3 安全な飲料水の供給 指導案 ● 飲料水の供給について関心をもち,学習に進んで取り組む。 (関心・意欲・態度) 目標 ● 飲料水の供給について,自分の身近な生活環境と関連づけて考えられるようになる。 (思考・判断) ● 水が生命の維持に欠かせないことを知り,安全な飲料水の確保のため一定の基準が設けられ,水道施設を設けて衛生的な 水を確保し,科学的な方法によって検査し管理されていることを理解する。(知識・理解) 導入 学習内容 授業のすすめ方 留意点 水がなくては生き 発問1 ある日突然断水になって水道が止まってしまった ら,みなさんの家庭ではどんな困ったことが起こるでしょ ● 普段なにげなく使っている水道の重 られない 要性について気づかせる。 うか?思いつくままに挙げてください。 体内の水分量と健 康の関わり 発問2 体内の水は,どんな役割を果たしているだろう? ・栄養素や酸素を溶かして体のすみずみまで運搬する。 ● 短冊などをつくっておくとよい。 ・老廃物を体外に排泄する。 ・汗として体温を下げる。 説明1 体内の水分量について説明する。 ・人間は1日に約2.5リットルの水を必要としている。 ● 教科書p.83図1参照 ・体内の水分2 ∼ 3%が失われると脱水症状が現れ始める。 ・さらに20%以上失われると死亡する危険性が高まる。 発問3 体内の水分量を計算してみよう。 安全な飲料水とは 発問4 安全な飲料水とは,どんな水だろうか? 説明2 安全な飲料水とは,水質基準を満たした水である。 水質基準では法律で病原体の有無,有害物質や金属の量, 展開 におい,味,色,にごりなどが定められている。 発問5 水道水は,どこから来ているのだろうか? 説明3 水道水が蛇口から出るまでを説明する(図2参照)。 ● 学校のある地域の地図で水源地や浄 住む地域によって異なるが,湖(ダム湖),川,井戸(地下) 水場,配水ポンプ場などを示すとより などから水がくみ上げられ,浄水場で沈澱,ろ過,消毒といっ 身近に感じられる。 水道水はどこから た段階を経て衛生的に処理された後に水質検査をしてから, 来るのか 水道管を流れて各家庭や事業所に供給される。 発問6 水道水の水源水が汚染されたら,どうなるだろうか? 説明4 汚染が増してくると,消毒の時に使う塩素の量が増 水源水汚染の増加 ● 水源水が汚染されたら,消毒に使う 塩素の量も増え,トリハロメタンによ え,トリハロメタンという発がん物質が発生しやすくなる る健康への悪影響も考えられるので, 問題がある。 普段から私たち自身が水源水を汚さな 発問7 私たち一人ひとりはどんな取り組みができるだろう。 いようにすることを確認する。 水と健康の関わり 指示1 体内の水分の役割と,1日に必要な水の量,体内か について ら水分が失われた時の健康への影響についてまとめよう。 安全な飲料水の確 指示2 水源地から蛇口に水が届くまでの流れをまとめよう。 ● 水は人間の生命の維持や健康及び生 活と密接な関わりがあり,重要な役割を 果たしていることを確認する。 まとめ 保について 授 業 ワ ン ポ イ ン ト ✔ 飲料水と健康の密接な関わりについて,自ら意識させることが大切。 ✔ 普段なにげなく使用している水道水の大切さに気づかせる。 ● 水道施設を設けて衛生的な水を確保 していることを確認する。
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