CB1100F SUPER BOLD`OR OWNER`S MANUAL

CB1100F SUPER BOLD'OR OWNER'S MANUAL
P 1
この冊子に、記される全ての情報、さし絵、指示及び諸元は、この冊子の発行時におけ
る、最新モデルに基づき編集されています。
本田技研工業株式会社は、予告なしでの仕様の変更の権利を有し、それにおける一切の
責任を負いません。
この冊子の一部、及び全部を許可なく複製する事を禁じます。
P 2
■∼はしがき∼
この冊子は、基本操作と保守のガイドとなるものです。
どんなに優れたバイクでも、正しい扱いと保守が故障のないライディングと、最大の性
能を発揮する基本なので、この「オーナーズ・マニュアル」をよくお読み下さい。HO
NDA公認の販売店は、より良い情報と援助を与え、貴方がこれから必要とする事項を
十分に理解しています。
HONDAをお選び頂き、誠に有り難うございます。
HONDAは、いつまでも快適なライディングをされることを望みます。
P 4
■∼目
次∼
P 8 安全運転の心得
P 12 乗車及び取り扱いの注意
P 12 改造について
P 14 荷積みとアクセサリー
P 24 タイヤ「チューブレス」
P 36 サスペンション
P 54 装備とその操作
P 78 燃料とオイル
P 86 仕業点検
P 90 エンジンの始動
P 94 馴らし運転
P 96 運転の要領
P 98 点検整備の時期
P 106 点検と調整
P 106 エンジンオイル
P 114 スパークプラグ
P 118 バルブクリアランス
P 122 カムチェーンの調整
P 124 エアークリーナー
P 126 スロットル調整
P 128 キャブレター調整
P 130 クラッチ調整
P 132 ドライブチェーン
P 140 前・後ブレーキ
P 144 前・後サスペンション点検
P 144 サイドスタンド
P 146 Fホイールの取り外し
P 150 Rホイールの取り外し
P 154 バッテリー
P 162 ヒューズの交換
P 166 ブレーキライトスイッチの調整
P 168 クランクケースブリーザー
P 170 ツールキット
P 173 主要諸元
P 175 配線図
P 8∼10
■∼安全運転の心得∼
* 注意
オートバイの運転に際しては、身の安全を保障するための特別な努力が必要とされて
います。
ご乗車の前に、次の事項をよくお読み下さい。
1. 事故、故障を避けるためにも、必ず、エンジンをかける前に仕業点検を行って下
さい。
「P.86」
2. 多くの事故の中には、無免許ライダーによるものもみられます。
たいていの国では、特別に設けられたテストが行われ、ライセンスが発効されて
います。
従って、必ずライセンスを受けてからご乗車下さい。
また、決して免許不保持者には、オートバイを貸さないで下さい。
3. 多くの車と、オートバイによる事故は、ドライバーがオートバイの存在に気づか
ない為に起こります。事故を避けるために、目立つ服装を心がけ、他のドライバ
ーの死角に入らないこと。
4. 道交法、条例には必ず従うこと。
・スピードの出しすぎは事故の主要原因です、法定速度は必ず守ること。
・他のドライバーを驚かす事のない様、交差点や進路変更の際には、ウインカー
を出すこと。
5. 危険を避けるために、交差点・駐車場の出入り口や道路上では、他の車などに常
に注意して下さい。
6. 運転中は、ハンドル・フットレストから、手や足を離さないで下さい。
タンデムシートに乗車する人は、両手でオートバイ、あるいは運転者を持ち、
両足をタンデムステップに乗せて下さい。
P 12
■∼乗車及び取り扱いの注意∼
1. オートバイ事故による、怪我の多くは頭部に受けるので「必ず」ヘルメットを着用
して下さい。
また、ゴーグル・ブーツ・グローブも着用し、乗車に適した服装で乗車して下さ
い。 同乗者についても同様です。
2. 排気管は、エンジンを止めた後でも、非常に熱くなっていますので、決して手な
どを触れないようにご注意下さい。
3. だぶついた服は、レバーやフットレスト・ドライブチェーン・ホイール等に、巻
き込まれるおそれがあるので、ピッタリした服装でお乗り下さい。
P 12
■∼改造について∼
* 注意
改造や、オリジナルパーツの取り外しは、非常に危険かつ違法となります。
法令・条令には、必ず従って下さい。
P 14
■∼荷積みとアクセサリー∼
* 注意
事故を避けるために、荷積みやアクセサリーの取り付けには、十分気をつけて下さい。
HONDA純正でないアクセサリーの取り付け、不適当な荷積み及び天候などにより、
オートバイの安定性や性能を損ない安全速度の低下を招きます。
P 16∼18
■∼荷物の積載について∼
運転者、同乗者及び、荷物の合計重量が196Kg〔 432 lbs 〕を越えないこと。
荷物のみでの最大重量は、22Kg〔 49 lbs 〕です。(最大積載量)
1. 荷物やアクセサリーは、出来るだけ重心を低くし、バイクの中心に
取り付けて下さい。また、左右のバランスが取れていないと、ハンドリングに悪
影響を及ぼします。
