文学者、物理学者ガリレオ・ガリレイ没 (1564.2.15∼1642.1.8) 9日 ◆ (1998)平成10年化学者福井謙一没(1918.10.4∼1998.1.9)1981年ノーベル化学賞受賞 10日 ◆ (1863)ロンドンで世界最初の地下鉄開通 (ショップロード⇔ファーリントン) 11日 ◆ (1996)若田光一宇宙飛行士ら6人が搭乗するスペースシャトル 「エンデバー」 がケネディ宇宙センター から打上げられる。若田さんは日本人初のミッションスペシャリスト 12日 ◆ (1911)新潟県高田でオーストリアのレルヒ大佐がスキーを指導、日本人が初めてスキーで滑った 13日 ◆ (1860)万延元年この日勝麟太郎(海舟) は咸臨丸の艦長としてアメリカに出発 日本の軍艦による初の太平洋横断に成功 14日 ◆ (1959)昭和34年第2次南極観測隊が、前年昭和基地に残してきたカラフト犬 「タロ」 「ジロ」と再会 15日 ◆ (1990)欧州南半球天文台のチームによって、大マゼラン星雲の超新星「1987A 」 は「パルサー」 (周期的にパルス状の電波を出す天体)と確認、この日報道発表した 16日 ◆ (1909)イギリスの観測隊は、この日最初に南磁極に到達した。磁極に磁針を置くと磁針が垂直に立ち、 また磁極は毎年約10kmも移動していることが判明した 17日 ◆ (1955)アメリカの世界最初の原子力潜水艦 「ノーチラス号」 処女航海 「本艦、原子力ニヨリテ航走シツツ アリ」の電文が入る 18日 ◆ (1957)昭和32年植物分類学者牧野富太郎没 (1862.4.24∼1957.1.18) 日本中の植物を調査し、新種の発見や命名をした。著書に「牧野日本植物図鑑」等多数 19日 ◆ (1991)平成3年登山家田部井淳子らは、南極大陸の最高峰ビンソンマシフ(4897m)登頂に成功 田部井淳子は6大陸の最高峰征服を達成 20日 ◆ (1936)昭和11年警視庁は初めて救急車を6台配備「119番」もこの日から (現在救急車は消防庁の管轄) 21日 ◆ (1905) アメリカの天文学者パーシバル・ローエルは、この日火星に運河があることを観察し、ノート にスケッチを書き残した 22日 ◆ (1979)1979年1月22日午前 6時57分57秒(日本時間) 海王星と冥王星が入れ替わる 〈水・金・地・火・木・ 土・天・冥・海〉1999年 3月にもとに戻った 23日 ◆ (1896)ドイツの物理学者ウイリヘルム・レントゲンは、この日「X線」の発見について講演をした 24日 ◆ (1986)1977年に打上げられ8年半の宇宙旅行をした「ボイジャー2号」 は、この日天王星に最接近した 25日 ◆ (1902)明治35年北海道旭川で−41° C 日本気象観測史上最低の気温を記録 26日 ◆ (1949) 昭和24年「文化財防火デー」 法隆寺金堂が火災にあい貴重な壁画を焼失した日にちなんで 27日 ◆ (1983)昭和58年青函トンネルが着工して19年半ぶりに貫通。開業は1998.3.13 28日 ◆ (1986)アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー」 は上昇中に空中爆発し 大惨事となった。宇宙飛行士7人が死亡 29日 ◆ (1999)平成11年国立天文台は、この日 「すばる」 望遠鏡のファーストライト画像10点を公開 30日 ◆ (1989)平成元年国立天文台乗鞍コロナ観測所は、20世紀最大級の太陽プロミネンスを観測した 31日 ◆ (1958)アメリカ最初の人工衛星「エクスプローラ1号」 打上げ 「ヴァン・アレン帯」発見 January 2005 25 SCIENCECHRONICLE 2月 February 1日 ◆ (1953)昭和28年NHKが東京地区でTVの本放送を開始(1日4時間、受信料 200円、契約数 866) 2日 ◆ (1954)戦後日本に初めて国際線の運行が認められた。日本航空サンフランシスコ線/沖縄線 「国際航空業務再開の日」 3日 ◆ (1966)ソ連の月面探査機 「ルナ9号」が 「あらしの海」 に軟着陸、地球への送信を開始する 4日 ◆ (1902)岩手県水沢市の木村栄緯度観測所長は、この日緯度変化の移動第3成分(Z項) を発見 5日 ◆ (1987)昭和62年日本のX線天文衛星「ぎんが」 打上げに成功。