臼杵小学校で篆刻家の河野隆さんが授業 て ん こ く か 〜ようこそ “臼杵っこ” の先輩(里帰り授業)〜 5月16日、臼杵小学校で板知屋出身の篆刻家で書家、画家の河 野隆さん(大東文化大学教授)が、 「里帰り授業」を行いました。小 学校5年生まで臼杵小で学んだ河野さんは52年ぶりに同校を訪 れ、 6年生58人を前に「漢字の成り立ち〜人体から生まれた文字 〜」 と題した授業を行いました。 河野さんは、授業で実際に筆を取って水墨画の描き方を披露し た後、人が前を向いて立っている姿から生まれた「大」 という文字 が発展して、たくさんの文字ができたことを説明しました。水墨 画を描く河野さんの筆さばきや、人や体の一部にまつわる意外な 漢字の説明に児童たちは驚きの声をあげていました。 また、河野さんは授業の最後に「50年前と変わらない臼杵の自 然を誇りに思ってください。南蛮貿易や城下町として栄えた大分 や臼杵の文化の素晴らしさ豊かさを受け継いでいって欲しい」 と 後輩たちにメッセージを贈りました。 臼杵小学校の子ども達の感想 ○河野さんのサクランボなどの水墨画は、筆をなめらかに 走らせて、思いを込めて描いていて本当に素晴らしかっ たです。 ○食べ物を描いた水墨画は、お腹が空くほど本物に近い色 合いや形ですごかったです。 ○水墨画で、 最初はリンゴかな?と思ったけどツルを描き加 えただけで、 本当にリンゴの感じになってすごかった。最 臼杵市教育委員会は、平成18年度より各分野で活 躍する臼杵市出身の方を母校に招き、仕事に対する 夢や魅力などを児童や生徒に話していただく 「よう こそ臼杵っこの先輩」(里帰り授業)を行っています。 “臼杵っこ”に将来の仕事や夢に対する思いを広げ 後にハンコを押すまでのすべてがかっこよかったです。 ○分かりやすい授業で、 「そっか! !」 「そういうことか」 と納 得しながら楽しく、 漢字の成り立ちを学べました。 ○ (河野さんからのメッセージを受けて) 臼杵の豊かな自然 を守り、 文化・歴史を次の世代に受け継いでいきたいです。 てもらうことを目的としています。 臼杵っこは必読! “臼杵っこ”文庫を小中学校に配布 めた“臼杵っこ文庫”が市内のすべての小中 “臼杵っこ” になるために読ん 6月4日、 でお き たい本 と して選 定 さ れ た 本 を ま と 20 学校に届けられました。 を も とに 行 わ れ てお り、今 年 は 最 後の年。 この取組みは、平成 年から3年に渡っ て、臼 杵 商 工 会 議 所 や 退 職 校 長 会の 寄 付 11 平成22年7月号 今 年 は、昨 年 に 引 き 続 き 臼 杵 市 出 身の 作 広報 ↑野上弥生子作品の 現代語訳も配布 冊)が、各学校に配られま ↑臼杵っこ文庫を受取った野津中生徒会の 皆さん 家・野上弥生子さんの作品を現代語訳した 冊、中学校 18 「野 上 弥 生 子 か ら “臼 杵っこ ” へ お 話(そ の 三 )」のほ か、読 み 応 えのある 作 品(小 学 校 した。 17
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