2. タイヤの空気圧〔P 24〕及び、ショックアブソーバースプリング〔P 36〕を 積
載重量、運転状況により、調整して下さい。
3. 運転者の後方、離れたところに大きい荷物を積むと乱気流を発生させ、ハンドリ
ングを 損ないます。
4. 安定した操縦のために、荷物やアクセサリーは、確実に取り付けて下さい。
また、それらの取り付け状態の確認を怠らないこと。
5. 荷物や重い物を、ハンドルバーやフロントフォーク、フロントフェンダーに載せ
ないこと。
ハンドリングの反応を遅らせ、非常に危険です。
P 20∼22
■∼アクセサリーについて∼
HONDA純正アクセサリーは、特に専用にデザインされテストされています。
他の全てのアクセサリーについて、工場でテストすることは出来ないので、
HONDA純正でも、個人の適切な判断により選択し、取り付けられなければなりま
せん。
従って、下記に記される事項を基に、取り付けて下さい。
1.燈火類を妨げたり、最低地上高やブレーキングアングル、ホイールトラベル
ハンドルの切れ角、各部の操作性を低下させることがないこと。
2.過大なフレームマウントフェアリング及び、ハンドルマウント用の風防や、粗悪
な フェアリング、風防は空力性能に変化をもたらし、ハンドリングに悪影響を及
ぼします。
また、エンジンを冷却させる空気の量を、 減少させるフェアリングは取り付けな
いこと。
3.ライディングポジションを変更すると、緊急時の操作が遅れることがあり、大変
危険です。
4.規定の電気容量を超える電装品は、取り付けないで下さい。
ヒューズがとぶと、走行中及び夜間走行中においてライト消え、エンジンの停止
等が起こり、非常に危険です。
P 24∼28
■∼タイヤ(チューブレス)∼
このオートバイには、チューブレス用のタイヤ、バルブ、リムが使われています。
必ずチューブレス用バルブと、"TUBELESS TIRE APPLICIABLE"と表示されたタイヤとリ
ムをご使用下さい。
☆ 点 検
適切な空気圧は、最大の安定性と快適さ及び、タイヤの寿命をもたらします。常に適
正な空気圧を保つよう心がけて下さい。
・空気圧は、走行前の冷間時に行って下さい。
・チューブレスタイヤには、ある程度のセルフシール機能があるので、もしパンクし
ても 空気漏れの速度が、非常に遅い場合がありますので、十分ご注意下さい。釘等
の異物がタイヤに刺さっていないか、リムにへこみ、変形が無いかを点検し異常が
認められればHONDA販売店で、修理・交換を行って下さい。
タイヤ寸法 Front 100 / 90 V 18
Rear 130 / 90 V 17
一名乗車時 250 ( 2, 5, 36 )
250 ( 2, 5, 36 )
二名乗車時 250 ( 2, 5, 36 )
290 ( 2, 9, 42 )
ブリジストン
L 303
R 510
ダンロップ
F 11
K 527
冷間時空気圧 Kpa ( Kg / C ㎡. Psi )
指定タイヤ
『 BRIDGESTONE : DUNLOP 』 チューブレス
* 注意
・空気圧が適正でないと、タイヤの異常摩耗をきたし、スリップやタイヤが リムから
はずれる原因となります。
・使用限度を超えたタイヤでの走行は、非常に危険であり、トラクションやハンドリ
ングに悪影響を及ぼします。
タイヤの中央部で、下記の表で示される、使用限度を超える前に交換して下さい。
最小トレッド溝の深さ
Front 1.5 mm ( 1 / 16 in )
Rear 2.0 mm ( 3 / 32 in )
P 30
■∼修 理∼
チューブレスタイヤの修理は、外部から行います。事前に HONDA 販売店で、正しい方
法を学んで下さい。
* 注意
・修理後24時間以内は、60 km/h ( 40 mph )以上では、走行しないで下さい。修理
部分が外れたり、空気が抜けることがあります。
・一度修理したタイヤは性能が低下するので、高速走行には十分ご注意下さい。
・修理部分に不安がある場合は、HONDA販売店、あるいはタイヤ専門店にご相談
下さい。
P 32∼34
■∼交 換∼
HONDA販売店にご相談下さい。
* 注意
・指定タイヤ以外のタイヤをご使用になると、ハンドリングに悪影響を及ぼします。
・チューブレス用リムには、チューブ用タイヤは使用できません。
ビードがリムに密着せず、空気漏れが起こります。
・ホイールバランスは、安定したハンドリングの為に、必ず行って下さい。
バランスウェートは、外さないで下さい。
ホイルバランスはタイヤの修理及び、交換後には必ず行って下さい必要なときは、
HONDA販売店にご相談下さい。
・タイヤ表面への異物の付着は、タイヤの性能を低下させます。
・もし、タイヤのサイドウォールに損傷を受けた場合は、即ちに交換して下さい。
・タイヤを外すときは、専用工具及び、リムプロテクターをご使用下さい。
シールを傷つけたり、リムの変形を来すことがあります。
P 36∼40
■∼サスペンション∼
快適な走行を得るために、フロントサスペンションには、空気封入式サスペンション
が採用されています。
