確かな学力を育成するために

確かな学力を育成するために
-平成26年度学力調査結果分析と授業創造プラン-
本年度、本校では、2年生が総合学力診断テスト(国・算)、3年生と4年生が CRT テスト(3年国・算、4年
国・算・社・理)、5年生が都教育委員会学力調査(国・算・社・理)、文部科学省全国学力調査(国・算)を実施
しました。業者から送付された分析結果(3年4年CRT)や、学校独自に分析を進めた内容を踏まえ、本校の
実態把握を進めてきました。個々の児童への指導と同時に、児童の実態に即した学校全体としての授業改善
を進めるため、校内で授業改善委員会(授業創造プラン検討委員会)を発足させました。全教員を国語、算数、
理科、社会の四部会に分け、各教科の授業改善推進プランについて検討を重ね、ここに本年度の夢が丘小
学校授業改善推進プラン(授業創造プラン)を作成しました。確かな学力を育成するため、このプランをもとに
全校をあげて指導を進めていきます。
※ CRTとは、「目標基準準拠検査」の意味であり、学習指導要領に示す指導目標に照らしてどう到達してい
るかを表す検査です。行政実施の調査とは別に全国的に採用されています。
1.夢が丘小学校の目指す「学力向上のための授業創造プラン」の取り組み
授業の充実(授業創造プラン)
・各教科の基礎・基本の確実な定着
・指導計画と教材研究
・個に応じた指導の充実
・ICT の活用
教師の授業力
・ 校内研究
・ OJT 研修
・教員相互の授業参観、交流
・リフレクションシートの活用
・PDCA サイクルでの授業改善
・研修会への参加
学力の向上
学びを支える条件
・学習規律
・学習準備
・話の聞き方、ノートのとり方
・豊かな直接、間接体験
・読書指導の充実
・学びの動機づけ、学ぶ姿勢
家庭での基本的な生活習慣
・適切な睡眠時間
・朝食、排便
・家庭学習の習慣化
・読書生活の充実
・計画的な TV 視聴、ゲーム
・次の日の準備
2.授業改善推進プラン(授業創造プラン)
<国語科 授業改善プラン>
指導上の課題
課題に対する授業の改善プラン
問題点1
改善プラン1
文章を読み取る力
・説明的な文章を読む際には、以下の点に留意して正
・説明文の読み取りが苦手な傾向がある。
確な読み取りができるよう指導する。
・時間的な順序や事柄の順序を押さえる。
・事実と意見の違いを明確に区別させる。
・接続語や指示語が示す内容を明らかする。(文と文、
段落相互の関係)
・5W1Hを理解させ、内容の大体とキーワードを見
付けることができるようにする。
・文章全体から内容や要旨を的確にとらえ ・学年ごとの課題図書には必ず触れられるような読書
て読む力が弱い。
・語彙が少ない
環境をつくる。
・特に3年以上では、各階のあるコープに児童数分の
辞書を用意し日常的に活用させる。
・漢字の学習では、短文づくりに力を入れ、言葉の意
味を確実につかみ、活用できるようにする。
問題点2
改善プラン2
文章を書く力
・低学年から、書くことを日常的に取り入れる。
・書くことの中心を明確にし、理由や事例 ・作文の指導は丁寧な添削を個別に行う。
を挙げて簡潔に書くことが苦手である。 ・課題や、文字数を指定して内容のまとめを書く学習
を積み重ねる。
(新聞の記事の利用やキーワードを活
用した文章づくりを通して、中心を明確にして書く
けるように指導する。)
・意見文を書く力を身に付けさせる。比較して分析す
る、作者の考えを基にして、自分の考えをもつこと
を意識させる。
問題点3。
改善プラン3
話したり聞いたりする力
・1分間スピーチに取り組む。
・聞き取る力、話す力をさらに伸ばす。
・スピーチの内容は学年ごとに「出来事→ニュース→
調査報告→意見…」などのように高めていく。
・聞き手は、聞いた事の要点をメモし、第三者にも相
手に分かりやすく伝えるなど、聞く力の向上を図る。
<算数 授業改善プラン>
指導上の課題
問題点1
課題に対する授業の改善プラン
改善プラン1
・四則計算や十進位取り法などの基礎的、基本的 ・週に一度、「計算小テスト」を実施する。
