第5学年国語科学習指導案

第5学年国語科学習指導案
1 単元名 『未来の自動車』の説明文を書こう!そのためにわかりやすく書くテクニックを探ろう
「天気を予想する」「グラフや表を引用して書こう」
2 単元の目標
・題材、筆者の考え、文章の書かれ方に興味をもって読もうとする。
【国語への関心・意欲・態度】
・前半部分と後半部分の書かれ方の違いに着目し、筆者が伝えたいことを考えながら読むことがで
きる。
【読むこと(1)ウ】
・筆者が伝えたいこと、論の進め方、図表などの活用について感想を話し合い、自分の考えを広げ
たり深めたりすることができる。
【読むこと(1)オ】
・目的や意図に応じて収集した事柄を、整理するとともに、引用したり、図表やグラフを用いたり
するなど、書き方を工夫して、自分の考えが伝わるように書くことができる。
【書くこと(1)ア・ウ・エ・カ】
・文章の中での語句と語句との関係を理解することができる。
【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(1)イ(オ)】
3 指導にあたって
① 児童の実態とめざす児童の姿
児童は与えられた指示に素直に従い、行動する。しかし自分で考え行動することには弱さが見ら
れ、周りの動きを意識し、そこから外れないようにする傾向がある。自分の考えを発表することは
苦手で、前の発表者の言葉をそのまま繰り返す児童も多い。
児童が自分の考えを持つためには、まず相手の考えを正確に把握し、その考えに対し感じたこと
を相手に伝える活動が不可欠である。これはすべての学校生活の場で行われるものであるが、国語
科の説明文では筆者の考えを正確に読み取り、それに対する自分の考えを文章化し、たがいに発表
し合う活動として取り組む。本単元で児童は自分の伝えたいことに説得力を持たせる方法を学び、
それが児童の「伝えたい」という意欲を引き出すきっかけとなることをねらう。
説明文の学習については、5年で「見立てる」
「生き物は円柱形」を学習している。要旨を見つけ
るためには、文章構成と「中」の表現の工夫、キーワードの3点を学習していけばわかるというこ
とを学習した。しかし学習の足跡が残る事を狙ったリーフレットを使用する学習を進める中で、そ
の時間で学習したことが互いに結び付かず、筆者の主張に対する自分の考えがずれる児童も多かっ
た。本単元では、筆者の思いに寄り添いながら、筆者の伝えたいことは何か、より相手に伝えるた
めのテクニックは何かを見つけ、それらが結びついた筆者の考えについて自分はどう思うかを考え
ることができるようにしたい。本単元の学習を通して、児童が自分の主張をより相手に伝わるため
の手立てを身につけさせたい。
また、グラフを活用することは、4年「読書生活を考えよう」で学習しており、社会科や理科で
もグラフや表を目にしているが、読み取りは苦手である。本単元では、図・写真など、様々な文章
以外の資料を読み取る力をつけるとともに、より相手に伝わるために用いる資料の重要性について
考えさせたい。
② 教材について
本単元は、「説明のしかたについて考えよう」で、非連続性テキストを利用した説明のしかたを
学習し、次に「理由づけを明確にして説明しよう」で、資料を用いた文章を書くという2つの単元
をまとめた構成とした。
本教材は、天気予報の的中率が近年高くなった理由と 100%的中させる難しさについて、図やグ
ラフなどを使って説明した上で、天気の変化を予想し、次の行動を判断するのは自分自身であるこ
とを主張した説明文である。最初に文章全体を覆う大きな問いがあるわけでなく、小さな問いがあ
って答えがあり、そのつながりからまた新たな問いが生まれてくるということを三回繰り返す構成
となっている。また、図やグラフを用いながら事実を説明している部分(前半)と筆者の考えを述
べている部分(後半)からなっておりとらえやすい。読み手の思考の流れに沿いながら、自分の主
張へと徐々に論の方向性を向けていく展開となっている。表・写真・図・グラフなどの非連続性テ
キストが用いられ、説明が展開されている。資料を用いて説明することで、読み手の納得を促すよ
