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2年前期
2単位
必修
上野
専門発展科目
ビジネスキャリア
人的資源管理Ⅰ(基礎)
隆幸
[関連する資格・履修制限等]:産業カウンセラー受験資格・商業科教員免許(選択)
【講義の目的・到達目標・概要】
企業にとって従業員の管理は経営を行う上で必須の取り組みです。「企業は人なり」という言葉も
あるように、この従業員の管理をいかに行うかによって、企業の業績が左右されるといっても過言で
はありません。皆さんの多くは、大学卒業後に企業などの組織で働くでしょうが、その中で「人の管
理」に携わることがあるでしょう。そのためにも、組織における「人の管理」がどのようなものなの
かをあらかじめ知っておくことは、仕事を行う上できっと役立ちます。また労働者としての視点から
みても、その知識は「自分で自分の権利を守る」、つまり自らを守ることにもつながるでしょう。
そこで人的資源管理Ⅰでは、「企業の人事管理の現状と今後」「人事管理を規定する法律」を経営
と労働者の双方の視点から展開しています。特に人事管理の基盤となる「人事制度」、労働基準法の
多くを占めている「労働時間と休日・休暇」「賃金」「解雇・退職」といった人事管理における基礎事
項を重点的に取り扱います。
【講義の進め方・講義形態】
毎回の講義で配布するプリントに沿って、パワーポイントによるスライドにより講義を進めます。
【成績評価の仕方】
出席点 45%、定期試験 55%で評価します。
【テキスト】
プリントを配布します。
【参考図書】
今野浩一郎・佐藤博樹著「Management Text
人事管理入門」(日本経済新聞社)
【講義計画】
第1回
人的資源管理とそのフレームワーク
第2回
社員区分制度
第3回
社員格付け制度①-その概念と職能資格制度-
第4回
社員格付け制度②-職務分類制度と人事制度の複線化-
第5回
労働時間管理①-労働時間の現状と関連する法律・用語-
第6回
労働時間管理②-所定外労働とその手当-
第7回
労働時間管理③-年次有給休暇-
第8回
労働時間管理④-その他の休日・休暇と新しい労働時間制度-
第9回
賃金管理①-労働費用と総額人件費管理-
第 10 回
賃金管理②-個別賃金管理(昇給)-
第 11 回
賃金管理③-個別賃金管理(手当と賞与)-
第 12 回
退職管理①-雇用調整と解雇-
第 13 回
退職管理②-定年退職と継続雇用-
第 14 回
労働組合と労使関係
第 15 回
講義全体のまとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
世間では不況による雇用問題が多く取り上げられています。これはいつ皆さんに降りかかるかもし
れません。「自分で自分を守る」ことができるよう、積極的な姿勢で講義に臨んでください。なお、各
講義は密接に関連しているため、前週の復習をきちんと行った上で各講義に参加するようにしてくだ
さい。
133
専門発展科目
ビジネスキャリア
人的資源管理Ⅱ(展開)
2年後期
2単位
選択
上野
隆幸
[関連する資格・履修制限等]:商業科教員免許(選択)
【講義の目的・到達目標・概要】
「企業は人なり」という言葉もあるように、従業員の管理の正否は企業の業績を左右させるといっ
ても過言ではありません。皆さんの多くは、大学卒業後に企業などの組織で働くことと思います。恐
らくその中で「人の管理」に携わることがきっとあるでしょう。そのためにも、組織における「人の
管理」がどのようなものなのかをあらかじめ知っておくことは、皆さんの将来に必ずプラスになるで
しょう。また労働者としての視点からみても、これらを知っておくことは「自分で自分の権利を守る」
ことにもつながるでしょう。
そこで人的資源管理Ⅱでは、人的資源管理Ⅰで扱った人事管理の基本事項以外にも展開し、細かく
「企業の人事管理の現状と今後」「人事管理を規定する法律」を学んでいきます。具体的には、「採
用」「配置と異動」「教育訓練」「人事考課」「昇進管理」「福利厚生」「退職金」「企業年金」「非
正規労働者」「ワークライフバランス」などを、経営と労働者の双方の視点からみていきます。
【講義の進め方・講義形態】
毎回の講義で配布するプリントに沿って、パワーポイントによるスライドにより講義を進めます。
【成績評価の仕方】
出席点 45%、定期試験 55%で評価します。
【テキスト】
プリントを配布します。
【参考図書】
今野浩一郎・佐藤博樹著「Management Text
人事管理入門」(日本経済新聞社)
【講義計画】
第1回
社員格付け制度の概要
第2回
採用管理
第3回
配置・異動管理①-その狙いと「出向」「転籍」-
第4回
配置・異動管理②-新しい動きと関連する法律-
第5回
教育訓練管理
第6回
人事考課管理①-ルールと人事考課制度の実際-
第7回
人事考課管理②-目標管理制度-
第8回
昇進管理
第9回
報酬管理①-福利厚生-
第 10 回
報酬管理②-退職金の意義と退職一時金-
第 11 回
