小笠原の植物 小笠原全島の維管束植物は688種その内の21.8%150種が小笠原固有植物である。 日本全体の維管束植物はおよそ7000種と言われている。それに対し688種は多いのか少ないのか。. 今回の観察は父島と母島に8日間滞在し、維管束植物128種、その内36.7%47種が小笠原固有種であった。 ○印=小笠原固有種 ×印=侵略的外来種 NO 種 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 名 オオバシマムラサキ ○ アカギ × オオバナセンダングサ オガサワラグミ ○ オガサワラクロガヤ ○ オガサワラビロー ○ オガサワラホソバエノキ ○ オガサワラヤブニッケイ ○ カエンボク ガジュマル ギンネム クロツグ コトブキギク シマイスノキ シマグワ シラゲテンノウウメ シロテツ セイロンベンケイソウ ソウシジュ タコヅル タチテンノウウメ タコノキ テリハハマボウ テリハボク ハスノハギリ ホナガソウ ムニンアオガンピ ムニンエノキ ムニンディゴ ムニンネズミモチ モクマオウ ハイビスカス × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × NO 種 名 NO 種 名 33 ヤロード ○ 65 シマクワズイモ ○ 34 アオノリュウゼツラン 66 シマツレサギソウ ○ 35 コメツブウマゴヤシ 67 シマトウガラシ ○ 36 オオハマボウ 68 シマホルトノキ ○ 37 コバナムラサキムカシヨモギ 69 シロヒルガオ 38 シュロガヤツリグサ × 70 ムラサキカタバミ 29 チョウジタデの仲間 71 テリハコブガシ ○ 40 チトセラン(トラノオ) 72 トウワタ 41 バラアサガオ 73 ハウチワノキ ○ 42 モモタマナ 74 ヒノキバヤドリギ 43 コシナガワハギ 75 フサシダ ○ 44 イヌシロソケイ 76 ムニンチク ○ 45 オニタビラコ 77 ムニンヒメツバキ ○ 46 ハイニシキソウ 78 ムニンフトモモ ○ 47 ヒメギンネム 79 ムニンヤツデ ○ 48 ブーゲンビリア 80 モクタチバナ ○ 49 マニラヤシ 81 ムニンシュスラン ○ 50 グンバイヒルガオ 82 ヤハズカズラ 51 アコウザンショウ ○ 83 イソフジ ○ 52 ムニンイヌグス ○ 84 オオバナカリッサ 53 イヌホオズキ 85 クサトベラ 54 オオシラタマノキ ○ 96 ハナイバナ 55 オオタニワタリ ○ 97 ホウオウボク 56 オガサワラシコウラン ○ 88 モンパノキ 57 オガサワラリュウビンタイ ○ 89 ココヤシ 58 キバンジロウ ○ 90 ゴバンノアシ 59 クジャクヤシ ○ 91 シマレモン 60 ゲットウ 92 ナガエツルノゲイトウ 61 ゴムノキ 93 ナガバフタバムグラ 62 シマウツボ ○ 94 サンランファ 63 コクラン 95 シマシャリンバイ ○ 64 ランタナ 96 オオハマオモト NO 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 種 名 シマモクセイ ハナチョウジ ムニンノボタン トックリヤシ トックリヤシモドキ ナンヨウザクラ オオギバショウ ゲッキツ カンヒザクラ ジュスサンゴ ショウベンノキ ソウセージノキ バナナ ハマゴウ マサキ アカテツ シマギョクシンカ トキワイヌビワ ムニンハマウド シマヒゲシバ アカバナルリハコベ イチビ ムラサキオモト アリアケカズラ テイキンザクラ コダチヤハズカズラ セイバンモロコシ ウラジロエノキ ムニンツツジ パパイア マルハチ(ヘゴ) ムニンナキリスゲ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ その他の生物 哺乳類=固有種としてはオガサワラオオコウモリだけで夕方飛んでいるのを見た人もいたようだが 確認出来ていない。宿の近くにねぐらの木があるようだが立ち入り禁止になっていた。 人間の侵入とともにやってきた猫・ネズミ・野生山羊等特に猫は野生化し固有種の野鳥を捕食している。 山の各所に猫・ネズミの捕獲籠が設置されている。 爬虫類=固有種はオガサワラトカゲだけで母島で確認できた。 他には一番問題になっている人間が持ち込み野生化しているグリーアノールが全島に繁殖し固有種の オガサワラゼミ等が食べられ絶滅の危機にある。捕獲作戦中。 両性類=固有種はいなかったが人間が持ち込んだと思われるオオヒキガエルの死骸を確認した。蛇はいない。 鳥 類=固有種のカツオドリ・ハシナガウグイス・メジロ・メグロ・オガサワラヒヨドリは確認できたが オオミスナギドリ,天然記念物のアカガシラカラスバトは確認できなかった。 外来のものではイソヒヨドリ・オオバン・カモメ・アオサギ・ダイサギが確認できた。 昆 虫=もともと18種で極端に少ないが目視出来たのはセイヨウミツバチと2mmほどの蟻だけであった。 固有種のオガサワラゼミはグリーンアノールに捕食されほぼ絶滅状態のようだ。 海中生物=大きな目的の一つザトウクジラの子育てはこんなに近くで見て良いのかと思うほど親子の生態が 観察出来た。船頭のサービス精神が旺盛でクジラには気の毒であったが・・・。 ザトウクジラの他にはバンドウイルカとアオウミガメ、船底の下に鯖の入った籠を沈め、ウミヘビやクエ等の 大きな魚が貪るように餌を食べる様子も観察出来た。 た。
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