各分科会資料 修正版(20141111修正)

A分科会プログラム(案)
■テーマ
「震災①
防災への取り組み」
■分科会の趣旨
平成 23 年 3 月の東日本大震災からおよそ4年。
そして地震以外でも多発する様々な災害に対して、地域での防災意識が高まっています。
少しでも多くの人たちを守るために防災に取り組んでおられる2府県の方から、今回は耐震授業と避難
所の運営について、その活動内容を報告していただき、建築士としてどのように防災と取り組んでいく
かを皆様と共に考えたいと思います。
■司 会
アシスタント
本保万貴子(奈良県建築士会)
岩城由里子(奈良県建築士会)
■コメンテーター 山本尚子(大阪府建築士会)
これまでの震災による多大な被害によって建物の安全性確保の重要性が認識されてきている一方、特に
一般住宅においては、耐震についての知識が生活に浸透していないと感じることがあります。
生活の基盤である住宅についての安全性確保については幼少期から身につけておくべき知識と考え、小
学校高学年の子供達が「いのちを守る住まいづくり」について学ぶ、
「こども住まいらぼプロジェクト」
を立ち上げました。
その授業では、地震が起こったとき家はどうなるのかを映像で伝え、ストローハウスを実際に組み立て
て家の構造と仕組みについて学んでもらいました。その結果を報告します。
■コメンテーター 浦絵美、茶谷亜矢(神奈川県建築士会)
有事の際、最初に集団生活を行う避難所でのコミュニティづくり、女性目線で提案できる空間づくりを
見つけるべく「防災・減災について考える」活動をしています。
今回は、「建築士の日一斉活動」として、当会の防災委員会など様々な分野の方々と共催している「避
難所運営の疑似体験」が出来るワークショップ、避難所運営シミュレーションゲーム:HUG のさわり
を実際に体験後、ディベートを行います。
■分科会の進め方
1.進行説明(5 分)
9:10~ 9:15
2.コメンテーターによる活動報告と質疑応答(2士会 90 分)
9:15~10:45
3.意見交換、今後の取り組みについて(30 分)
10:45~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
B分科会プログラム(案)
■テーマ
「震災② ボランティア活動の報告」
■分科会の趣旨
平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から、まもなく4年が経過します。被災地の復興状況は地
域により格差があり、安定した住まいの確保、地域コミュニティの回復、地域産業の再生等様々な課題
があります。
また、次々に発生する災害は日本各地におよび、支援のあり方も多様になってきます。本日は UIFA
JAPON(国際女性建築家会議 日本支部)が、東北地方で活動した事例を報告していただきます。
後半は、災害時の支援の方法、課題、建築士としての役割など、参加者の皆様と一緒に考える時間とい
たします。
■司 会
東 道尾(北海道建築士会)
■コメンテーター 松川淳子(東京建築士会)
UIFA JAPON(国際女性建築家会議日本支部)は、平成 16 年の UIFA トゥールーズ大会後、中越地震
を契機として被災地支援に携わるようになりました。
東日本大震災に際しては、岩手県岩泉町をメインに、福島県郡山市、福島県新地町、岩手県大船渡市な
どでこれまでの経験を生かしながら「どこでもカフェ」
「だれでもフォトグラファ」
「住宅相談」などを
通じて支援に携わっています。
活動に際し大切にしていることは、
・
被災者にできるだけ寄り添うこと
・
継続性を大切にすること
・
被災者自らの活動につなげること(コミュニティの再編につながること)
などです。これまでの活動を通じて見えてきた課題などについてご報告します。
■分科会の進め方
1.進行説明(5 分)
9:10~ 9:15
2.コメンテーターによる活動報告(40 分)
9:15~ 9:55
3.コメンテーターへの質疑応答および意見交換(80 分)
9:55~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
C分科会プログラム(案)
■テーマ
「歴史的建造物と建物再生」
■分科会の趣旨
平成 25 年 9 月にデザインツアーが名古屋市で開催されました。
定員 40 名のところ応募者は、なんと 1,200 名。
申込者が殺到した企画を立案した CCDO(中部デザイン団体協議会)とは?