報酬管理③-企業年金制度と確定拠出型年金(401k)-
第 12 回
仕事と生活の調和-ワークライフバランス-
第 13 回
非正社員と外部人材の活用
第 14 回
労働市場の分析-失業率と有効求人倍率-
第 15 回
講義全体のまとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
この講義で扱う内容は、人的資源管理Ⅰの講義内容をさらに発展させたものです。皆さんが将来働
く上で不可欠の知識を扱いますので、積極的な姿勢で講義に臨んでください。また、各講義は密接に
関連しているため、前週の復習をきちんと行った上で各講義に参加するようにしてください。なお、
より深い理解を得るために、前期開講の人的資源管理Ⅰを受講することをお勧めします。
134
1年後期
2単位
選択
葛西
専門発展科目
ビジネスキャリア
経営管理論
和廣
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
企業は、現代産業社会の支配的なファクターです。経済活動の中心的な担い手が企業であること、
また企業の活動とその成果が人々の生活の豊かさに結びついていること、そして多くの人々が仕事
の満足や社会的生活の充実を企業から得ていることなどが現代社会における企業の位置を物語っ
ています。それだけに人々の豊かさを社会的に実現しようとする社会科学にとって、企業の経済活
動の分析は真正面から取り組むべき最重要な課題です。
本講義では、管理(マネジメント)をミッション・戦略へ向けてヒト、モノ、カネ、情報という経
営資源を統合することと定義し、組織において管理とはどのような機能や意味を持っているのかを
実例を示しながら解説し、経営管理の基本的な知識を習得します。
【講義の進め方・講義形態】
基本的には教科書を用いて授業を進めますが、必要に応じてプリントを配布します。
【成績評価の仕方】
出席点 30%、レポート 10%、期末試験 60%で評価します。
【テキスト】
海野博・所伸之編著「やさしい経営学」創成社(生協購買部で購入すること)
ISBNコード: 9784794422606
【参考図書】
船越克己ほか著「企業行動にみる経営学」創成社
【講義計画】
第1回
ガイダンス
第2回
企業における管理とは何か
第3回
経営管理論の発展:古典的管理論、人間関係論
第4回
経営管理論の発展:行動科学的管理論、近代管理論
第5回
マネジメントと管理サイクル
第6回
経営者と管理者
第7回
マネジメント・ツール
第8回
モチベーション
第9回
コミュニケーション
第 10 回
企業間の協力関係
第 11 回
組織構造と組織設計
第 12 回
組織学習
第 13 回
競争優位の獲得
第 14 回
経営資源と独自能力
第 15 回
講義全体のまとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
言葉や知識は現実を明確に表現する道具ですから、経営学を学ぶ場合も、企業経営の現実や事例と
結びつけて言葉や知識を身につけることが大事です。
講義計画に該当する内容をテキストから探し、読んでおいてください。
135
専門発展科目
ビジネスキャリア
リーダーシップ論
2年後期
2単位
選択
畑井
治文
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
リーダーシップとは、個人が他の人や集団に社会的影響を与えるプロセスのひとつです。本講義で
は代表的なリーダーシップ理論を理解するとともに、各種のケースを学ぶことによって、自分自身の
リーダーシップを向上させる手がかりを得ることを目的としています。
具体的にはリーダーシップを行動特性や環境要因でいくつかのタイプに分類し、それぞれのリーダ
ーシップの特徴について解説していきます。またリーダーに従うメンバーの視点、リーダーがメンバ
ーに対して行うコーチングの視点など、日常生活や学生生活においても活用可能な情報を提供してい
きます。
【講義の進め方・講義形態】
基本的には講義用プリントを配布して授業を進めます。各回とも教室での講義となりますが、可能
な限り、インタラクティブな授業を展開できるように心がけていきます。
【成績評価の仕方】
出席点 20%、講義内での提出物及び小テスト(2 回)30%、期末試験 50%で評価します。
【テキスト】
講義用プリントを配布します。
【参考図書】
金井壽宏著「リーダーシップ入門」(日経文庫)
日本経済新聞社
小野善生著「リーダーシップ」ファーストプレス
【講義計画】
第1回
第2回
ガイダンス リーダーシップを学ぶ意義
リーダーシップ理論の展開
第3回
リーダーシップの類型
第4回
日常におけるリーダーシップ①(指示を重視するリーダー)
第5回
日常におけるリーダーシップ②(コミュニケーションを重視するリーダー)
第6回
変革期におけるリーダーシップ①(変革ビジョンを示すリーダー)
第7回
第8回
変革期におけるリーダーシップ②(メンバーの自発性を引き出すリーダー)
リーダーに従うメンバー(フォロワー)
第9回
