音楽療法の新たな取り組み ∼ベッドサイド療法を導入して∼ 音楽療法課 神田真理奈・佐藤早希恵 2014年4月28日 多職種カンファレンス はじめに 4月より音楽療法のスケジュールを一部改定 ↓ 新たな取り組み ・セージュ新ことににて 音楽ダンス ・介護病棟にて ベッドサイド療法 日時:毎週水曜日 時間:9時50分より 一人15分∼30分間 場所:介護病棟 各自室 会話を取り入れながら、オカリナの演奏や歌唱 (伴奏:キーボード) 使用曲:対象者の年代に合わせた曲や好みの曲 目的 自己表現・コミュニケーションの促進 身体機能の維持・回復の援助 リラックスによる拘縮予防・ストレスの緩和 有意義な 時間の提供 これまでの対象者 名前 T.K氏 年齢 59歳 M.S氏 87歳 T.Y氏 75歳 介護度 主病名 主な使用曲 要介護5 統合失調症 初老期の認知症 ♪花 ♪赤いスイートピー ♪知床旅情 ♪また逢う日まで 要介護5 初老期のうつ病 統合失調症 アルツハイマー型認知症 ♪北国の春 ♪春が来た 統合失調症 ♪夢追い酒 ♪北国の春 要介護1 A.B氏 50代男性 要介護度5 全介助 / 歩行困難 (車椅子) 日常生活自立度 C2 主病名:統合失調症 初老期の認知症 摂食嚥下障害 (胃瘻) HDS-R 0点 作業療法プログラム 映画やコーラスに興味を示し、運動の取り組みが やや見られるが、発語や表情の変化は見られず、 コミュニケーション力が乏しい 経過 使用曲 反応・様子 ♪赤いスイートピー 1回目 ♪いい日旅立ち (15分間) ♪白いブランコ ・問いかけに対し頷く ・曲を聴き涙を流す ♪さくらさくら 2回目 ♪夢追い酒 (25分間) ♪また逢う日まで ♪時の流れに身をまかせ ・問いかけに対し頷く ・曲を聴き涙を流す ・歌詞を目で追いながら口を 動かす ♪花 3回目 ♪知床旅情 (40分間) ♪また逢う日まで ・問いかけに対し返答 ・歌詞を見ながら歌う ・時折笑顔を見せている ・手の拘縮和らぐ 様子 様子 考察 音楽を介したコミュニケーション (会話に沿った音楽や馴染みのある曲の提供) 良好な信頼関係の構築 緊張の緩和 感情発散 自己表出 まとめ リラックスした環境で行うことができる 密に関わることで、対象者の能力を引き出すこと ができる 余暇の時間を有意義に過ごし、QOL(Quality Of Life) の向上へと繋げる 今後の展望 他職種との連携をはかり、音楽療法場面だけで はなく、日常生活時においても発語・声量の増加 を目指し今後も継続していきたい 患者様にとって有意義な時間を提供できるよう 研鑚を積んでいきたい ご清聴ありがとうございました
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