PDFダウンロード

VI-SportsCar
機能
VI-SportsCarはレーシング用車両、スポーツカーの車両性能をバーチャル環境で評価する
ためのソフトウェアであり、これを活用することで試作や実験に要する時間や費用を大幅に
削減することが出来ます。一般的な量産車両においても、高速で急激な車両挙動をシミュ
レーションにて評価することが可能です。
VI-SportsCarはAdams/Car™のテクノロジーを基盤とし、タイヤ、サスペンション、エンジ
ン、駆動系などにおいて高性能車両特有の特性を考慮したツールです。さらに車両の空気
力学特性もモデルに含まれており、パラメータデータとして管理され計算に活用されていま
す。
VI-SportsCarは高性能車両および量産車
両におけるシミュレーション環境です。

サブシステム構造によるタスク
細分化と分かりやすいデータ構造

テンプレートビルダーによる新設計
案の迅速で効率的なモデル化

データライブラリによるモデル標準化
とデータ管理

ロードビルダーでの2次元および
3次元路面プロファイル作成

システムレベルアプローチによる
効果的な車両特性の把握

VI-SportsCar環境下でモデリング
することによりFEA、油圧系、制御系
などとの連携可能

レース用車両様々な車両挙動の
把握に必要な解析メニュー一式

レース用車両エンジニアが容易に、
効率的に評価できるプロット機能
車両モデルを2次元、もしくは3次元トラックプロファイル上を走行することができ、高度なドラ
イバーモデルにより車両最大限のパフォーマンスを発揮させることが可能です。コンピュー
ター上で安定して最大性能を発揮させ試験することにより、危険を伴うことなく車両パフォー
マンスの最適化を図ることができます。
VI-SportsCarにより複数の設計案を効率よく検討でき、決められたトラックでのパフォーマ
ンス予測をより容易にします。VI-SportsCarに組み込まれている非常に高速な準静解析ソ
ルバーにより、レーストラックのラップ時間も簡単に予測することが可能です。
車両
コンポーネント
データファイル
テンプレート
ファイル
効果
VI-SportsCar
車両モデル
サスペンション
ダンパー
エンジン
シャーシ
ブッシュ
ステアリング
タイヤ
..
VI-SportsCarを用いることで設計案の検討
を短期、また最小限のコストで行うことが可
能になります。これにより:
バンプ
ストップ

最適な車両条件を確立し、競合に対
する優位性を確保

実験検証をバーチャル化することで、
これかかる時間を大幅削減

試作の数を減らすことによる
コスト削減
車両+路面+ドライバー システム
2・3次元路面プロ
ファイル
レーシングライン
ドライバーパス
試験設定
路面
セットアップ
トー
キャンバー
キャスター
ライド
車高
コースデータファイル
システム&解析
Open/
Closed
ドライバー
ステアリングパッド
レーンチェンシ...
静的・動的シミュレーション
ドライバー
VI-SportsCarでは多大な費用がかかる実験を、バーチャルの世界
で再現します。以下のような操作がと可能です。
VI-SportsCarには業界最先端のドライバーモデルが組み込まれ
ております。高速、ロバスト、かつ面倒な
ラーニング手順無しで最大限の車両性能
を引き出すことが出来ます。ドライバーモデ
ルは標準ドライバーインターフェースを介し
て通信しており、Open-loop、Closed-loop
両方の走行が可能です。








コンポーネントテスト
タイヤテストリグ
6、7ポスター試験
周波数スイープ試験
自動FFT
2・3次元路面走行
動的コーナリング試験
パス追従、および最大
パフォーマンスドライ
バー制御
技術的な詳細は弊社ホームページをご覧
ください。
結果検証
VI-SportsCarはこれまでユーザのお客様のご協力の下、進化を続
けてきました。当然ながら、この過程で解析結果の検証は常に重
要視されてきました。下図はイタリア・イモラコース上でのF1レース
用車両の走行解析結果と実験結果の比較を示しており、それぞれ
以下がプロットされています。

ダンパー変位

タイヤ荷重

車両横方向加速度
ラップ時間予測
下図はル・マン耐久レースにおけるGT車両の検証です。
スリップ 前
車速
measurement
simulation
円旋回走行による検証
スリップ 後
VI-SportsCarではトラックパスの準静的解析によりラップ時間予測
が可能です。車両セットアップを通常の動解析から変更することな
く、車両データ、路面データ共にそのままお使いいただけます。非
線形準静的ソルバーにより、同解析と比較し非常に効率的に、ま
た精度良くラップ時間を予測することが可能です。
この計算には車両のヒーブ、ピッチ、ロール、ヨー挙動、またその
他車両にかかる外力が考慮されます。以下の解析タイプが用意さ
れています。

