「人の写真を撮影するときには」教師用補助資料 写真撮影の注意事項 1 プライバシー 人には私生活に関わる情報を他人に知られない権利があります。写真撮影で は対象者のプライバシーに配慮することが必要です。 2 肖像権 許可なしに,または正当な理由がなく,自分の肖像(顔や姿)の写真を撮影さ れたり,使用されたりしないように主張できる権利のことです。 3 肖像権の侵害 写真を Web サイトなどに掲載する場合は,写っている人の許可を取らなけれ ばいけません。 本人の許可を取らずに写真を公表すると肖像権の侵害となり,訴えられる可能 性があります。ただし,新聞やニュースの撮影等で撮られた写真や個人が特定で きない場合などの肖像権については主張できないこともあります。 肖像権は,著作権法などで明確に規定されている権利ではなく,みだりに自分 の姿を公表されない権利として裁判例で認められている権利となります。 4 肖像権の侵害の事例 最先端のストリートファッションを紹介する目的で,公道を歩いていた女性の 写真を無断で撮影し,Web サイトに掲載した。後日,女性は,勝手に写真を掲 載したことは,肖像権の侵害にあたるとして,Web サイト開設者に35万円の 損害賠償請求をして裁判所に認められた。 5 校外学習での写真撮影 企業や工場では,他人や他社などに知られたくない営業秘密(企業秘密)を所 持している場合があります。社会科見学などをする際は,事前に写真撮影の目的 や写真撮影が可能な日時と場所などを担当者に確認することが必要です。 6 インタビューでの写真撮影の許可 写真撮影を始める前に,インタビューの対象者に対して,写真撮影の目的,時 間,場所,方法,撮影した写真等の使い方を説明して許可を得ることが必要です。 ※ ビデオカメラ等での動画撮影も同様です。 宮城県総合教育センター
© Copyright 2024 Paperzz