江東区国民保護計画の変更について(概要) 1 江東区国民保護計画について 武力攻撃や大規模なテロなどが発生した場合に、国や都、関係機関等と連携・協力して、 迅速・的確に住民の避難や救援を行うことができるよう、国の「国民の保護に関する基本 指針」(以下「指針」という。)及び「東京都国民保護計画」(以下「都計画」とい う。)に基づき、平成19年3月に策定しました。 計画の策定にあたっては、広く区民の方の意見を取り入れるため、パブリックコメント を実施するとともに、江東区国民保護協議会の諮問と都との協議を経て策定されました。 2 今回計画を変更する経緯 国の指針の変更内容の反映及び2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会 へのテロ対策の充実を図る目的で、平成27年3月に都計画が変更されました。そのため、 国の指針や都計画との整合性を図るため、江東区国民保護計画の関連項目の変更が必要と なりました。 また、区の組織改正に伴う分掌事務の見直し、各種データの更新、用語の整理等、状況 変化に対応した変更もあわせて行うこととしました。 3 主な変更内容 (1)国の指針及び都計画変更に伴う主な変更内容 ※下表の【変更】は変更案の該当ページ、【新旧】は新旧対照表の該当ページ。 ① ② ③ ④ ⑤ 主な項目 エムネット(Em-Net)、Jアラ ート(J-ALERT)の活用 【変更:P.25】 【新旧:P.22】 武力攻撃事態等合同対策協議会 及び緊急対処事態合同対策協議 会への参加 【変更:P.58、P.115】 【新旧:P.49、P.82】 安否情報システムの活用 【変更:P.86】 【新旧:P:67】 東京DMATの追記 【変更:P.120、121、122】 【新旧:P.85、86、87】 「地域版パートナーシップ」を 活用した連携体制 【変更:P.111】 【新旧:P.80】 内容 国との情報連絡手段として、緊急情報ネットワークシステム (Em-Net)及び全国瞬時警報システム(J-ALERT)が導入された ことからこれらを活用する旨を明記します。 国の現地対策本部長が武力攻撃事態等合同対策協議会を開催する 場合には、区も当該協議会へ参加し、情報交換や相互協力に努め る必要があるため、この旨を明記します。 緊急対処事態合同対策協議会についても同様に明記します。 安否情報の都への報告を、新たに導入された「武力攻撃事態等に おける安否情報の収集・提供システム」で原則行う旨を明記しま す。 平成 16 年 8 月に発足した「東京 DMAT」について、都計画の記述 にあわせて変更します。 「地域版パートナーシップ」を活用し、管轄警察署、関係行政機 関、民間事業者と連携して、テロに対する危機意識の共有や大規 模テロ発生時における協働対処体制の整備等に努める旨を追記し ます。 1 大規模テロ等発生時の対処マニ 都が作成する「東京都大規模テロ等対処マニュアル(仮称)」に ュアル等の整備 区の特性を踏まえ、テロ等の類型に応じた初動対処の手順等を明 【変更:P.112】 らかにしたマニュアル整備に努める旨を追記します。 【新旧:P.80】 ⑥ 主な項目 内容 組織改正に伴う分掌事務の見直 組織改正に伴い、各部・局・室の担当業務について見直しを図 し り、江東区地域防災計画との整合を図ります。 (主な変更例) 【変更:P.12~18、P.44~53 等】 ・国民保護担当課が防災課から危機管理課に変更。 【新旧:P.6~16、P.32~47 等】 ・危機管理課と防災課をあわせて危機管理室として発足。江東 区国民保護協議会及び江東区国民保護対策本部(または江東 区緊急対処事態対策本部)の事務局を危機管理室が担当。 データの入替え・文言修正等 所管する行政庁や様式等の変更、文言修正など。 【変更:P.39等】 【新旧:P.30等】 (2)状況変化に対応した主な変更内容 ① ② 4 今後のスケジュール(案) (平成) 年 28 月 10 11 28・29 12~1 2 2~3 29 3 4~ 内 容 議会に報告(*)(10/6 企画総務委員会) ※変更案及び区民向け意見募集実施について 区民向け意見募集(10/12~11/2) ※区施設等に閲覧図書、ホームページ等での意見募集等 区民からの意見集約・関係機関等との意見調整 ※都と協議する変更案の決定 都との事前協議(*)及び変更案の修正 平成28年度第2回江東区国民保護協議会開催 ※変更案(最終案)の決定 都に変更案(最終案)の提出・正式協議(*) 「江東区国民保護計画(平成28年度変更)」の決定 議会に報告(*) 区ホームページ等での公開 区施設等で「江東区国民保護計画(平成28年度変更)」(冊子)を配架 *都との協議及び議会への報告は、法定事項となっています。 5 その他 今回意見募集を行う「江東区国民保護計画(平成28年度変更)案」や、今後のスケジ ュール(案)は、平成28年8月23日(火)に開催された江東区国民保護協議会の協議 を経て、実施しています。 2 用語 説明 緊急情報ネットワークシ 内閣官房が整備を進めている、行政専用回線である総合行政ネットワーク ステム(Em-Net) 「LGWAN」を利用した国(総理大臣官邸)と地方公共団体間で緊急情報を 双方向通信するためのシステム。 全国瞬時警報システム 弾道ミサイル情報、津波情報、緊急地震速報等、対処に時間的余裕のない (J-ALERT) 事態に関する情報を、人工衛星を用いて国(内閣官房・気象庁から消防庁 を経由)から送信し、防災行政無線(同報無線)等を自動起動することに より、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達するシステム。 東京DMAT 大震災等の自然災害をはじめ、大規模交通事故等の都市型災害の現場へ出 場し、消防隊等と連携して多数傷病者等に対して救命処置等の活動を行う 災害医療派遣チーム。 地域版パートナーシップ 警視庁が関係機関等と連携したテロ対策を総合的に推進するために発足さ せた「テロ対策東京パートナーシップ推進会議」を全ての警察署単位で発 足させたもの。 ※参考:用語について 3
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