東邦ガス 技術研究所

エネファーム700W、太陽電池5kW、
蓄電池1kW(充放電)/5kWh
池
電
3
造 木造2階建て
構
建 物 面 積 127.63㎡
延 床 面 積 177.37㎡
2014年5月、同年3月までに実施
エネファームについては、 年度は
PEFC︵固体高分子型燃料電池︶タ
した実証試験の成果を発表している。
内に建設された、木造2階建て、延べ
イ プ︵ 東 芝 製 7 0 0 W ︶、
年度はS
OFC︵固体酸化物型燃料電池︶タイ
プ︵アイシン精機製700W︶を用い
アスパラガスハウスは﹁環境性と快
適 性 の 両 立 ﹂ を 目 指 し、﹁ エ ネ ル ギ ー
て検証した。
用 エ ネ ル ギ ー 管 理 シ ス テ ム︵ H E M
の有効活用﹂﹁生活の質の向上﹂
﹁環境
3電池を制御する同社独自開発の家庭
S ︶ を 導 入。 生 活 パ タ ー ン に 合 わ せ
との共生﹂をコンセプトとしている。
ア ス パ ラ ガ ス ハ ウ ス は、 燃 料 電 池
﹁エネファーム﹂、太陽電池、蓄電池の
トハウスである。
2012年5月に東邦ガス技術研究所
エネファーム(SOFCタイプ、アイシン精機製700W)
床面積177㎡︵4LDK︶のスマー
﹁ 明 日︵ ア ス ︶ を パ ラ ダ イ ス に、 ガ
ス で ﹂ を 略 し て ア ス パ ラ ガ ス ハ ウ ス。
アスパラガスハウス
■ アスパラガスハウス概要
た 3 電 池 の 運 転 の 最 適 制 御 を 検 証 し、
会員企業紹介
17
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A C E J M e m b e r - T O H O G a s Te c h n i c a l R e s e a r c h I n s t i t u t e
会員企業紹介
東邦ガス 技術研究所
スマートハウスと水素ステーションの先進実証
愛知県東海市にある東邦ガス技術研究所内に建設されたスマートハウス
「アスパラガスハウス」
と、
同研究所内にある70MPa水素ステーションおいて進められている先進的な実証実験について報告する。
[生活の質の向上]
起
• 床に合わせ温度/照明/カーテン
/香りを調整できる快眠寝室。
停
• 電時にエネファームから宅内への
電力供給が可能な停電時自立運転。
省CO 2を実現。
昇
• 降式コンロなどのデザインを提案
する先進ガス調理機器。
住 む 人 が 意 識 す る こ と な く 省 エ ネ・
タ
• ブレット端末によりガス、電気、水
道の使用量を見える化。
経済性、省エネ性の効果を検証している。
2
• 014年3月からは3電池に電気自
動 車 を 加 え た 連 携 制 御 を 実 証 実 験 し、
自
• 然 光、 自 然 風 を 活 用 す る 構 造 と し、
省エネと快適性を実現。
日
• 射( 遮 蔽 ) と 通 風 を 利 用 し て、 空
調負荷を低減。
[環境との共生]
備も組み込まれている。
など、生活の質を向上させる提案・設
ミ
• ストサウナやうたせ湯を備えた快
適な入浴を提案する浴室。
調
• 湿冷房・全館空調。
照明、空調などの遠隔操作が行える。
など、住む人が楽しく省エネできる工
夫がされている。
M
の水素ステーションを建
10
内に充填圧力
M
の水素ステーショ
開発機構︶事業に参画し、技術研究所
EDO︵新エネルギー・産業技術総合
M 水素ステーション
Pa
Pa
東邦ガスは、2002年 月に中部
地区では初めて、技術研究所内に充填
圧力
ンを建設・運用開始した。
Pa
70
35
設・運用開始。2010年3月にはN
70
ブ レ ッ ト 端 末 を 操 作 し な く て も 給 湯、
室
• 内 に 置 か れ た 省 エ ネ ロ ボ ッ ト「 ス
マ エ ネ 君 」 に 話 し か け る こ と で、 タ
エ
• ネ フ ァ ー ム、 太 陽 電 池、 蓄 電 池 を
H E M S で 統 合 的 に 制 御 す る こ と で、
[エネルギーの有効活用]
省エネロボット
「スマエネ君」
HEMSのタブレット端末
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Co-GENET Vol.6
M
水素ステーション設備の耐久
[実証設備の目的]
❶
性評価
❷建設コスト低減につながる新しい充
填方法︵直充填︶の確立
❸水素冷却︵車両タンクの温度上昇防
止︶技術の確立
[これまでの成果]
仕様と
M の乗
70MPa水素ステーションのシステムフロー
充填機
(ディスペンサー)
3.6kg/h
直充填ライン
(取材・文:雑賀 慎一)
❷実車両に対して安全に直充填が可能
なこと
・直充填の制御シーケンスの開発
・水素冷却しての本格的な車両への
充填︵国内初︶
マイナ
❸充填流量、外気温によらず水素冷却
の仕様を達成できること
・ディスペンサー出口温度
ス ℃以下、タンク内温度 ℃以下
M
水素ステーションは充填圧力が
M であり、これは燃料電池自動車に
搭載しているタンクが
なっているためである。天然ガス︵C
NG︶自動車が搭載しているタンクは
MPaなので、その3倍以上の圧力
で充填するということである。
M
は燃料電池バスや一部メーカーの
現在、水素ステーションの充填圧力
は M と M が混在している。
M
車両で使用されているが、今は
が主流となってきている。
用車では、満タンでガソリン車並みの
500㎞以上の走行が可能という。
その M 乗用車タイプの燃料電池
自動車は2014年 月に一般への販
売が開始された。普及のためには車両
コストをはじめ、水素ステーションの
建設コスト削減など、まだ解決すべき
課題も残されているが、新しい技術が
計画部 次長 小川様、技術開発本部 次長 石田様、技術研究所 次長 加藤様、他スタッフの皆様に、この誌面
を借りて改めて御礼申し上げます。
試験充填容器
(鋼製容器)
水素冷却装置
(プレクーラー)
燃料電池
自動車
70MPa
82MPa
900L
70MPa
160L×2 セット
水素回収ライン
70
35
Pa
蓄圧器
(鋼製容器)
85
Pa
Pa 70
圧縮機
70
70
82MPa
27kg/h
水素製造能力
Pa
より身近になることを期待したい。
会員企業紹介
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今回の施設取材にあたり、ご多忙中にもかかわらず、多大なるご協力を賜りました 東邦ガス株式会社 エネルギー
謝辞
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都市ガス改質
水素製造装置
都市ガス
(天然ガス)
70
Pa
❶主要機器について1年間ノーメンテ
台×300日
0.9
20
Pa
70
Pa
ナンスが可能なこと
水素ステーションと燃料電池自動車
解像度
Pa
20
Pa 35
70
※普及期前の充填回数(270回…
稼動の想定)
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