研究テーマ アミッドスクリーンを使用した MMD の制作

研究テーマ
アミッドスクリーンを使用した MMD の制作
◇目的
MMD で制作したキャラクターの動画をアミッドスクリーンに投影し、そこに実在
しているかのように見せること。
◇参考知識
1.アミッドスクリーンとは
アミッドスクリーンとは網戸を使用した透過スクリーンのことである。ミクライブ等で扱われる
DILAD ボードはとても高価で小規模なライブで使用するのは困難なため、開発された。
2.MMD とは
MMD とは「Miku Miku Dance」の略で、「樋口 M」こと樋口優氏が個人で開発し、無償公
開しているフリーの 3DCG ムービー製作ツールである。
◇作業内容
-MMD 編-
1.モデルの決定
インターネットで配布されているモデルを選び、決定する。
2.音楽編集
今回使用する 3 つの曲を短くし、繋ぎ合わせる。
使用したソフトは NCH Wave Pad
3.MMD の振り付け制作
MMD ソフトを使用してキャラクターに動きをつけていく。
~担当~
♪メランコリック:東田
♪magnet:松林
♪脳漿炸裂ガール:谷川
一つ一つボーンを選択し、角度を調節して動きを作っていく。
~フレーム補間機能について~
MMD ではある二つのフレームにキャラクターの違ったポーズを登録すると、コ
ンピューターが自動でその間を埋めてくれるので、パラパラ漫画の原理で動画と
して見ることができる。
登録
自動
登録
4.作った MMD を動画にして一つに繋ぎ合わせる
MMD のソフトで完成したモーションを AVI 出力し、動画ファイルにする。
使用したソフトは Corel VideoStudio X7
動画を一つに繋ぎ合わせ、音楽とタイミングを合わせる。また、動画と動画のつな
ぎ目の効果も編集する。
できたら、動画出力して完成。
-スクリーン編-
1.素材選び
アミッドスクリーンのほかに、ポリッドスクリーンというものがある。
ゴミ袋やクリアファイル等で実験した結果、網戸が一番綺麗に映ったので網戸を使用。
2.スクリーンを一つにする
使用した網戸は縦に細長い二枚のものだったので、針と糸で縫い合わせた。
3.支柱
スクリーンを立てるために支柱を付ける。スクリーンの両端をアルミの棒で挟み込
み、ネジ止めして固定。
スクリーン
アルミ支柱
作業の様子
4.プロジェクターの配置
見る人側から投影
・映り方が綺麗
・像が二重に見える
見る人と反対側から投影
・像は二重にはならない
・像がギラギラした見え方になる
・眩しい
今回は見た目の綺麗さを優先させたため、見る人側からの投影。
像が二重に見えてしまう問題は、スクリーンを出来るだけ後ろに下げることで軽減。
◇感想
MMD を使ってアニメーションを制作するのはとても大変でした。まずはソフトの
使い方から勉強し、手探りの状態から進めてきました。慣れてくると人間らしい自然
な動きを作ることができました。それぞれが担当した曲と動画を繋ぎ合わせ、再生で
きた時はとても達成感を得ました。想像していたより遥かに難しく大変な作業で何度
も諦めそうになりましたが、作品を完成させることが出来て本当に良かったです。