うに意図され、説明のしかたについて読み取り考えるのに適した教材である。
5の1-1
児童にとって身近でありながら、その仕組みはよく知られていない天気予報が題材であるが、天
気を予報する方法を知ることで、科学技術の進歩が生活もたらす良さを知ることができるだろう。
後半、科学技術の進歩によっても予測しづらい現象があることが明かされる。二次的な情報なしで
生活することが難しい現代であるが、それはあくまで二次情報であり、限界があることを理解する
ことは、メディアリテラシーとしても重要である。身の回りの自然と人間の関わりをもう一度確か
める学習となるだろう。二次的情報や先人の知恵、自分自身の経験による判断を総動員して身のま
わりの事象に対応する児童を育てたい。また、活用の場面では、社会科の「未来の自動車」を題材
にして国語科で学習した説明のしかたを社会科に活用させたい。
③ 指導について
単元の導入では、社会科の「自動車の作る工場」の電気自動車から入りたい。「未来の自動車」
を作るには、
何を大切に考えればいいかを決め、
その理由を資料を提示しながら説明できるように、
自分たちが分かりやすい文章を書くテクニックを探る計画を立てる。
1 点目のテクニックとして「文章構成を探る」とし、三つの問いとその答えの関連を考えながら
文章構成を読みとる。今までと違い小ステップ型であることに気づかせる。2 点目のテクニックと
して、
「資料の使い方の工夫を探る」とする。資料から情報を取り出し、文章との関わりを調べる。
3点目として、
「筆者の主張と本文のつながりを探る」とし、結論部分を推論して書くことで、筆者
の論に興味を持ち、本文から主張の根拠になる手がかりを読み取り、筆者の主張をとらえていく。
以上の3点をまとめて、書く活動につなげていきたい。
また、社会科学習と並行して国語科の授業を進めていく。資料は、資料集や朝日年鑑などを利用
して、関連した資料を多めに収集させて、二次の学習を進めながら、常に自分の資料を確認する時
間も取っていき、三次には、資料選択や自分の考えがまとまっているようにする。
本時は、2点目のテクニックを探る場面である。加工したグラフと筆者が用いたグラフを比較す
ることで、資料の効果的な使い方や筆者の意図や目的に応じて選択することの大切さを学ぶことが
できると考える。
④ 校内研究との関わりについて
研究の重点 「三つの読み」をつける学習活動の工夫
手だて① 単元における「三つの読み」の明確化について
本単元において、児童に活動させたい「三つの読み」を以下のように設定する。
・三つの問いと答えを見つけ、それぞれの関連を読む。
(正確)
・表,写真,グラフ,数字の使い方について筆者の意図とその効果を考える。
自分の推論をもとに、要旨をまとめる。
(論理)
・資料を引用して説明文を書く。
(活用)
手だて② 最終的な言語活動につながる単元構成について
社会科の「自動車の作る工場」の電気自動車から入りたい。「未来の自動車」を作るには、何
を大切に考えればいいかを決め、資料を提示してその理由が説明できるように、自分たちが分か
りやすい文章を書くテクニックを探る計画を立てる。
この段階で、単元を貫く課題を≪『未来の自動車』の説明文を書こう!そのために分かりやす
く書くテクニックを探ろう≫と設定する。
テクニックを探るために、
「生き物は円柱形」でのリーフレット作りを生かして、同じようなリ
ーフレットを作っていく。そこでできあったリーフレットをもとにして、説明文を書いていく。
手だて③ 「三つの読み」に対応した学習課題の設定について
主要な学習課題を以下のようにする。
○分かりやすく書くためのテクニック① 文章構成を探ろう(正確)
既習の説明文の仕方を活用して、文章構成を考えていく。今回は、三つの「問い」
「答え」があ
り、最後に結論となる本論1・本論2・本論3・結論という新しい構成に気づかせる。
○分かりやすく書くためのテクニック② 資料の使い方の工夫や筆者の主張を探ろう(論理)
今回は資料の活用がポイントなので、始めから本文の資料のうちいくつかを減らした文章を使
