- 43 - 指導のポイントの概要 立体の見取図や展開図、体積を求める学習

算数-小学6年
改善のポイント
立体の学習は、反復(スパイラル)による指導で理解させましょう
○指導のポイントの概要
立体の見取図や展開図、体積を求める学習では、既習の直方体や立方体について復習することが
大切です。実際に立体模型を用いて面の形や面と面のつながりを思い出させ、確かめさせましょう。
立体について観察したり構成したりする活動を反復(スパイラル)による指導で進めていくことが、
見取図や展開図、体積の求め方の理解を深めます。
○指導の実際
単元名「角柱や円柱の体積の求め方」(小学6年)を例として
学習活動の例
1
いろいろな角柱・円柱模型を見て、
立体の名前を答える。
2
指導のポイント
・教師が立体を提示して、その名前を答えさせます。
5年生で学習した内容を思い出させます。
立体模型について、似ているところ
や違うところを見つけて発表する。
似ているところは、
・周りの面の形が長方形
童が自由に手にとってさわれるようにしましょ
・側面の辺がみんな平行
う。
・側面の辺が底面と垂直
・1グループの人数が多くなる場合には、児童が
・2つの底面が平行
模型を見て比較する時間を長めに確保しましょ
・2つの底面の形が同じ
う。
違うところは、
・底面の形
(底面の形が立体の名前になる)
・円柱だけは、曲面がある
3
・1グループに1セットずつ模型を用意して、児
立方体、三角柱、円柱の見取り図を
かく。
・表現のしかたは、児童それぞれの表現で構わない
ので、自分の言葉で発表させましょう。
・発表内容については、必ず模型を使って見せな
がらクラス全体で確認しましょう。
それぞれの立体の特徴を捉えていれば正解としま
す。ただし、全体の場ではかき方の約束をきちん
見取り図をかくときの約束は
・・・・。
と確認しましょう。
・見える辺は実線、見えない辺は点線でかく
・平行な2辺は平行にかく
4
5
立方体と円柱の展開図をかく。
展開図をかくときの約束は・
展開図をかく前に、必要な面の形と数、辺の長さ
・・・。
を確認しておきましょう。
立方体と直方体の体積を求める。
体積の求め方は、
(1 辺)×(1 辺)×(1 辺)
・簡単な数値で体積の求め方を復習します。
計算だけでなく、言葉の式をきちんと確認しましょ
う。
(たて)×(よこ)×(高さ)
6
三角柱(底面が直角三角形)の体積
の求め方を考える。
同じ三角柱2つをくっつけた
・同じ三角柱2つをくっつけると1つの直方体になる
ことから、三角柱の体積は直方体の体積の半分であ
ることに気付かせます。
ら、どんな形になるのかな?
7
三角柱の体積の求め方を理解する
・(三角柱の体積)=(直方体の体積)÷2
三角柱の体積は、直方体の体
=(たて)×(横)×(高さ)÷2
積の半分だから・・・・。
=(たて)×(横)÷2×(高さ)
=(三角形の面積)×(高さ)
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