空気を封入するにあたっては空気圧が 60 kPa(0.6 kg/C㎡, 8 psi)を越えない様注意
して下さい。
通常走行条件下における推奨空気圧は、0∼60 kPa(0∼0.6 kg/C ㎡, 0∼8psi) です。
フェアリング装着時の推奨空気圧は、60 kPa (0.6 kg/C ㎡, 8 psi) です。
1. センタースタンドを立てる。
2. フロントサスペンションのバルブキャップをはずす
3. バルブにエヤーゲージを押しつけ、空気圧を測定します。(図参照)
4. 必要ならば、栓 空気圧まで、空気を注入する
5. 調整時には、一度空気を抜き、再び空気を注入する
* 注意
高速走行時及び、悪条件下における走行時においても、空気圧は 60 kPa
( 0.6 kg / C ㎡, 8 psi ) 以上、注入しないで下さい。
6. バルブキャップを元通りに締め付ける。
7. フロントブレーキをかけ、フロントフォークを数回ストロークさせて、正しく作動
するか確認する。
* 記
走行中にフロントサスペンションが軟らかい或いは、固いと感じられたときは、エア
ーゲージで空気圧をチェックし、必要ならば調整します。
* 警告
・フロントフォークには、空気以外の気体を注入しないこと。
・サスペンションが故障するので、封入空気圧が 300 kPa( 3.0 kg/C ㎡, 42 psi) を
越えないこと。
・バルブコアは HONDA 純正部品を使用すること。
・空気を抜いた後は、フォークボルトを外すこと。
P 42∼46
■∼リヤ ショックアブソーバー∼
アジャスタブル"FVQ"ショックアブソーバーが使用されています。
このショックアブソーバーには、スプリングアジャスター(1)、ダンパーテンション
アジャスター(2∼伸び側)、ダンパーコンプレッションアジャスター(3∼縮み側)
の、3つの調整機能が備わっています。
(図参照)スプリングアジャスターは、ライダー及び荷物の重量に応じて調節し、必
ずダンパー調節の前に行って下さい。
"1"の位置が軽負荷時、以下、番号が増えるに従い、スプリングは硬くなります。
(P.42 図)ダンパーは、積載重量と操縦性(ハンドリング及び乗り心地)を基に調整
します。
番号の増加と共に、減衰力が強くなります。
フックスパナ(4)を使用し、スプリングアジャスター(1)、ダンパーアジャスター
(2)を回して、調整して下さい。
ダンパー調整レバー(3)により、"1"或いは"2"の位置に確実にセットして下さい。
(P.43 図)左右のショックアブソーバーは、同じ状態にセットすること。
* 警告
ショックアブソーバー調整中に、熱せられたマフラーに、触らない様注意するこ
と。
P 46
│ダンパーアジャスター│ダンパーアジャスター│
用
途
│
│( 2,∼ 伸び側 ) │( 3, ∼ 縮み側 )│乗車人数及び積載 走行条件│
│
1
│
1
│1名乗車時 │一般市街地
│
│
2
│
1
│ "
│高速又は峠道 │
│
3
│
1
│ "
│
不整地
│
│
1
│
2
│2名乗車時 │一般市街地
│
│
2
│
2
│2名+荷物 │高速又は峠道 │
│
3
│
2
│ "
│ 不整地
│
P 48∼52
■∼伸び側ダンピングアジャスター∼
ダンピングアジャスター(1)は、様々な走行条件に適応するように、3段階に調整
することが可能です。
* 記
・ダンピングアジャスターが、ポジション間に位置しない様に確実にセットして
下さい。
・走行条件に適応するように、下表に記される推奨位置にセットして下さい。
│ 伸び側ダンパーアジャスター│
│
1.
│
│
2.
│
│
3.
│
走 行 条 件
│
市街地走行
│
高速道路又は峠道走行 │
悪路、不整地走行
│
アンチダイブダンパーアジャスターこのアジャスター(1)は、ブレーキング時にお
けるノーズダイブを抑えます。
アジャスターは、フロントフォークの横に位置し、4段階に調整することが出来ます。
(図参照)
* 注意
必ず左右のアジャスターは、同じ位置にセットして下さい。
│
│
│
│
│
アジャスト位置
1.
2.
3.
4.
P 54
■∼整備と操作、(写真参照)∼
1. 燃料キャップ掛け金
2. キャップ掛け金ロック
3. ヒューズボックス
4. ホーンボタン
5. ウインカースイッチ
6. パッシングライトスイッチ
7. ヘッドライトディマースイッチ
8. クラッチレバー
9. バックミラー
10. チョークレバー
11. 速度計
│
│
│
│
│
アンチノーズダイブ減衰力
弱
中
強
最強
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
│
│
│
│
│
距離積算計
警告燈
回転計
エアーバルブチェック
ブレーキ液リザーバー
キルスイツチ
フロントブレーキレバー
スロットルグリップ
ヘッドライトスイッチ
スターターボタン
イグニッションスイッチ
P 56
■∼写真参照∼
1. 燃料キャップ
3. チェンジペダル
5. センタースタンド
7. タンデムステップ
P 58
1. タンデムステップ
2.
4.
6.
8.
