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毎日1時間以上の
毎日1時間以上の
家庭学習をしよう
家庭学習をしよう
なかなか実行できない家庭学習。
他にやりたいこと・やるべきことがある
のかもしれませんが、せっかく授業で学ん
だことも、復習しなければ忘れてしまうの
です。
海馬をだます?
海馬をだます?
悲しいことに、英単語は覚えなくても生
死に関係するような重要事項とは捉えられ
ませんから、海馬は30日のうちにキレイ
に忘れてしまう、という具合です。
英単語だけではなく、勉強して覚えたこ
とは、たいてい勉強終了後4時間で、半分
近くも忘れてしまうそうです。24時間後
では70%消えるというデータもあるよう
です(エビングハウスの忘却曲線)
。
せっかく覚えても海馬から忘れられてし
まっては、勉強しても時間のムダになって
しまいます!
脳のお話です。
例えば、英単語を100個、完璧に覚えた
とします。でも、どんなに完璧!と思って
いても、それは脳の内部(詳しくは大脳皮
質)に記憶されることはないそうです。ち
なみに大脳皮質に記憶されたモノは数十年
間、ひょっとすると死ぬまで忘れない?ぐ
らいスゴイ記憶になるとか。
「じゃあ、覚え
た英単語はどこ
へ記憶された
の?」って思い
ますね? 実は
記憶の一時預か
り所「海馬(カ
イ バ )」 に 記 憶
されているのです。海馬とは「タツノオト
シゴ」のことです。そんな形をしてること
から命名されたとか。
海馬は日常生活の聞いたことや思ったこ
となど、膨大な情報をすごい早さで覚えて
いく脳の一部分です。反面、すごい早さで
覚えたモノも「生命に関わる情報」などの
とても大切なモノ以外は、すぐに忘れてし
まう、という特徴もあります。実際には3
0日くらいかけて「大事なモノ」と「そう
でないモノ」に仕分ける作業をしているそ
うです。つまり、30日くらい過ぎた頃、
大事なモノだけを脳の大脳皮質へ刻み込ん
で、無事にいつまでも忘れない記憶が完成
するわけです!
そこで、この海馬の特徴を利用し、海馬
をちょっとダマすのです!
「この英単語は、
自分にとって、とてもとても大事なモノな
んだぁぁぁぁ!!!!」って。
方法は…
とにかく「繰り返し」です。
必殺技も近道も残念ながらありません。
海馬の記憶は4時間で約半分になってし
まうので、そこでもう一度英単語を覚えさ
せるのです。すると海馬の記憶は全部復活
し、次の4時間後は1回目に比べて記憶が
消えにくくなるわけです。2回目、3回目
と同じ単語を記憶させると、海馬の記憶は
さらに頑強なものになります。例えば、家
に帰って英単語を30個覚えたら、夜寝る
前にもう一度サラッと見直すとか…。
この繰り返しをしていけば、海馬は何度
も何度も覚えさせられるので、
すっかり
「こ
の英単語は大事なモノなんだ!」と判断し
大脳皮質へ…。
すると「忘れない記憶」となるのです。
「その日にやる復習がとっても大事なこと
くらい、わかってます。でも、やる気にな
れないんです」という人も、もしかしたら
いるかもしれませんね。
とにかくやる!
とにかくやる!
また脳の話をします。
側坐核(そくざかく)は脳の真ん中に左
右ひとつずつ
ある小さな器
官です。
側坐核に刺
激を受けると
勉強の「やる
気」が出るの
ですが、この
側坐核は、あなたがやる気を出そうと思っ
ても、なかなか活発に動き出しません。
では、どうすればこの側坐核が活発に働
き、やる気が出て勉強できるのか…
答えは「実際に行動する」です。
部屋の片付けが面倒でやる気が出なかった
けれど、始めてみると必要以上に部屋を片
付けていた、などなど。乗り気ではないけ
ど、
やり出すと続けていた…なんてことは、
たくさんあると思います。
勉強も同じです。
ただ行動に移すだけでいいのです。
.......
ほんの一歩、
行動を起こさないだけで
「や
る気」は起こらず、そのためにストレスを
感じ自己嫌悪におちいり、どんどんマイナ
スの方向にまわります。 . . . . .
逆に、ほんの一歩行動を起こすだけで、
「やる気」は引き出され、やっていくほど
楽しいと感じ、出来ている感じがストレス
を無くし、
やればやるほど脳が刺激され
「や
る気」が引き起こり、どんどんプラスの方
向にまわりだします。
ほんの一歩、初めの一歩だけ、あなたの
意思があなたの身体を少し動かせれば、勉
強への熱意は、あふれるほど湧きあがるの
です(^o^)b
「それも知ってます。でも、行動が始めら
れないんです」という人。いるでしょうね。
そんなときは、最初に少しだけ背中を押し
てもらいましょう。
側坐核は作業することで興奮して活発に
動き出し、やる気につながります。これを
「作業興奮」といいます。
褒められよう
褒められよう
とりあえず動くこと。
まずは問題集や教科書を開き、手を動か
し問題を解く、英単語を発音するなど実際
に行動すると、脳に刺激が与えられ側坐核
が活発に働きだし、勉強する「やる気」が
出るのです。そして、ひとたび側坐核が働
き出すと、どんどん「やる気」は出てくる
そうです。つまり、
「やる気」は行動しな
ければ出てこないのです。
「褒められたら嬉しくて勉強し始められる」
というならば褒めてもらいましょう。
いや、
「ビシッと叱られた方が、動き出せる」と
いう人は、それを言ってもらいましょう。
誰に? 家庭学習の話をしているのです
から家族に、です。あなたのことを一番理
解してくれているのは、家族でしょう。
ただ、褒めてもらうためには、褒められ
るだけの理由や言動が必要ですけどね。
勉強しなきゃと思っているのに
「やる気」
が起こらず、悩んでいるでしょ?悩む必要
なんてないのです。ほとんどの人が同じよ
うにやる気が出ないのですから。
矛盾しているようですが、実際に経験し
たことがあるはずです。例えば、行くまで
嫌で嫌で仕方が無かったけど、いざ行って
みるとやる気が出てき(て楽しかっ)た。
何がなんでも続ける。
そう思えることは何があるだろう。
なんとなく続ける。出来れば続ける。
そう思って始めることはたくさんあるけど
何があっても続ける!
と思えることはそう多くないかもしれない。
たまにはそんな強い決断をしてみても
いいかもしれない。