用していく。そして、資料の効果に気づかせたい。
○資料を引用して『未来の自動車』の分かりやすい説明文を書こう(活用)
「天気を予想する」で得た分かりやすい説明文の書き方と教科書を利用して、具体的に説明文
5の1-2
を書かせる。今回は、社会科学習と関連づけながら、意欲をもって説明文を書かせたい。
手だて④ 学びを活用した「表現評価」について
単元を貫く課題(表現課題)
≪『未来の自動車』の説明文を書こう!そのために分かりやすく書くテクニックを探ろう≫
最終段階では、
「未来の自動車」の説明文を書くことになる。この表現では、正確として文章
構成を双括型の3つのまとまりで書いてあること。論理として、グラフや表の説明の仕方のポイ
ントが用いられていること。活用として、目的に合った資料を選択しているかという点を位置付
ける。
表現評価規準
評
価
正 確
論 理
活 用
A
序論に意見と理由が書かれ、
結論に序論より自分の主張が
明確に書いている。
グラフや表の説明時のポイントを
4つすべてかなえて述べている。
自分の考えのみならず、他の考え
を反証する資料を選択して意見
を述べている。
B
双活型の3段落構成で書いて
いる。
グラフや表の説明時のポイントを
3つ使って述べている。
①何を表す、②示され方、
③注目する言葉と数値、
④その意味すること
自分の考えを裏付けする資料と
して目的に合った資料を選択し
て意見を述べている。
C
A・B以外
A・B以外
A・B以外
4 指導過程と評価計画(10時間)
学
習
活
動
『未来の自動車』を提案しよう
○「未来の自動車」は何を大切にすべきかを考える
・環境?安全?人?
○予想して、自分なりの思いを決める
○これを提案するために説明文を書くことを知る
○どんな説明文の書き方をするかを「天気を予想する」で学ぶ
○「天気を予想する」を読んで感想を書く
未来の自動車について自分の考えができたよ。この考え
を提案する説明文を書くのだね。そのテクニックを学ぼう。
第
一
次
(
2
時
)
第
≪ 『未来の自動車』の説明文を書こう!
一
そのために分かりやすく書くテクニックを探ろう
≫
次
(
学習計画をたてよう
2
時
○感想を書いて発表する
)
○単元名・リード文・教材名から学習の目標をもつ
・表やグラフなどが資料なのか
・表現の工夫は…
○学習の手引きを読んで、学習の計画を立てる
・書いてある内容と表現の工夫(文章意外の資料とは・・・。
)
・自分の考えをまとめる
○自分の考えのための資料を集めることを計画する
・環境…排気ガス、エネルギー、自動車の廃棄
・安全…交通事故、人口
・人……障害者、高齢者
筆者の表現の工夫は資料にあるのかな。そのテクニック
を使って分かりやすい説明文を書くのだね。私も、自分の
考えに合った資料を集めよう。
5の1-3
指導(◇)と評価(●)
【評価観点:評価方法】
C→Bへの手だて(※)
◇社会科の授業でも、単元を通
す学習課題を「未来の自動車
を提案しよう。」として、その
もととする。
◇3つの観点については、児童
に考えさせると多様なものが
出過ぎるので、教師側から提
案する。
●学習の見通しをもち、
「未来の
自動車」について自分の考え
をもとうとしている。
【関:ノート】
※社会科資料集をヒントに考え
させる。
◇自分のやり方と筆者の考えを
比較して読めるようにするた
め、常に平行して授業を進め
る。
◇「筆者らしさ」を観点に評価
しながら読み取らせるため
に、本文から筆者の主張と資
料の一部を切り取った教材文
を配布する。
●教材名などから今後の学習の
見通しをもとうとしている。
【関:発言・ノート】
※「生き物は円柱形」の学習計
画を参考にさせる。
分かりやすく書くためのテクニック①
文章構成を探ろう(正確)
○三つの問いと答えを見つける
○三つの関連を読む
・修飾語+主語+修飾語+述語
・ 限定(~には)+主語+述語
・要因(~よって)+主語+述語
・トピックセンテンス
◎筆者はどうしてこんな文章構成にしたのかな
・少しずつ説明していくと読む人が分かりやすいよ
・こんな説明のしかたもあるのね。テクニック①ゲット!
