仕事で苦しむ人、苦しまない人の 「考え方」

プロローグ
プロローグ
仕事で苦しむ人、苦しまない人の「考え方」
「やる気を出せ!」
「根性を入れろ!」
「夢を持て!」
あなたも一度や二度は言われたことがあると思います。私もあります。
このようなことを言う大人はどこにでもいるものです。
でも、その後のあなたは、
「やる気を出せ!」と言われて成果が上がりましたか?
「根性を入れろ!」と言われて仕事がうまくまわりましたか?
「夢を持て!」と言われて夢に近づくことができましたか?
おそらく多くの人が何も変わっていないはずです。
そればかりか、心の中で「見当違いな」反発をしているのではないでしょうか?
001
い
ま
「やる気・根性・夢なんていう精神論じゃ、うまくいくわけないよ。もっと、現在の
時代に合ったビジョンや戦略がなければ……」と。
私が「見当違いな」と言ったのは、あなたの人生がうまくいかない理由が、精神論
やビジョン・戦略の問題ではないからです。
た
ましてや「やる気」
「根性」
「夢」がないからだ、なんて言うつもりもありません。
あなたがいつまで経っても変わらない、救われない、仕事が苦しいのは、「自分か
ら動けていない」ことに、すべての原因があるのです。
恐怖感や義務感は「行動=成果」に直結する
少 し 自 分 の 行 動 を 振 り 返 っ て み て く だ さ い。 他 人 か ら 言 わ れ て や る こ と に 対 し て
「恐怖感」や「義務感」を感じたことはありませんか?
上司に言われたから「やらなきゃいけない」「言われる前にやろう」などと恐怖感
で動いてみたり、同僚からの頼まれごとには「しょうがないなあ……」という義務感
をどこかで感じているのではないでしょうか。
002
プロローグ
私たちは、どんな人間であっても「自分の考え」を持っています。生まれてから、
今まで生きてきた過程で身についた「価値観」です。
価値観によって、私たちはすべての物事を判断しています。ですから他人の意見が
「自分の価値観」と違った場合、反発するのです。
その反発は、あなたの行動(=成果)に直結しています。
だからこそ、他人から「やる気・根性・夢」などのキーワードを並べられても、成
果が上がらない、仕事がうまくまわっていかない、いつまでも経っても夢が実現しな
いのです。
「やる気・根性・夢」は「ストレスのカタマリ」
成果を出す一番簡単な方法は、
「やる気・根性・夢」を捨てることです。
正確にいえば、他人から言われてつくった「やる気・根性・夢」を自分の中から、
いったん排除するのです。
他 人 か ら 言 わ れ て つ く っ た「 や る 気・ 根 性・ 夢 」 と い う の は「 ス ト レ ス の カ タ マ
リ」です。このストレスが一番のクセモノなのです。
003
ストレスは「成果につながる行動に負荷をかける」だけです。それがなくなれば、
成果は確実に上がります。
私がいい例です。
代半ばで年収
やる気も、根性も、夢もない、ただのフリーターの身でありながら、人数合わせで
採用された営業という仕事で、全国3000人の頂点に立ち、わずか
少しだけ思考を変えるだけですから、簡単で誰にでもできます。
生まれ、どんどん理想とする自分に近づいていくはずです。
成果も100%上がります。一度捨てたはずの「やる気」「根性」「夢」も、自動的に
本書を読んでストレスがなくなれば、あなたの人生は100%変わります。仕事の
でも、もう安心してください!
