27年度 全国学力学習状況調査の結果と今後の

27年度 全国学力学習状況調査の結果と今後の取り組みについて
福津市立神興小学校
平成27年度の全国学力学習状況調査(4月実施・6年生対象、国語・算数・理科)の
結果が届きました。本校の結果と今後の取り組みについてお知らせします。
なお、今回公表します結果は、あくまでも学力調査の結果であり 、「学力の特定の一
部」です。この結果がすべてではありませんが、結果を生かして、本校の教育目標「当
たり前のことに自ら気づき、考え、正しく行動できる子どもの育成」に向かって取り組
んでいきます。
1.全国学力調査の結果
○6年生
【 国 語】・・A問題(基礎・基本の問題)、B問題(基礎・基本の活用問題)ともに全
国平均、県平均より下回る。
内容別に見ると「話すこと・聞くこと」は伸びがみられるが「言語事
項」に課題が見られる。
【 算 数】・・A問題(基礎・基本の問題)は全国平均、県平均より下回り、B問題(基
礎・基本の活用問題)は全国平均、県平均よりやや下回る。
内容別に見ると「数量関係」は伸びがみられるが「数と計算」に課題
が見られる。
【 理 科】・・全国平均、県平均より下回る。
内容別に見ると「自然事象についての知識・理解」は伸びがみられる
が観察・実験の技能」に課題が見られる。
2.全国学習状況調査の結果
【 本校児童のよさが感じられる項目 】
○読書が好き。
○平日テレビを見る時間が多くない。
○難しいことに挑戦し、物事を最後までやりとげるとうれしい。
○学校のきまりを守っている。
○学校で話し合う学習をよくしている。
○いじめはいけないことだと思う。
○ノートに「めあて 」「まとめ」を書いて学習している。
○算数や理科の学習が好きである。
【 本校児童の課題と感じられる項目 】
●将来の夢や目標をあまりもっていない。
●自分のよさがまだよくわかっていない。
●家庭学習の時間が少なく、復習・予習をあまりしていない。
●筋道立てて問題を解くことが苦手である。
●発表したり、書いたりする活動が苦手である。
●学習したことが普段の生活の中で生かされていない。
●ゲームやメール、インターネットをする時間が多い。
3.結果を受けて(考察)
本校は、算数科を中心として「学び合いの授業」を推進してきている。また、子ど
もたち一人一人の課題に対応できるよう、T・T指導や少人数指導、補充学習に力を
入れて取り組みを進めてきた。その結果として、
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【成果】
○昨年度に比べ「算数B」の正答率がアップした。
○質問紙の中で「算数がすき 」「友だちと話し合う学習が楽しい」という項目がアッ
プしている。
【課題】
●国語の「言語事項」や算数の「数と計算」の正答率が低いことから、学習の基礎・
基本の定着が不十分である。
●記述式の問題や筋道立てて順序立て解く問題が苦手であることから、読む力や書く
力が不足している。
●学習したことが生活の場に生かされていない。
●家庭学習の定着率が低い。
4.今後の取り組み
以上の結果や考察をふまえて、以下のような取り組みを全職員で、学校をあげて強
く進めていきます。
基礎・基本の力の定着のために
◆朝の活動を充実します
・毎日実施している朝の活動を全校でそろえ 、「音読・視写・計算・漢字」に取
り組み 、「読む・書く・計算する」といった基礎・基本の力のさらなる定着を
めざしていきます。
書く力の向上のために
◆「ふりかえり」の時間を大切にします
・1時間の授業の最後に「ふりかえり」の時間をとり、その時間の学習の理解
度や感想を子どもたちの言葉で書かせます。少しずつでも毎時間書くことで、
書くことへの抵抗感や苦手意識が克服できるようにします。
読む力の向上のために
◆全校共通で、教科書にアンダーラインを書き込みます。
・まずは算数をてはじめに、聞いていることや問題文の条件等に波線や棒線等の
アンダーラインを引き 、文と文とのつながりが意識できるようにしていきます 。
上記3点を重点的に取り組むとともに、下記に示す「福津市スタンダード」(市
内小学校で取り組む共通内容)の定着をより進めていきます。
○学習規律の徹底
○活用力をつけるための授業の工夫
○家庭学習の工夫や充実
○個に応じた指導形態の工夫や充実
5.家庭での取り組みのお願い
子どもたちの学力向上のためには、ご家庭の協力も欠かせません。学校での取り組
みをより充実させるためにも、以下の取り組みの徹底をお願いします。
◎家庭学習の習慣化 (家庭学習の確実な見とり)
◎基本的生活習慣の確立 (睡眠時間8~10時間確保)
◎学習用具、忘れ物なし (持ち物、持って行く物の確実な確認)
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