⑩
⑨⑧
⑦
⑥⑤
④
③②
①
グラフ
結
論
答
え
(
手
だ
て
)
第「
三そ
のれ
問で
いは
」
根筆
拠者
の
考
え
の
表
筆第「
者二で
なのは
り問」
のい
答
え
答
え
第話
一題
の提
問示
い
段
落
構
成
武田さんの説明文の文章構成は、問いが三つもあったよ。
次々に問題を解決していったよ。分かりやすい書き方のテ
クニック1つ目ゲットしたよ。
第
二
次
(
5
時
)
分かりやすく書くためのテクニック②
武田さんの資料の使い方の工夫を探ろう(論理)
○武田さんはどんな資料を使っているかを考える
・わからない言葉が多いから、説明か写真がほしい
○資料を提示し、どの段落の資料かを考える
・これが気象レーダーかな。見たことあるよ
◎なぜ 武田さんは「1時間の降水量」でこちらのグラフを使
ったのかな
・数値がわかると、納得するよ
・わからないものは、写真があると分かりやすい
○自分の資料は有効か考える
資料にはいろいろな種類があるね。どれも、説明がわか
りやすくするための大切なものだね。テクニック2つ目ゲ
ットしたよ。
分かりやすく書くためのテクニック③-1
筆者の主張を探ろう(論理)
○3文目の接続語を考える
・でも、しかし…
○反証(4段落)の効果を考える
・本論1の反証を書いたのは、自分で考えたことを言いたいか
らかな?
○筆者の主張を推論する
・キーワード…天気の変化、自分で、予想
・150 字以内
本論1から本論2への筆者の進め方から、筆者の主張が
わかってきたよ。キーワードを入れて書けたよ。
5の1-4
◇分かりやすくするために、事
実の文には青線、意見文には
赤線のサイドラインを引かせ
る。
◇わかりやすさのテクニックに
迫るには文章構成からせまる
ことを知らせて、問いと答え
を明確にする。文章構成は、
リーフレットに書き加える。
◇3つの関連を読むには、主
語・修飾語・述語の関係をは
っきりさせる。
●文章の中での語句と語句との
関係を理解している。
【言語、読む能力:発表
教材の線、ノート】
※範例を掲示しておき、それを
利用するよう示唆する。
◇読み手の立場から、筆者の意
図を読み取れるように、資料
がほしいと思ったものを聞
く。
◇筆者の意図に迫るために、平
均値だけのグラフと引用され
ているグラフを比較させて、
平均してまとめる利点と消え
てしまう情報があることに気
づかせる。
●表・写真・図・数字の使い方
について、筆者の意図やその
効果に気づいている。
【読む能力:ノート・発表】
※ペア学習を取り入れ、他の児
童の考えをヒントにする。
◇逆接の接続語で、本論1を受
け、本論2,3に筆者の伝え
たいことが書かれていること
をつかませる。
◇反証の効果をつかませるため
に、気象予報士の武田さんが
なぜ的中率が 100%になるの
は難しいと言っているのかで
ゆさぶる。
●本論をもとに、筆者の主張を
推論して書いている。
【読む能力:リーフレット用紙】
※本論3の中心文を教えて、
その2文から要旨を作るよう
示唆する。
分かりやすく書くためのテクニック③-2
自分の書いた文と比べながら、筆者の主張を探ろう(論理)
○自分の書いた文の中心文を話し合う
・自分自身で雲を見よう
・ことわざや地域の特色を知ることも大切だ
○筆者の主張と自分の書いた文を比較する
・キーワードが合っているかな
・主張の中心文は何かな
◇自分の書いた文の中心がどこ
を根拠にして書いたかを明確
にさせて話し合いに参加させ
る。
◇比較が明確になるように、比
較の観点を明らかにしてから
活動させる。
◇キーワードと字数を制限して
要旨をまとめる。
○筆者の要旨をまとめる
・キーワード…科学技術の進歩、国際的な協力、天気予報
自分自身
・200 字以内
キーワードと主張の中心はうまく表現できたよ。筆者の
主張の意味がよくわかったよ。テクニック3つ目ゲット!