内容の定着に差がある。
・各時間で学んだ知識や技能を使う「当てはめ問
題」を授業の最後に行い、その時間の定着を確
認する。
・学年や児童の実態に応じて「東京ベーシックド
リル」を活用し、系統的に技能の習熟と理解の
定着を図る。
問題点2
改善プラン2
・授業中の発言や発表が一部の児童に偏るなど、 ・「ひのスタンダード」を活用し、ユニバーサル
算数に対する意欲や理解が二極化している。
デザインの視点を取り入れた授業を行う。
・デジタル教科書、ICT 機器を活用し、視覚的に
捉えられるようにする。
問題点3
改善プラン3
・筋道立てて考えたり、自分の考えを表現したり ・題意の読み取りが苦手な児童が多いので、問題
する力が徐々に育ってきた。思考力や表現力を
場面を、図や式に表す活動を習慣づける。
一層伸ばしていくための方策を検討する。
・自力解決の中で、ノートに考えを書く活動を行
い、解き方の説明を筋道立てて書くことに慣れ
させる。
・すべての児童が自分の考えを他者(ペアやグル
ープなど)に伝えられる場を設定する。
・話し合い場面では、児童の考え方の発表に終わ
らず、めあてに応じた話し合いの視点を与え、
学び合いを深める。
<社会科 授業改善プラン>
指導上の課題
課題に対する授業の改善プラン
問題点1
改善プラン1
知識理解について
・47都道府県、特に東京都の周りの県については、
都道府県の名称について
確実に位置と名称を言えるようにする。
・調べてきたことや資料をもとに分かった「知識」を
つなげて何が言えるのか「理解」にまで高められる
話し合いや、考える場面を授業の中で確保していく。
問題点2
改善プラン2
地図やグラフの読み取り
・教科書の構成では、単元に関わる人へのインタビュ
比較し、関連付けて読み取る力
ー資料が明示されていることが多いが、インタビュ
ー資料と関連資料を比較したり、関係づけたりする
力が弱い。二つの資料を比較したり、一方の資料を
根拠づける他の関連資料を探したりする活動を取り
入れる。
・中学年では、市や都の実態を分布図に表したものか
ら傾向を分布図から傾向を捉え、なぜその様な分布
になるのかを理由までを考えるようにする。
・グラフの読み取り指導では、3年以上で次の方法を
確実に定着させるように指導する。
①タイトルや発行年・出典を確認する。
②縦軸と横軸の一目盛りの数値を確認する。
③全体の変化の傾向を読み取る。
④なぜそのような変化が起きたのか、理由や原因を他
の資料と関連づけられないか探す。
⑤今後未来はどのようになっていくかを予測する。
⑥クラスに発表する。
問題点3
関心意欲態度について
改善プラン3
地域の一員としての自覚を育てるために、地域での
世の中の動きや社会事象への関心意欲が 調査や活動を取り上げたり、ゲストティーチャーなど
低い。
を招へいしたりしていく。さらに地域社会の安全や防
災に取り組んでいる事例(共助の取組)に目を向けた
教材を開発し、地域への愛情を育てていく。
学習のまとめを新聞でまとめるだけなく、よりよい地
域社会の在り方を考える地域会議を開催したり、協働
して課題解決に取り組んでいる様子を理解させること
により、地域社会に参画する大切さを児童に気づかせ
る。
<理科 授業改善プラン>
指導上の課題
課題1
知識が定着していない単元がある。特に以下の
単元。
課題に対する授業の改善プラン
改善プラン1
観察実験などの具体的な体験を通して、実感を
伴った理解をはかっていく。知識の定着に特に課
題がある単元は、
・3年:かげのでき方と太陽の光
また、具体的な手立てとしては、
・4年:昆虫の育ち方(水生昆虫)
・第3学年では、水辺に出向き、水生昆虫を育て
・5年:電磁石、人の誕生
・6年:電気、体のつくり
る体験を通して、昆虫の育ち方を理解させる。
・個人が観察した結果を全体で確認し、知識とし
てを共有できるようにする。その際に、なるべ
く実物の教材やICTを活用した画像などで
確認できるように準備する。
・実験観察の結果を、理科の専門用語を使って表
現する活動を徹底する。