オイルフィラーキヤップ
フットレスト
サイドスタンド
ヘルメットホルダー
2. フットレスト
3. 後ろブレーキペダル
P 60
■∼装備とインジケーターライト∼
メーターは、ヘッドライトケースの上に装着されています。(図参照)
インジケーターライトは、メーターの間に装着されています。
(1) 左ウインカーライト
(2) 速度計
(3) 距離積算計
(4) トリップメーター
(5) ニュートラルランプ
(6) オイル警告等
(7) ハイビームインジケーター
(8) 回転計
(9) レッドゾーン
(10) 右ウインカーライト
P 62
■∼タコメーター、レッドゾーン∼
* 警告
1. 馴らし運転終了後も、決してレッドゾーン(1) まで、エンジンを回さないこと。
2. 空ぶかしや低いギヤーでの加速時には、容易にレッドゾーンまで回転が上がるので、
十分注意すること。
3. レッドゾーンは、エンジンの限界回転数を示すもので、この回転域を多用すると、
エンジンの寿命を縮める原因となります。
☆ トリツプメーター
1. トリップメーターは、走行距離を km/h(mile)で表示します。ノブ(2)で、
トリップメーターを"0" にセットして下さい。(図参照)
P 64
■∼イグニッションコイル∼(図)
イグニッションスイッチは、インジケーターパネルの真下に位置します。
オフ:全ての電気回路は、解除されます、エンジンは始動出来ません。
この位置でキーを抜き取ることが出来ます。
オン:全ての電気回路が解除されます、エンジン及びライト類の操作が出来ます。
キーは、抜き取ることが出来ません。
P (パーキング):テールライト及びポジションライトを除き、全ての電気回路は解
除されます。
キーは、抜き取ることが出来ます。
ロック(ステアリングロック)(76 頁参照)
P 66
■∼スターターボタン∼(図)
スターターボタン(1) は、セルモーターを操作します。ボタンを押すと、モーターが
エンジンを回転させます。
使用方法については、90 頁を参照下さい。
☆ キルスイッチ(図)
このオートバイには、エンジン停止スイッチ(2) が装着されています。
「OFF」の位置では、始動回路は解除されます。通常は、「RUN」の位置にし、
緊急にエンジンを停止させるとき以外は、操作しないで下さい。
P 68
■∼ヘッドライトスイッチ∼(図)
ヘツドライトスイッチ(1) には、3つのポジションライトがあり、それぞれ、H, P,
OFFで、OFFはPの右に、オレンジの点で表示されています。
H: ヘツドライト、テールライト、ポジションライト、メーターライトが点燈しま
す。
P: ポジションライト、テールライト、メーターライトが点燈します。
OFF: 全てのライトは、消燈します。
P 70
■∼ヘッドライトディマースイッチ∼(図)
ディマースイッチ(1) を、"LO"の位置にするとロービーム、"HI"の位置でハイビ
ームになります。
☆ ターンシグナルスイッチ(図)
左に曲がるときは、スイッチ(2) を"L"に、右に曲がるときは、"R" にスイッチ(2)
を回して下さい。
☆ ホーンボタン(図)
ボタン (3) を押すと、ホーンが鳴ります。
☆ パッシングスイッチ (図)
このスイッチ (4) は、ヘッドライトを点燈させ、追い越し時に使用します。
P 72
■∼ヘルメットホルダー∼(図)
ヘルメットホルダー (1) は、駐車後のヘルメットを、持ち歩く煩わしさから解放し、
盗難防止のために、ロックすることが出来ます。
1.
イグニッションキー (2) で、ロックを解放して下さい。
2
ホルダーピン (3) に、
ヘルメットを掛け、ピンを押し、ロックして
下さい。ヘルメットホルダーは、自動的にロックします。
* 注意
ヘルメットホルダーは、ヘルメットの安全面から、駐車時を元にして設計されていま
す。
走行中には絶対使用しないで下さい。
☆ 書類ケース(図)
書類ケース (4) は、左側サイドカバーに装着されています。オーナーズ マニュアル
や、他の書類はこの中に入れておいて下さい。洗車時に、この部分に強く水をかけな
い様、ご注意下さい。
P 76
■∼ハンドルロック∼(図)
イグニッションスイッチ (1) を、「LOCK」の位置にすると、ハンドルがロック出
来ます。
ハンドルを右か左に一杯に切り、イグニッションキーを「OFF」の位置で押し込み
ながら「LOCK」の位置にすると、ロックが掛かります。ロックを解放する時は、
時計回りの方向へ回転させます。
P 78
■∼燃料とオイル∼
☆ 燃料タンク(図)
燃料タンクには、リザーブ容量 3.5 ㍑を含み、20 ㍑のガソリンが入ります。
給油時には、掛け金をキーで開け、キャップ(1) を反時計回りで開けて下さい。
使用ガソリンは、オクタン価 94 以上の有鉛ガソリンです。
* 注意.
ガソリンがタンクから、あふれないように注意すること。
.給油後は、キャップを確実に閉め、掛け金を完全にロックすること。
.ガソリンは非常に可燃性が高く、爆発の危険があるので、給油中は必ずエンジンを
停止し、火気には十分注意すること。
P 80
■∼燃料バルブ∼
手動燃料バルブ手動燃料バルブ(1)は、タンクの左側にあります。通常時は「ON」、
リザーブ燃料を使用するときは、「RES」の位置にします。長期間の保管時及び、点
検時には「OFF」にします。
自動燃料バルブ燃料バルブが「ON」「RES」にある時は、エンジン回転時にキャブ
レターにガソリンが流れます。
エンジン停止時には、ダイヤフラムによりガソリンは流れません。
P82
☆ リザーブ燃料
メイン燃料が無くなりましたら、バルブを「RES」の位置にして下さい。
リザーブ容量は 3.5 ㍑ですので、出来るだけ早く給油し、バルブを「ON」に戻して
下さい。
* 注意.
乗車したまま操作出来るように、バルブ操作を覚えておいて下さい。
.バルブ操作中に、エンジンに手を触れない様ご注意下さい。
* 記.
