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高度生殖医療技術研究所(ARMT)2004/08/17
塩化ストロンチウムによるマウス卵活性化の手技
試薬一覧
試薬名
型式
メーカー
塩化ストロンチウム・6水和物
37340-30
関東化学
TYH(Ca-free)
Mineral Oil
※使用する培養液はカルシウムが含まれていなければ、何でも構わないと思うが、ここでは TYH を使
用しました。
参考:TYH(Ca-free)の組成 100mL 中
試薬名
塩化ナトリウム
NaCl
0.6976
g
塩化カリウム
KCl
0.0356
g
リン酸二水素カリウム
KH2PO4
0.0162
g
硫酸マグネシウム
Mg SO4
0.0143
g
炭酸水素ナトリウム
NaHCO3
0.2106
g
ピルビン酸ナトリウム
Na-pyruvate
0.0055
g
グルコース
Glucose
0.1000
g
硫酸ストレプトマイシン
Streptomycin SO4
0.0050
g
ペニシリン G カリウム
Penichillin G potassiumu
0.0060
g
フェノールレッド
Phenol red
0.0100
mL
(BSA)
(Bovine albumin)
BSA は実施前日に必要量計量して、調整する。
試薬準備
1)TYH(Ca-free)
(5mL)
2)10 倍濃度の塩化ストロンチウムストック溶液(10mL)
塩化ストロンチウム
0.267g
純水
10mL
100mM
3)培養用培地
HFF99
4.5mL
SSS 合成血清
0.5mL
10%
1
(0.4000)
g
高度生殖医療技術研究所(ARMT)2004/08/17
活性化方法
① 実施当日(活性化数時間前)
、TYH(Ca-free)に BSA を溶解し、0.2μm フィルターでろ過滅菌後、
9mL に塩化ストロンチウムストック溶液 1mL を加え、塩化ストロンチウム最終濃度を 10mM に
調製。
② 上記活性化培地と通常の培地でドロップを作製し、オイルを被せて、CO2インキュベーターにてガ
ス平衡しておく。
③ 卵を活性化培地で良く洗浄後、別の活性化培地に移し、1時間 CO2インキュベーターにて、活性
化処理。
④ 卵を活性化培地から取り出し、培養用の培地で良く洗浄後、別の培養培地に移し、CO2インキュベ
ーターにて、追加培養。
⑤ 6∼9 時間後には第 2 極体及び前核が観察できる。
CO2インキュベーターにて、
活性化処理 1 時間
洗浄
洗浄
培養用培地 100μL drop
活性化培地 100μL drop
CO2インキュベーターにて、
追加培養
2