平成26年度全国学力・学習状況調査(小学校)結果について 市原市教育委員会 調査の目的 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力 や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。 1 そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。 教科に関する調査 【傾向と課題】 《国語A》(知識に関すること)【平均正答率 市原市:73.4% 全国:72.9%】 ◆伝統的な言語文化等の事項が平均を上回ったが、書く能力や情景描写の効果を捉えることなどに 課題があります。 《国語B》(活用に関すること)【平均正答率 市原市:52.6% 全国:55.5%】 ◆複数の情報を関連づけて書くことや、比べて読み自分の考えを書くことなどに課題があります。 《算数A》(知識に関すること)【平均正答率 市原市:76.4% ◆割合の考え方の理解に課題があります。 全国:78.1%】 《算数B》(活用に関すること)【平均正答率 市原市:54.5% 全国:58.2%】 ◆示された情報をもとに判断して、その理由を記述することに課題があります。 【児童質問紙と教科の関係】 児童質問紙と正答率が大きく関連している項目は次のような項目です。 ◆朝食を毎日食べている児童の正答率が高くなっています。 ◆ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことのある児童の正答率が高くなっています。 ◆家で、学校の宿題をしている児童の正答率が高くなっています。 2 生活習慣や学習環境に関する調査(主なもの) 【学習に関すること】 ◆家で、学校の授業の復習をしている児童は、およそ50%です。 ◆学校の授業などで、自分の考えを他の人に説明したり、文章に書いたりすることを難しいと思 う児童が多くなっています。 【生活に関すること】 ◆普段、2時間以上テレビやビデオ・DVDを見たり、聞いたりする児童が多くなっています。 (テレビゲームをする時間は除く) ◆普段、2時間以上テレビゲームをする児童が多くなっています。 (コンピュータゲーム、携帯式のゲーム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームを含む) 3 市原市教育委員会としての今後の対応 1 互いの考えを伝え合うことや、自らの考えや集団の考えを発展させるような授業を推進しま す。 2 学校の授業で学んだことをきちんと復習する習慣を推奨していきます。 3 テレビ・ビデオ、ゲーム等で費やす時間を減らし、学習時間を増やすように啓発していきま す。 4 4 携帯電話、スマートフォン等の使用方法やマナーを身につけるための指導を推進します。 学校での具体的な方策 【授業改善として】 1 たのしく・わかる授業を展開します。 2 発問や板書を中心とした「教える授業」から、話し合い活動を重視し、自分の気付きや考え をノートに書き、それをもとに発表を行う「児童生徒が主体的に学習する授業」への転換を 図っていきます。 3 文章の内容の読み取りだけでなく、文章の構成や情景描写の効果について捉える授業を強化 していきます。 4 目的に応じて資料を読み、他の人に自分の考えを話したり、書いたりすることを日常から取 り入れていきます。 5 調べ学習や自分で情報を収集する活動を増やします。 そのために、学校図書館やインターネットの有効的な活用を推進します。 6 意見を発表するときに、うまく伝わるように話の組み立てを工夫するように指導します。 【学習方法など】 1 毎日の授業の復習を習慣づけていきます。(宿題の与え方にも工夫をする。) 2 言語ワーク・言の葉音読集を活用した視写などをとおして、様々な文章に親しみ、語彙を豊 かにします。 3 スキルアップドリルは算数・数学で身につけなければならない内容で構成されているので、 これを用いて、習熟度の確認やくり返し練習など効果的な活用を図ります。
© Copyright 2024 Paperzz