デザイン都市名古屋の実現に向けた、異業種デザインネットワーク内の活動をからめた愛知建築士会の
CCDO 組織内における役割・楊輝荘の概要と改修の背景・企画の広告手法など、幅広いデザイン啓発活
動のお話していただきます。
異業種と結束した活動は、歴史的建造物と建物再生のテーマだけでなく、建築士会としてのこれからの
在り方にも影響があると考えます。皆さんと多視点的な意見交換をしたいと思います。
■司 会
アシスタント
鵜沢 香織(千葉県建築士会)
元木 啓子 (千葉県建築士会)平田 亜希子(千葉県建築士会)
■コメンテーター 山口 ゆずみ (愛知建築士会)
平成 25 年はあいちトリエンナーレ 2013 の開催年にあたり、愛知建築士会が所属している CCDO(中
部デザイン団体協議会)からの依頼で、建築士会のメンバーが中心となり、『昭和初期にタイムスリッ
プ・楊輝荘「聴松閣」でクラッシクを楽しむ』を企画運営致しました。
名古屋市の代表的な歴史的建造物で、修復を終えたばかりの聴松閣を中心に開催された日帰りデザイン
ツアーは、大盛況のうちに無事終える事が出来ました。
【五感】をテーマに企画された今回のデザイン啓発事業は、歴史的建造物の保存活用方法の一つです。
行政や他団体との連携が実を結んだ今回の活動を、建築士の立場からご報告させて頂きます。
■分科会の進め方
1.進行説明(10 分)
9:10~ 9:20
2.コメンテーターによる活動報告(40 分)
9:20~10:00
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(75 分)
10:00~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
D分科会プログラム(案)
■テーマ
「素材と環境共生住宅」
■分科会の趣旨
地域にはそれぞれ気候風土に合った自然素材というのがあります。人々の生活は長い間、その特産物の
恩恵を受けながら独自の衣食住文化を作り上げ、環境に寄り沿った環境にやさしい循環型の生活をして
きました。
しかし、近年人間を取り巻く環境は飛躍的な進化・変化を遂げ、それに伴う競争や資源消費は、地球環
境に大きなダメージを与え始めました。
それを実感している今、私たちは何をしたら良いでしょうか。
是非、福井県女性建築士さんの取り組みをお聞きください。
■司 会
島田 マリ子(福島県建築士会)
アシスタント
未 定
(福島県建築士会)
■コメンテーター 吉田 輝代美(福井県建築士会)
遊びから得られる「住まい」への関心と、伝統的文化を慈しむ心の重要性を子どもたちと共に考えよう
と、小学生を対象にワークショップを行いました。
このような取り組みは、女性委員会が以前から取り組んでいる住教育事業の一環ですが、今年度は、県
産材の杉等を使ってのカレンダー作成や、地元の環境、歴史的建造物を織り込んだ授業を行いましたの
で、その体験の様子を紹介いたします。
■分科会の進め方
1.進行説明(5 分)
2.コメンテーターによる活動報告(45 分)
9:10~ 9:15
9:15~10:00
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(75 分)
10:00~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
E分科会プログラム(案)
■テーマ
「景観まちづくり」
■分科会の趣旨
平成 16 年に景観法が施行されて 10 年が経過しました。全国各地で景観まちづくりに取り組むところも
聞かれるようになり、地域の景観を維持・継承・改善するための様々な活動が行われています。
今回は、宮崎県建築士会から新しい日向市駅を中心とする中心市街地での取り組み、京都府建築士会か
らは歴史ある京都市修徳学区での取り組みの事例をご紹介いただき、その取り組みの流れ、建築士の関
わり、地域の人々との協働の関係などをお聞きします。
参加者の皆様と様々な視点で意見交換したいと思います。
■司 会
アシスタント
筒井 裕子(愛知建築士会)
杉原 尚子(愛知建築士会)
■コメンテーター 柴田 志摩子(宮崎県建築士会)
「ひゅうが景観デザイン☆5つのたまりのまちづくり」
