環境に優しい塗料の 研究・開発拠点

環境に優しい塗料の
研究・開発拠点
日本ビー・ケミカ ル ㈱ ( 本 社 ・ 大 阪
る と と も に、
塗料を通して
動車分野だけでなくOA機器や携帯電
めのサポート
性を高めるた
工場での生産
話、デジタル家電などの分野でも先端
を行うのが中
日 本 ビ ー・ ケ ミ カ ル ㈱
神奈川事業所
技術を駆使したICT(インテリジェ
心業務です。
相模原市に転入するまでは東京都品
ましたが、テクノパイル田名の一角に
川区の日本ペイント社に間借りしてい
独 立 し た 施 設 を 建 設 し た こ と に よ り、
「法令を順守しながら自由に研究活動
ができる環境になった」と、野村氏と
下間氏は顔をほころばせながら異口同
音に話します。
業務のエリアは関東から東北、北海
道 ま で を カ バ ー し て い ま す が、
「相模
原への進出は自動車メーカー、部品メ
な関係を保ち、メーカーの要望にいち
村所長。
「将来、圏央道が開通すれば、
早く対応できるのは大きな利点」と野
た め 実 験 と 検 証 を 重 ね て い ま す 」 と、
ーワードはまず、「環境への配慮」
です。
ーカーに近いという立地条件が重要な
発に向けたキ
新商品の開
ン ト・ コ ー テ ィ ン グ・ テ ク ノ ロ ジ ー)
の確立を推進しています。
年6月に操業を始めた神奈川事業
所(野村侃滋=ただしげ=所長)は自
「有機溶剤をほとんど含まないハイソ
要因だった。それらの研究施設と密接
1971年、プラスチック用塗料及び
動車関係に特化した研究開発拠点であ
い、新しい価値を持つ商品を作り出す
リッド塗料をベースにして環境に優し
府 枚 方 市、 末 永 博 義 取 締 役 社 長 ) は
真空蒸着用塗料の製 造 販 売 を 目 的 と し
役割も担っています。自動車メーカー
液 型 )、 世
自動車メーカーが数多く立地する神奈
も大きな魅力」と加えます。
川県から埼玉県内まで一本道になるの
また、
「機能性の追求」も重要なテー
めたい」と、自らも卓越した技術を持
関などと交流して最新技術の吸収に努
えで、同所長は「優れた企業や研究機
今後、南西フォーラムに参加する考
する塗料、あるいは人間の体に触れる
も う 一 つ は「 新 し い 色 彩 の 開 発 」。
念を超える製品開発に挑んでいます。
革新に向
なる技術
してさら
つ世界的な塗料メーカーの研究施設と
金属感を持ち、見る角度によって微妙
交流活動
けた地域
への意欲
向けて実験と試作を重ねています。次
世代の白色を創出する試みと言えるで
を語りま
す。
しょう。これらを踏まえて野村所長は
に色合いが変化する白色塗料の実現に
ような感じがする塗料など、従来の概
マ。車体に傷が付いても自動的に修復
(しもつま)英太郎氏は話します。
同事業所技術グループリーダーの下間
自動車部品用プラスチックの
コーティングで世界最先端の技術
の研究施設と連携して新商品を開発す
り、また、技術サービス拠点としての
本 初 の バ ン パ ー 用 塗 料(
品の塗料開発のパイ オ ニ ア と し て 、 日
て日米の合弁会社と し て 設 立 さ れ ま し
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た。その後、自動車 用 プ ラ ス チ ッ ク 部
電子顕微鏡も駆使する研究者
「神奈川事業所は次の時代の塗料の発
界初のPP バンパー用水性プライマ
ー、国内初のPPバンパー用水性導電
発・製造・販売して き ま し た 。 こ の 結
プライマーなど世界 最 先 端 の 塗 料 を 開
果、国内の自動車用 塗 料 で は % 近 く
のシェアを占めてい ま す 。 現 在 は 日 本
ペ イ ン ト ㈱ の 1 0 0 % 子 会 社 と な り、
関西を中心とする国 内 の 事 業 所 だ け で
な く、 中 国、 ア メ リ カ 、 韓 国 、 台 湾 、
インド、タイに現地 法 人 を 設 け る グ ロ
ーバル企業に成長し て い ま す 。
「環境に優しいコーティング技術の
境負荷を最小限にま で に 抑 え た 塗 料 の
開発」を自社の社会 的 使 命 に 掲 げ 、 環
開発に努める姿勢を 貫 い て い ま す 。 こ
の設計思想はISO14001の認証
取得はもちろん、次 世 代 水 性 塗 装 シ ス
信地」と総括します。
相模原市田名塩田1―4―9
TEL 042―777―7617
FAX 042―777―7797
http://www.nipponbeechemical.jp
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テムの開発・導入に も 表 れ て お り 、 自
日本ビー・ケミカル社商品がコーティングされた自動車部品
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