ケーススタディ①(リーダーシップの実践)
第 10 回
コーチングマネジメント①(聞き方の技法)
第 11 回
コーチングマネジメント②(認め方の技法)
第 12 回
コーチングマネジメント③(問い方の技法)
第 13 回
第 14 回
コーチングマネジメント④(提案の技法)
ケーススタディ②(コーチングの実践)
第 15 回
講義全体のまとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
我々の身の回りでも「リーダーシップ」を感じる場面は沢山あるはずです。本講義で学んだ内容と
普段の生活を関連付けるように努めてください。そうすることで講義への理解が深まります。なお、
毎回配布する講義用プリントには次回のポイントも明記されていますので、各自、この点について理
解を深める努力をしてきて下さい。その他、予習の指示がある場合は、必ず予習をしてから講義に臨
んで下さい。
136
2年後期
2単位
選択
成
専門発展科目
ビジネスキャリア
マクロ経済学
耆政
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
まずは理論的なベースが大切ですので経済の基礎理論(原理と手法)について熟知してもらい
ます。その上,私たちを取り巻く現実経済現象に分析と応用する力を養います。
現代経済のおける経済主体,すなわち家計,企業,そして政府の意思決定と役割に関する理論
と手法,そして応用について講義を進めていきます。
【講義の進め方・講義形態】
基本的にはインターネット,プロジェックター等を活用し,講義を行います。必要によって新
聞記事などのプリントも配布して使用します。
【成績評価の仕方】
レポート 30%、期末試験 70%で評価します。
【テキスト】
グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学【第2版】Ⅱマクロ編』東洋経済新報社,2005年
10月(ISBNコード: 4-492-31353-2)
【参考図書】
伊東光晴編『岩波現代経済学事典』岩波書店,2004 年 9 月
【講義計画】
第1回
オリエンテーション(高度資本主義社会と経済)
第2回
経済学の基本原理
第3回
国民所得の測定(GDP)
第4回
生計費の測定
第5回
生産と成長
第6回
金融システム
第7回
ファイナンスの分析手法
第8回
失業と景気
第9回
貨幣システムと中央銀行
第 10 回
インフレーション理論
第 11 回
為替
第 12 回
総需要と総供給
第 13 回
金融政策
第 14 回
マクロ経済政策
第 15 回
まとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
現代社会における経済に関する知識の重要性を認識し,積極的な態度で授業に臨み,最大限の知識を
身につけて欲しい.
137
専門発展科目
ビジネスキャリア
日本経済史
3・4年前期
2単位
選択
木村
晴壽
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
日本の歴史を振り返ってみて、経済はどのように発展して現在に至っているのか、言葉を換えると、
現代の日本経済はどういう積み重ねの結果としてあるのか。この問いに答えようとするのが、日本経
済史です。現代の日本は、世界トップレベルの規模を持つ経済大国になっていますが、そこには「日
本的」としか表現のしようがない経済構造があります。
何故、そのような現代の日本経済ができあがったのか、それは、細かな現象にとらわれず、長い間
の日本経済の歴史を大きな流れで把握しようとしたときに、理解できるはずです。我々は、日本とい
う国がどういう国なのかを知るところからスタートするほかないのです。まずは、経済という側面か
ら見る私たちの国の歴史を検討しましょう。
【講義の進め方・講義形態】
基本的には教員からの説明を主体とした講義形式で進めます。アウトキャンパス等は計画していま
せん。
【成績評価の仕方】
毎回の出席点を設け、中間試験・期末試験点数との合計(出席点 30%、中間試験 30%、期末試験 40%)
で成績評価します。
【テキスト】
『日本経済史』(生協購買部で購入すること)
【参考図書】
石井寛治『日本経済史』(東京大学出版会)
塩澤君夫・近藤哲生『経済史入門』(有斐閣新書)等
【講義計画】
第1回
ガイダンスと講義に向けての基礎知識の説明
第2回
資本主義以前の社会と経済(採集から農業へ)
第3回
農業と地代
第4回
資本主義の誕生(綿工業と産業革命)
第5回
日本でも工業化は綿工業から
第6回
自力の産業革命と移植の産業革命
第7回
大恐慌期の日本経済
第8回
インフレで始まる戦後の日本経済
第9回
ドッジラインからドッジ不況、そして朝鮮特需
第 10 回
2度目のミラクルジャパン:高度経済成長
第 11 回
経済摩擦の時代
第 12 回
バブル経済の到来
第 13 回
金融の混乱と再編
第 14 回
企業集団の動向
第 15 回
企業集団は変容したのか、崩壊したのか?