・単元のまとめを画用紙に描いたり、観察カード
を掲示したりする。
課題2
改善プラン2
実験・観察したことをもとに考察する力が弱い。 ・「問題解決型」の学習形態を定着させる。理科
の場合「課題→予想(仮説)→実験計画→実験
→結果→考察→結論」の学習の流れで取り組
む。
・「考察」場面では、予想や仮説と比較したり、
他者の結果と比較したりする。科学的な見方や
考え方を養うようにする。
・グループで意見を共有したり、交流したりして、
様々な事象を比較検討させる。生活の中にそれ
らのきまりを当てはめて考えることができる
ようにする。
3.参考資料(学力調査等からの結果)
≪第2学年≫ 学習診断テスト分析
国語
観点評価
全体
57.9
書くこと、読むこと(物語的な文章を読む・説明的な文章を読む)、ことばについてのテストを行っ
た。特に、書くことの領域は、「メモしたことを一つの文にする」、「二つの文をつなげて、一つの文に
する」ことが多くの子ができなかった。また、読むことの領域は、説明的文章の流れを理解し、話を
分
析
順序良く並べる問題ができなかった。文章を読んだり、書いたりすることの取り組みを多く取り入れ
る。また、言葉の意味を考えたりすることや語彙力の少なさが得点を下げてしまっていると思われ
る。今後は、東京ベーシックドリルに取り組ませて、様々なタイプの問題に適応できるようにしていき
たい。
算数
観点評価
全体
90.8
テスト内容については全国の平均を上回っている。「知識・理解」、「技能」、「考え方」のどの問題
においても、良い成績が取れた。しかし、「4 わめに、○」、「4 わを、○」の問題ができなかった。言葉
分
析
の使い方の確認をしたい。また、ひき算の問題作りでは、「ちがいは、なんこですか」の言葉を入れ
られなかった子が多かった。ひき算が、ちがいを見つけるものだという概念のおさえ方が足りなかっ
たと考えられる。算数においても、言葉を大切に指導していきたい。また、問題の意味をしっかり考
えさせ、それを図や式、言葉で表現させる力をつけさせていきたい。
≪第3学年≫ CRT 分析
国語
観点評価
全体
82.6
観点別(関心意欲、話す聞く、書く、読む、言語知識)、領域別(話す聞く、書く、読む、言語文
化)、要素別(知識理解技能、思考判断表現)すべてにおいて、全国の平均を上回っている。特に、
分
析
「説明的な文章を読む」「主語や述語について知る」の小領域は、非常に高い得点率を示している。
一方で「カタカナや漢字の読み書き」の内容は全国比101と平均的な習得に留まっている。読書や
作文など得意とする分野は今後も指導を継続し、漢字の読み書き、伝統的な言語文化などの学習
を系統的、段階的に進める必要がある。
算数
観点評価
全体
79
「かけ算」「長さ」「時刻や時間」「三角形、四角形、箱の形」「表やグラフ」の内容については全国の
平均を上回っているものの、そのほかの領域、特に「数と計算」「数量関係」においては全般に低調
分
析
で、計算の習熟、問題文の読み取り、数量についての知識理解が十分でないことがうかがわれる。
単純な九九を覚えていても、題意を読み取り「かけ算の式」を立式して問題を解くような形式ができ
ていないことを考えると、反復練習ばかりでなく、図や式、言葉で考え方を表現するような問題解決
型の学習を一層進めていく必要がある。
≪第4学年≫CRTテスト結果分析
国 語
観点評価
学年 62.1
全国平均よりも下回った原因として考えられることは、テスト時間配分ができておらず、時間内に
最後の問題までたどり着けなかった児童が多いことも一因である。学年全体の約半分の児童が、1
1番以降の問題について無回答である。そのため、読解力やそのスピードを高める必要がある。聞
き取りの問題や漢字の読み、また、「書く」項目については概ね平均を達している。「言語について
分
の知識・理解・技能」である漢字の書きや言語への理解は大きく下回っている。漢字テストなどの範
析
囲が決まっているものなどでは、正答を書くことができるが、出題の範囲が広がると対応できない児
