「防災・減災ニューディール」で経済再建 日本再建は経済再建から 地域を回ると「経済を何とかしてくれ」との悲痛な叫びが、多く寄せられ ます。長引く経済不況はリーマンショックと、それから立ち直りかけたとき に発生した東日本大震災の影響もありますが、最も大きな要因は、ここ 10 年 間で公共事業を大幅に減らしたことにあります。自公政権でも減らしてきま したが、民主党のキャッチフレーズに「コンクリートから人へ」とあるよう に、民主党政権になってから「事業仕分け」で、更に減らしました。最盛期 に年間 30 兆円あった公共事業が 15 兆円と半減していますが、その影響が大 きいのは、経済を公共事業に依存している割合が高い、地方の都市です。 日本再建には経済の再建が不可欠です。そこで、毎年 10 兆円、10 年間で 100 兆円規模の防災や減災につながる公共事業に集中投資し、100 万人の雇用 を創出させ、経済を再建します。 耐用年数をむかえる社会資本 東日本大震災を教訓に、各地で地域防災計画が見直され、被害想定も見直 されています。その中で、戦後、急速に整備された道路や橋、港湾、上下水 道が、耐用年数(50 年から 60 年)をむかえ、このまま老朽化を放置してい ると、大地震などの災害で崩壊や倒壊する危険が指摘されています。 命を守る事業で災害に強い国づくり 道路や橋、港湾は災害時には救命・救急で命をつなぎ、また、地域経済の 活性化にも不可欠です。老朽化した道路や橋などが耐用年数をむかえる前に 補強や更新を行います。 電線の地中化や電気・ガス・下水道・通信網の共同溝化(共同地中化)は 安全な通学路の確保や渋滞解消、台風・地震などでの電柱の倒壊による二次 被害を防止できます。 東北新幹線は東日本大震災で被害を受けましたが、50 日で復旧し、被災地 の復旧・復興に貢献しました。今後、整備新幹線の整備を進めます。 釜石市の三陸縦貫自動車道も「命をつなぐ道路」として住民の命を守り、 被災地の復旧・復興に役立ちました。第二東名も無駄な公共事業と言われま したが、今では防災の観点からの有効性が認められています。防災の観点か ら寸断されている高速道路(日本海沿岸東北自動車道の象潟・遊佐間、二ツ 井・大館間、湯沢横手道路の延伸)の整備を促進します。 これまで、学校施設の耐震化を進めてきており、耐震化率が 86%までにな りました。耐震化されていない学校施設を早急に耐震化します。また、天井 や壁などの非構造物の耐震化に手が付けられておらず、早急に対応しなけれ ばなりません。更に、災害時に避難所となる学校施設に非常用発電機や備蓄 倉庫、衛星電話など、防災拠点としての機能を整備します。 病院の耐震化と免震化、公共施設の耐震化を促進します。 以上のような、防災や減災など、 「命を守る事業」に集中投資し、災害に強 い国づくりで、経済を活性化します。 財源の確保はどうするの? 必要な財源は、将来世代も活用できる施設を建設するために認められてい る「建設国債(償還 60 年) 」や東日本大震災の復興財源とした「復興債」と 同様に、25 年を償還期限とした「防災・減災ニューディール債」の発行や地 方債で対応します。 毎年 10 兆円の公共投資は GDP(500 兆円)を 2%押し上げる効果があり、 100 万人の雇用が見込まれます。経済が活性化すると税収も伸び、財政再建に 寄与します。 また、あらかじめ社会資本を強化しておくことで、災害時の被害を軽減で き、経済損失を軽減できます。
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