給油後は、必ず「ON」に戻しておく様、心がけて下さい。
P 84
■∼エンジンオイル∼
良質のオイルは、望ましい品質を持っています。SE,SF 級の高い洗浄性を持つオイルを
ご使用下さい。
添加剤は、一切不要です。
☆ オイル粘度(表参照)
粘度は、使用条件下における平均気温により決定して下さい。
使用オイル粘度は、気温により変化します。
(表上段:シングルグレード、表下段:マルチグレード)
P 86∼88
■∼仕業点検∼
安全にお乗り頂く為に乗車前には、次に示一般的な点検を行って下さい。
・エンジンオイルレベル/.液量を点検し、必要なら補充する。(P106 参)
・燃料残量./.必要ならば給油する。
(P78 参)
・ブレーキ./.残量と液漏れを点検、前後ブレーキの作動を点検する。
(P140∼3)
・タイヤ./.空気圧、減り具合、及び破損がないか点検する。(P24)
・バッテリー./.液量を点検し、必要なら補充する。(P154)
・スロットル./.操作具合を点検しケーブルの破損や遊びを点検し、必要ならば調整、
交換する。(P126)
・ライト類./.全てのライトが点燈するか点検する。
・ドライブチェン./.状態及び張り具合を点検し、必要ならば注油する。
異常が認められる場合は交換する。
(P132)
P 90∼94
■∼エンジンの始動∼
* 注意
排気ガスには、有毒ガスが含まれています。風通しの悪い所でエンジンをかけないで
下さい。
* 記
ギヤーが入っていると、エンジンが掛からない様に設計されています。エンジンを掛
ける時は、ギャーをニュートラルに入れるか、クラッチを切って下さい。
出来るだけギャーをニュートラルにして、エンジンを始動して下さい。
1. 燃料バルブを「ON」にする。
2. イグニッションキーを「ON」にし、ニュートラルランプ(緑)とオイル警
告灯(赤)の点灯を確認する。
3. キルスイッチを「ON」にする。
4. チョークレバー「1」を(A)の位置まで時計回りに、一杯に引く。
(図)
5. スロッツトルを軽く回し、スターターボタンを押す。
6. 1.600∼2.400rpm で暖気運転を行ない、回転が安定したらチョークレバーを戻す。
* 注意
オイル警告灯はエンジン始動後、数秒で消えます。もし消えない時は、すぐにエンジ
ンを止め、オイルを点検して下さい。
オイルレベルに異常がない場合はすぐに点検を受けて下さい。
P 94∼96
■∼馴らし運転∼
1.
走行 1.000Km(600 マイル)までは、回転を 5.000rpm以上回さない事。
2.
1.000∼1.600Km(600∼1.000 マイル)迄は、トップギアーで 2.000rpm
以上のスピードは出さない事、
許容回転数は 7.000rpmです。ごく短時間のフルスロットルを与えて下さい。
3.
低いギアーでは、過大にスロットルを開けないで下さい。これは馴らし運転
終了後も同様です。
4.
走行 1.600Km(1.000 マイル)を越えましたら、フルスロットルでの操作が
可能になります。
しかし、常に回転数が 9.500rpmを越えない様注意する事。
P 96
■∼運転の要領∼
1. エンジンの暖気運転を行って下さい。
2. アイドリング回転数でクラッチを切り、ペダルを踏んでギアーをロー(1 速)に入
れて下さい。
3. ゆっくりとクラッチを離し、徐々に加速して下さい。
4. 適度な速度で回転数を下げ、クラッチを切りギアーを 2 速に入れ加速する。
他のギアーに付いても同様です。(図)
5. アクセルを戻し、ブレーキを掛け滑らかに減速する。
6. 前後ブレーキは同時に操作し、タイやをロックさせない様注意して下さい。
でないと制動距離が延び、コントロールを失い転倒を招きます。
P 98
■∼点検整備方式∼
各定期点検後も、仕業点検は行って下さい。(P86)
I: 点検、洗浄、調整、注油、或いは交換。
C: 洗浄。
R: 交換。
A: 調整。
L: 注油。
*適切な工具及びサービスデーターがない時は,HONDA販売店にて行う。
*HONDA販売店で行う事を進めます。
* 注意
① 悪路等を走行した後は、点検する事。
② 雨天走行及び、全開走行後は点検する事。
③ 表に示される距離を越えても、同様に点検する事。
P 106
■∼点検と調整∼
エンジンオイルオイルレベルの点検〔図〕運転の前には、必ずオイルのレベルを点検
して下さい。
エンジンを数分暖気した後センタースタンドを立て、オイルフィラーキャップのデッ
プスティック〔 3 〕の上限〔 1 〕と、下限〔 2 〕の間にオイルレベルがある事を確
かめて下さい。
P 108
■∼オイル交換∼〔図〕
オイル交換はオイルを完全に抜き取る為に、エンジンを暖気した後、センタースタン
ドを立てて行って下さい。
1.
オイルを抜き取る為に、オイルフィラーキャップ、ドレーンプラグ〔 1 〕及
び、オイルフィルターカバー〔 2 〕を外して下さい。
2.
オイルが完全に抜けたか確認した後、ボルトにワッシャーをはめてから、締
め付けて下さい。
* ドレンプラグ締め付けトルクは、3.5 ∼ 4.0 ㎏-m です。
3.
フィルターキャップのオーリングポルトの状態を確認してから、締め付けて
下さい。
* フィルターポルトの締め付けトルクは、2.8 ∼ 4.0 ㎏-m です。
4.
クランクケースに推奨オイルを、約 3.5 ㍑ 入れて下さい。
5.
オイルフィラーキャップを取り付けて下さい。
6.
エンジンを始動し、2 ∼ 3 分アイドリングさせて下さい。
7.
エンジンを停止し、しばらくしてからオイルレベルを点検し、オイル漏れが
ないか確認します。
P 112
■∼オイルフィルター交換∼
オイルフィルターは、エンジンオイルを抜き取った時に交換して下さい。
1.
カバーからエレメントを外す。
2.
