海へざんぶり捨てて下されば沢山でございます・・・

第Ⅱ号
発行:19 年 5 月 16 日(水)
図 書 委 員 会
海へざんぶり捨てて下されば沢山でございます・・・
『女坂』
円地文子
明治の初め、現代の私たちに想像のできない「家」の倫理がありました。昭和
36 年、世に出された円地文子の『女坂』。明治の風俗や作法、生活様式を盛り込
んで女の一生を描きます。すべてを犠牲にしても真実の“愛”を知ることのなかっ
た悲劇とは・・・三島由紀夫は「永遠に残る名作」と絶賛しました。
命を考えてみましょう。各人の生きざまには数々の魂の叫びがあるはずです。
図書委員会が贈るテーマ「生きる」「命」。あなたは懸命に生きてますか?
特集
「“いのち”を考える」
シリーズ
第2弾
「子どもは何をしなくてはならないのか?」
「人は何のために生きるの
か?」その答えが、司馬遼太郎の肉声で聞こえてきます。
二十一世紀を迎えた、日本人すべてに語りかける心のメッセージ。
著者は、中学 2 年のとき、いじめを苦にして自殺
を図ります。その後、坂道を転げ落ちるように非行
に走り、16 歳で「極道の妻」になり、6 年間その世
界に生きました。
現在の養父・浩三郎さんに出会って立ち直り、
「猛
勉強」の末に、29 歳で「司法試験」に合格。
現在、少年犯罪を担当する弁護士になっています。
静かに苦しみつつ、時が訪れるのを待っていた。
もう自分の頑張りもこれくらいだろう。
・・・生き
るのに時があり、死ぬのにも時がある。
2005 年 2 月 28 日、彼は天に召された。フジテ
レビ系「金曜エンタテイメント」で大反響を呼んだ
飯島夏樹のラストメッセージです。
インドの全財宝をあげても、
読書の楽しみには換え難い(エドワード・ギボン)