発 行 田村学園 環境インフォメーション 第7号 平成 15 年 11 月 20 日 学校法人 田村学園 環境研究センター 発行人 田村 正 編集人 髙井一雄 高齢者介護福祉講座を実施 高齢者を巡る法律問題をテーマに 田村学園の公開講座のラインナップに、 新た に 「福祉コース」 が加わりました。 去る 10 月 15 日・ 22 日・ 29 日の3回シリーズで、 初の高齢者 介護福祉講座を開講し、 延べ 45 名の参加者を 得て、 無事終了することができました。 「高齢者を巡る法律問題」 をテーマに横浜駅 西口公証センター ・ 公証人の梶村太市氏を講 師にむかえ、 「成年後見制度」 「財産管理」 「身 第3回危機管理講座(15.9.10) 上監護」 3回にわけて、 専門的な見地から訴訟 事例などをまじえて、 わかりやすく解説していた だきました。 受講者の顔ぶれは、 学園OBや関係者、 企業、 市民、 ケアマネジャーなど幅広い層からの参加 があり、 地域社会に新たな情報発信ができたも のと思います。 今後も、 介護 ・ 医療問題などをとりあげて 「福 祉講座」 を定着させてまいります。 第一講 講 師:杉原英和氏 第二講 講 師:高井一雄 テーマ テーマ 神奈川県をめぐる 大地震の予測と対策 危機管理と 内部告発への対応 第1回高齢者介護福祉講座(15.10.15・22・29) 講 師:公証人 梶村太市 氏 テーマ 「高齢者を巡る法律問題」 ① 成年後見制度 ② 財産管理 ③ 身上監護 見学会と救命講習 今後の環境・危機管理講座 今後の講座企画では、座学から離れて、企業見学 〔 内 容 は 裏 面 に 掲 載 〕 と、救命講習の体験プログラムを予定しております。 環境実務では、 11 月 26 日 ( 水 ) に川崎市のNE 危機管理講座では、 16 年 1 月 23 日 (金 ) に横浜 C玉川ルネッサンスシティの見学会 (ITと環境管理シ 市消防長認定の普通救命講習会 (心肺蘇生術) を ステム) を予定。 実施します。 ご ■ 第7回 環境実務講座 テーマ と き 見学先 対 象 参加費 : : : : : 環境管理とITシステム 平成 15 年 11 月 26 日(水)13:00 ~ 17:00 NEC玉川ルネッサンスシティ 学生・市民・企業・NPO 30 名 企業・団体 4,000 円、個人・NPO 2,000 円 案 内 ■ 第4回 危機管理講座 テーマ と き ところ カリキュラム : : : : 緊急時のための救急救命訓練 平成 16 年 1 月 23( 金 )13:00 ~ 16:30 横浜経理専門学校 7 階教室 ①阪神大震災の記憶 ②横浜市消防長認定普通救命講習< 3 時間コース> (心肺蘇生法・止血法他) 対 象 : 学生・市民・企業・NPO 30 名 参加費 : 企業・団体 2,000 円、個人・NPO 1,000 円 第3回 危機管理講座の概要 〔講義①〕 「神奈川県をめぐる大地震の予測と対策」 講師:神奈川県防災局防災消防課 計画班主幹 杉原英和氏 神奈川県に影響を与える地震として5つの地震 (東海 M8、 南関東 M7.9、 県西部 M7、 県東部 M7、 神縄・国府津-松田断層帯 M8) をあげて、 神奈川県が被害想定を示しています。 唯一警戒宣言という地震予知が発令される地震が 東海地震ですが、 本年7月に地震防災基本計画 が修正され対応が変ります。 県内に 30 本ある断層のうち 11 本が M7 クラスと いわれており、 本年評価をやり直します。 切迫性のあるものから 100 年先と発生予測はまち まちですが、防災対策の重点に 「情報」 「輸送」 「防 災計画の高度化」 の面で、 市町村と協力して整備 してきます。 〔講義②〕 「危機管理と内部告発への対応」 講師:田村学園・環境研究センター 理事・センター長 高井一雄 企業・団体をとりまくリスキーな環境は一段と厳し い。地震・台風などの自然災害から工場災害、労働 災害、経営危機など多様化しています。 昨今は企業等の不祥事が社会問題化しておりそ のきっかけは「内部告発」です。工場火災、リコー ル、食品偽装、データの改ざん、ダイオキシン流出 などが、告発により表面化しました。 民間調査によれば、内部告発の部門設置は43.1% (無46.3%)、窓口設置44%と過半数に至っていませ ん。リスク管理やコンプライアンスの制度と体制づくり が急がれます。 危機管理マニュアルと危機管理用語を解説し、平常時 のシステムは非常時に機能しないことを指摘しました。 第1回 高齢者介護福祉講座の概要 「高齢者介護を巡る法律問題」 講師:横浜駅西口公証センター 公証人 梶村太市氏 (第1講)「成年後見制度」 老人の一人暮しや痴呆問題から、成年後見制度 が注目されています。成年後見制度は法定と任意 があるが、法定では「後見」「保佐」「補助」のそれぞ れの開始時期を定めているが、痴呆がすすんでい るからではなく、早めに手続きすることをすすめた い。任意後見の場合は、公正証書による契約書作 成を急ぐ必要があります。 (第2講)「財産管理」 老後を支える三つの柱が「公的年金」「退職給与 (企業年金含む)」「貯蓄・個人年金」となりますが、 公的年金制度が財政破綻する中で、2004年の改定 後記 ▼初の 「福祉講座」 も無事に実施でき、 田村学園の 公開講座は、 環境 ・ 危機管理 ・ 福祉の三本柱が実現 できました。 ▼新しい人材の育成と地域社会への貢献という目標に 向かって、 これからも邁進してまいります。 (髙井) 時期をむかえ、総選挙の争点になっています。財源 を税方式にするか社会保険方式にするか、負担の あり方や給付設計の見直し、妻の年金権の保証な ど、国民年金が空洞化する中で、どう公平性を保つ のかが問われています。 高齢者の財産を守ってあげるためにも、事務委 任契約・任意後見契約・遺言・死後委任契約の4点 セットを段階的にすすめたい。 (第3講)「身上監護」 高齢化社会と家族介護の限界を背景に公費負担方 式の併用による社会保険方式をとり入れた介護保険 制度がスタートしました。保険給付の要件と認定基準 (5段階)と、それに見合う居宅介護と施設介護のサー ビス給付額が設定されています。但し、家族介護への 配慮がなされていないなどの課題を残しています。 お問合せ/お申込先 ★環境講座及び年間会員に関しては下記にお問合せ下さい。 学校法人 田村学園 環境研究センター (横浜経理専門学校内) 〒 235-0011 横浜市西区高島 2-2-11 TEL 045-453-5500 FAX 045-453-2776 メールアドレス kouza @ tamura.ac.jp ホームページ http://www.tamura.ac.jp/
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