=給食だより= す こ や か №206 ◎今月のテーマ「時間内によく噛んで食べよう!」です。 食事を噛む回数を調べた報告によると、昭和初期の食事時間は平均は 22 分で、 食べ終わるまでに 1420 回噛んでいたそうです。ところが、現代では食事時間平均 は 11 分で、噛む回数は 620 回。日本人は、昭和初期の半分の回数しか噛なくなってき ているのです。 昭和初期の食事は純和風。麦などの雑穀やいも類、根菜類、高野豆腐などの乾物が良く動かしていたのです。 ◎よく噛むと、虫歯が予防できる! よく「噛む」と、健康面でどのような効果が得られるのでしょう。食べ物を細かく噛み砕いて、消化酵素を含んだ、 だ液と混ぜ合わせる事によって「消化を助ける」のはもちろんですが、だ液がたくさん出ることによって「虫歯を予防」 する効果もえられます。 虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯によって起きますが、だ液には虫歯菌が作る酸を薄める働き があるのです。よく噛んで、だ液がたくさんでる子どもには虫歯が起きにくいのです。 ◎よく噛むと、情緒が安定する! 赤ちゃんがおっぱいを吸うのは、栄養をもらうほかに、精神安定剤としての役割があるとされていますが、 「噛む」こ とにも同じような役割があります。物を「噛む」と、体の緊張がやわらいで、ストレスを解消するのに役立つものです。 また、あごの運動が筋肉の刺激となって脳に伝わって、脳の働きを活性化してくれます。 「情緒が安定」して、 「脳の 活性化」にも役立つ。噛むことには、意外な効能がありますね。 ◎噛めば噛むほど味のあるおやつを! 噛む食品の中には、おやつとして紹介したい食品が多くあります。スルメや煮干しを、子どもにかじらせてはどうで すか?スルメをちょっとあぶったり、煮干しをからいりすると、香ばしくなって食べやすくなります。秋なら、リンゴ やナシ、干しイモや焼き芋、大をどんどん増やしてみてください。 ☆噛めない子 VS 噛まない子 最近、噛めない子どもが増えてきていると言われています。また、今の子どもは噛まないとも言われます。保育園の 給食などで子ども達の食べる様子を見てみると、 「時間内に食べ終わらない子」 「口の中にいつまでも食べ物が残ってい る子」がいる一方で、 「あっという間に(噛まずに)食べ終わってしまう子」と、実にさまざまです。でも、しっかり噛 んでいない点では、共通しているそうです。噛むことが苦手な子どもは、確実に増えてきているのですね。 ☆食事の早い子・遅い子の取り組み 食事の時間 さ く ら・・・特に早すぎる子はいないが、遅い子には時計を 確認させ、意識づけるしている。 サクラ組 ぞ う・・・早い子には、よく噛んで食べるよう促し、遅い ぞう組 子には、時計を見せ「後○○分で食事が終わる 時間だよ」と約束をし、声をかける。 こじか組 こ じ か・・・早い子には特に何もしていないが、 (おかわり もするため) 遅い子には、 食事の量を調整しています。 うさぎ組 う さ ぎ・・・早い子はもう少しゆっくり食べてと声かけし、遅い 子は介助してあげるか、食事を切り上げている。 ことり組 こ と り・・・早い子には、 「たくさんカミカミしてね」と声かけを し、遅い子には、 「大きいお口できるかな?」と声かけ めだか組 をし、食べられた時はみんなで拍手をしてあげている。 め だ か・・・全体的に食べるのが早いので、 「よくカミカミしてよ」と声かけをしている。 早い子 遅い子 20 分 40 分 15 分 50 分 20 分 55 分 20 分 40 分 15 分 40 分 15 分 40 分
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