X線を放射する天体を観測し、ブラック ホールの存在をさぐる(X線天文衛星 「ぎんが」 は 「はくちょう」 「てんま」 に続く3号目) 6日 ◆ (1898)明治11年本邦第1号の自動車、この日デブネ技師が築地から上野までデモンストレーション運 転した。自動車はフランスのパナール・ルヴァッソール社製で時速 30km/h 7日 ◆ (1855)安政2年この日に締結された「日露通商友好条約」で国境は得撫島と択捉島の 間とされたのに由来する 「北方領土の日」 8日 ◆ (1982)「うるう秒」この日出された国際時報局の通達により6月30日から翌7月 1日にかけて、1秒停止した (地球の自転が遅くなっているための調整) 9日 ◆ (1969)ジャンボ機 「ボーイング747」 型機がワシントン州で初飛行に成功 10日 ◆ (1809)文化 6年間宮海峡発見。間宮林蔵が樺太とロシアが海で隔てられていることを探検で確認 11日 ◆ (1970)昭和45年日本初の人工衛星「おおすみ」が鹿児島宇宙空間観測所からL−4S−5ロケッ トで打上げられた。これにより日本は世界で4番目の人工衛星打上げ国となった 12日 ◆ (1984)昭和59年冒険家植村直巳が北米最高峰のマッキンリーの冬季単独登頂に成功、 この日下山途中消息を絶つ 13日 ◆ (1927)細菌学者フレミング、ロンドンの医学研究クラブでペニシリンについて研究発表 14日 ◆ (1779)イギリスの航海者キャプテン・クックは、発見したサンドイッチ諸島 (現在のハワ イ)で原住民にヤリで殺される (1728.10.27∼1779.2.14) 15日 ◆ (1946)アメリカ、ペンシルバニア大学で世界最初の真空管式電子計算機「ENIAC」が完成 16日 ◆ (1948)オランダ/アメリカの天文学者ジェラード・カイパーが天王星の第5衛星「ミランダ」を発見 17日 ◆ (1600)宇宙の無限についてのコペルニクスの主張を弁護したブルーノは、太陽中心説を唱えた。異端 者として7年間の獄中生活の後、この日処刑された (1548.1∼ 1600.2.17) 18日 ◆ (1930)ローエル天文台のクライド・トンボーが未知の惑星を発見。太陽系9番目の新惑星は、イギリス の少女の提案で 「冥王星」と命名 19日 ◆ (1986)ソ連は、6っのドッキング装置のある新型宇宙ステーション「ミール」 打上げた 20日 ◆ (1915)大正4年夏目漱石は、この日寺田寅彦に宛て「空間時間の理論」 について手紙を書く 21日 ◆ (1938)アメリカの天文学者ジョージ・E・ヘール没 (1868.6.29 ∼ 1938.2.21) 太陽の黒点内部に強い磁界のあることを発見。パロマ山にヘール天文台をつくった 22日 ◆ (1918)大正7年物理学、金属学者の本田光太郎が発見した世界最強の磁石「KS鋼」の特許を取得 23日 ◆ (1468)ドイツの発明家ヨハネ・グーテンベルグ没(1400頃∼1468.2.23) 活版印刷を発明、書物を機械的に製造するという新しい方法を開拓 24日 ◆ (1582) ローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦を改正し「グレゴリオ暦」 を制定 25日 ◆ (1814)イギリスでスティーブンソンが蒸気機関車の実験に成功 26日 ◆ (1616) ガリレオは第1次宗教裁判で、ローマ法王から「コペルニクス地動説は誤りゆえ放棄せよ」と強 制された 27日 ◆ (1932)中性子を発見したイギリスの物理学者ジェイムズ・チャドウィックの論文が、この日、発刊され た「ネイチャー」 誌に掲載された 28日 ◆ (1935)フランスのデュポン社研究所のカロザースは、強力な合成繊維 「ポリマー66=ナイロン」 を発明 29日 ◆ (2000)平成12年超高速船「テクノスーパーライナー (TSL)」 初の外洋実験航海を開始〈2785トン全長 74m 最大速力約 84km/h 〉 26 Japan Science Foundation 3月 March 1日 ◆ (1871)明治 4年日本最初の郵便ポスト登場。