古典落語には、猫がよく登場します。題名に「猫」の文字がつく噺をざっと 挙げみると「猫の災難」、「猫怪談」、「猫久」、「猫足」、「猫退治」、「猫忠(=猫の忠 信)」、「猫と金魚」、「猫と鼠」、「猫の恩返し」、「猫の皿(=猫の茶碗)」・・・といろ いろ。その他チョイ役で猫が登場する噺を挙げると数限りないでしょう。 猫は、ご隠居さん、旦那さん、おかみさん、番頭さん、与太郎、大家さん、熊さ ん、八つつあんと共に、江戸の長屋や町並みにしっとりと溶け込む、とても重 要なキャラクターなのです。 愛猫トラとタマと暮らす立川志の春さんは、猫が登場する落語と、お楽し みのもう一席をお聞かせします。そして、NHK−Eテレ『オイコノミア』のアニ メーション、イラストレーションを手がける浅生ハルミンさんとのトークで 、猫と人間との睦まじいおはなしに花を咲かせます。二人のパフォーマンス は、今年4月∼6月に三重県立美術館で開催された『猫まみれ展』でも行われ ました。さあ、舞台は落語の世界から、日常のひとこま、さらには異国の街角 にまで膨らんでゆくかもしれません。街路樹も色づく初冬のひととき、‖おは なしで猫を愛でる会日を、ごゆっくりお楽しみください。 L三 立川志の春 昭和51年大阪府豊中市生まれ。平成14年立川志の輔に入門。23年1月に二つ目昇進 を果たす。IVYリーグの名門YaIe大学卒業∼三井物産勤務という異色の経歴の持ち 主。英語を駆使した落語も得意とし、シンガポールや国内で英語落語の会を開催。 隔週で英語によるラジオ番組「RAKUGO」(TOKYOFMWORLD)を配信中。25年には CDブック『誰でも笑える英語落語』をリリースした。さらに著書『あなたのプレゼ ンに「まくら」はあるが落語に学ぶ仕事のヒント』『自分を壊す勇気』を出版する。 日比谷コンベンションホールなどで月例独演会を開催。愛猫トラとタマと暮らす。 【立川志の春公式WEB】http://Shinoharu.com/<tWitter>@Shinoharu2002 浅生ハルミン 昭和41年三重県生まれ。イラストレーター、エッセイスト。現在放映中のNHK−Eテ レ『オイコノミア』でアニメーション、イラストレーションを手がける。著書に『私 は猫ストーカー』『猫座の女の生活と意見』『三時のわたし』などがある。『私は猫ス トーカー』は平成21年に映画化ざれた。青幻社から出版されている動くハルミンワ ールド『猫のパラパラブックス』は現在7巻が発売されヒット中。最新刊『猫の目散 歩』が中公文庫より発売中。ぜひ読んでね! 【浅生ハルミンの「私は猫ストーカー」PaSSage】http://kikitodd・eXbIog・jp/ <tWitter>@harumin_tOdd
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