童が多いことが考えられる。また指示語の理解も大きく下回っている。あれ・それ・そのなど言語だ
けの出題だとイメージがわかずに誤答をだしてしまっていると思われる。全体的に、一つの文章をよ
く吟味したり、言葉の意味を考えたりすることや語彙力の少なさが言語全体の得点を下げてしまっ
ていると思われる。
社 会
観点評価
学年 76.6
「知識・理解」については概ね基準を達している。3年生までの学習内容が定着しているようだ。
「観察・資料活用の技能」が特に低い。絵地図から地図記号を読み取ったり、色分けされているとこ
ろがどのような分布になっているのかを読み取ったりすることが難しいと考える。読み取りが浅いの
分
析
で、そのことを活用して考えることや問題点などを考えることができない。資料を大まかに捉え、細
かいところまで目が届かず落としてしまっていると考える。資料名が何なのか、その資料はどのよう
なことを表しているか、どのような変化や様子が読み取れるか丁寧に扱っていく必要があると考え
る。また、「社会事象への関心・意欲・態度」は全国平均を結果として下回っている。学年全体とし
て、A評価の児童が少数であることが原因に挙げられる。自分たちの住んでいる地域・市など社会
科学習への意欲が少ない。社会科の楽しさを伝えていき、底上げしていく必要があると考えられる。
算 数
観点評価
学年 70.5
国語と同様、テストの時間配分ができておらず、時間内に最後の問題までたどり着くことができな
かった児童が3割いる。そのため、文章理解をすばやく行い、計算のスピードを上げていくことがひ
つようである。一方、「数と計算」についての正答率は基準値を達している。2位数÷1位数の計算
や2位数×2位数の計算は正答率が低かった。数が大きくなると正答率が下がっているようだ。今
後復習していく必要がある。「数学的な考え方」では全体の平均を上げている。一つの問題をよく考
分
え解いていく問題の方が好きであると考える。しかし、単純な計算問題を繰り返し解くこと、一度解
析
いてしまった問題をもう一度吟味し、見直しをすることをしないために、誤答が多い部分もある。分数
における正答率が低い。分数と小数の大小関係、分数の加法・減法などイメージしにくいことの理解
が低い。また、単位間の関係、グラムとキログラム、トンとキログラムなど単位換算の正答が低い。
重さ、長さ、時間などその量が表すイメージがつかず適切なものを解答することが難しい。抽象的な
ものを具体物に表したり、体験的な活動を通したりして数量に対する感覚を養っていくことが大切で
あると考える。
理 科
観点評価
学年81.3
4観点(関心・意欲・態度・科学的な思考・表現、観察・実験の技能・自然事象についての知識)す
べてにおいて、全国評定を上回っている。「昆虫と植物」の単元では、チョウやバッタの問題の正答
分
率が高いが、トンボの育ち方については、正答率が下がった。校内に水辺がないためだと思われ
析
る。「物の性質と働き」については、電気を利用した玩具の問題の正答率が低かった。おもちゃ作り
などを通して、電気の性質の理解を深める必要がある。全体として、生活経験の中から得られる知
識不足、体験不足をもっと増やし体験的に理解させる必要がある。
≪第 5 学年≫東京都「児童・生徒の学力向上を図るための調査」結果分析
国 語
平均正答率
77.2
国語の読み解く力がとの平均に比べてかなり下回っている。「資料Aと資料Bをもとに原稿を書き
分
析
ました。2つを比べてふさわしい文章を探しましょう」といった二つの資料を比較して、内容を読み取
る問題に関するものであった。同じ言葉が使われている文章を見つけ出したり、見つけた文章をま
とめたりする力が弱いと考えられる。採点分布は二極化が見られる。漢字は全体の約 9 割ができて
いた。
社 会
平均正答率
68.9
最も正答率が低かった問題が、水害に対する下水道局の人の話と資料を基にして理由を理解
分
析
し、解釈・推論する問題であった。選択肢が長文であることと、下水道施設に関する問題の難しさも