それは、私がフリーターで、ストレスが「0(フリー)」だったからです。
現在は自分の会社をつくることもでき、充実した毎日を送っています。
1200万円、フリーター時代の9年間で1億円を稼ぐことができました。
20
004
プロローグ
わ
私は自分の人生を振り返って、やる気・根性・夢というのは、無理やりつくるもの
ではなく、自動的に湧き上がってくるものだ、ということを強く実感しました。
お金も同様です。
無理をしたから、頑張ったから、稼げるようになったわけではなく、「少しだけ考
え方を変え、無理なく自分から動けるようになった」ことで、自動的に、自分の銀行
口座にお金が振り込まれるようになった、と表現するほかありません。
心が弱い僕たちは「思考」を変えたほうがいい
小さい子供には「ストレス」というものがありません。
自分がやりたいと思ったことはやる、やりたくないことはやらない。過去に苦い経
験もないから失敗することや恐怖もない。何も考えず、心のおもむくままに生きてい
る。だからストレスもなく、発想も豊かなのです。
仕事で成果を上げるには、このストレスがない状態にすることが一番の近道です。
私自身が「子供」のように生きてきました。
005
先にも述べたように、いわゆるフリーターです。私がこれまで正社員として働いた
代のころを振り返るたびに、フリーターをやっていてよかったとつく
のは、たったの3年間だけです。
でも私は、
づく思います。
が広まるのです。
せん。どのような働き方であっても「思考を変えるだけ」で、あなたの無限の可能性
もちろんフリーターにならなければ、この思考を手に入れられないわけではありま
どいいと思います。
員」になるくらいなら、ストレスもなく、生き生きと働くフリーターのほうがよっぽ
親の顔色をうかがって「大企業」を目指したり、世間体を気にして無理矢理「正社
もしあなたが今、フリーターだとしても、あせる必要はありません。
だからです。
「ストレスフリー思考」によるもので、この思考を手に入れたのが、フリーター時代
なぜなら、
代半ばから年収1200万円を稼ぐことができたのは、まぎれもなく
20
20
006
プロローグ
「正社員思考」を捨て「フリーター」のように生きよう
「どうしてこんな時代に生まれてしまったのだろう?」
「いつになったら景気が回復するのだろうか?」
「年金は本当にもらえるのだろうか?」
このような不安を抱えながら、多くの人がしがみつく「正社員」という肩書き。
就活で何社も落とされている学生や転職に失敗した若者たちの中には、出世なんて
しなくていいから、とにかく正社員になりたい、そう願う人が大勢います。
「2000万人フリーター時代到来」などと言われていますが、フリーター予備軍を
含めると、もっと膨大な数の人が将来に不安を抱えて生活をしています。
「仕事なんて選ばないし、給料だって安くてもいい、正社員になれるなら、とにかく
頑張ります!」
このような言葉を聞くたびに、私の胸は痛みます。
007
「本当にそれでいいの?」と聞くと、
「はい!」と、透明で真っ直ぐな返事が返って
くるから、なおのこと悲しくなってしまいます。
本書を通じて私は、みなさんに「自分自身の可能性」を見つけていただきたいと思
っています。それは、誰もが持っている可能性です。
生活のためだけに「正社員」にしがみついているのであれば、存在しない保証や安
定を追い求める正社員思考のまま、一生、不安の中で不満だらけの人生を送ることに
なってしまいます。
多くの人の「行動や考え方」はストレスに支配されている
少し考えてみてください。世の中が正社員を推奨する理由は簡単です。
あなたに一定の税金を払ってもらいたい、あなたに継続的に消費してもらいたいか
らです。経済をまわすためには当然のことですが、ここに問題があります。
本来、私たちはもっと自由なはずです。
仕事も趣味も食べ物も、行きたいところだって自由でいいはずです。
しかし世の中は、あなたを「ある一定のパターン」にはめようとしてきます。
008
プロローグ
「あなたもまわりと同じように正社員になりなさい!」
「正社員にならないと、生涯受け取る額にこんなにも差が出ますよ!」
「フリーターたちが国をダメにしているんだ!」
うら
私は「正社員」に対して恨みがあるとか、世の中の人々や一般的な考えに反発する
ために本を書いているわけではありません。
まわりの声に押されて負荷がかかっているのであれば、まずはそのストレスを取り
除きましょう、と提案したいのです。
満員電車に無理やり押し込まれると身動きが取れなくなるのと同じで、まわりに洗
脳されると、一番大切な「考え方」まで身動きが取れなくなってしまいます。
ですから、あなたの行動や考え方を制限している原因を取り除き、無理に頑張るの
ではなく、自然に動き出せる状態を目指すことが大事だとお伝えしたいのです。
その結果として、あなたの選ぶ道が現在の仕事であったり、「正社員」と思えるの
であれば、それは素晴らしいことだと思います。
009
ここまで読んで、辞表を提出してしまう方はいないと思いますので、もう少しだけ
正社員にとって痛い話を続けます。
「あなたの仕事」は「あなたである必要性」がありますか?
不景気と言われるようになってからずいぶんと経ちますが、本当の不景気はこれか
らです。日本の労働環境が、これまで以上に悪化するのは間違いないでしょう。
なぜなら、日本の労働が海外に流れているからです。とくに生産拠点は、どんどん
人件費の安い国に移転しています。
今までは中国が代表的でしたが、人件費の高騰に伴い、今後はインド、ベトナム、
ミャンマーなど、さらに人件費の安い国にシフトしていきます。
また、今後日本は高齢化率が上昇し、その割合も増えていきますので、消費がさら
に低迷するのは確実です。
生産しても売れないとなれば、企業も日本人をターゲットにしたビジネスから離れ、
外国人を対象にしたビジネスを展開していくことになります。
010
プロローグ
ここで少し考えていただきたいのですが、外国人がお客様になるということは、従
業員も外国人にしたほうがいいと思いませんか?
