SON 最適化マネージャー

Ericsson
SON 最適化マネージャー
モバイル・ブロードバンド・テクノロ
ジの広範な展開を可能とする重要
な要素の1つが自立型ネットワーク
オペレーション
(SON)
です。ネット
ワークの複雑さは、自動構成、自動
最適化、自動回復の機能が現代の
モバイルネットワークの運用にとっ
て今や不可欠となる段階にまで達
しています。効果的な運用とは、ネ
ットワークの計画策定、設計、構築、
最適化をできるだけ自動化するこ
とです。
エリクソンのSON最適化マネー
ジャは、無線ネットワークの最適化
を自動化するためのネットワーク
管理システムです。機能を一元化
することにより、ネットワークの複
数の要素と領域を、組織的かつトッ
プダウンのアプローチで最適化し
ます。これにより、複数のテクノロ
ジ
(2G、3G、4G)
や複数のベンダを単一の最適化パラダイムに統合することができます。
サービス品質の改善
エリクソンSON最適化マネージャを使用すれば、ネットワークを常に最適化し続け、ネットワーク資産
を最大限に活用することができます。ネットワークのキャパシティとカバレッジだけでなく、サービス
の質も改善されます。
運用は自律型で行われます。システムは継続して実行され、手動による介入は必要ありません。ネット
ワーク運用部門が影響を受けることといえば、ネットワーク性能が改善され、日常的な最適化タスクが
自動化されたことで直接的な運用費用が削減されることだけです。
-1-
ユースケース
3G向け一元化自動隣接関係(C-ANR)
により、セルラ
ーネットワークの隣接関係の最適化を自動化します。
エリクソン
SON最適化
マネージャ
常に流動する無線環境では、隣接セルが失われたり監
視から漏れたりしていないか、優先順位がどうなってい
るかを、常に監視する必要があります。C-ANRは、隣接
セルの喪失による通話の切断をほぼ防止します。現場
での実績では、通話切断率(DCR)
が最大で20%改善
しました。
ネットワーク性能
3Gのカバレッジおよびキャパシティの最適化と、一元
構成パラメータ
的モビリティ負荷分散(CCLB)
とは別のものですが、
相互に補完し合う3Gの機能です。30近いセルと隣接
関係のパラメータを最適化し続けることで、品質、
カバ
レッジ、キャパシティの間で可能な限り最善のバランス
をとります。
3G ID最適化(IDO)
は、最適なスクランブリングコード
マルチスタンダード
マルチベンダ
計画を立てられるようにするもので、C-ANRを補足す
る重要な要素です。
運用
能力
SON最適化マネージャは、ネットワークへの一元
SON最適化マネージャは、ユーザのネットワーク
的な読み書きアクセスを仲介するマルチベンダ・
資産を最大限に活用する上で、大きな前進です。
マルチテクノロジのモジュールを使用します。複雑
拡張性
なネットワークデータの分析では、ネットワークに
おける実装の次なるステップとして何が最善かを
極めて拡張性の高いエリクソンのアーキテクチャ
判断するために、現場で実績あるアルゴリズムを
用います。エリクソンの段階的アプローチにより、
は、最小規模から最大規模のネットワークまで役
立ちます。変更が必要な場合には新しいユースケ
ユーザのネットワークは常に最善の状態で実行さ
ースを簡単に導入できます。
れるようになります。
ネットワーク最適化を自動化する際には、
コントロ
柔軟性
ールを維持することが重要です。SONポータルは、
ユーザはネットワークの状態や要件に応じて、様々
分かり易いGUIによってSON最適化マネージャに
ユーザが一元的にアクセスすることを可能にします。
ここで、構成可能なポリシーと規則があれば、設定
なユースケースを様々なタイミングで、ネットワー
クの様々な部分で構成できます。
されたガイドラインに沿った運用が行われるよう
になり、エリクソンはネットワークの変更履歴をリ
適応性
アルタイムでビジュアル化して、ネットワークの変
モジュール構造により、複数テクノロジと複数ベン
更を追跡できるようにします。
ダへの適応が容易になります。
-2-