若 若葉 葉と とと とも もに に 坂出市立東部中学校 学校だより 平 成 ２ ６ 年 ７ 月 ７ 日 号 Vol.16 あまりにも有名な 「金子みすゞさん」 の代表作であるこの詩の ことは，私も 「あたりまえ」 のように知っているつもりでした。 ところが，私の知らない，もっともっと深～い意味がこの詩には ありました。山口県での講演会で，矢 崎 節 夫 さ ん（金子みすゞ 記念館館長）から ， 目から鱗 （ うろこ ） が落ちるような気づきをたくさん教わりました 。 「私とあなた」 と 「あなたと私」 では，全然意味が違うのだということです。 ☆あなたはあなたでいいの☆ ＊少し難しいけれど，中学生もしっかり考えてみてください!! 「みんなちがって、みんないい」 誰もがずっといってほしくて、誰もいってくれなかっ たことばです 。「みんなちがって、みんないい」 とは、一人一人がそれぞれに光輝いてい る大切な存在だということです。そして 、「みんなちがって、みんないい」 とは、 あなた は あ な た で い い の が最 初 だ とい う こ とで す 。 私は 私 で い いん だ は 後で す 。 私は 私 で い い ん だ から 初 め て しま う と 、好 き 勝 手で い い、 人を い じめ ても 、傷 つけ ても 、殺 し ても い い ん だ に な っ て し まい ま す 。こ れ は 「私 と あ なた 」 の まな ざ し で す。 自 分 中心 、 こ の 詩 で言うと ，人間中心のまなざしです 。みすゞさんのまなざしは 、 「 あなたと私 」ですから 、 「あなたはあなたでいい」のが最初です 。 こんなうれしいことばを、 大人は自分の行動の正当化や失敗をごまかすために使いがち で す 。例 え ば 、 私が み か んを 三 つ ずつ 割 ける とし て 、自 分の 方に 大き いみ かん を 三つ 置 くと、友人がいいます 。「ずるいな、君の方が大きいじゃない」 すると私は待ってました とばかりにいうのです。「みんなちがって、みんないいんじゃないの」 実はこの時 、「みんなちがって、みんないい」をいっていいのは、友人の方なのです 。 「 ご めん 、 君 の と交 換 し よう よ 」 と私 が いっ た時 、 友人 が「 いい よ。 みん なち が って 、 みんないいのだから」と 。「みんなちがって、みんないい」は自分自身に使う前に、まず あなたの方にむかって使うことばなのですね 。 すべての存在がそのままですばらしいと気づいた時に、「私」中心だったまなざしが、 「あなた」に向かっていくのです 。ですから 、「私と小鳥と鈴と」 という題で始まって、 そ れぞれ のすばら しさに 気づい て、 まなざしが変わって 、「鈴と、小鳥 と、それから私」 と、私が最後にくるのですね。もう一度、「私と小鳥 と鈴と」 を 声に 出し て読 ん でみ てく ださい。 きっと 、やさし い気持 ち になることでしょう ３年生のあるクラスが ，「大きな栗の木の下で」 の歌に合わせて ，「大縄」の練習 をしていました。この歌の中にも 「私とあなた」 ではなく 「あなたと私，仲よく遊 びましょう…」 という歌詞があります。あっと驚く偶然でした。「童謡って，なん て深いんだ!!」 と思った瞬間でした。 ＊「大きな栗の木の下で」＝イギリス民謡をもとにした童謡。作詞者・作曲者ともに不詳。 -1- 2014年「夏」，どんな「夏休み」にしていきますか？ ☆やる気の夏☆ 2014『 夏 季 楽 校 』 東部中学校サマースクールの開催!! ～先生たちはみなさんの「やる気」を応援します!!～ 東部中学校では，「やる気の夏 ＝2014『夏季楽校 』」 というコンセプトで 「東中サマースクール」 の開催を 計画しています。勉強強や部活動はもちろん ，「さわやかな若者」 らしく「夏休みにしか できないこと 」「夏休みだからできること」に挑戦してほしいと考えています。いろいろな 「夏季楽校」のプログラムに積極的に挑戦してみてください。詳細は改めてお知らせします。 《プログラム①》学力充実・進路 《プログラム②》自主参加活動 １ 年 ◇「海底ごみ」の学習 ◇ 補習（2日間） ２ 年 ◇福祉体験学習 ◇補習（２日間） ３ 年 ◇高校オープンスクールへの参加 ◇補習（６日間） 《プログラム③》福祉活動 A 清掃 ◇「流しもさんもピカピカ」プロジェクト ◇用水路清掃 ◇市立体育館の清掃 など B ◇「磨こう体育館」◇「図書室整備」 校内美化 ◇「若葉道場リニューアル作戦」 など C 環境 ◇「EMで環境浄化」◇「樹木に名前を」 ◇「Teamひまわり」灌水作戦 など 《プログラム④》お接待 《プログラム⑤》作る・創る ☆Home School coming Day!!～母校に集まれ～☆ 「 卒 業 生が ， 学 校 に やっ て く る … 」 真新 し い 高 校の 制 服 を 身 に包 ん だ 「 卒業 生 」が ， 旧３ 年団 の 先生方と語らう… 。１学期の放課後 ，しばしば目にした ，ほのぼのとした「 中学校の光景 」です 。 ところが先日，こんな卒業生が，学校にやってきました。 「卒業生の者ですが，学校の中をちょっと見させてもらって いいですか…？」 放課後のひととき，先生方との打合せの直 前に若いカップルが事務室前の玄関にやってきました。 学校への訪問理由をたずねると，「実は，今日プロポーズを して，彼女にOKをもらったので，記念に二人で母校を見に 来たんです… 。」二人とも東部中の卒業生ですが，５歳ちがい とのこと…。でも共通の東部中学校の思い出が，二人の交際 の大切な部分であったことは，すぐに分かりました。卒業生 用のネームプレートを渡し「どうぞ，どうぞ」と彼らを 卒業 アルバムのある「 心の部屋 」へと案内させていただきました 。 二人の名前は，KouheiくんとEriさん。 「 記 念 に ， 写 真 で も 撮 る か … ？ 」 と私がカメラを向けると 「はずかしい…」 とはにかんだEriさんでしたが，しっかりと 彼氏と手をつないで笑顔でパチリ!! 「おめでとう。でも，これからが大切なんやで!!」 と告げる と ，「分かっています!!」 とKouheiくん。どうやら両親への 報告やら何やら，いろいろなハードルがありそうな気配でし た。でも，間違いなくこの写真は二人の 「幸福のひとこま」。 Kouhei く ん と Eri さ ん こんな偶然に立ち会えたことがとても嬉しくて，「学校だより に載せてもええか…？」 と承諾をいただきました。 二人の中学校時代，それぞれの思い出がこの校舎の中で生まれ，彼らの心に刻まれたに違いあ りません 。「いろんな卒業生が母校を訪れる…」 そんな学校でありたいし，２学期以降，そんな日 を東部中学校につくりたいと考えています。 名づけて“Home School coming Day!!” 乞うご期待あれ!! -2-
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