特集学生の研究活動報告−国内学会大会・国際会議参加記 21 思いました．視野を広げるためには知らなかったこグローバルキャリア実践実習を終えて小西とを知る必要があります．尻込みせずに多方面にチャレンジしていく姿勢を身に付けることで視野を広史華げることに繋がると考えました． Fumika KONISHI 数理情報学科 3年 3．企業概要私は前述したように Applied Core Technology Inc. 1．はじめに様にインターン中お世話になりました．こちらの会私は，2014 年 8 月 6 日から 25 日にかけて，グローバルキャリア実践実習に参加させていただきました．6，7 日にサンフランシスコの観光と，シリコンバレーの企業訪問をし，8 日に学生フォーラム， 9 日にキャリアフォーラムに参加し，8 月 12 日から 22 日の二週間，Applied Core Technology Inc. 様にてインターンシップをさせていただきました．社では在日米軍基地関連の住宅などに使われる電気用品，家具を日本へ輸出しています． 4．実習内容 4.1 商品の梱包，出荷手続国際便で商品を輸送するため，梱包作業は隙間ができないよう厳重に行いました．出荷手続きはメールで行われたため，メールでの礼儀作法を学ぶこと 2．グローバルキャリア実践実習参加目的ができました．私は小学生のころから教師を目指しています．しかし，教育の現場は一般社会とは隔離された部分が 4.2 電話会議の見学あるため，一般社会の流通の流れ，勤務姿勢等を知アメリカは国土が広いため遠方の企業と会議を行っておきたいと思いインターンへの参加を決意しまう際，よくテレビ電話や電話での会議が行われました．す．私が見学させていただいた会議の議題は商品開ではなぜ海外インターンを選んだのか．将来教師発の進行の遅れについてでした．になった時のことを考えた時に，実際に目の前にいアメリカでは期限を設定しても守られない場合がるのは私たち以上にグローバルな世界を生きていく多く，口約束はできないそうです．日本のような暗子供たちです．そんな子供たちに何を伝えていけば黙の了解が得られにくく，どうしてもこの日までによいのかを考えるためのチャンスだと考え，海外をお願いしたいという場合はロジカルに説明し納得さ志望しました．また，かねてより苦手だった英語をせる必要があります．日本人との常識の違いを感じ少しでも克服したい，英語を好きになりたいというました．気持ちもありました．そして，異文化交流において，自分からかかわりを作ろうとすることで，コミュニケーション能力の向上も期待していました． 4.3 Outlook, Excel 勉強会 ACT 社では，データの共有を円滑にするために，しかし，一番の目的は視野を広げ，行動力を身に社員のパソコンを全て Apple 社のものに統一され付けることでした．私は「こうしたい」，「こうしよていました．そのため，元 Windows ユーザーが作う」と思ってもなかなか実行に移せず，実現できな業を行いやすくなるように，勉強会が行われていまいまま終わることがよくありました．この渡米といした．この勉強会もそうですが，普段の皆さんの勤う私にとっては大きなチャレンジをすることで，務中の様子を拝見していると，わからないことや疑「とりあえず行動してみる」姿勢を身に付けたいと問点を頻繁に確認しあって仕事を進められており， ― S-5 ― 武器がある人間にとってはそれを発揮できるとてもチームワークの大切さがわかりました．良い環境です．企業家が多く，技術の発展も早いこ 4.4 とでしょう．しかし，十分な学力や実績等を持たなマーケティング（セグメンテーション）二週間の実習で主な内容だったのが，マーケティい人間にとっては厳しい社会です．大手企業に就職ング調査でした．アメリカの国防省は，インターネしたいと思っても，学歴が飛び抜けてよい場合以外ット上に依頼したい仕事を掲載し，競争入札によは小さな会社等で実績を積み上げていかなくてはなり，誰でも仕事を引き受けるチャンスが得られるシりません．ステムを web 上で作っています．私はこのサイト日本は学歴社会だと言われますが，企業の面接で内から ACT 社で引き受けられそうな仕事を選出しは伸び代を考慮して人柄で採用を決めている企業が Excel ファイルにまとめました．多いように思います．アメリカに比べれば平等に誰依頼内容一覧のカテゴリーに Small Business というものがあります．大手企業と中小企業が競合となった際，中小企業が圧倒的不利になります．Small Biz とは大手企業が入札できない仕事依頼のことでもが就職のチャンスを与えられているように感じました． 6．おわりにす．渡米前，私はアメリカに対して弱肉強食のイメ実習参加中，現地や他大学の志の高い人々と関わージを持っていたため，しっかりと弱者に対する救り，普段味わえない刺激を得られました．インター済措置があることに驚きました．アメリカの国をあン中やホストファミリーとの生活の中で知識のなさげて企業家を支援する制度は技術の発展，国の発展や，英語の通じなさから歯がゆい思いをし，自分にのためにとても有力だと感じました．足りないものを見つけることもできました．現地で何か違和感を覚えるたびに「日本だとこう 5．日米の違いについて感じたことなのに…」と無意識に日米の比較を行っていましアメリカ滞在中シリコンバレー周辺の大学を見学た．そのたびに日本の良し悪しや好きなところ，嫌する機会がありました．アメリカの大学は入学するいなところに気付かされました．日本国内にいる間ことよりも卒業することが難しいらしく，勤勉な学は「当たり前」だったことが海外では当たり前でな生が多かったのが印象的でした．学校の設備としていと分かったからこそそれらに気付けたのだと思いも 24 時間使用可能な図書館や，深夜まで勉強するます．学生の安全確保のために自宅，寮まで送迎する制度また，共有する大切さにも気づきました．アメリなど，学ぶ環境が整えられていました．現地大学生カで感じたことは山ほどありますが，それを自分のの学生生活を知って，卒業後に同じ大卒の肩書がつ中に溶け込ませるには，人と話し合い，言葉にするくことがなんだか恥ずかしくなりました．ことが大切だとわかりました．一方日本では大学進学のために高校生が頑張ってこの三週間で得たものは私の一生の財産になりまいます．大学では 3 回生から就活，資格についてのした．準備，手配をしてくださった先生，事務員，セミナー等が頻繁に行われ，大学卒業後にはほとん斡旋企業の皆様，インターン先でお世話になったどの人が一斉に足並みそろえて新社会人です． ACT の皆様，現地でお世話になったホストファミアメリカ滞在中に出会った方々からそれぞれの境リー，快く渡米させてくれた家族，そして，刺激し遇を伺い，アメリカがいかに実力主義か，そしてそ合い，気づきを共有してくれた 16 人の仲間に感謝の実力主義のメリットはもちろん，デメリットも垣の気持ちでいっぱいです．貴重な体験をさせていた間見ることができました．実力主義ということは，だき，ありがとうございました． ― S-6 ―