【学生へのメッセージ・準備学習】
15回の講義のどこかで中間のテストを実施します。
138
3・4年前期
2単位
選択
成
専門発展科目
ビジネスキャリア
ナレッジマネジメント
耆政
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
まずは理論的なベースが大切ですので基礎理論(原理と手法)について熟知してもらいます。そ
の上,企業経営におけるナレッジ・マネジメントの手法と重要性について理解を深めます。
知識基盤経済社会の到来により,企業の持続的な競争優位を確保するためには技術だけでは難
しくなっています。そこで,最も重要なものは知識です。すなわち,企業の業務プロセス,人的
資源,経験などに存在する知識は企業の成長のコアーであります。本講義では,主に,ナレッジ・
マネジメントに関する概念的な内容と,それに関連する情報技術に基づいた持続可能な競争優位
を確保するために知識を活用する方法などについて講義を進めていきます。
【講義の進め方・講義形態】
基本的にはインターネット,プロジェックター等を活用し,講義を行います。必要によって新
聞記事などのプリントも配布して使用します。
【成績評価の仕方】
レポート 30%、期末試験 70%で評価します。
【テキスト】
プリント・資料の配布。
【参考図書】
野中郁次郎・紺野登『知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代』 (ちくま新書) ,1999
年 12 月
【講義計画】
第1回
オリエンテーション(知識社会の到来)
第2回
知識基盤経済
第3回
ナレッジの概念
第4回
知識資産
第5回
ナレッジ・マネジメントの動向
第6回
ナレッジ・マネジメントのフレームワーク
第7回
ナレッジ・マネジメントプロセス
第8回
ナレッジ・マネジメントと組織文化
第9回
ナレッジ・マネジメントと企業経営戦略
第 10 回
ナレッジ・マネジメントと情報技術
第 11 回
ナレッジ・マネジメント・システムの構築
第 12 回
ナレッジ・マネジメント成果の測定
第 13 回
ナレッジ・マネジメント事例分析
第 14 回
ナレッジ・マネジメント発展方向
第 15 回
まとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
現代社会と企業組織におけるナレッジ・マネジメントに関する知識の重要性を認識し,積極的な態度で
授業に臨み,最大限の知識を身につけて欲しい.
139
専門発展科目
ビジネスキャリア
生産管理論
2年前期
2単位
選択
田中
正敏
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
近年の製造業およびサービス業を取り巻く経済環境は激変しつつ,従来からの規模の経済を主とす
る生産システムではもはや太刀打ちできず,そのため,新しい範例に基づく生産システムの構築が,
経営課題になっています.この講義では,経済学の立場に基づいて経営の中の生産管理を語るべきで
あると考えています.つまり,生産管理の方法や手法についてその内容を説明すると共に,それらが
開発された背景や経緯についても解説し,意義と限界について理解してもらいます.生産管理論は経
営の柱の1つにあるオペレーティング・マネジメントに位置付けています.
この講義では,まず,経営とは何かについて概観します.次に,生産管理の歴史を述べます.それ
に基づいて,モノやサービスの製造から販売までのサイクルについて説明します.モノやサービスの
管理を行うための手法として,需要予測,在庫管理,生産計画を述べます.また,モノを作る生産計
画,プロジェクトの管理,物流管理,サプライチェーン・マネジメントを説明し,さらに,生産管理
と情報通信技術との関連について説明します.最後に,今後のオペレーティング・マネジメントの動
向を説明します.
【講義の進め方・講義形態】
基本的には自作ノートおよびテキストを用いて講義を進めます.但し,講義方法も受講生に対して
興味が生じるように PowerPoint やプロジェクタなども使用します.講義が受講生に対して一方通行に
ならないように行うことを考えています.また,配布資料にも十分に考慮し,さらに,講義では毎回,
受講生に対して講義内容の確認テストを行い,学生の理解度をチェックしながら講義を進めます.
【成績評価の仕方】
評価については,出席点 10%,課題・レポート 10%,期末試験 80%で行います.
