「北足立地区人権教育研究集会等に関する」市教委交渉回答メモ ◇要求書提出 2009 年2月 20 日 ◇予備交渉 2009 年7月2日 16:15 ∼ <市教委> 吉田人権教育推進室長、関口室長補佐 <市教組> 山本仁中執 ◇本交渉 2009 年7月7日 17:00 教育委員会室 <市教委> 吉田勉人権教育推進室長、関口一郎室長補佐、廿浦主任指導主事、山本主査 <市教組> 山本悠子、岡庭健司、市川文夫、田畑茂、高田肇、山本中執 1.北足立地区人権教育研究集会の「同和教育を柱とした人権教育」とする趣旨は、今日の多様 な人権教育の内容からは趣を異にしているが、標記研究集会に対する貴職の見解を明らかにす ること。 【回答】 人権教育の主要な課題であり、その認識に立って同和教育を重要な柱として進めている。集会 もその一環である。国の法律(平成 12 年:人権教育及び人権啓発の推進に関する法律)に則った もので、国の基本計画(平成 15 年) 、市の基本計画に基づいて推進している。 【組合】 実行委員会の関係団体に解放同盟以外の団体が入っているのか。 【市教委】 入っていない。 (市教委は)部落差別はある、と認識している。 【組合】 「人権推進法」で「同和教育」は一言も出てこない。地方自治体には中立的な立場で臨むよう に法でも指摘している。衆議院、参議院の付帯決議でも、行政の中立性の確保や民間団体等関係 各方面の意見を十分に聞く」ようにと述べている。解放同盟だけでは全く中立でない。 【市教委」 他の団体から申し入れがあれば拒むものではない。 【組合】 学校の生徒に関わって「部落差別」があるのか。 【市教委】 電話で相談が入る。調べたが学校には「部落差別」はない。地区の人(おじいさんやおばあさ ん)の体験にはある。 2.さいたま市教育委員会として、同実行委員会の解散を求めるとともに、次年度以後の研究集 会開催の中止を求めること。 【回答】 実行委員会は近隣市と関係団体で構成している。研究集会は有意義であり、解散を求める予定 はない。来年も実施したい。 3.運動団体からの宣伝物等を市長部局、教育委員会各課所に配布しているが、中止すること。 【回答】 -1- 解放新聞全国版は 20 部、埼玉版 240 部、地域人権連ニュース全国版3部、埼玉版3部、部落解 放愛する会「荊棘」3部を購入している。解放新聞埼玉版は小中高養護学校に送っている。人権 問題、在日問題等、関係団体の当事者の声を得ることができるものとして購入し、配布している。 【組合】 何故、解放新聞埼玉版だけ 240 と突出しているのか。 【市教委】 解放同盟が全県を網羅しているのと、情報量が豊富だから。 【組合】 情報であれば団体の大きいとか小さいとかではない。 ※解放同盟の記事は偏った価値観で報道している。 「解同」の全国各地の「部落差別」に対する「糾 弾闘争」を記事にしている。一面的な情報を学校に提供するのは行政の中立性からしておかし い。 4.教育委員会は運動団体とは一線を画して事案に対処すること。 【回答】 行政としての主体的な判断で人権教育を推進している。様々な運動団体と交渉等も行う。時に は連携することもある。 5.市内10小中学校で組織する同和教育推進校連絡協議会は解散すること。 【回答】 (一番大きな認識のずれ。差別は残っている、と考えている)小中学校が直接協力して自主的 に行っていること。有意義な活動をしていると団体だと考えている。 【組合】 10 校を明らかにせよ。 【市教委】 桜木中、三橋中、春里中、大宮八幡中、慈恩寺中、春岡小、上小小、大谷小、慈恩寺小、三橋 小 【組合】 同和教育推進校連絡協議会の事務局が人権推進室になっているのか。 「自主的にやっている」と の回答に反する。 【市教委】 事務局ではない。 (引き続く追及で)会長は1名(校長) 、副会長1名(校長) 、監事2名、幹事 3名中、1名は学校、2名は人権推進室。 【組合】 市教委が幹事に2名も入っていて、自主的はない。幹事からはずれることを市教委として再考 するべきだ。 【市教委】 話は十分承ります。 6.上小小、三橋中、桜木中の3校合同で、年度当初着任した教職員を対象に「同和問題」に関 -2- する研修を開催しているが、ただちに中止すること。(今年は三橋小を含め4校) 【回答】 自主的にやっている活動。有意義な活動で、どうこう言う活動ではない。 【組合】 他の地域で同じことをしている地域はあるか。 【市教委】 ありません。 【組合】 自分が上小小にいたときはこのようなことは無かった。 「蓄積」といったが後で作られたのだし、 参加の学校が増えているのはどうしてか。 【市教委】 学区変更等で参加の学校が増えた。 -3-
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