カリキュラム編成の基本となる概念 概念 内 <健和看護学院> 容 ・人間は地球が誕生し生物が進化を遂げる過程の中で誕生した自然界の一部に位置する ・人間は歴史的に進化し発展してきた 60 兆の細胞からなり、各器官が独自にしかも連携しなが 人 ら生命活動を営んでいる存在である。 ・人間は、基本的人権を有し、経済活動を基盤にし、余暇や芸術を楽しみ、他人と交流していく 間 現実の生活を営む社会的存在である。 ・人間はそれぞれの生まれ育った小社会の中で生活習慣を身につけ、特定の社会関係の中で成長 観 発達し、独立してそれぞれ固有の社会背景を有する存在である。 ・人間は社会を構成し環境に働きかけ、環境を変革し、自らの存在の条件を創り出し、それを通 じて自らが発達する存在である。 ・人間とはかけがえのない価値ある存在であり、個々の信念や価値観・倫理観を持ち自己決定し ていく存在である。 ・人間とは身体的・精神的・社会的存在としての統合体である。 ・健康とは、 「疾病がない、障害がない」ということでなく、社会との関わりの中で生きがいや 目標に向かって、労働や社会生活、精神生活、趣味や文化活動などが積極的にできる状態のこ 健 とである. ・健康は、個人固有の因子(年齢・性別・遺伝子など)、ライフスタイル(喫煙・飲酒・運動・ 康 食生活など) 、人間関係(婚姻状態・社会参加・社会ネットワーク・社会サポートなど)、社会 経済環境因子(社会階層・教育歴・所得・就業状態・労働環境・利用できる保健医療制度・大 観 気や上下水道環境など)により左右され、人間関係や社会経済環境が良いほど健康である. ・健康は基本的人権の一つであり、憲法25条でしめされる「健康で文化的な最低限度の生活を 営む権利を有し、国は全ての生活部面について社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上に努 めなければならない」ことを保証されている. ・ 環境は内部環境と外部環境の2つに大別される。内部環境とは、固体自身の内部のことをい 環 う.外部環境とは、人間を取り巻く外界をさし、生態系の生命を維持する為に必要な自然環境 と、人間社会を中心とした社会環境・文化環境がある。内部環境と外部環境は相互に作用し人 境 間に影響を与え、環境は人間と相互作用する中で変化するものである。 呼吸する空気、陽光、温度、物音、食物、睡眠、休息、身体の清潔、心の平静さと感動を与え 観 るものなど人間に影響を与えるすべてのものが環境である。 ・外的環境の一つである人間社会は、人間が知的・創造的生活を送るために積極的に働きかけ、 経済構造を土台とし政治・経済・法律・文化などを形づくっており、歴史法則性を持って発展 してきた。 ・社会は人間が主体となって働きかけ変革していく中で発展する。平和と民主主義は人間の発展 にとっては不可欠なものであり、人類共通の普遍的価値である。 ・看護は健康・不健康を問わずいろいろな健康水準にある人々の、すなわちさまざまな身体的・ 看 心理的・社会的側面を持つ統一体としての人間に対して、その人々が自らの力で、健康を維持・ 増進・回復できるように、あるいは平和な死を迎えられるように、さまざまな要求を満たすた 護 めの援助を行う過程をいう. ・看護は対象の病態を科学的に捉え、その人の生活背景との関係や生活史を統合的に分析し、か 観 つ対象や家族のニードをも考慮した上で、看護上の問題を明らかにすることである.また、看 護計画を立案し個別的かつ意識的に実施・評価していくことである. ・看護は対象の基本的人権を守ることを基盤にし、対象の生きようとする生命活動と社会的背景 を総合的にとらえ、医療チームとともに予防から社会復帰までを応援していく活動である.
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