薬の飲み方・使い方

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飲み
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使い
い方
方~
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名古屋逓信病院薬剤部 NO.1004
病院でお渡しする、お薬の一般的なお話です。
病院でお渡しするお薬の種類として、内服薬(のみ薬)・外用薬
(塗り薬・貼り薬・坐薬・吸入薬・目薬・うがい薬・トローチなど)・注
射薬(インスリンなど)があります。
★ お薬を受け取ったとき
内容(種類・数量)をすぐ確認してください。不明な点があれば、すぐ薬剤師に質問してください。
薬の服用法・使用法が正しくなければ、治療効果が最大に引き出せませんすことができません。
また、副作用が出やすくなる場合もあります。
★ 保存
日の当たらない涼しいところ(室温・1~30度以下)に置いておくのが基本です。
それ以外の場合には、薬の袋(薬袋)やお薬説明書に記載されています。
いくつかの目薬や坐薬、インスリンなど、内服薬の中にも特別に温度管理を必要とするものがあります。
★ 薬ののみ方
内服薬は、水か湯冷まし、少なくともコップ半分くらい(100ml以上)でしっかりと胃に流し込むことが大切
内服薬
です。水分量が少ないと薬が食道でとまってしまい、粘膜を傷つけることがあります。
内服薬(のみぐすり)は医師の指示通りにお飲みください。
内服薬
一般的には、食前・食後・食間・ねる前などの飲み方が指示されます。
食前(しょくぜん)とは、食事の
30 分くらい前になります。薬の吸収を食べ物が邪魔す
食前
る場合や、胃腸の動きを活発にする薬や食事が吸収される時に効果が出る出てほしい場合に指示され
ます。
食後(しょくご)とは、食事の後 30 分くらいまでをいいます。
食後
胃の中に食物が残っているため、薬が直接胃の粘膜を刺激することなく、穏やかに吸収されます。飲み
忘れそうな方は、食後すぐに飲んでもかまいません。
食間(しょっかん)とは、前の食事から2-3時間後に飲みます。食事と食事の間で、胃の中に食物がほと
食間
んど残っていない状態ですので、薬を早く吸収させたい場合や、食事の影響を受けやすい薬の場合に指
示されます。
就寝前・寝る前とは、寝る 30 分くらい前です。夜間や早朝に効果を発揮させたい薬に用いられます。
就寝前・寝る前
その他に、食事に関係なく何時間おきというふうに時間を決める薬や、起きてすぐのむ薬・
食事の 5 から 10 分前にのむ薬等、特殊な飲み方をする薬もあります。
初めて処方された場合には、薬剤師より説明しますが、不明な点があればご相談ください。
飲み忘れの場合は、気が付いたらすぐに飲むほうがいいですが、次の服用時間までが短い場
合、飲まないほうがいいでしょう。また、次の服用時間に気が付いても、2回分を一度に飲むこ
とはやめてください。その場合、通常量1回分にしてください。
食事が取れないときでも、食事の時間に合わせて飲み、1日の回数や飲む量を一定にしたほうがいい薬
(血圧・心臓の薬・抗菌剤など)と、食事を取らないとき取れないときは飲まないほうがいい薬(糖尿病の
薬など)があります。
頓服薬(とんぷくやく)・とん服の薬は、定期的には飲まず、その症状が出たときだけ飲むお薬です。
頓服薬(とんぷくやく)・とん服の薬
熱が出たとき・痛いとき・下痢のとき・便秘のとき・眠れないときなど、医師の指示通りにお飲みください。
薬袋には、処方された日付(もらった日付)や使い方がが書いてありますので、原則として袋に入れたま
ま保管していただき、飲み残しがあれば捨ててください。目安として、1 年くらいであれば薬の有効期限は
ありますが、薬によって・保存状態によって異なりますので、あきらかに見た目が変質している場合は飲
まずに捨ててください。
胸痛の薬(ニトロールなど)は、薬袋に入れたままではなく小分けにして常に持ち歩き、残りは
ご家族のわかるところに置いてください。
★ 外用薬の使い方
医師の指示にしたがい、用法・用量を守って、お使いください。
たくさん使ったからといって、それだけ効果があるわけではありません。
効果が一番発揮できるように、用法・用量が決められています。守ってお使いください。
◎ 貼り薬
貼り薬/痛み止めのパップ剤・気管支を広げる薬・心臓の薬・ホルモン剤等いろいろあります。貼る
場所や、貼り換える間隔をご確認ください。
◎ ぬり薬
ぬり薬/皮膚等にぬる薬です。
◎ 点眼薬(目薬)
点眼薬(目薬)/眼に入れる薬です。液体が多いですが、軟膏もあります。
◎ 点鼻薬
点鼻薬/鼻にスプレーしたり、滴下したり、粉を噴霧したりする薬です。
◎ 吸入薬
吸入薬/口の中にスプレーして吸い込む薬です。粉を吸い込む薬もあります。気管や気管支に直
接効果を期待したい場合に使います。
◎ 坐薬
坐薬/肛門から入れるお薬です。体温で溶け出し、体内にすばやく吸収されるので、速やかに効果
が期待できます。
◎ 注射薬
注射薬/患者さんが自分で皮膚の下に注射する薬です。代表的なものにインスリンがあります。
インスリンの保管は冷蔵庫ですが、凍ると変質して使えなくなります。また、使い始めたら、室温保存
でかまいません。
体の外から使うからといって、副作用が起こらないわけではありません。
目薬や点鼻薬などで胃腸障害や眠気の副作用も報告されています。
用法・用量を確認の上お使いください。