オーリング、ポルト、カバーの状態を点検する。
3.
新しいエレメントを取り付け、各部品が正しく取り付けられているか確認し
てからフィルターカバーを取り付ける。
* フィルターボルト締め付けトルクは、2.8 ∼ 3.2 ㎏-m です。
4.
フィルター交換後、オイル交換の 4 ∼ 7 を行って下さい。
P 114
■∼スパークプラグ∼
指定スパークプラグ
ND:X27ESRーU 、
NGK:DR8ES
高速走行用
ND:X31ESR−U 。
1.
プラグキャップを外し、車載工具の専用レンチでプラグを外す。
2.
電極や中央磁器部の腐食や、カーボンの付着具合を点検し、その状態がひど
ければ交換する。
カーボンの付着、汚れは、プラグクリーナーかワイヤーブラシで洗浄する。
3.
シィクネスゲージで隙間を点検し、横部電極 〔 2 〕を曲げて、隙間を 0.6 ∼
0.7 mm〔 1 〕に調整する。
〔 図 〕1.プラグキャップを外し、車載工具の専用レンチでプラグを外す。
P 118
■∼バルブクリアランス∼ 〔 図 〕
1. シリンダーヘッドカバーと A , C ,ジェネレーターカバーを外す。
2. シックネスゲージ〔 3 〕で、カムシャフト〔 1 〕と、バルブリフターシム〔 2 〕
のクリアランスを測定する。
* 指定クリアランス : 0.06 ∼ 0.13 mm
① クランクシャフトを時計回りに回し、排気側右端の NO 1.インデックスマーク
〔 4 〕を、
シリンダーヘッド前部の上部に合わせる。 : NO 1, NO 3 排気側を測定。
② カムシャフトを時計回りに 105゜回し、NO 2 インデックスマーク〔 5 〕を、
シリンダーヘッド 前部の上部に合わせる。: NO 1, NO 3 吸気側を測定する。
③ カムシャフトを時計回りに 75゜回し、NO 1 インデックスマークを
シリンダーヘッド後部の上部に合わせる。NO 2, NO 4 排気側を測定する。
④ カムシャフトを時計回りに 105゜回し、NO 2 インデックスマークを
シリンダーヘッド後部の上部に合わせる。: NO 2, NO 4 吸気側を測定する。
P 122
■∼カムチェーン調整∼〔 図 〕
この調整は、エンジン冷間、停止時に行って下さい。
① A , C ジェネレーターカバーを外す。
② 後部テンショナーロックナット〔 1 〕をゆるめ、右側から見て、1 / 2 回転クラ
ンクシャフトを回すと、自動的に適正な張力が得られます。
③ 前部テンショナーロックナット〔 2 〕と、テンショナーボルト〔 3 〕を緩め、
クランクシャフトを 1 / 2 回転回す。ボルトとナットを締める
P 124
■∼エアクリーナー∼〔 図 〕
① 止めネジ〔 1 〕を外し、エアクリーナーカバー〔 2 〕を外す。
② エレメント〔 3 〕を取り出す。エレメントを叩いたり柔らかいブラシで軽くこす
り、内側から圧縮空気でほこりを吹き飛ばす。
③ エアクリーナーとカバーを取り付ける。
P 126
■∼スロットル操作∼〔 図 〕
① ハンドルを左右一杯に切った時でも、全開から全閉まで滑らかに動く事を点検す
る。
② スロットルの標準遊び量は、2 ∼ 6 mm で、調整する時はロックナット〔 1 〕を
緩め、アジャスター〔 2 〕で調整する。
P 128
■∼キャブレター調整∼〔 図 〕
① エンジンを十分に暖気する。
② ストップスクリュウ〔 1 〕でアイドル回転数を 1.000〔±100rpm〕に調整する。
〔 A 〕の方向に回すと回転が上がり、〔 B 〕の方向で下がります。
P 130
■∼クラッチ調整∼〔 図 〕
クラッチ調整は、引きずりや、クラッチの滑りが見られる時に、行います。
① クラッチレバーの標準遊び量は、レバーの端で 10∼20 mm です。調整が必要な時
は、ロックナット〔 1 〕を緩め、下部アジャスター〔 2 〕で行う。
アジャストナットを〔 A 〕の方向に回すと、遊び量が減ります。
② 調整は、上部アジャスター〔 3 〕でも出来ます。
P 132
■∼ドライブチェーン∼
☆ 点検と調整〔 図 〕
① ギヤーをニュートラルにし、イグニッションスイッチを切り、センタースタンド
を立てる。
② リヤホイールをゆっくりと回し、チェーン及びスプロケットの損傷、摩耗、錆び
を点検する。
以上が認められる様なら交換する。チェーンに油切れ、
錆びが見られる時は注油する。
③ チェーン〔 1 〕を指で上下させ、たるみの量を測る。たるみは 10 ∼ 20 mm で
40 mm を越えないようにする。〔 A 〕損傷した状態、〔 B 〕摩耗した状態、〔 C 〕
正常。
④ たるみの状態は、まず両側のロックナット〔 2 〕とアジャストナット〔 3 〕を
緩め、次にアクスルナット〔 4 〕を緩める。両側のチェーンアジャスターが、
同じインデックス〔 5 〕に位置する様注意する。
⑤ チェーンを張る時は、チェーンウエアラベルに注意し、もしスイングアーム〔 8 〕
