1.教材名 『母からの手紙』 P.38 2.主題名と内容項目 命の大切さ を

1.教材名
『母からの手紙』
P.38
2.主題名と内容項目
「 命の大切さ 」 を知る
3 主として自然や崇高なものとの関わりに関すること。
(2)生命の尊さを理解し、かけがえのない自他の生命を尊重する。
3.教材について
○ 本教材は 、平成9年10月に吹田市の市立中学校に在籍する3年生の男子生
徒が幼少の頃からの病気( 再生不良性貧血)で亡くなった後、その生徒の母親
から同級生の3年生の生徒へあてて 、お礼と命を大切にという思いで書かれた
手紙である。
○ 本教材は 、実際にあった話で 、病気と闘う子どもの気持ちや母の子に対する思
いが込められている。
○ また 、母親の同世代の子どもに向けた命の重みについて考えることができる 。
○ 移植等のことについてクラスでのグループや個人での調べ学習が展開できる。
○ 福祉問題やボランティア活動等に発展させることができ、また 、脳死問題等の
倫理問題についても学習を発展させることができる。
4.ねらい
○ 命の大切さと自分の健康について考え 、前向きに生きていく意欲を高めるよう
にする。
○ 自分の周りの人々のあたたかさや親子愛についての考えを高めていく。
5.展開の大要
学 習 活 動
1. 全員が一度、最後まで
黙読する。
指導上の留意点や支援の観点
〇主体的に学べるようにする。
2.本教材「 母からの手紙」
はじめ∼p.39
〇子ども主体に学習を進めることを目標
l.8までを学習する。
とし 、グループ分けするなど工夫できる。
・移植に関しての調べ学習をグループで
行える。その際、図書室やインター
ネット等 を活用し、グループ発表等
ができる 。(総合的な学習として、
病院等への聞き取りも可能である 。)
p.39のl.9∼p.
40までを学習する。
〇健介君の思いを考えることができるよ
うにする。
○発表し合うこともできる。
備考
p.39の
書き込み
欄への記
入。
p.40書
き込み欄
への記
入。
p.41∼p.42
l.9までを学習する。
○本教材のまとめとして個々で考えるこ
とができるようにする。
○グループ発表を取り入れることも可能。
3. p.42のl. 10 のこ
とについて調べてみよ
う。
○グループ毎で図書室やインターネットを
使って行うことができる。
l.8 、
l.9 の
書き込み
欄への記
入。
発展学習
として行
う。
6.指導にあたって
(1)指導の流れ
命の尊さを考える
(ねらい)
導 入 段 階
( 時事的な問題とリンクさせる )
道徳の時間「母からの手紙 」
(本教材)
・読みながら、子ども主体の学習形態として
グループ学習を取り入れ、命の大切さを考える
・自己の生き方について、母の思いを考えさせながら
前向きに生きていく力を身につけさせる
保健体育「健康」
・自己の健康に
ついて考えさせる
特別活動「青少年の自殺」
・時事問題として、
青少年の自殺等の
問題を考えさせる
総合的な学習「医学問題」
・調べ学習( 図書、インターネ
ットの利用)
・聞き取り学習 ( 職場体
験等をリンクさせる)
・ディベート学習
(脳死問題等 )
(2)他教科・領域との関係
指導の流れに示したように、他教科、他領域と関連させながら
学習の展開を行うことができる。
(3)指導上の工夫について
〇 指導に要する時間や方法は、弾力的に扱う。
○ 本教材を通して命の大切さを知ると共に、子ども主体の学習形態として
グループ学習を用いることができる。
○ 学校図書やインターネット利用を活用した調べ学習を行える。
○ 発表形態を取り入れ、自他のものの考え方を学べる。
○ 総合的な学習の時間や他教科との関連をはかることができる。
○ 身近な出来事や時事問題と関連させ 、タイムリーな時期を選んで計画的に
学習を進めるのが望ましい。
○ 本教材は、第2学年後半から第3学年の2学期の間で学習するのが望まし
い。
(4)参考
以下は 、この教材に関する「 インターネット・ホームページアドレス 」です 。
・再生つばさの会 (再生不良性貧血の患者と家族の会)
http://www.marrow.or.jp/tsubasa/
・ 脳死臓器移植って何?
http://www.oomoto.or.jp/japanese/jpBiet/nosizokinani01.html
・日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/
※ インターネットの検索欄に
骨髄バンク
と入力して調べることもできる。