人件費が安くて、優秀な外国人はたくさんいます。正社員として、日本人一人に支
払う給料で、海外では何人もの優秀な人材を雇うことができる国もあります。
こうなってくると、必要のない日本人をリストラしようと考えるのが当然です。
何年も一生懸命働いてきた正社員にとってはひどい話ですが、会社は生き物です。
この競争社会で、のんきなことを言っていると会社自体が死んでしまいます。
私は、単に正社員を否定しているわけではなく、会社はどうして「非正規雇用」を
採用したのかを考えていただきたいのです。
会社は、利益を追求しなければ死んでしまいます。会社が死んでしまうということ
は、そこで働く人々が職を失うということです。
もう少し落とし込んで考えてみると、
「今、働いている会社の商品やサービスは、このまま売れ続けていくだろうか?」
「自分が消費者の立場なら、それをずっと使い続けていくだろうか?」
011
このように、別の視点で考えてみることが大事です。
そうすることで、
「非正規雇用」が増え続ける理由がわかるはずです。
契約社員がフリーターに、正社員もフリーターになる
では、なぜ会社は「非正規雇用」を採用するのでしょうか?
正社員より非正規雇用のほうが「人件費が安いから」というのが理由のようですが、
もう少し突き詰めると、会社自体の将来が見えないからです。
リーマンショック以降、一斉に派遣切りが行なわれましたが、まさにあれです。
非正規雇用は何かあったときに切りやすいのです。
そして、次にターゲットとなるのが「契約社員」です。
「契約社員やパートなど働く期間が決まっている有期雇用の労働者が同じ会社で
5年を超えて働いた場合、本人の希望に応じ期間を限定しない『無期雇用』への
転換を企業に義務付ける改正労働契約法が参院本会議で民主、自民両党などの賛
成多数で可決、成立しました」
012
プロローグ
このニュースは一見、契約社員にとってはいい内容のようにも思えますが、会社の
抜け道としては、5年になる前に契約更新を行なわなければいいだけの話です。
いくら法を改正したとしても、働く側のメリットにはならないでしょう。
かといって、正社員が安全ということはまったくありません。
会社に勤めるということは、その会社の経営者に自分の人生を預けているのと同じ
です。毎日会社に行って、与えられた仕事をこなしていると、それが当たり前のよう
になり、
「いつまでも続くだろう」と錯覚してしまいがちです。
ところが、先に述べたように会社は生き物です。いつ危険な状態になるかわかりま
せん。ですから、これからの時代は「正社員だから安全」とはならないのです。
契約社員も正社員も、突然フリーターになる可能性も十分にあり得るのです。
あなたの可能性を広げる「ゴールデンルール」がある
ここまで読んで、あなたがまず始めなければいけないことがわかったと思います。
つまり、それは自分だけの足で生きていくということです。
013
本編で詳しくご紹介しますが、そのためにはストレスをなくし、無理なく、仕事で
成果を出すことが不可欠です。本書を上手に活用してみてください。
ここで簡単に内容をご紹介しておきます。
【第1章】では、
〈心が強くない人が仕事で苦しまない思考法〉というテーマでお伝
えします。
「もし、あなたの理想が100%かなうとしたら、あなたは必ず挑戦しませんか?」
多少つらいことがあったとしても、途中であきらめたりはしないはずです。むしろ、
つらいことさえも楽しく思えて、充実感に満ちあふれることでしょう。
ここでは、あなたの人生が思いどおりにいく「根拠」をお伝えするとともに、あな
たが仕事の苦しみから抜け出す方法をお伝えします。
これまでの「思考」
「常識」を手放して楽になってください。
【第2章】では、
〈やる気・根性・夢がなくても目標達成できる3つのコツ〉という
テーマで、成功を手に入れるための「考え方」について書いています。
014
プロローグ
多くの方々は、小さいころから「我慢」することで、精神が鍛えられると教わり、
社会に出てからも、いくつものつらいことに耐えてきたと思います。
でも、そのつらさに見合うだけの成果や報酬を手にすることができたでしょうか。
首を横に振るみなさんが「我慢」と引き換え得たものは、実は「ストレス」です。
どうして夢が実現しないのかを掘り下げていくと、「ストレス」が大きく影響して
いることに気づくはずです。
常識に縛られることで多くのストレスを抱え、そのストレスによって自分自身の動
きを止めてしまっているのです。
成功とは、特別な能力を持っていなければできないものではありません。考え方を
少し変えてみるだけで、あなたも成功へと一歩近づくはずです。