フライングラップ試験

スピードウェイラップ試験

スタンディングスタート試験

ローリングスタート試験

オープンセクション
高度な空力計算
3次元路面・パス
VI-SportsCarでは、より解析精度を高めるため、空気力学的な影響
を計算に考慮することが出来ます。さらに弾性体が存在する場合は、
弾性変形が空力に及ぼす影響も考慮可能です。実験やCFDによて
求められた空力係数や空力弾性係数を元に、状態に応じて車両モデ
ルにかかる6分力を計算します。これにより、以下を考慮した解析が
可能になります。



3次元路面の高さ変化
横風の影響
ロール角の影響
路面プロファイルはVI-SportsCarに含まれているロードビルダーに
よって作成することが出来ます。また多数のサンプルトラックも同梱
されております。独自の路面作成も可能で、計測データを読み込
む、あるいはマニュアル作業によって作成できます。




レース用トラック
オーバル(楕円)
ステアリングパッド(バンク有)
シケイン(バンク有)
空力モデル
ローパス
フィルター
空力係数
空力弾性係数
定常・非定常
走行試験
3次元プロファイルデータを元に、走行中の最適パスは自動的に求
められます。
VI-SportsCar モデルに作用する空力6分力
制御システム
VI-SportsCarでは独自の制御システムをモデルに組み込むことが
出来ます。タイヤスリップなどの全ての必要な車両状態が制御シス
テムへ受け渡されます。出力トルクを制御するなど、トラクション制
御も実現可能であり、このような制御システムはモデルのどのサブ
システムであっても同様に組み込めます。
タイヤ
タイヤは路面と車両をつなげる重要なコンポーネントであり、車両特
性に大きな影響を与えます。タイヤの複雑な挙動を再現するため、こ
れまで様々なタイヤモデルが開発されており、以下がVI-gradeに
よって検証されVI-SportsCarに組み込まれています。





Pacejka 89, 94, 98, 2002
MF05
GY
NASCAR
F-Tire
上記モデルは全て3次元路面上で使用でき、
縁石乗り越しなどの解析にも活用できます。
サスペンション設計
簡単な操作
サスペンションを容易に調整するため、モデルには以下のパラ
メータが含まれております。

トー角

アンチロールバー剛性

キャスター角

スプリング剛性

キャンバー角

ダンパー

ハードポイント

質量・イナーシャ特性

ロールセンター高

クロス重量

ライド高

プリロード
モデルパラメータを効率よく調整するため、専用ユーティリティが
VI-SportsCarに含まれています。ライド高などの自動調節機能を
このユーティリティから呼び出すことができます。
より早くVI-SportsCarに慣れていただ
くため、OpenおよびClosedのホイー
ルテンプレートが同梱されています。
操縦安定性においてもうひとつ重要な
のがリンク剛性ですが、FEAコードか
らインポート、あるいはVI-Autoflexに
て自動作成することが出来ます。
車両自動調整機能
要求する車両特性を得るため、車両モデルにはキャンバー角用
のツーピースアップライトなど調整可能な要素を内部に持ってい
ます。要求されたキャンバー角、キャスター角、トー角およびライ
ド高となるよう、初期静解析においてこれら要素は自動的に調整
されます。左下図はモデリング時、右下図は調整後のモデルの
様子を示しています。
お客様の過去実績
ル・マン24時間耐久レースにおいて、VI-SportsCarは
Audi Sportチームを支援しました。

1999年:3位

2000年:1位、2位、3位

2001年:1位、2位

2002年:1位、2位、3位

2003年:1位、2位 (Bentley)

2004年:1位(private team)
“... シミュレーションによって、複雑なレース車両の
パフォーマンス向上の糸口が見えてきた…”
自動調節の前後にレポートが出力され、パラメータ値の変化や、
車両重心、ホイール荷重レベルなどを確認できます。
Dr. Martin Mühlmeier
Vehicle Dynamics
AUDI Sport AG Ingolstadt
弊社の製品およびサービスに関する詳細は、Web サイト(www.vi-grade.com)をご参照ください。
本社
VI-grade GmbH
Zum Rosenmorgen 1a
D-35043 Marburg
Germany
Tel: +49 6421 30 92 18
Fax: +49 6421 30 92 34
Email: [email protected]
米国
VI-grade LLC
7648 Beebalm Court
Dexter, MI 48130
USA
Tel: +1 734 4242040
Fax: +1 866 6038499
Email: [email protected]
日本
株式会社日本ヴイアイグレイド
〒163-1030
東京都新宿区西新宿3-7-1
新宿パークタワーN30階
Tel: 03 5326 3055
Fax: 03 5326 3160
Email: [email protected]