No.126 狂犬病のキツネに注意―アメリカ合衆国 2008 年 11 月 9 日 ProMED 情報(Goupstate.com、UPI.com、The Arizona Republic) カリフォルニア州 アメリカ合衆国 アリゾナ州 南カリフォルニア保健環境管理局で、Inman 教会で数人を襲ったハイイロギツネを 検査したところ、狂犬病ウイルスが陽性でした。このハイイロギツネは最初に 20 歳の 女性を襲った後、6 歳の少女の足を何度か咬みました。このキツネはさらにもう 1 名 の女性のかかとを何度か咬んだ他、Bishop Road 教会で少なくとも 4 人を引っ掻きま した。「このキツネはとても攻撃的でしつこかった。こんなのは見たことがない。」と教 会の牧師は話しました。 保健環境管理局は、咬まれたり引っ掛かれたりした人に、狂犬病発症予防の曝 露後ワクチン接種について知らせる予定です。被害者は 28 日間に 6 回ワクチン接種 を受けることになります。狂犬病には治療法がありませんので、大変ではありますが、 そうしないと病気が進行して死亡することになります。 また、アリゾナ州 Chino Valley では、30 歳女性がジョギング中にキツネに遭遇し足を 咬まれました。また、Yavapai County の動物管理局員も咬まれました。動物管理局員 は曝露前ワクチン接種を受けていたので、2~3 回の曝露後ワクチン接種で済みます が、女性は数週間かけて 5 回の曝露後ワクチン接種が必要となります。 アリゾナ州の衛生検査で今年 162 匹の動物で狂犬病が確認されています。そしてこ れらの動物で 38 名と 119 匹のペットが狂犬病に曝露しました。速やかに曝露後ワク チン接種を受けない場合、死亡率は 100%です。野生動物に近づかないように注意す ることが大変重要です。 厚生労働省 福岡検疫所
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