第
二
次
(
5
時
)
3つのテクニックを用いて感想を書き、交流しよう
○分かりやすく書くテクニック3つをまとめる
・テクニック
①問い答え・問い答え・問い答え・結論
AだけどB,なぜなら~だから
②資料の効果的な使い方
③本論から結論へのつながりからの筆者の主張
○感想を書く
●筆者の考えとその根拠となる
事実をとらえ、筆者が伝えた
いことを書きまとめている。
【読む能力:リーフレット用紙】
※10段落の大切な部分に線を
引きまとめさせる。
◇3つのテクニックをもとに感
想が書けるように先に確認し
てから書かせる。
●3つのテクニックに沿って、
自分の考えを書いている。
【読む能力:リーフレット用紙】
※今まで作ってきたリーフレッ
トの内容をもとに書かせる。
・観点
①筆者の伝えたいこと
②筆者の論の進め方と説明のしかた
③初めの感想との違い
○交流し合う
・班ごとに交流する
3つのテクニックをもとに感想を書いたよ。これで、分
かりやすい説明文が書けそうだ。
『未来の自動車』の説明文を書こう
資料の使い方を確かめよう(正確)
○例文を読み、書き方の観点を明確にする
第
三
字
(
3
時
)
(活用)
・自分の考えの立場、考えの根拠、根拠を裏付ける資料
・文章構成
①意見とその理由
②理由を裏づける資料の提示とそこから読み取れること
③結論
○資料の引用のしかたを学習する
・グラフや表の説明時のポイント
・理由を裏付ける資料の選択…目的にあったもの
資料を使った説明文の書き方のポイントがわかったよ。
いろいろな所から資料をさがそう。
5の1-5
◇教科書の例文をもとに、資料
の効果的な使い方を学習し、
自分のものに活かすようにす
る。
◇例にあるような順に説明する
とわかりやすいことを納得さ
せるために、順を追ってワー
クシートを活用する。
●意見文の構成要素を理解して
いる。
【読む能力:ワークシート、
発言】
※グループでの話し合いを設定
する。
『未来の自動車』の説明文を書こう
資料を見つけて、意見を書こう(活用)
◇授業をスムーズに進めるため
に、資料の選択は、一人学習
内で終えておく。
◇前時に学習したことを参考に
しながら文章を書かせる。
◇説明文を書くのは簡単ではな
いので、始めの文は、下書き
と位置づけて、推敲を重ねて、
本書きさせる。
○集めた資料集を読み直す
・これは意見の裏付けになるよ
○資料を引用して文章を書く
・資料の数…3つ以内
・AだけどB…なぜなら~だから
○推敲する
・声を出してみると、間違いがよくわかるね
資料をうまく引用して説明文ができたよ。自分の意見が
分かってもらえるかな。
第
三
次
(
3
時
)
●資料を効果的に用いながら、
意見を述べる文章を書いてい
る。
【書く能力:原稿用紙】
※教師を口頭で対話しながら、
文章を作っていく。
『未来の自動車』の説明文を書こう
説明文を交流しあおう(活用)
◇文章を書くときに気をつけた
ことを読み合うときの視点と
して読み合わせる。相互評価
○文章を読み合うときの観点について考える
としてのワークシートを用意
・観点は?
する。
①立場
◇交流は、できるだけ多く読み
②その理由
合うために、自由に2人ペア
③資料の説明…何を表す、示され方、注目すべき言葉・数値、
でやっていく。
それらの意図、どこからの引用
④資料が何を裏付け
⑤AだけどB~
○文章を読み合い、意見や感想を交流する
・違う立場の意見を聞いたよ。納得したよ
・同じ立場でも資料が違うので、驚いたよ
○交流結果を話し合う
「天気を予想する」で得た分かりやすい説明文の書き方の
テクニックを活用したり、資料をうまく引用したりして「未
来の自動車」の説明文が書けたよ。
●他者の文章を読んで、優れた
点を具体的に指摘している。
【読む能力:ワークシート・
発表】
※説明文はプリントして2部も
たせて、相手も読めるように
する。
板書計画
キ筆
ー者
ワの
ー主
ド張
をが
入わ
れか
てっ
書て
けき
たた
よよ
。。
ま
と
め
・・・
百キ逆
五ー接
十ワの
字ー接
以ド続
内…後
天か
気ら
の始
変ま
化る
、
予
想
、
自
分
で
・
し・
で三