あった。それらの資料からいえることなのか、いえないことなのか分析させる力をつけたい。次に都
道府県の正しい位置について分かっていない児童が多かった。授業の中で地図帳を使用すること
で場所を確認していくことが必要である。採点分布は二極化が見られる。
算 数
平均正答率
62.8
①「40300は、10を□個集めた数です。」や「割り算の計算の仕方の説明について」などの数量に
関する問題の正答率が低い。基にしている数が分かっていない。
②図形では平行四辺形やひし形の性質を問う問題の正答率が低い。対角線について、辺が平行か
等、図形の性質を扱うことをしっかり指導していく。
③数学的な考えの計算を簡単に行うためにどのきまりを使うかという選択ができない児童が多い。
分
析
家庭学習や小テストで扱っていく。
④□を使って式に表す問題の正答率が 2 割である。意図や背景、理由を解釈して推論する力が足
りない。総じて、分からない数値を□として立式することが苦手である。
観点別
関心意欲は非常に高い。技能面が低い。数学的な考え方や知識面ではおおよそ3割程度である。
読み解く力に関しては、取り出す力はあるが、読み取り解決する力が定着していない。
採点分布は二極化が見られる。また、昨年度と同様、②・④については同じ課題が見られる。
理 科
平均正答率
66.7
①「電気のはたらき」が定着していない。5割程度の定着である。
②「とじこめた水の性質」については、1 割ほどの正答率である。水は空気と違いおしても、体積が
分
析
変わらないことが理解されていない。再度確認する必要がある
③「虫の体」など観察の結果をまとめ、知識を確認する必要もある。
観点別
関心意欲が非常に高い反面、思考表現が低い。
実験結果からなぜそのようなになったかを考えるような授業を行うことが求められる。
≪第6学年≫ 全国学力学習状況調査 調査分析
国語 A
観点評価
全体
75.8
書く能力、言語知識は全国の平均を上回っている。話す聞く能力、読む能力に関しては、全国よ
分
析
り2%程下回った。漢字の正答率が高く、毎週漢字テストを効果的に行ったことが成果として考えら
れる。「祝う」のころもへんとしめすへんの間違いが多く見られた。故事成語の定着が弱いため、
日々の宿題でも扱っていく。物語文の読み取り、国語辞典、接続詞は定着している。
国語 B
観点評価
全体
65.1
観点別(関心意欲、話す、聞く、書く、読む、言語知識)、すべてにおいて、全国の平均を上回って
いる。特に、二つの詩を比べて、100字以内でまとめる問題が、全国より20%以上正答率が高
分
析
い。普段から文字指定をして、まとめを書かせたり、家庭学習のプリントを行ってきたりした成果が
ある。わかったことや疑問に思ったことを関係付けながら書く問題や立場を明確にして意見を述べ
る問題は弱い。
算数 A
観点評価
全体
80.3
技能、知識・理解共に全国の平均を上回った。また、領域別を見ても、数と計算、量と測定、図
形、数量関係どの領域も上回った。四則計算が90%以上であり、ミニテストやベーシックドリルを活
分
析
用した結果である。文章を読まないと出来ない問題でも、都の平均より高い正答率であった。研究
として、問題解決型の学習に取り組み、家庭学習としても文章題に取り組んだ成果と考えられる。
苦手な部分としては、割合が1より小さい場合の計算問題や単位量あたりの計算があげられる。ま
た、円周と円の面積の混同が見られた。
算数 B
観点評価
全体
65.2
数学的な考え方、知識・理解共に全国の平均を上回った。技能面は全国平均と並ぶ結果となっ
た。問題別の正答率を見ても、全問全国平均より高い結果となった。グラフの種類を読み取る問題
分
析
では、他教科でもグラフの読み取りを丁寧に行ったため、よくできていた。記述式の問題では、正答
率が高く、ノートに解答の根拠を文章で書く、という日々の指導の成果があげられる。数学的な考え
方については、全国的にも低い結果となっているが、教科書以外の発展問題にも取り組み、様々な
問題に出会わせる必要がある。