【テキスト】
船越ら 「企業行動にみる経営学」 創成社,2005年,(生協購買部で購入すること)
ISBN コード: 4-7944-2200-8C3034
【参考図書】
なし
【講義計画】
第1回
オリエンテーション(授業の進め方,学習方法)
第2回
経営学とは
第3回
生産管理の歴史(アメリカ―フォード,GM の生産方式)
第4回
生産管理の歴史(日本―トヨタの生産方式およびリーン生産方式)
第5回
製販サイクル(生産プロセスの形体,日程計画)
第6回
需要予測
第7回
在庫管理
第8回
工程管理
第9回
生産管理(MRP)
第 10 回
生産管理(JIT)
第 11 回
生産管理(制約理論)
第 12 回
物流管理
第 13 回
サプライチェーン・マネジメント
第 14 回
生産管理と情報通信技術(IT)
第 15 回
オペレーションズ・マネジメントの今後の動向
【学生へのメッセージ・準備学習】
ものごとを論理的思考で考えてもらいたい.この科目は専門基礎科目であり,あとの「マネジメン
ト」の専門応用領域に続くので,できるだけ履修してもらいたい.
140
2年後期
2単位
選択
田中
専門発展科目
ビジネスキャリア
品質管理論
正敏
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
経営学の1つの柱にオペレーション・マネジメントがあります.企業がものを作るときに,欠品・不
良品を出さないようにするためにはどのようなことを考えなければならないのでしょうか.例えば,
製品の品質改善,操業のコストダウン,企業の人事における体質改善などがあります.特に,この講
義では,製品の品質改善を中心に概観および手法について教授します.
この講義では,まず,品質管理に関わる部品・製品自体のバラツキについて説明します.次に,
製品・サービスの管理図の構成,さらに,部品・製品の設計仕様書とその工程能力について説明し
ます.一方,受け入れ可能な部品・製品に対する合否を管理する属性管理図としてのOC曲線の説
明を行います.部品・製品のロバストな工程設計について教授します.最後に,今後のオペレーティ
ング・マネジメントの動向を説明します.
【講義の進め方・講義形態】
基本的には自作ノートおよびテキストを用いて講義を進めます.但し,講義方法も受講生に対して
興味が生じるように PowerPoint やプロジェクタなども使用します.講義が受講生に対して一方通行に
ならないように行うことを考えています.また,配布資料にも十分に考慮し,さらに,講義では毎回,
受講生に対して講義内容の確認テストを行い,学生の理解度をチェックしながら講義を進めます.
【成績評価の仕方】
評価については,出席点 10%,課題・レポート 10%,期末試験 80%で行います.
【テキスト】
船越ら,企業行動にみる経営学,創成社,2005年,(生協購買部で購入すること)
ISBN コード: 4-7944-2200-8C3034
【参考図書】
森口繁編,品質管理講座統計的方法,日本規格協会,1976年
【講義計画】
第1回
オリエンテーション(授業の進め方,学習方法)
第2回
品質管理の意義
第3回
2種類のばらつきとは
第4回
ばらつきとの管理
第5回
管理図の構成(製造部門からの管理図)
第6回
管理図の構成(サービス部門からの管理図)
第7回
属性要因とは
第8回
OC曲線
第9回
属性管理図
第 10 回 強靭な工程設計
第 11 回 工程の流れにおける生産高や欠陥品の影響
第 12 回 品質改善に対する工程管理
第 13 回 管理図の作成
第 14 回 OC曲線の作成
第 15 回 オペレーションズ・マネジメントの今後の動向
【学生へのメッセージ・準備学習】
ものごとを論理的思考で考えてもらいたい.この科目は専門基礎科目であり,あとの「マネジメン
ト」の専門応用領域に続くので,できるだけ履修してもらいたい.
141
専門発展科目
ビジネスキャリア
ロジスティクス
3・4年後期
2単位
選択
田中
正敏
[関連する資格・履修制限等]:商業科教員免許(選択)
【講義の目的・到達目標・概要】
この授業は,ロジスティックス(物流)およびそのシステム計画に関する概論的講義であります.
企業における物流,および物流システムのあり方およびシステムの計画に対する基礎的理解と分析能
力を養うことを主たる目的とします.ここで,ロジスティックスは経営の柱の1つにあるオペレーテ
ィング・マネジメントに位置付けています.
具体的には,線形計画法,在庫管理,スケジュール技法(PERT)とサプライチェーンマネジメ
ント(SCM)に関する基本概念を理解し,それに基づいて,企業におけるロジスティックス(物流)
システムがどのように構成され,どのように運営・管理されているのか,また,企業経営においてサ
プライチェーンマネジメントが如何なる役割を果たすかについて検討します.最後に,今後のオペレ
ーティング・マネジメントの動向を説明します.