後端のマークがたるみを 10 ∼ 20 mm に調整した後、レッドゾーン〔 7 〕にある
時は、チェーンを交換する。
P 136
■∼チェーンの交換∼〔 図 〕
指定チェーン : DID 50 ZL, RK 50 LO,
新しいチェーンを装着する時は、必ず新しいウエアラベルを新しいチェーン位置に従
い、取り付けて下さい。
正しい交換時期を、得ることが出来ません。
* 注意
新しいチェーンに、異常のあるスプロケット又は、新しいスプロケットに異常のある
チェーンを取り付けないこと。
P 138
■∼注油と洗浄∼
装着されているチェーンのリンクプレートの間には、オーリングがあり、スチームク
リーナー、高圧ウオッシャー、溶剤により損傷を受けるので、灯油で洗浄し、乾燥さ
せた後に SAE 80 或いは SAE 90 のオイルを塗付します。
市販のチェーンオイルには、溶剤が含まれており、オーリングに損傷を与える恐れが
あります。
P 140
■∼前・後ブレーキ∼
☆ ブレーキ液〔 図 〕
①
前、ブレーキ液リザーバーは、右ハンドルバーブラケットにあり、後、
ブレーキ液リザーバーは、右側サイドカバー内にあります。
②
ブレーキ液量は上限〔 1 〕と、下限〔 2 〕のレベルコーク間に無ければな
らず、液量が下限〔 2 〕近くまで下がっている時は、パットの摩耗〔 P 142 〕
を点検して下さい。
③
もし、パットが使用限界迄、減ってないようならブレーキ液漏れが考えられ
ますので、お近くのHONDA販売店にご相談下さい。
* 推奨ブレーキ液 : SAE J 1703,DOT 3
P 142
■∼ブレーキパット∼〔 図 〕
点検時期には、矢印〔 1 〕の方向から減り具合を目視点検して下さい。
もし、使用限界線〔 2 〕まで減っている時は、セットで交換して下さい。
この際、液漏れやジョイント部、ホース割れが無いか点検する。
* 記
ブレーキパットは、必らずHONDA純正品をご使用下さい。ブレーキ点検が必要な
時は、HONDA販売店にご相談下さい。
P 144
■∼前・後サスペンション点検∼
①
前ブレーキを掛け、フォークを勢いよく上下させ、動きが滑らかであるか、
オイルの漏れがないか点検する。
②
スイングアームブッシュ∼センタースタンドをかけ、リヤホイール横から強
く押し、ブッシュにガタが無いか点検する。
③
前後サスペンションを注意深く、各部にガタがないか点検する。
☆ サイドスタンド〔 図 〕
ゴムの減りを点検し、使用限度線〔 1 〕まで、減っていたら交換する。
P 146
■∼フロントホイルの取り外し∼〔 図 〕
①
エンジンに適当な物をあてがい、フロントホイルを持ち上げる。
②
ネジ〔 1 〕をはずして、スピードメーターケーブル〔 2 〕を抜き取る。
③
ボルト〔 5 〕をはずして、キャリパーを取る。
④
ナット〔 3 〕をはずし、アクスルホルダー〔 4 〕を取り、フロントホイー
ルをはずす。
* 記
キャリパーピストンが飛び出し、ブレーキ液が漏出するので、ブレーキレバーを握ら
ないこと、これはブレーキ点検時も同様です。
⑤
取り付けるときは、スピードメーターギアボックスが左側後部に来る様に、
ホイルをフロントフォークの間に置く。
⑥
アクスルホルダーの『 F 』マーク〔 6 〕を前にして取り付け、前のナット
を軽く締め付ける。
⑦
ディスク板を挟んでキャリパーを取り付け、マントボルトを指定トルク
〔3.0 ∼ 4.0 ㎏ - m〕で締め付ける。
⑧
まず、右側アクスルホルダーの前側のナットを指定トルク
〔1.8 ∼ 2.5 ㎏ - m〕で締め、次に後側ナットを同様に締め付ける。
⑨
0.7 mm のシックネスゲージを使って左側のブレーキディスク板と、キィリパ
ーホルダーの両側の表面の間のクリアランス〔A 図〕を測定し、シックネスゲ
ージが簡単に入る時は、右側と同様の方法で、アクスルホルダーナットを締
め付ける。
⑩
もし、シックネスゲージが簡単に入らない時は、左側フォーク下端を外に引
き、シックネスガージが入る様にし、ホルダーナットを締め付ける。
* 注意
ホイルの取り付け後、ブレーキレバーを何回か握り、ホイルが自由に回転する事を確
かめる。
P 150
■∼リアホイールの取り外し∼〔 図 〕
* 記
ロングフェンダーモデルのホイールを取り外す時は、シートとフェンダーの取り外し
が必要です。
①
センタースタンドを立てる。
②
ロックナット〔 1 〕と、アジャストナット〔 2 〕を緩める。
③
アクスルナット〔 3 〕を取り外す。
④
ホイールを前に押し、チェーンをスプロケットから外し、次にアクスルシャ
フトを抜き、ホイールをスイングアームからはずす。
⑤
取り付け時は反対の順に行い、チェーンを正しく張る。
* 注意
コッターピンは、毎回新しい物に取り替える。
: アクスルナットトルク: 8.0 ∼ 10.0 ㎏ - m.
