一眼レフカメラの設定確認についてのお願い 「広報写真のポイント」講師 川西 正幸 ■一眼レフカメラにはさまざまな撮影機能があります。取り扱い説明書で三種類の撮影モードを事前に移 動変更できるように確認してください。設定できない場合は、実習当日に説明しますが、使用説明書には 目を通しておいてください。 1.三種類の撮影モードの名称確認 ニコン系 ①測光モード 多分割測光 中央部重点測光 スポット測光 ②露出モード プログラムオート 絞り優先オート シャッター優先オート マニュアル露出 ③フォーカスモード シングル AF サーボ レリーズ AF サーボ マルチパターン測光 中央部重点測光 スポット測光 キヤノン系 評価測光 中央部重点平均測光 部分測光 スポット測光 P A S M P Av Tv M AF-S AF-C ONE SHOT AI SERVO 2.撮影モードの変更と移動 □設定① 測光モードをマルチパターン測光(ニコン系)評価測光(キヤノン系)に設定してください。 □設定② 絞り値とシャッタースピードの変更は、上記②の露出モードの設定で行います。 絞り値の設定は、露出モードを絞り優先オート「A」 「Av」にして、 「サブコマンドダイヤル」 (ニコン系) 「サブ電子ダイヤル」 (キヤノン)を回転すると変更できます。 *絞り値を「F11」にしてください。 シャッタースピードは、シャッター優先オート「S」 「Tv」にして「メインコマンドダイヤル」 (ニコン) 「メイン電子ダイヤル」 (キヤノン系)を回転すると変更できます。 *1/250 秒に設定してください。 絞り値とシャッタースピードの確認は、ファインダー内とカメラ上部、或いは裏側の表示 パネルで確認できます。 □設定③ フォーカスモードは、シングルオートフォーカスの「AF-S」 「ONE SHOT」にしてください。 □設定④ ISO 感度は、最小感度の「ISO 100・200」に設定してください。 3.スナップ撮影の基本となる撮影モードの組み合せ 測光モード + 露出モード + フォーカスモード 2.の設定を組み合わせると下記のようにスナップ撮影に適した組み合わせになります。 □ニコン系 マルチパターン測光 A AF-S □キヤノン系 評価測光 Av ONE SHOT この講義では、優先オートを使った実習を中心に行います。 実習中に被写体によって絞り値やシャッタースピード、フォーカスモードの変更があります。 変更と設定ができるように確認をおねがいします。 4.ストロボのチェック 室内の撮影実習では、ストロボを使用した撮影が中心になります。必ず下記の手順で出掛ける前にスト ロボのテスト撮影をしてください。 ※カメラの設定:露出モード(1-②)をニコン系は「A」にキヤノン系は「Av」にして、絞り値を 「F8」に します。 ※ストロボの設定は、ニコン系が「I-TTL」に、キヤノン系が「E -TTL」に設定します。 ※撮影方法は、カメラにストロボを取りつけ直接人物に向けて、横位置で2m離れたところからウエス トアップで撮影してください。 ストロボが発光しないとか撮影した画像が真っ白になるようでしたら、カメラとストロボの組み合わ せが合っていないことになります。ストロボを取り外してもう一度しっかりと取りつけて再度テスト 撮影をしてください。それでも駄目ならばストロボを変えてテスト撮影してください。 良くあることですが、フイルム用のストロボを持ってくる方があります。デジタルカメラはフイル ム用のストロボと接点が異なることから発光しても同調しません。 ニコンで良くあることですが、デジタル用のストロボでもカメラとの組み合わせにより発光しない ことがあります。必ず事前にテスト撮影をしてください。 ※機材についてのお願い ■18~70 ㎜以上が実習で使いやすいレンズです。また、24・28~70 ㎜でも問題はありません。 18~55 ㎜、70~200 ㎜を持っている場合は、二本持ってきてください。1 本しか持ってこられない場 合は、18~55 ㎜にしてください。 ■ストロボ撮影では、 天井バウンスの実習を行います。 発光部が左右上下に回転するものがベストです。 ■撮影実習中にモニターでチェックすることが多くなります。バッテリーをフル充電しておいてくださ い。ストロボ用の電池も忘れないように 1 セット持参して下さい。 ■カメラの取扱説明書は必ず持参してください。
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