【講義の進め方・講義形態】
基本的には教科書を用いて講義を進めます.但し,講義方法も受講生に対して興味が生じるように
PowerPoint やプロジェクタなども使用します.講義が受講生に対して一方通行にならないように行う
ことを考えています.また,配布資料にも十分に考慮し,さらに,講義では毎回,受講生に対して講
義内容の確認テストを行い,学生の理解度をチェックしながら講義を進めます.
【成績評価の仕方】
評価については,出席点10%,課題・レポート10%,期末試験80%で行います.
【テキスト】
曹,中島,竹田,田中,サプライチェーンマネジメント入門,朝倉書店(生協購買部で購入すること)
ISBN コード: 978-4-254-27016-7C3050
【参考図書】
久保幹雄 実務家のためのサプライチェーン最適化入門,朝倉書店
【講義計画】
第1回
ロジスティックス(物流)とは
第2回
線形計画法(問題の定式化および設定)
第3回
線形計画法(問題の解法・感度分析)
第4回
線形計画法(ソルバー解決法)
第5回
ガントチャート
第6回
PERT(アローダイアグラムの作成)
第7回
PERT(時間の計算手順)
第8回
PERT(クリティカルパスの求め方)
第9回
在庫管理(2ビン方式)
第 10 回 在庫管理(定期・定量発注方式)
第 11 回 在庫管理(経済発注量・安全在庫の求め方)
第 12 回 契約を考慮したサプライチェーン(意義・定義)
第 13 回 サプライチェーンの WIN-WIN にならない契約(卸売法)
第 14 回 サプライチェーンの WIN-WIN になる契約(買戻法,収入分与法)
第 15 回 ロジスティックスの最新の動向
【学生へのメッセージ・準備学習】
ものごとを論理的思考で考えてもらいたい.この科目は「マネジメント」の専門領域に入るので,
それに関連する基礎科目(例えば,生産管理,品質管理など)を習得しておくことが望ましい.
142
3・4年後期
2単位
選択
田中
専門発展科目
ビジネスキャリア
ビジネスシミュレーション
正敏
[関連する資格・履修制限等]:情報科教員免許(選択)
【講義の目的・到達目標・概要】
マネジメントゲーム(MG)というビジネスシミュレーションゲームを習得することで,戦略的
意思決定能力,データ分析能力,レポート作成能力を養うことを目的としています.
この講義では,5人1組でマネジメントゲーム(MG)を行い,製造業における戦略的意思決定能力
(交渉,駆け引きなど)を育てます.実習を行うために,まず,準備段階として,人事管理,組織・
戦略,オペレーションズ,マーケティング,ファイナンス・会計,意思決定の各々の演習を机上で
行います.
【講義の進め方・講義形態】
シミュレーション実験を行う前に,机上での演習の講義を7,8回行います.その後,マネジメン
トゲーム(MG)を行います.最後に,シミュレーション実験・演習後のレポート作成を行う指導を
します.
【成績評価の仕方】
評価については,出席点10%,課題・レポート25%,期末試験65%で行います.
【テキスト】
曹,中島,竹田,田中,サプライチェーンマネジメント入門,朝倉書店(生協購買部で購入すること)
ISBN コード: 978-4-254-27016-7C3050
【参考図書】
経営科学入門:平井孝弘その他,中央経済社
【講義計画】
第1回
オリエンテーション(ビジネスシミュレーションのねらい・進め方)
第2回
ビジネスシミュレーションの構成,評価
第3回
人事管理(アンケート調査)の演習問題およびその解決方法
第4回
組織・戦略(戦略グループ・マップ)の演習問題およびその解決方法
第5回
オペレーションズ(TOC) の演習問題およびその解決方法
第6回
オペレーションズ(MRP) の演習問題およびその解決方法
第7回
マーケティング(利益拡大) の演習問題およびその解決方法
第8回
会計(設備更新) の演習問題およびその解決方法
第9回
ファイナンス(投資の可否) の演習問題およびその解決方法
第 10 回
意思決定(テーマパークの天候) の演習問題およびその解決方法
第 11 回
意思決定(医療機器の販売計画) の演習問題およびその解決方法
第 12 回
マネジメントゲーム
経営シミュレーション(1-2 期のデータの取得)
第 13 回
マネジメントゲーム
経営シミュレーション(3-4 期のデータの取得)
第 14 回
マネジメントゲーム
経営シミュレーション(欠席者の予備)
第 15 回
レポート作成(損益分岐点の求め方,それに基づいての意思決定)
【学生へのメッセージ・準備学習】
ものごとを論理的思考で考えてもらいたい.この科目は経営学の総合的な科目であるので,できる
だけ経営全般の基礎および応用の科目を修得しておくことが望ましい.