【第3章】では、
〈仕事のストレスを最大限まで下げる働き方〉というテーマでお伝
えします。
私たちは、仕事で思うような結果が出な か っ た と き、「 自 分 に は 能 力 が な い ん だ 」
と思ってしまいます。そして、そんな落ち込んでいる状態の中でも、やる気の出ない
015
かつ
自分に無理やり喝を入れて「やる気」を出そうとしてしまいます。
しかし、仕事で思うような結果を出せないのは、あなたの能力が原因ではありませ
ん。無理にやる気を出そうとしても、結果にはつながらないのです。
原因はすべてストレスにあるからです。
この章では、どうしたらストレスを最大限に下げられるのか、仕事の苦しみをなく
す働き方について書いています。
【第4章】では、
〈ムダなエネルギーをやる気スイッチに変換する7ステップ〉とい
うテーマでお伝えするとともに、ストレスフリー思考を実践するためのワークになっ
ています。
すべての人に共通することですが、ストレスの内容には個人差があります。
本書は、読んでうなずくだけではなく、実際に可能性が広がる瞬間を体感していた
だきたいので、あなただけに必要なストレスフリー思考を用意しています。
あなたが普段、どのようなことにストレスを感じ、そしてそこに「どれだけムダな
エネルギーを消費しているのか」を知っていただきたいと思います。
016
プロローグ
それを知ることで具体的に何にエネルギーを使えばいいのかが見えてくるはずです。
【付録】では、
〈どんな人間も活躍できる「営業」という武器を手に入れよう〉とい
うテーマでお伝えします。
営業に関係する仕事をしていなければ、なかなか営業を学ぼうとは思わないもので
す。しかし、私たちの日常は「常に営業」といっても過言ではありません。他人とか
かわる以上、常に営業が必要になってきます。友人をつくる場合は、自分自身を知っ
てもらわなければ相手との距離は縮まりません。恋愛も、会社に入るための面接も、
ある意味、自分を売る営業といっていいでしょう。
これからはさらに不安定な時代になりますので、営業ができる人だけが生き残れる
うえだもとい
時代になっていくことは間違いありません。営業未経験の方でも、この章だけで十分
営業力が身につく内容にまとめています。
2013年2月吉日
上田基 017
心が強くない人が
仕事で苦しまない
ストレスフリー思考
プロローグ
仕事で苦しむ人、苦しまない人の「考え方」 あなたの人生は始まらない
第1 章
心が強くない人が
仕事で苦しまない思考法
001
Contents
成功の「根拠」を知らないから人生が「不安」になる
▽ストレスは発散するものじゃない ▽自信がないときの「動き方」で人生は決まる ▽行動の「負荷をなくす」環境づくりとは? 046
048
034
▽心が軽くなる「根拠」を手に入れよう ▽人生に「出ないサイコロの目」はない 「他人がつくった基準」で生きるから苦しくなる ▽
「自分にはできない」は「環境による洗脳」 039
034
▽他人に評価を求めてはいけない ▽ナンバー1志向がある人に憧れてはいけない ▽決して「結果」を求めてはいけない 036
「ムダなストレス」がなくなれば自然と動き出せる 042
044
028
044
030 028
01
02
03
▽断れる人になれば「あるもの」が手に入る ▽
「まわりの環境」をスタンバイモードにする方法 この世界で成功するのは「ストレスフリー」人間 055
▽
「オタク」になれる要素の見つけ方 ▽究極のネガティブは最強のポジティブに変わる 本当の目標の立て方、本当の目標達成の考え方 第2 章
やる気・根性・夢がなくても
目標達成できる3つのコツ
▽トップを走る人間が挫折するのは当然 060
▽
「目標」を立てるときは「夢」から考える 060
052
072
072
067
064
04
01
▽ポイントは「できそうだ」と感じられるか ▽
「できそうだ」と思えるまで何も考えない 絶対に失敗しない「計画・実行・継続」の考え方 ▽なぜ大多数の人が「リバウンド」してしまうのか? ▽やる気が起きない人はどうするか? ▽
「やめたい」と思ったときは「何を」するか? ▽
「苦痛から解放されたい」と思ったら…… 102
「恐怖感」
「義務感」から解放され、
「自信」を手に入れる生き方
▽揺るぎない「自信」をつくるコツ ▽ストレスがなくなればアイディアが生まれる ▽恐怖だと「思うこと」が恐怖を「つくる」 ▽
「そんなときもある」という開き直りの効果 104
100
094
106
100
082
078 074
096
088
082
02
03
仕事のストレスを
