2016年11月9日 米大統領選 -共和党候補トランプ氏が勝利の見込み- <トランプ氏勝利の見込み> 現地8日に実施された米大統領選において、共和党 候補のトランプ氏が勝利する見込みとなりました。 今回の大統領選では、10月にトランプ氏の女性蔑 視発言から民主党候補のクリントン氏がリードを 広げていましたが、その後、クリントン氏の私的 メール問題が再燃し、両者の支持率が拮抗した状 態で投票日を迎えました。 トランプ氏の勝利により大統領職は8年ぶりに共和 党が務めることとなります。また、同時に実施さ れた下院選では共和党が過半数を維持しています。 <リスクオフで円高・株安へ> 投票日数日前にはFBI長官によりクリントン氏の 私的メール問題について「訴追を求めない」との 発表もあり、金融市場ではクリントン氏の優勢を 織り込んでリスクオンの投資姿勢が強まっていま した。 日本時間の9日9時から開票が開始され、激戦州の フロリダ州でクリントン氏優勢が伝わると、日本 の株式市場は上昇し、為替市場でも円安米ドル高 が進行しました。 しかし、その後トランプ氏優勢へと転じると、円 が買われ、米ドル/円は一時101円台まで急落しま した。日本時間の16時現在で1米ドル=102円39 銭となっています。 <米ドル/円の推移> (円) 130 125 120 115 110 105 米ドル/円 100 95 15年1月 16年1月 16年7月 (2015/1/5~2016/11/9) (円) 22,000 20,000 18,000 <今後の見通し> 16,000 過激な発言が多いトランプ氏が大統領に就任する こととなり、今後の米国の政策がどうなっていく のか不透明ですが、下院で過半数を獲得した共和 党議員が米国の政治運営において重要な役割を果 たすことになると見ています。 15年7月 <日経平均の推移> 急激な円高とリスクオフの流れから日本株も急落 し、日経平均は前日比▲919.84円(▲5.4%)の 16,251.54円まで下落しました。 トランプ氏の大統領選勝利で米国の政治動向や世 界経済に対する不透明感が強まり、金融市場のボ ラティリティ上昇が予想されます。特にトランプ 氏の発言の矛先が向けられていたメキシコやカナ ダへの影響が懸念されます。 (2015/1/5~2016/11/9 16時現在) 日経平均 14,000 15年1月 15年7月 16年1月 16年7月 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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