ACT巻取用DCモータのメンテナンス手順

ACT巻取用DCモータのメンテナンス手順
7.
ACT(AZ,M)
201e-1
ACT巻取用DCモータのメンテナンス手順
<概 要>
当社のACT巻取装置は、DCモータによって巻取ローラを駆動しています。DCモータにはカーボンブラシが
内蔵され、モータの回転部に給電しています。長時間稼動しますと、このカーボンブラシが磨耗し、カーボン粉
がDCモータ内部に付着して、DCモータが回転ムラを起こす恐れがあります。このような場合には、編地が均
一に巻き取られませんので、以下の要領でDCモータを分解し、掃除してください。また、カーボンブラシが8
mm以上磨耗した時は、交換してください。
<用意するもの>
名 称
① カーボンブラシ
② ASSY. PARTS FOR OVER HAUL
EP-401DA-1A
KF20-003AA
部 番
2ヶ (オプションパーツ)
1ヶ (オプションパーツ)
<分解手順>
(a)
1)
(1) DCモータ軸の回転が滑らかであることを確
認してから分解を始めてください。
①
(2) DCモータ端面の4ヶ所の丸頭ネジ①の内、対辺
の2ヶ所を十字型ドライバーで取外してくださ
い。
注意
(a)の六角穴スクリュは、レベル調整用ですので、
絶対に緩めないでください。
2)
(1) DCモータの取付穴をガイドスタンド④に通
し、DCモータ軸を左図のように割カラー②の
穴に入れてください。
④
(2) 割カラー②のセットスクリュ③をレンチで締
付け、DCモータ軸を固定してください。
②
③
DCモータ軸方向
2003.11.14 201e とする。
3)
(1) ホルダー⑤をDCモータから取外した丸頭ネ
ジ①のところにスクリュ⑥を軽くネジ込んで
ください。
(締付ける必要はありません)
⑥
⑤
ACT巻取用DCモータのメンテナンス手順
ACT(AZ,M)
201e-2
(2) プレート⑦および蝶ネジ⑧を左図のようにセ
ットしてください。
(3) 蝶ネジ⑧を手で廻し、10mmほど上げると
DCモータの上蓋が取外せます。
⑧
⑦
4)モータ内部の掃除
モータ内部に付着したカーボン粉は、エアーガン
で吹き飛ばす。または、やわらかい布でふき取っ
てください。
エアーガンを使用する時は、ゴーグルをして目にカーボン粉が入らないように注意してください。
カーボン粉をワイヤーブラシで擦って取り除かないで下さい。部品を傷付ける恐れがあります。
5)カーボンブラシ交換
⑨
下図のように10mm飛び出しているカーボンブラ
シが2mm程度まで磨耗した時には、カーボンブラ
シを交換してください。
(1) カーボンブラシ⑨を取外す前に、カーボンブラ
シのワイヤ⑩の状態を目視で観察してくださ
い。
(2) 半田ごてで半田⑪を溶かし、古いカーボンブラ
シ⑨を外してください。
(3) 新しいカーボンブラシ⑨が左図寸法に収まり、
それ以上バネ⑫で飛び出さないような長さに
ワイヤ⑩を調節し、半田付けしてください。
⑨
⑩
約 10mm
⑪
⑫
6) 組付要領
(4) カーボンブラシ⑨が矢印方向に滑らかに動く
ことを確認してください。
(1) 分解と逆手順で行ってください。
(2) DCモータ軸が分解前と同じ程度に滑らかに
回転することを確認してください。