品川区立学校アンケートの分析

品川区立学校アンケートの分析
平成27年度の「品川区立学校保護者アンケート」
「品川区立学校児童アンケート」を分析しました。
各項目において、本校のデータを区平均と比較したり、ここまでの教育活動や児童の実態と照らし合わ
せたりして分析いたしました。さらに、次年度の学校経営方針の策定に連動させることを意識して、6
つのテーマに沿って分析結果をまとめました。今後、本校の校区教育協働委員会での検討と承認を経て、
学校経営方針や教育課程が決定されていきます。
(児)……「品川区立学校
児童・生徒アンケート」からのデータ
(保)……「品川区立学校
保護者アンケート」からのデータ
(実)……「実際に見受けられる児童の様子」
【1】定着まで責任をもつ学校での学習指導と家庭学習の促進を
▶「わかる、できる」という達成感の重視
▶基礎力定着時間を確保した授業の工夫
▶上神タイムの確実な実施
▶家庭学習の促進
▶学力調査の分析結果に基づく弱点補強
<アンケートから>
○学校以外での学習時間は非常に少ない。
(児)
「学習塾に行っていない」5・6年60%以上
区平均37%
(保)
「家庭での学習時間が1時間以内」は学校平均70% 区平均58%
○学校の授業の理解度は低め。
(児)
「学校授業はよくわかっている」に対し「そう思わない」
「無回答」は10%~20%
○大学卒業にはこだわらない保護者が比較的多い。
(保)
「四年制大学まで進学させたい」学校平均65% 区平均76%
【2】学習規律と生活規律を重視した統一性ある指導を
▶学習ルール、生活ルールを見直す。
▶徹底事項と努力事項を確認し、教師によりブレのない一貫した指導。
▶家庭の協力も得て望ましい生活習慣の定着を図る。
<アンケートから>
○家庭でのルールが不徹底になりがち
(保)
「テレビ視聴やゲームの時間を決めている」学校平均18% 区平均27% また、
1年では区平均だが学年が進むと急に低下していく傾向あり。
○学校や公共のルールを守らせようとする保護者の意識は高い。
(保)学校平均も区平均も62%
(実)児童のきまりを守る意識は低く。常に意識させないとすぐ崩れる。
【3】SNSの正しい使用方法の指導を
▶「SNS上神ルール」を児童・家庭に周知し「家庭ルール」の徹底の呼びかけ
▶セーフティ教室でSNSの危険性等を児童・保護者に啓発する。
▶SNSの基盤となるルールを発達段階に応じて指導する。(言葉遣い、相手の気持ち、いじめ、
人権)
<アンケートから>
○携帯電話やスマートフォンの使用に不安がある。
(児)
「家のルールない。守っていない」3年20%
4~6年10%以上
(児)
「メール、SNS使用経験者」4~6年平均40% 区平均17%
○PCでゲームをする児童が多い
(児)3~6年平均で68% 区平均は57%
(児)
「オンラインゲーム使用者」5年50% 区の5年平均24%
○「いじめはいけない」という強い意志が不足している。
(児)
「そう思う」と回答した児童が3~6年平均69% 区平均82%
【4】コミュニティースクールの取組を推進し、地域との連携を
▶上神CSによる学校支援ボランティア体制の充実
▶上神CSが主催で収穫時期に「ぶどう祭り」を実施する。
▶校区教育協働委員会による「学校評価」と「経営方針の承認」
▶「学校評価」の成果目標では、
「児童・生徒アンケート」を十分に活用する。
▶分科会形式も工夫し、校区教育協働委員会を計画的運用する。
<アンケートから>
○学校に対する満足度は高い。
(保)
「通っている学校に満足している」学校平均90% 区平均44%
(保)
「希望申請をしないで指定校に入学した」学校平均81% 区平均66%
○保護者は学校に対して協力的
(保)
「学校の活動に協力してきた」学校平均100% 区平均81%
(保)
「PTA活動に積極的に参加してきた」学校平均80% 区平均67%
○学校と地域との連携は評価されている。
(保)
「お子さんの通う学校は地域と連携している」学校平均97% 区平均91%
(実)上神CSを中心にして、地域との連携が一層深まっている。
○地域や社会への児童の貢献意識は低い。
(児)
「地域や社会をよくするために何をすべきか考えることがある」3~6年平均40%
区平均60%
(保)
「積極的に参加させている」という保護者は学校平均56% 区平均48%
○児童に挨拶しようとする意識はある。
(児)
「近所の人に挨拶をしている」3~6年平均70% 区平均61%
【5】校内研究を英語の授業研究に
▶区独自の指導体制(1・2年は外国人講師、3~4年は日本人英語教師)
▶ジョイントストーリー・テリングとリテラシーの2本柱を教師が研修を通して理解する。
▶担任教師がT2としての役割を学ぶ
<アンケートから>
○外国に対する興味は低め。
(児)
「外国人と友達になったり、外国のことをもっと知りたい」5・6年65%
区平均75%
(実)平成29年度から本校も品川区の英語カリキュラムに基づく授業への転換をはかる。