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専門発展科目
ビジネスキャリア
労働と法
3・4年後期
2単位
選択
眞次
宏典
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
この講義では、これから就職して企業や団体などで従業員として働くこととなる学生を対象として
労働法(労働に関する法)の講義を行います。具体的内容としては、労働契約、賃金、労働時間、配
転、休日、解雇など、職場での基本的かつ身近な問題を中心としてわかりやすく解説します。さらに
近年進められている労働法制改革(男女雇用機会均等法、労働契約法などの法制改革)についても触
れながら、社会の中で働くということの意味について(法律という視点からも)考えられるような講
義にする予定です。
【講義の進め方・講義形態】
この講義では労働法(労働に関する法)の概説を行いますが、抽象的な労働法の理念や法体系とい
った大所高所の視点から具体的なルールやケースを検討することはしません。そうではなく、就職、
就業、賃金、労働時間など具体的な労働の場面とそれらに関係する労働についてのルールやケースを
検討しながら、労働法の体系や理念に関連づけて労働法の概略がわかるようにします。
【成績評価の仕方】
期末試験 100%で評価します。
【テキスト】
浜村彰・唐津博ほか『ベーシック労働法(第3版)』(有斐閣)(生協購買部で購入すること)
ISBN コード:978-4-641-12349-6
【参考図書】
「デイリー六法 平成 21 年度版」(三省堂)
【講義計画】
第1回
はじめに 〈法学の基礎概念と労働法の基礎〉
第2回
労働法の歴史と現状
第3回
労働法のパートナーと労働条件決定の仕組み
第4回
労働のスタート
就職活動、採用、内定、試用期間
第5回
働き方のルール
労働契約、労働条件、就業規則
第6回
賃金のルール
賃金と法律
第7回
労働時間のルール 労働時間、フレックスタイム制、残業
第8回
休息のルール
休憩と休日
第9回
安全のルール
労働安全衛生法、労働災害の補償
第 10 回
労働関係の終了
解雇、退職
第 11 回
職場の男女平等
男女雇用機会均等法
第 12 回
労働の諸形態
パートタイマー、派遣労働者、在宅ワーク
第 13 回
労働組合のルール 労働組合
第 14 回
労使関係の調整
第 15 回
まとめ
労使トラブルと解決システム
【学生へのメッセージ・準備学習】
近年、雇用と労働をめぐる状況が大きく変化しています。4年生のみなさんには、テレビや新聞で
報道されるニュースも他人事ではなく見聞きできることと思います。講義と社会情勢の関係を意識し
ながら受講してください。
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3・4年後期
2単位
選択
専門発展科目
ビジネスキャリア
労働安全衛生法
増尾 均・眞次 宏典
[関連する資格・履修制限等]: 産業カウンセラー受験資格
【講義の目的・到達目標・概要】
労働者にとって安全で健康的な職場は当然に確保されていなくてはなりません。本講義では、この
ような労働者の安全衛生の確保を目的としている労働安全衛生法およびその関係法令の意義・役割・機
能などの知識を習得することを目的としています。特に、労災事故の防止基準、快適な職場環境の形
成、化学物質による健康被害の防止などを中心に具体的事例を随時扱うことによって、学生に身近な
問題として認識して貰い、理解を深めていくこととします。
本講義では、まず日本の法体系の中での労働法体系の位置づけや性格について講義し、次に労働法
体系の中での労働安全衛生法の位置づけや性格、労働安全衛生法と労働基準法など関連する法律との
関係について解説します。その上で、労働安全衛生法の具体的内容について説明しながら、労働安全
衛生法が働く人や働く場所にどのように関わっているのかが理解できるようにします。
【講義の進め方・講義形態】
講義は指定したテキストを用います。法律科目なので法律用語や専門用語が頻繁に出てきますが、
講義の中ではそれらの意味や定義はテキストに示されたものを用います。また、六法も必携です。
【成績評価の仕方】
期末試験 100%で評価します。
【テキスト】
浅見恵美子・江原努・近藤恵子「ここからはじまる早わかり労働安全衛生法」東洋経済
ISBN コード:978-4492270387
「デイリー六法」三省堂
ISBN コード: 978-4385156880
【参考図書】
なし
【講義計画】
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
はじめに
法体系の中の労働法
労働法体系の中の労働安全衛生法
労働災害防止計画
安全衛生管理体制
労働者の危険又は健康障害を防止するための措置
機械等及び有害物に関する規制
労働者の就業に当たっての措置
派遣労働者の労働安全衛生確保
健康の保持増進のための措置