日向市中心市街地の整備事業が進むなか、JR日向市駅高架駅舎を設計した建築家内藤廣氏の呼び掛け
により、地元若手建築士で「日向の特性を生かした景観のデザインコンセプトづくり勉強会」が始まり
ました。そして平成 21 年、日向市へ【5つのたまり】をデザインブックにして提言。市内での実践が
進み、平成 25 年に市民を巻き込む新たな手法を用いて改訂版を作成しました。
誰でもすぐに始められる景観まちづくりを、提案するに至った経緯と活動についてご紹介します。
■コメンテーター 西田 教子(京都府建築士会)
「修徳まちなみ文化財」~住民による地域文化財の評価活動~
長年、景観まちづくりに取り組んできた京都市内の修徳学区。
平成 24 年には、地域住民主体の「地域景観づくり協議会」の第一号として京都市に認定されました。
さらに、住民のまちなみに対する愛着と住民自身によるまちなみ形成を図ろうとする意識の醸成を目指
して、住民が地域の優れた建物を選定する「修徳まちなみ文化財」を制定しました。
これらを支えてきた京都士会の活動をご紹介させていただきます。
■分科会の進め方
1.進行説明(10 分)
9:10~ 9:20
2.コメンテーターによる活動報告(2士会 50 分)
9:20~10:10
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(65 分)
10:10~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
F分科会プログラム(案)
■テーマ
「子どもと住環境」
■分科会の趣旨
次世代を担う子供達や学生達に学校教育の中で、建築や住環境、安全性や防災についての知識を身につ
けてもらうことは、災害の多い日本では特に重要なことと思われます。
今回は、北海道建築士会から、工業高校の建築科の学生に対して、兵庫県建築士会からは、小中高校の
家庭科授業の中での住教育を行う活動の内容をお聞きし、「子供と住環境」について建築士としてどう
関わりを持てるのか、その様々な関わりの中で出てくる課題について、参加者の皆様と意見交換しなが
ら考えていきたいと思います。
■司 会
アシスタント
熊谷 友子(岩手県建築士会)
阿部 えみ子(岩手県建築士会)
■コメンテーター 齊藤 裕美(北海道建築士会)
「え!?飲食業に就職?」地元の工業高校の建築科を卒業しても、建築業界に進む学生が少ないという
話を聞き、私達の仕事の魅力や面白さをもっと伝えていこう!という思いから、2年前に高校生向けの
ワークショップを企画しました。
建築士会のメンバーの仕事紹介はもちろん、自分の住む街にも関心をもってもらうため、玩具のブロッ
クを使って毎回テーマに沿った建物や街並みをグループで相談しながら作ってもらいます。
今回は、その企画から実施、またアンケートからの生徒の反響などを紹介します。
■コメンテーター 鈴木 洋子(兵庫県建築士会)
20 周年を迎えた阪神淡路大震災の復興の過程で、市民の住まいへの総合的支援の必要性から、平成 12
年に神戸市すまいの安心支援センターが設立されました。
市民の住意識向上のため、普及啓発活動の中で誰でも知識を得られる場として、学校教育での住教育の
展開を探りました。平成 18 年、建築士会有志で住教育支援チームを設立し、小中高校の家庭科や防災
の授業を支援しています。
年間約 2,000 人の小中高校生に居住空間へ主体的にかかわる必要性の気付きを促す他、他府県も含めた
教師への講習も対応し、学校教育での住教育の広がりを応援しています。
■分科会の進め方
1.進行説明 (10 分)
9:10~ 9:20
2.コメンテーターによる活動報告(40 分)
9:20~10:00
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(75 分)
10:00~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
G分科会プログラム(案)
■テーマ
「高齢社会と福祉住宅」
■分科会の趣旨
復興住宅における住まい手の聞き取り調査についての報告と、幼くして障害を持ち生活することになっ