最大限まで下げる働き方
第3 章
仕事でラクに結果を出す非常識な方程式
▽うまくいかなかったのは能力のせいじゃない ▽あなたを支えるのは「やる気」ではなく「ストレスフリー」 ▽自然とやる気が出る「夢実現の方程式」 112
誰の言葉にも耳を傾けろ。誰のためにも口を開くな。
112
▽意識の焦点を他人から「自分」に変える 139
129
▽
「人の悪口を言わない」 のメリット ▽どんな人間も成功体験で人生を変えられる 15
132
129
117
114
01
02
ムダなエネルギーを
やる気に変換する7ステップ
146
第4 章
146
❶ 自分のエネルギーの使い道を知ろう 150
▽1日の「嫌だと思ったこと」をとことん書き出してみる ❷ エネルギーの明細書をつくろう ▽どれだけガマンしたのか、採点してみよう ❸ エネルギーのムダに気づこう ▽あせりは禁物。自分で動ける状態まで待とう 150
154
154
❹ ストレスを掘り起こそう ❼ ビリでも許せる自分になろう ▽まわりの人間まで「ストレスのない人間」にする ❻ やる気を自動的に燃やし続けよう ▽
「義務」じゃない一番燃える「燃料」を探す ❺ やる気の火に燃料を注ごう ▽
「思いどおりにならないこと」も喜びだと知る 156
▽ライバルは「他人」よりも「自分」に設定する 166
156
168
168
166
161
161
どんな人間も活躍できる
「営業」という武器を手に入れよう
172
付 録
人間関係を磨く前に営業に大切なこと ▽営業にはフリーターが向いている ▽営業にコミュニケーション能力はいらない ▽
「人間関係に強い人は営業ができる」というウソ 176
183
ダメな「思い込み」を軽くする究極メソッド ▽毎日歯を磨くように、毎日営業すればいい ▽自分の感情を信用してはいけない ▽一番の秘訣はノルマを無視すること 188
190
183
179
172
01
02
売ろうと思うから、売れるものも売れなくなる ▽営業ノウハウに独自性はいらない ▽恐怖感なしに大量行動できるコツ ▽
「先輩に同行して独り立ち」では成功しにくい ▽成績にムラがある営業マンは生活にもムラがある 209
209
195
カバーデザイン◎岡孝治
本文デザイン・DTP◎ムーブ(新田由起子、徳永裕美)
カバー写真◎ coramax-Fotolia.com
▽モノを売るのではなく「欲求の満足」を売る ▽
【ステップ1】
お客様と商品の接点を見つける質問 ▽
【ステップ2】
商品のデメリットを伝える ▽
【ステップ3】
提案と購入する理由を伝える 216
220
213
すぐに結果を出せる営業トークマニュアル3 ▽
「契約を取る」という恐怖を乗り越える方法 201
207
204
199 195
03
04
第1 章
心が強くない人が
仕事で苦しまない思考法
成功の「根拠」を知らないから
人生が「不安」になる
心が軽くなる「根拠」を手に入れよう
根拠のないなぐさめは、不安(ストレス)を増殖させるだけです。
疑問に思いませんか?
単に「あなたは大丈夫ですよ」となぐさめられても、「どうして大丈夫なの?」と
なぜ「根拠」にこだわるのかというと、人間は根拠がないと不安になるからです。
仕事も、お金も、オートマチックにうまくいく「原点」です。
あなたの人生が成功に満ちて、思いどおりにいくという根拠。
「ストレスフリー思考」を身につける前に知っていただきたいのは「根拠」です。
01
028
心が強くない人が仕事で苦しまない思考法
第1章
そんなあなたの不安をなくす「根拠」があります。
みなさんも学生のころに教わった「大数の法則」です。
コインを落とした場合、裏が出るか表が出るか、その確率はどちらも
%です。
でも、それが規則正しく「裏、表、裏、表、裏、表」と交互に出ることはまれです。
「 裏、 裏、 裏、 裏、 裏、 裏、 表、 裏、 表 」 の よ う に、 裏 が 連 続 で 出 る こ と も あ れ ば、
当然、その逆も起こります。
私たち人間は、この不規則な状態に「錯覚」してしまいがちです。
たとえば、5回連続で裏が出れば「運が悪い」、逆に5回連続で表が出れば「運が
いい」と思ってしまうものです。
コインの場合は2パターンしかありませんが、サイコロの場合はどうでしょうか。
6面ありますので、パターンが6つになります。
「1、3、1、5、5、1、4、3、2」
パターンの数が増えれば増えるほど複雑に思え、より運の存在を意識しがちです。
でも私は、夢の実現に「運」は関係ないと考えています。
029
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