平成18年度野菜等生産機械化促進調査の概要

平成 18 年度野菜等生産機械化促進調査
1.事業目的
水田畑地化基盤強化対策事業については、これまで助成体系に支えられた大豆や麦などの土地利用型作物を中心に推進されてきた。米政策改革の実現のため、助成にた
よらない高収益作物の推進も重要な課題である。しかし、本県の野菜の作付規模は小さく、機械化が遅れており、より一層の規模拡大を図るためには、機械化の推進が必
要である。このため、今後の水田畑地化の推進にあたって機械化体系を実証・展示を行い、土地利用型野菜及び地域水田農業ビジョンの地域振興作物の生産振興を図る。
2.事業内容
水田畑地化で取組みが期待される土地利用型野菜を中心に、機械体系の実証・展示及び労働時間の削減や経営効果の調査を行い、機械化の推進を図る。機械の導入につ
いては、園芸産地拡大強化支援事業等の活用を推進する。
(1)実証・展示内容
① 土地利用型野菜
・機械による作業の一貫体系を推進するため、土地利用型野菜であるたまねぎの播種から収穫・調製までの機械化体系の実証・展示を行う。
・野菜の中で消費量が多く、県内自給率が低い重量野菜であるばれいしょを推進するため、18 年度から新たに機械化体系の実証・展示を行う。
・土地利用型野菜の輪作体系として「たまねぎ−赤かぶ」
、及び「ばれいしょ−たまねぎ」栽培圃場を設置する。
② 地域振興作物
・各市町村の地域振興作物として栽培面積が拡大しているアスパラガスの省力化を推進するため、機械化体系の展示・実証を行う。
(2)経営効果等調査内容
① 省力化及び経営等の調査
② 野菜生産経営モデルの作成
(3)18年度計画
① アスパラガス(継続)
実証箇所:河北町吉田 JA さがえ西村山促成アスパラ部会 担当農家:門脇 武志氏 面積:20a
実証箇所:鶴岡市藤島 藤島オニオンクラブ
担当農家:叶野 幸衛氏 面積:30a
② たまねぎ−赤かぶ(新規)
③ ばれいしょ−たまねぎ(新規) 実証箇所:鶴岡市藤島 藤島フロンティア倶楽部FFC21 担当農家:成田 春一氏 面積:30a
3.事業期間
平成16年度∼18年度
4.事業主体
県
5.実証内容
(1)たまねぎ−赤かぶ(新規)
実証内容:土地利用型野菜の輪作体系
① たまねぎ
2/下
5/2
5/上・6/上
7/中∼下
播種
現状:人力で播種
実証:全自動播種機
移植
人力で定植
乗用全自動移植機
中耕・除草
歩行式管理機
トラクタ式中耕
(キュウホー:玉カルチ)
防除
背負動力散布機
ブームスプレーヤ
8/上∼下
8/下
収穫
調製
オニオンディガ
根切機・オニオンピッカー
(訓子府工業 KTP-2004)
人力で選別・調製
オニオンタッパー
(訓子府工業 KOT-4000J 改良型)
② 赤かぶ
9/上
播種
現状:播種機
10/中∼下
11/上∼中
防除
収穫・調製
動力噴霧機
人力で収穫・選別
(2)ばれいしょ−たまねぎ(新規)
実証内容:土地利用型野菜の輪作体系
① ばれいしょ
5/下・6/上
6/下
7/下
4/28
植付
防除
培土
現状:ポテトプランタ トラクタ式培土機
実証1:
茎葉処理
ブームスプレーヤ
8/上
8/上
収穫
拾い上
人力
ポテトデガー
①ポテトデガ−
(ニプロ VG1403R-4L)
調製
人力で選別
ポテトピッカ−
(訓子府機械工業 KPU-1200P)
選別機
②ポテトハーベスタ
(東洋農機 TOP−1、ニプロ GR650))
施肥
畝立
植付
実証2: 施肥・畝立て・植付け機(鋤柄農機 TAP-100)
② たまねぎ
8/下
播種
現状:人力で播種
実証:全自動播種機
翌年5/中
7/上∼下
7/上∼8/上
移植
中耕・除草
防除
収穫
人力で定植
乗用全自動移植機
(3)アスパラガス(継続)
播種
現状:人力でセルへ播種
実証:全自動播種機
10/下
歩行式管理機
トラクタ式中耕
背負動力散布機
ブームスプレーヤ
実証内容:播種から収穫・収穫機械の一貫体系
5/8
追肥
畝立
施肥
移植
背負い散布機 歩行式畝立機
人力で移植
人力で施肥
乗用施肥畝立機
歩行式半自動移植機
(イセキ PVH1-90YT)
8/上∼中
拾い上
オニオンデガー
人力
根切機・オニオンディガー・オニオンピッカー
調製
人力で調製
オニオンタッパー
7/中
防除
動力散霧機
マルチスプレーヤ
(丸山 MRS60-300)
調製
掘取り
トラクタ式掘取機
人力で調製
トラクタ式掘取機(うど用) 選別機・結束機