か も文
目
し
の
接
続
語
…
逆
接
反
対
意
見
を
言
っ
た
後
は
、
主
張
は
強
調
さ
れ
る
5の1-6
〈課
二
三
一
筆題
百
が
こ
上
突
実
科
者
あと際パ発が学
の
るわにー的っ技
ざ自セ・た
主
術
が分ン局
張
の
突でト地
進
は
発天に
的
歩
な
何
的気るな
や
か
変
・
国
局をの化
な
際
地見はが
〉
協
的る難
な
変
化
に
有
効
な
場
合
こしあ
といる
た
や
め
、
、
天
的
気
中
に
率
関
が
す
る
天
気
予
報
の
的
中
率
が
天
気
を
予
想
す
る
筆
者
武
田
康
男
5 本時の学習(第二次中3時)
① ねらい
本論をもとに、筆者の主張を推論して書いている。
【読むこと】
② 展開
時
5
学習活動 と おもな発問○
予想される児童の思考(・)
指導(◇)と評価(●) 【評価観点:評価方法】
個への支援C→Bへの手だて(※)
1 本時の課題をつかむ
○本論1,2,3をふり返ろう
・本論1は科学技術の進歩や国際協天気予報の的中
率が上がったことだ
・本論2は突発的・局地的な変化があるため、的中率
が百パーセントになるのは難しいということだ
・本論3は実際に自分で天気を見ることや、天気に関
することわざが突発的・局地的な変化に有効な場合
があるということだ
◇全体の構成を確認することで、筆者の主張を探る意
欲を持たせる。
◇本論2で的中率が百%になるのは難しいと言ってい
るとゆさぶることで反証の効果を考えさせる。
筆者の主張は何かな(論理)
10
10
2 課題について考える
○筆者の主張はどこに書いているのだろう
・最後の第10段落にある
・筆者の主張は本論1だけかな
・書いてあるのは本論1をまとめたものだ
・それでは誰かが教えてくれる情報に頼っている
・続きがあるはずだ
・本論2,3を言いたいのかな
・自分の目だけでは今現在のことしか分からない
・第4段落で本論1の反証を書いたのは、なぜだろう
・自分で考えたことを言いたいからかな
・反証を書くことで、主張に説得力を持たせるのだろう
○キーワードは何だろう
・天気の変化、予想、自分で
・3文目の接続語は何にすればいいかな
・でも、しかし…
○筆者の主張を書こう。
・逆接の接続後から始まる
・キーワード…天気の変化、予想、自分で
・150 字以内
10
3 考えを交流し、深める 個→ペア交流→全体
○筆者の主張を書いたら、相手を見つけて交流しよう
・ほとんど同じことが書いてある
・Aさんとは違う
7
4 考えをまとめる
・似たことが書いてあった
◎初めて推論をしてみて、どうだったかな
・キーワードを入れて書くことが難しかった
・キーワードが参考になった
・ですます(敬体)をしっかり使えたよ
・筆者はどう書いたのだろう
◇今までの学習を想起させ、筆者の主張は最後に述
べられることが多いことに気づかせる。
◇児童に配布してある第10段落は本論1のまとめの
みであり、それは他人が与えてくれる情報であって
あくまで自分が予想したものではないことを確認す
ることで、筆者の主張には本論2,3も含まれた続き
があることに気づかせる。
◇主張をより説得力のあるものにするために、反証を
書くことを確認し、多面的に主張を論理づけていくこ
とを押さえる。
◇筆者の主張を強調する接続語(逆接)を想起させ
る。
●本論をもとに、筆者の主張を推論している。
【読む能力:リーフレット用紙】
※本論3の中心文を教えて、その2文から要旨を作る
よう示唆する。
「実際に自分で空を見たり、風を感じたりすること」
「天気に関することわざが有効な場合がある」
◇科学的な天気予報を否定することのないように注意
させる。
◇準備物…150 字マス
◇複数と交流することで様々な書きぶりを知るきっかけ
とする。
◇感想を言わせる中で、筆者の主張に対する興味に
繋げる。
◇まとめを示す際、筆者の主張・キーワードの2つの
言葉を用意し、主張とキーワードの関連を確認す
る。
本論1から本論2への筆者の進め方から、筆者の主張がわかってきたよ。
キーワードを入れて書けたよ。
3
5 ふりかえりをする
5の1-7