快適な職場環境の形成のための措置
災害補償
安全衛生改善計画等
近年の法制度改革
まとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
まだ働いたことのない学生にとっては縁遠い世界のお話のように思えるでしょうが、就職すると身近
で大事な問題を考えるときに必要なお話です。就職後に困らないためにも、積極的に受講してください。
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専門発展科目
ビジネスキャリア
企業取引法
3・4年前期
2単位
選択
増尾
均
[関連する資格・履修制限等]:
【講義の目的・到達目標・概要】
仕事に関する法律として商法があり、最も基本的かつ重要なものです。この法律にはビジネスのみ
ならず福祉や地域・観光にも関わってくる規定がたくさんあります。仕事に関する法律は、社会人と
して社会活動をする上で必要不可欠なことと思います。学生諸君は、本講義の重要性を認識し、将来
必要となる法知識を習得して頂きたいと思います。
【講義の進め方・講義形態】
講義では、商法の中でも最も実用的な分野である商法総則と商行為法に重点を置いて学んでもらい
ます。特に、ビジネス・観光・福祉・地域に密接に関わってくる領域を時事問題を織り交ぜながら講
義をしたいと思います。
基本的には教科書と六法を用いて講義室で授業を進めます。しかし、教科書と六法のみではなく、
必要に応じて判例・新聞記事などのプリントも配布して使用します。
【成績評価の仕方】
出席・授業態度 10%、期末試験 90%で評価します。
【テキスト】
國友順市・西尾幸夫編著「新商法入門」嵯峨野書院(生協購買部で購入すること)
ISBNコード:4782304455
「デイリー六法」三省堂(生協購買部で購入すること)
ISBN コード:9784385156880
【参考図書】
田村諄之輔・平出慶道編「商法総則・商行為法」青林書院
【講義計画】
第1回
ガイダンス
第2回
商人(商法の適用範囲・商人・商行為概念・商人適格・商人資格)
商法の意義
第3回
営業の意義と態様
第4回
商号・名板貸・商業帳簿・約款
第5回
商業使用人
第6回
代理商
第7回
会社の公示
第8回
営業譲渡と利害関係人の保護
第9回
商行為通則
第 10 回
消費者保護
第 11 回
商人間売買
第 12 回
匿名組合と仲立人
第 13 回
問屋と準問屋
第 14 回
倉庫取引・場屋取引
第 15 回
今後の商法の動向
【学生へのメッセージ・準備学習】
社会人として必要となる法律を学ぶ以上、常に問題意識を持って授業に臨み、今後に役立ててくだ
さい。講義計画に該当する内容をテキストから探し、読んでおいてください。
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3・4年後期
2単位
選択
増尾
専門発展科目
ビジネスキャリア
会社法
均
[関連する資格・履修制限等]:商業科教員免許(選択)
【講義の目的・到達目標・概要】
会社というものは、商売をする上で取引主体となるものです。それ故に法律は様々な条文を用いて
厳格に規定しています。本講義では、株式会社を中心に会社法の骨組みをでいただきます。多くの学
生諸君は将来さまざまな会社に就職することと思います。将来、自分が所属するであろう会社とはど
のようなものなのか、ぜひ学んでもらいたいと思います。
【講義の進め方・講義形態】
最初は会社の種類などの基本的な事を学んでもらい、次いで株式会社の株式や機関について、そし
て会社が設立されてから解散・清算に至るまでを講義します。
本講義では教科書と六法を中心に講義室で行いますが、必要に応じて判例・新聞記事などの補助教材
を随時使用します。
【成績評価の仕方】
出席・授業態度 10%、期末試験 90%で評価します。
【テキスト】
國友順市ほか「新会社法」嵯峨野書院(生協購買部で購入すること)
ISBNコード:9784782304464
「デイリー六法」三省堂(生協購買部で購入すること)
ISBN コード:9784385156880
【参考図書】
なし
【講義計画】
第1回
ガイダンス
会社法の意義
第2回
会社制度1
共同企業
第3回
会社制度2
会社の種類
第4回
会社法総論
第5回
株式会社の設立
第6回
株主
第7回
株式
第8回
株式会社の機関1
株主総会
第9回
株式会社の機関2
取締役会・監査役など
第 10 回
新株の発行
第 11 回
株式会社の計算
第 12 回
組織の再編・変更1
事業譲渡・合併
第 13 回
組織の再編・変更2
会社分割・株式交換・組織変更
第 14 回
解散・清算
第 15 回
講義全体のまとめ
【学生へのメッセージ・準備学習】
身近で利用頻度の高い法律を学ぶ以上、常に問題意識を持って授業に臨んでください。講義計画に
該当する内容をテキストから探し、読んでおいてください。
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