東京、京都、大阪間で郵便制度発足 2日 ◆ ( 628)推古36年「日本書紀」に日本最古の日食の記録 3日 ◆ (1603)慶長8年お江戸日本橋開通 4日 ◆ (1771)天明元年この日、杉田玄白、前野良沢らが江戸小塚原刑場で腑分けを見学。杉田玄白は、これ をきっかけにオランダの解剖書を4年をかけて翻訳「解体新書」 5日 ◆ (1878)明治20年日本初の博覧会、東京湯島聖堂で開かれる(文部省博物局主催) 6日 ◆ (1990)平成2年シャープが世界初のカラーファクシミリを発表 7日 ◆ (1876)アメリカの発明家グレアム・ベルは、発明した電話機の特許許可をとる 8日 ◆ (1963)昭和38年サリドマイド系睡眠薬の薬禍の対策で、この日厚生省は医薬品安全対策特別部会を新設 9日 ◆ (1914)大正3年「エスカレーターの日」 日本橋三越本店にデパート初のエスカレーターが登場 10日 ◆ (1928)昭和3年浜松高等工業学校の高柳健次郎教授は、ブラウン管を用いたテレビ実験に成功、当時 世界のテレビ技術の最先端の快挙だった。 「イ」の字の映った画像は有名 11日 ◆ (1936)昭和11年 「雪は天から送られた手紙」 物理学者中谷宇吉郎は初めて人工雪 で天然の雪と同じ完全結晶をつくることに成功した 12日 ◆ (1986)昭和61年日本最初の人工衛星、ハレー探査機「さきがけ」 は彗星から500キ ロに最接近貴重なデータを送ってきた 13日 ◆ (1781)イギリスの天文学者ウイリアム・ハーシェルは、反射望遠鏡で7番目の惑星「天王星」 を発見 14日 ◆ (1965)昭和40年動物作家戸川幸夫が西表島で入手した哺乳動物の頭骨と毛皮が日本哺乳動物学会で、 未知の種類のヤマネコのものと結論される。1967年に「イリオモテヤマネコ」 と命名 15日 ◆ (1972)昭和47年山陽新幹線新大阪⇔岡山間開業 16日 ◆ (1910)明治43年鈴木梅太郎、ビタミンB1 の抽出に成功 17日 ◆ (1853)オーストリアの物理学者クリスチャン・ドップラー没 (1803.11.29∼1853.3.17) 光や音などの波長 は、波源や観測者の運動によって変化することを示した「ドップラー効果」 18日 ◆ (1910)明治43年日野熊蔵大尉は、日野式飛行機で飛行試験を新宿戸山ヶ原で行う 19日 ◆ (1839)「カメラ発明の日」フランスのタゲールが写真機を発明「ダゲレオスコープ」 20日 ◆ (1882)明治15年日本最初の近代動物園として東京上野に「上野動物園」 開園 21日 ◆ (1972)昭和47年奈良・明日香村の高松塚古墳の発掘調査で極彩色の壁画を発見 22日 ◆ (1854)嘉永7年 再来したペリーは、モールスの通信機を将軍に献じ横浜で1マイル 間の有線通信公開実演を行う 23日 ◆ (1989)この日、直径 800mの小惑星が、地球から80万キロの宇宙空間を通り過ぎるニアミスがあった もし地球と衝突したら水爆2万発分 24日 ◆ (1882)ドイツの細菌学者ロバート・コッホは、結核菌を発見したことについて学会で報告した 1905年ノーベル賞医学生理学賞 25日 ◆ (1655)オランダの天文学者クリスチャン・ホイヘンス、土星の衛星「タイタン」 を発見 26日 ◆ (1906)ロケット工学の研究をしていたゴダードは、マサチューセッツで初の液体燃料ロケットを打上げ 27日 ◆ (1968)人類最初の宇宙飛行士ガガーリン、ジェット機の飛行訓練中に事故死(1934.3.9∼1968.3.27) 28日 ◆ (1913)大正2年公開飛行で所沢飛行場に着陸しようとしたブレリオ単葉機が墜落、2人が死亡しわが 国初の飛行機事故となる 29日 ◆ (1952)昭和27年 国の特別天然記念物を初めて指定。阿寒湖の「マリモ」 、富山湾の「ホタルイカ」 、鹿児 島県出水市の「ナベヅル」 、高知の「オナガドリ」 など 30日 ◆ (1889)フランスの建築家エッフェルは、パリ万国博覧会のために記念塔(エッフェル塔) を完成。 翌4月1日パリ万博開幕 31日 ◆ (1963)昭和38年 東京・数寄屋橋交差点に騒音自動表示器を設置 January 2005 27 情報システム開発事業のご紹介 28 Japan Science Foundation
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