た子供さんのための住宅改修事例を発表して頂きます。
高齢者に限らず、様々な生活状況の中でも暮らし方を大切にし、よりよい住環境を実現するために、建
築士として何が出来るのか、参加者の皆様と意見交換したいと思います。
■司 会
アシスタント
磯中 幸江(山口県建築士会)
水谷 糸絵(山口県建築士会)
■コメンテーター 北村 洋子(長野県建築士会)
「栄村復興住宅聞き取り調査」
平成 24 年度、
長野県建築士会青年女性委員会にて栄村の復興住宅建設の設計業務をさせて頂きました。
平成 24 年 11 月の完成引渡しとなり、仮設住宅での不自由な暮らしを強いられてきた、村民の方々が無
事に降雪前の入居がなされました。
その入居から約一年経過し、実際に住まい手の方々の率直な感想や意見をお聞きし、吸い上げた調査結
果から今後再び起こりうる大規模災害時や、これから着手する他地域での復興住宅の参考となればと思
いご報告をさせて頂きます。
また、栄村と言う過疎地での復興住宅の建設は、その地域の存続にも関わる事でしたので、まちづくり
(村づくり)の一端は建築士会としてお手伝いできたと思っています。
■コメンテーター 中山 裕里香(岡山県建築士会)
「社会福祉資源を活用して、在宅介護~母の社会復帰まで」
日本建築士会連合会女性委員会が、国土交通省事業『在宅要介護高齢者の住まいのあり方に関する調査
事業報告書』に協力しました。
その時に提出した障害をもつお子さんの事例を発表させていただきます。
(平成 26 年3月報告書)
突然の交通事故で植物的になった当時6才の子供さんを自宅で介護したいと、ネットでボランティア活
動の「手すりの会」を探しての依頼でした。
このような事例は初めてで、身体の状態と看護・介護・住環境・家族の希望・将来の状態を考慮して計
画した経緯や人との関わり、工夫した点も交えて紹介します。
何より、その後、福祉や家族の手を借りて母親が職場復帰を果たし、二人の弟の育児もでき、元気に毎
日を送られている事が嬉しく思われます。
■分科会の進め方
1.進行説明(10 分)
2.コメンテーターによる活動報告(50 分)
9:10~ 9:20
9:20~10:10
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(65 分)
10:10~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30
H分科会プログラム(案)
■テーマ
「集まって住む」
■分科会の趣旨
コミュニティなどの形成は安心、安全な暮らしにおいて、地域住民相互の信頼関係を築くことで子育て
支援をはじめ多くの役割を持つように思います。
また地域再生においてもこのコミュニティが大きな課題にもなっています。
地域活性化を目指し、住民、企業、お店などのネットワークを築き、地域交流を支援してきた活動や、
いろいろなものをつなぐ生活の場としてリノベーションしたものなどを紹介していただき、そのプロセ
スや地域住民との関わりなどをお聞きしたいと思います。
そして、その事例を通して女性ならではの視点で「集う」ということや、多用性のまちづくりについて
の意見交換をしたいと思います。
■司 会
アシスタント
荒木由美(長崎県建築士会)
滿原早苗(佐賀県建築士会)
■コメンテーター 籠田淳子(福岡県建築士会)
男性多数の建設業において母親女性一級建築士としてワークライフバランスを実践。
「女性力を現場力へ」をキーワードに多様な人材がよるまちづくりを実施しています。
多くの女性建築家や専門家たちのネットワークを築き、家づくり、店づくり、まちづくりそして幸せづ
くりに活かしています。
さまざまな生活背景、人生をもつ多様な人々が、自分らしく「集まって住む」まちづくりの実践事例を
報告します。
木造アパートの改装事例、そして「片野まちづくり講座」「魚町の女神たち」という2つのまちづくり
ステップアップ事業の事例の紹介をしたいと思います。
■分科会の進め方
1.進行説明(5 分)
9:10~ 9:15
2.コメンテーターによる活動報告(40 分)
9:15~ 9:55
3.コメンテーターへの質疑応答及び意見交換(80 分)
9:55~11:15
4.まとめ(15 分)
11:15~11:30