産業心理学 2年前期 2単位 選択 石井 房枝 [関連する資格・履修制限等]:産業カウンセラー受験資格、商業科教員免許(選択) 専門発展科目 カウンセリング 【講義の目的・到達目標・概要】 産業心理学の創始者であるミュンスターベルクによると産業心理学の枠組みは「最適の人」(働 くひとびとと環境)、「最良の仕事」(作業と安全),「最高の効果」(消費社会・情報社会におけ る産業)の3つから成り立っています。 現在では、産業心理学の呼称は産業・組織心理学も使用されていますが、産業心理学の研究史を たどりながら3つの枠組みの基礎的・古典的な研究例を紹介します。産業心理学という分野の特徴 は現場性ですが、産業心理学と(一般的な)心理学の方法との共通部分と異なる部分について学び ます。これらの学習を基礎として働くこと,消費といった実際の社会や組織,日常生活といった場で 心理学(産業心理学)を活かし応用する時の留意点を考えていきます。加えて昨今、クローズアッ プされている職場のストレスや労働安全衛生についてもこの点(応用)から考えていきます。 【講義の進め方・講義形態】 講義形式を基本としてすすめていきます。(含映像教材) 【成績評価の仕方】 出席点 無(=0%) 期末試験(筆記)で評価します。 (ミニレポート等を受験要件とします) 【テキスト】 白樫三四郎著「産業・組織心理学への招待」有斐閣2009(生協購買部で購入すること) ISBNコード:978-4-641-18379-7 【参考図書】 単元、領域の終了時にプリント等で紹介していきます。 【講義計画】 第1回 オリエンテーション 第2回 産業心理学とは 第3回 産業心理学の研究法と研究課題 第4回 仕事への動機づけ 第5回 ワーク・モチベーヴェーションの理論とその発展 第6回 作業研究1―作業分析、作業負荷― 第7回 作業研究2―ヒューマン・エラーと事故、作業環境の快適性― 第8回 2~7回のまとめと確認 第9回 職場ストレス 第 10 回 人事アセスメント 第 11 回 集団と組織(含・リーダーシップ) 第 12 回 キャリア発達 第 13 回 消費者の心理学 第 14 回 現代社会と産業心理学 第 15 回 9~14 回のまとめと確認 【学生へのメッセージ・準備学習】 「心理学」を履修してあるとこの講義が理解しやすくなります。また、身近な生活環境や働く場 の安全について観察し,情報伝達,事故,労働災害などの事実・ニュースにも関心をもってください。 187
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