P 154
■∼バッテリー∼〔 図 〕
点検時期〔 P 98 〕
、及び仕業点検項目〔 P 86 〕に従い、液量点検を行って
下さい。
①
バッテリーは右サイドカバー内に有ります。先ずストラップを外し、工具を
取り外す。
②
マイナス電極からケーブルを外し、次にプラス電極からケーブルを外す。
③
A C G ワイヤー〔 7 〕をクランプから外し、バッテリーブリーザーチューブ
〔 8 〕を抜く、ボルト〔 2 〕を外す。
④
電解液量は上限〔 4 〕と下限〔 5 〕マークの間になければいけません。
もし液量が不足している時は、注射器かプラスチックの漏斗を使い上限まで
蒸留水を満たします。
* 注意
液量点検及び、蒸留水の補充を行う時は、ブリーザーアウトレット〔 6 〕にブリーザ
ーチューブをつないでおくこと。
* 記
バッテリーの寿命の為に、必ず蒸留水を使用し、水道水は使用しないこと。
* 注意
バッテリー液には、硫酸が含まれています。皮膚や目、衣服に付かない様ご注意
下さい。
* 処置方法
外部に付着した時、∼∼∼水で洗い流す。
飲み込んだ時、∼∼∼∼∼大量の水、牛乳を飲み、すぐ医師の診断を受ける。
目に付着した時、∼∼∼∼水で洗い流し、すぐに医師に診断を受ける。
1.
2.
*
①
②
③
④
⑤
バッテリーは、爆発性ガスを発生するので、充電などを行う時は、通気性を
良くする事。
子供の手の届かない所に、保管する。
ブリーザーチューブは、図の示す様に通して下さい。チューブを折ったり、
ねじったりすると、バッテリー及びケースが破壊されます。
注意
⑥
エアクリーナーへ
パイプの配管図
⑦
エアクリーナードレン
クランプ
⑧
オーバーフローチューブ
バッテリーチューブ
⑨
クリップ
確実にチューブを差し込む
P 162
■∼ヒューズ交換∼〔 図 〕
ヒューズボックス〔 1 〕は、ハンドルバーの間にあります。メインヒューズ〔 3 〕
は、バッテリーの横にあります。
ヒューズがしばしば飛ぶ時は、電気容量が規定値を越えているか、ショートしている
可能性が有りますので、HONDA販売店にご相談下さい。
* 注意
ヒューズは指定されたヒューズを使い、針金等でつながないで下さい。
* 注意
ショートを避けるため、点検の際はイグニッションを『 OFF 』にしておくこと。
①
ヒューズボックス
②
スペアヒューズ
③
メインヒューズ
④
スペアメインヒューズ
* 注意
ヒューズを外す時は、クリップをこじらないで下さい。クリップが曲がり、接触不良
を招き電気回路に悪影響を及ぼします。
:メインヒューズ∼ねじを緩めヒューズをはずし、新しいヒューズを取り付け、確実
にねじを締め付けます。
:ヒューズボックス内のヒューズからヒューズカバーをはずし、一方のクリップから
抜けるまでヒューズをずらし、指ではずします。新しいヒューズを押し込み、カバ
ーを取り付ける。〔 図 〕
① ヒューズホルダークリップ、「 A 」取りはずし、「 B 」取り付け、「 C 」ずらす、
「 D 」はずす、「 E 」押し込む。
P 166
■∼ブレーキライトスイッチの調整∼〔 図 〕
エンジン右側後部の、ブレーキライトスイッチ〔 1 〕作動状態を確かめる。調整方法
は、点灯時期が遅い時はアジャストナット〔 2 〕を〔 B 〕の方向に回し、早すぎる
時は〔 A 〕の方向にまわす。
P 168
■∼クランクケースブリーザー∼〔 図 〕
①
ドレンプラグ〔 1 〕をはずし、チューブから流します。
②
プラグを取り付ける。
* 記
雨天走行後、全開走行後や、洗車後又は転倒させてしまった後は、点検して下さい。
P 170
■∼ツールキット∼〔 図 〕
ツールキット〔 1 〕は、右側サイドカバー内に有ります。簡単な修理や調整及び、部
品交換が下に示す工具で行えます。
・ 8 × 12 mm スパナ
・ プライヤー
・ 10 × 12 mm スパナ
・ NO 2 ドライバー
・ 14 × 17 mm スパナ
・ NO 2 フィリップスドライバー
・ ドライバーグリップ
・ 12 mm ボックスレンチ
・ 22 mm ボックスレンチ
・ 27 mm ボックスレンチ
・ 0.7 mm シックネスゲージ
・ 6 mm 6 角 レンチ
・ 8 mm 6 角 レンチ
・ プラグレンチ
・ フックスパナ
・ 空気圧ゲージ
・ ツールバッグ
P 173
■∼ C B 1 1 0 0 F 主要諸元 ∼
・寸法
全 長
全 副
全 高
軸間距離
乾燥重量
乗車定員
エンジンオイル
燃料タンク
リザーブ容量
・エンジン
内径×行程
圧縮比
総排気量
スパークプラグギャップ
バルブタペットクリアランス
・フレーム
キャスター
トレール
タイヤサイズ
・変速機
1 次変速比
変速比
1速
2速
3速
4速
5速
2 次変速比
・電装品
バッテリー
ジェネレーター
P 175
■∼配線図∼〔図参照〕
2.230
805
1.115
1.520
243
2
3.5
20
3.5
mm
mm
mm
mm
Kg
名
㍑
㍑
㍑
70×69
9.7:1
1.062
0.6∼0.7
吸気側 0.06∼0.13
排気側 0.06∼0.13
mm
:前輪
:後輪
cc
mm
mm
mm
61°30'
120 mm
100/90-V18
130/90-V17
1.000/2.042
2.533
1.789
1.371
1.160
1.000
2.412
12 V - 14 AH
A.C.ジェネレーター